(Translated by https://www.hiragana.jp/)
IDAS (ミサイル) - Wikipedia コンテンツにスキップ

IDAS (ミサイル)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
IDAS
IDASの模型もけい
種類しゅるい 潜水艦せんすいかん発射はっしゃしき対空たいくう/たいかんミサイル
製造せいぞうこく ドイツの旗 ドイツ
設計せっけい ディールしゃ
性能せいのうしょもと
ミサイル直径ちょっけい 0.18 m
ミサイル全長ぜんちょう 2.5 m
ミサイル重量じゅうりょう 20 kg
射程しゃてい 20 km
誘導ゆうどう方式ほうしき 中間ちゅうかん:ジャイロによる自立じりつ誘導ゆうどう
終末しゅうまつ赤外線せきがいせん画像がぞうシーカーを基本きほんとする。
飛翔ひしょう速度そくど 音速おんそく
テンプレートを表示ひょうじ

IDAS(Interactive Defence and Attack System for Submarines、アイダス)は、ドイツのディールしゃ (Diehl BGT defence) が中心ちゅうしんとなって開発かいはつちゅう潜水せんすいかん発射はっしゃしき対空たいくう/たいかんミサイルである。

潜水艦せんすいかん発射はっしゃ対空たいくうミサイル

[編集へんしゅう]

潜水せんすいかんにとっては、ディッピングソナーたん魚雷ぎょらい装備そうびしたたいせんヘリコプター非常ひじょうおおきな脅威きょういである。ヘリによって自艦じかん位置いち捕捉ほそくされることでてき水上すいじょう艦艇かんていから攻撃こうげきけるばかりか、ヘリ自身じしん搭載とうさいするたん魚雷ぎょらいによって直接ちょくせつ攻撃こうげきされることもある。いずれの場合ばあいでも対空たいくう攻撃こうげき手段しゅだんたない潜水艦せんすいかんからはたいせんヘリコプターを排除はいじょすることができず、たいせんヘリコプターからはかくれることが基本きほんてき戦法せんぽうであり、発見はっけんされた場合ばあいおおきな危険きけんにさらされる。

IRIS-Tそら対空たいくうミサイルをもと設計せっけいされたIDASは、おもたい潜水せんすいかんせん実施じっしするヘリコプター水上すいじょう戦闘せんとうかん攻撃こうげきするための潜水艦せんすいかんよう対空たいくう/たいかんミサイルであり、対地たいち攻撃こうげきにも使用しよう可能かのうとされている。

1ほん魚雷ぎょらい発射はっしゃかん最大さいだい4ほんほんミサイルが装填そうてんされ、発射はっしゃにはこのうちの1ほんがピストンでされる。水中すいちゅうたミサイルは、からひかりファイバー・ケーブルをしながら船体せんたいからかずmほどはなれると、固体こたいロケットモーターに点火てんかされると同時どうじ誘導ゆうどう制御せいぎょ起動きどうする。こののち水中すいちゅう上昇じょうしょう水面すいめんからがると、あらかじめ設定せっていされた目標もくひょう距離きょり方位ほういへとみずか飛翔ひしょうするが、先端せんたん赤外線せきがいせんシーカーの誘導ゆうどうによって空中くうちゅう水上すいじょう熱源ねつげんへそのまま突入とつにゅうするほかに、ひかりファイバー・ケーブルを経由けいゆした赤外線せきがいせんシーカーの画像がぞう発射はっしゃ艦内かんないでモニターすることで、手動しゅどう誘導ゆうどうすることも可能かのうとされる。

基本きほんてきには小型こがた対空たいくうミサイルであるIDASは、たいせんヘリコプターの撃墜げきついには十分じゅうぶん破壊はかいりょくそなえるが、そのままでは水上すいじょうかん有意ゆうい被害ひがいあたえるには破壊はかいりょく不足ふそくするとかんがえられる。メーカーがわでは、IDASが操縦そうじゅうしゃによる誘導ゆうどう能力のうりょくによって艦橋かんきょうなどに命中めいちゅうさせることで敵艦てきかん作戦さくせん継続けいぞく能力のうりょくうばうなどたいかんミサイルとしての運用うんよう可能かのうだとしており、地上ちじょう攻撃こうげきにおいても同様どうように、レーダーサイト脆弱ぜいじゃく部分ぶぶんねらうなどの方法ほうほうもちいることで、相応そうおう被害ひがいあたえることが可能かのうだとしている[1]

開発かいはつじょうきょう配備はいび予定よてい

[編集へんしゅう]

2008ねん5がつ29にちには、ドイツ海軍かいぐん212Aがた潜水せんすいかんU-33で発射はっしゃ成功せいこうしており、フルスケールでの開発かいはつ予算よさんは2012ねん予定よていされている。ほん開発かいはつ計画けいかくには、ドイツ海軍かいぐんだけでなくパキスタン海軍かいぐん、イスラエル海軍かいぐんみなみアフリカ海軍かいぐん韓国かんこく海軍かいぐん関心かんしんせているとされる[1]

212Aがた潜水せんすいかんへの搭載とうさい予定よていされている。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b 多田ただ智彦ともひこちょ、『えい海軍かいぐん将来しょうらい水上すいじょう戦闘せんとうかんFSC』、『軍事ぐんじ研究けんきゅう』2009ねん12がつごう(株)かぶしきがいしゃジャパン・ミリタリー・レビュー、92ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]