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PiO

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

PiO』(ピオ)は、工学こうがくしゃ刊行かんこうしていたパソコン雑誌ざっし同社どうしゃの『I/O』の別冊べっさつとして1983ねん10月に創刊そうかん最初さいしょの3ごう不定期ふていき発売はつばい1984ねん4がつごうから月刊げっかん[1]1986ねん1がつごう通巻つうかん22ごう)で誌面しめん一部いちぶリニューアルするも、同年どうねん10がつごう通巻つうかん31ごう)をもって休刊きゅうかん月刊げっかん発売はつばい毎月まいつき8にちだった。

めいは、『I/O』の姉妹しまいであることから、PC用語ようご "Parallel I/O" のりゃくからられている。

概要がいよう

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ハードウェア記事きじやツールけいプログラムの掲載けいさいおお比較的ひかくてき硬派こうはな『I/O』とくらべて、「マイコン・ゲームの情報じょうほう」と銘打めいうち、ゲームプログラムにとくした内容ないようで、読者どくしゃ投稿とうこうのゲームプログラムを多数たすう掲載けいさいしていた。またポケコンかんしても充実じゅうじつしており、当時とうじのポケコンブームの中心ちゅうしんてき役割やくわりたした[2]当時とうじ発行はっこうしていた『マイコンBASICマガジン』(電波でんぱ新聞しんぶんしゃ)や『プログラムポシェット』(徳間書店とくましょてん)とともに「日本にっぽんほこる3だいペーパーソフトマガジン」とばれることもあった[3][4]。ただし、の2BASICプログラムのみを基本きほんとした構成こうせいとなっているのにたいし、本誌ほんし機械きかいあつかっているプログラムがおおく、またプログラムリスト自体じたい平均へいきんしてながかったこともあり、入力にゅうりょくから実行じっこうまでの難易なんいたかかった。

本誌ほんし最大さいだい特徴とくちょうは、いくつかの掲載けいさいプログラムを収録しゅうろくしたソノシート毎号まいごう付属ふぞくしていたてんにある[5]当時とうじのホビーようパソコンの外部がいぶ記憶きおくカセットテープ音声おんせいとして記録きろくする方式ほうしき主流しゅりゅうで、本誌ほんしではその音声おんせい収録しゅうろくしたソノシートを付録ふろくとし、読者どくしゃがこれをカセットテープに録音ろくおんしてパソコンにロードすることにより、長大ちょうだいなプログラムリストを入力にゅうりょくする必要ひつようなく掲載けいさいプログラムをたのしむことが可能かのうとなっていた。しかし実際じっさいには、再生さいせいのノイズやゆがみなどにより、かならずしもスムーズにロードできるとはかぎらず、誌面しめんには成功せいこうだん失敗談しっぱいだんやさまざまな工夫くふう読者どくしゃからせられていた。なお、『I/O』と同様どうようにカセットテープやフロッピーディスクでパッケージ販売はんばいされた掲載けいさいプログラムも多数たすう存在そんざいする。

また、プログラム以外いがいにもイラストや欄外らんがいコメントなどの投稿とうこうらん充実じゅうじつしており、常連じょうれん投稿とうこうしゃ中心ちゅうしん読者どくしゃあいだ誌上しじょうコミュニティが形成けいせいされていた。その雰囲気ふんいきからファンロードにたとえられることもおおかった。このころ『I/O』など古典こてんいた『マイコンBASICマガジン』を意識いしきしたものと推測すいそくされる。

のちに、パソコン市場いちば自作じさくプログラム中心ちゅうしんから市販しはんソフト利用りよう中心ちゅうしんにシフトしていったことにともない、市販しはんゲームソフトの紹介しょうかいなどを一部いちぶれたリニューアルをはかるが、それはかならずしも読者どくしゃ要望ようぼう合致がっちしたものではなく、その1ねんらず(1986ねん10がつごう)でふたたび『I/O』に吸収きゅうしゅうされるかたち休刊きゅうかんとなった。

休刊きゅうかん1987ねんに、『I/O』別冊べっさつとして『PiO SPECIAL(ピオ・スペシャル)』が3さつ発行はっこうされた。No.1はパソコンよう、No.2とNo.3はポケコンようのプログラムが掲載けいさいされていた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 『PiO』1985ねん3がつごう、188ぺーじ編集へんしゅう後記こうきによると、月刊げっかんした1984ねん4がつごう創刊そうかんごうとしており、それ以前いぜんの3ごうは『I/O』別冊べっさつ創刊そうかん準備じゅんびごう位置いちづけている。実際じっさい、1984ねん4がつごう創刊そうかんごうおよび通巻つうかん1ごう明記めいきされている。
  2. ^ その、『I/O』は広告こうこくページが大半たいはんめていたが、本誌ほんし最初さいしょじゅうすうページのみだった。
  3. ^ テクノポリス徳間書店とくましょてん、1986ねん6がつごう、138ぺーじ
  4. ^ なお、この3はいずれも別冊べっさつからはじまっている(『PiO』は『I/O』の別冊べっさつ、『マイコンBASICマガジン』は『ラジオの製作せいさく』の別冊べっさつ、『プログラムポシェット』は『テクノポリス』の別冊べっさつ)。
  5. ^ 付属ふぞく1985ねん1がつごう通巻つうかん10ごう)より。最初さいしょは1まいで、同年どうねん3がつごうより2まいぐみ。1986ねん5がつごう以降いこうは1まいときと2まいときがあった。