無視むし可能かのう性せい

数学すうがくやその応用おうよう分野ぶんやにおいて「無視むしできる」（むしできる、英えい: Negligible）とは、考かんがえている量りょうが十分じゅうぶん小ちいさく、大勢おおぜいに影響えいきょうないという意味いみで考慮こうりょからはずしてもよいことを意味いみする術語じゅつごである。これはより数学すうがく的てきな無限むげん小しょうの概念がいねんと関連かんれんするが、無視むし可能かのうという考かんがえ方かたは、特とくに物理ぶつり学がくや化学かがく、電気でんき工学こうがくや計算けいさん機きプログラミング、あるいは日常にちじょう的てきな決定けっていなどの実利じつり的てきな場面ばめんで有効ゆうこうなものである。ある量りょうが「無視むしできる」ということができるのは、それが「当面とうめんの問題もんだい」においてその場合ばあいに許容きょようできるという合意ごういの得えられる「誤差ごさの範囲はんい内ない」に収おさまるために、無視むししても安全あんぜんであるときである。例たとえば、電線でんせんの電気でんき抵抗ていこうや原子げんしにおける電子でんしの質量しつりょうなどは、しばしば無視むししてよい量りょうとして扱あつかわれる。

関連かんれん項目こうもく

• 近似きんじ法ほう
• 測定そくてい誤差ごさ
• 無視むし可能かのう函数かんすう