GOLD CD

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GOLD CD (24K GOLD CD)は、蒸着じょうちゃくまく通常つうじょうアルミニウムではなく、きむ(24K)を使用しようしたコンパクトディスク

通常つうじょうのCDとまったわりなくCDプレイヤーとう再生さいせいできる[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

1986ねんころに、日本にっぽんのウルテックしゃ世界せかいはじめて開発かいはつ成功せいこう。   1987ねんには、べいのMobile Fidelity Sound Labしゃが、Ultradiscという商標しょうひょうで、世界せかいはつの24KのGOLD CDソフトを発売はつばいする[1](ちなみに同社どうしゃどうCDの発売はつばい当初とうしょは、どうCDのプレス、製造せいぞう上記じょうき日本にっぽんのウルテックしゃおこなった)。

ゴールドディスクともわれる(セールスのしょうゴールドディスクではない)。

通常つうじょうのCDの反射はんしゃまく使つかわれているアルミニウムとくらべ、きむ粒子りゅうしちいさく、そのぶん、レーザーが反射はんしゃしたさいにおけるデジタル波形はけいひずみすくなくなるため、反射はんしゃまくにアルミニウムを使用しようした通常つうじょうのCDにくら音質おんしついとわれ(もっともデジタル信号しんごうである以上いじょう波形なみかたひずみがデータに影響えいきょうすることは原理げんりてきにありない)、酸化さんかによる腐食ふしょくたいするたいせいいてかねはアルミニウムよりも断然だんぜんすぐれているため、保存ほぞんせいにもすぐれているという特徴とくちょうがある。

日本にっぽんではおもに1988ねん~1989ねん通常つうじょうCDとはべつにGOLD CDを発売はつばいしていた時期じきがあった。

海外かいがいではピンク・フロイドなどが初期しょき発売はつばい最近さいきんでもディープ・パープルなどがGOLD CD仕様しようでCDを発売はつばいしている。

べいでは、様々さまざまなレコード会社かいしゃからオリジナル・マスター・テープをけて独自どくじのマスタリングをほどこした高音こうおんしつソフトを、タイトルごと期間きかん限定げんてい発売はつばいしているMobile Fidelity Sound LabしゃやDCC Compact ClassicsしゃのCDソフトは、原則げんそくとしてこの24K GOLD CDにて発売はつばいしている。

かずすくないが、GOLD CD仕様しようCD-ROM存在そんざいする。れいとして、富士通ふじつう発売はつばいした『フリーウェアコレクション3』の特別とくべつばんどうさく作品さくひん提供ていきょうした作者さくしゃ配布はいふされたはん[2][3]および『フリーソフトウェアコレクション10』の初回しょかいプレスばん[3]はGOLD CD仕様しようだった。

その[編集へんしゅう]

かねわりにぎん使つかったCDも存在そんざい。この場合ばあいSILVER CDやシルバーディスクとはばれず、メーカーによるが、おもぎん蒸着じょうちゃくという表現ひょうげん使つかわれており、ソニー・ミュージックとく制作せいさく販売はんばい注力ちゅうりょくしている。

一部いちぶのクラシックCDの初回しょかいばんばん大滝おおたき詠一えいいちの「ナイアガラ・ムーン」30周年しゅうねん記念きねんばん初回しょかいばんなどがぎん蒸着じょうちゃく仕様しようになっている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 24K Gold Discって、なに、CDJournal、2006ねん3がつ24にち
  2. ^ Oh!FM TOWNS』(ソフトバンク)1995ねん2がつごう、27ぺーじ
  3. ^ a b 『Oh!FM TOWNS』1995ねん9がつごう、115ぺーじ