SPD-SL

SPD-SL(Shimano Pedaling Dynamics-Super Light)とは、シマノが製造せいぞうするビンディングシューズおよびビンディングペダル、クリートの規格きかくのことである。

2002年ねん発売はつばい。元々もともと、当時とうじシマノと契約けいやく下かにあったランス・アームストロングのために開発かいはつされた経緯けいいがあり、開発かいはつコードも「PDランス」だった。そのため構造こうぞうとしては、ランスが愛用あいようしていたシマノの旧型きゅうがた製品せいひん・PD-7401（LOOKのパテント品ひん）に近ちかい。当時とうじのSPD-Rと比較ひかくしての特徴とくちょうとしては、ランスの好このみに合あわせてサイズ感かんを維持いじしつつ軽量けいりょう化かするため、大々的だいだいてきにエンジニアリングプラスチックを導入どうにゅうしたことが挙あげられる。

ロードバイク用ようビンディングペダルとしては後発こうはつながら、2023年ねん時点じてんでUCIワールドツアーに参戦さんせんする全ぜん18チーム中ちゅう9チームで使用しようされており、自転車じてんしゃ業界ぎょうかいではLOOK・TIME・SPEEDPLAY（Wahoo）と並ならんで「ビンディングの四よん大だいブランド」の一角いっかくを占しめるまでに成長せいちょうしている。

特徴とくちょう

メリット

• SPDと比くらべ、クリートの大おおきさが大おおきく、固定こてい力りょくが高たかい。
• ロードバイク向むけに作つくられているため、軽量けいりょうで通気つうき性せいに優すぐれたものが多おおい
• ソールがとても硬かたく、ハイグレードモデルはカーボン製せい。

デメリット

• クリートが大おおきく突つき出でているため、歩あるきづらく、ペンギン歩あるきのようになる。

クリート

ビンディングシューズの3つ穴あなに取とり付つける。

赤あか、青あお、黄きがあり、それぞれの違ちがいはペダルに固定こていしたときの可動かどう域いきの広ひろさであり、個人こじんの身体しんたい的てき特徴とくちょうやライディングスタイルに合あわせて選択せんたくすることができる。

黄きが一番いちばん可動かどう域いきが広ひろくフロートレンジ6度ど(左右さゆうに3度ど)、青色あおいろがフロートレンジ2度ど、赤あかがフロートレンジなし(固定こてい)となっている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 山口やまぐち和幸かずゆき『シマノ 世界せかいを制せいした自転車じてんしゃパーツ』光文社こうぶんしゃ、2003年ねん ISBN 978-4334974022