マーガレット・サンガー

マーガレット (1922)

マーガレット・ヒギンズ・サンガー（Margaret Higgins Sanger, 1879年ねん9月がつ14日にち - 1966年ねん9月がつ6日にち）は、米国べいこくの産児さんじ制限せいげん活動かつどう家か。性教育せいきょういく者しゃ。優生ゆうせい学者がくしゃ。

語録ごろく

• 産児さんじ制限せいげんとは避妊ひにんを無差別むさべつに無造作むぞうさに行おこなわことではありません。産児さんじ制限せいげんは、社会しゃかいにおけるより良よい人種じんしゅ的てき要素ようその解放かいほうと開発かいはつ、そして欠陥けっかんのある家畜かちく、つまりアメリカ文明ぶんめいの最高さいこうの花はなの開花かいかを脅おびやかすこの人間にんげんの雑草ざっそうの段階だんかい的てきな抑制よくせい、排除はいじょ、そして最終さいしゅう的てきな根絶こんぜつのことを指さします。
  • "Apostle of Birth Control Sees Cause Gaining Here", The New York Times, 1923-04-08
• しかし、長ながい間あいだこの問題もんだいは議論ぎろんされ、提唱ていしょうされ、反駁はんばくされてきました。人々ひとびともまた、特とくに貧まずしい人々ひとびとは、今日きょうのように、盲目的もうもくてきに家族かぞくの制限せいげんを実践じっせんしていました。彼かれらにとっての産児さんじ制限せいげんは私わたしたちのそれとは違ちがいます。 彼かれらにとって、それは最もっとも野蛮やばんな方法ほうほうを意味いみしました。 それはなんらかの粗雑そざつな方法ほうほうで、幼児ようじ殺人さつじん、中絶ちゅうぜつ、つまり赤あかちゃんを殺ころすことでした。
  • My Fight for Birth Control, 1931, page 133.
• これはあなたのせいです。母はははあまりに多おおくの子こを持もったために死しんだのです。
  • 母親ははおやの葬儀そうぎにて父親ちちおやに対たいする発言はつげん
  • Quoted in Nidhi Bhushan (2010-05-09). "The Pill turns 50". DNA.
• 世界せかい最大さいだいの罪つみは、実際じっさいに人間にんげんになる機会きかいがない子供こども、両親りょうしんから病気びょうきを継承けいしょうした子供こどもを世界せかいに産うみ落おとすことだと思おもいます。非行ひこう者しゃ、囚人しゅうじん、このようなものは生うまれた瞬間しゅんかんに刻きざみつけられる。これは私わたしにとって、人ひとが犯おかすことのできる最大さいだいの罪つみです。
  • The Mike Wallace Interview (ABC), 1957-09-21

文明ぶんめいの中枢ちゅうすう（The Pivot of Civilization）1922年ねん

• この不吉ふきつに肥沃ひよくな土壌どじょうから湧わき出でる悲劇ひげきと貧困ひんこんと、すべての脅威きょうい的てきな悪あくを防ふせぎ、軽減けいげんすることを目的もくてきとしたこれらの相互そうごに連鎖れんさし合あう精巧せいこうな大だい規模きぼ団体だんたいは、我々われわれの文明ぶんめいが心身しんしん障害しょうがい者しゃ、不良ふりょう、居候いそうろう者しゃの数かずを繁殖はんしょくさせ、繁殖はんしょくし、絶たえず増加ぞうかし続つづけていることの最もっとも確たしかなサインです。したがって、私わたしへの批判ひはんはこの慈善じぜん活動かつどうの「失敗しっぱい」ではなく、その成功せいこうに向むけられているのです。

• 人道じんどう主義しゅぎと利他りた主義しゅぎの考かんがえそのものに内在ないざいするこれらの危険きけん性せい、今日きょうまでに生産せいさんされた山盛やまもりのゴミ人間にんげんと不平等ふびょうどう、不ふ能率のうりつの危険きけん性せいは、そのような考かんがえが最初さいしょに実行じっこうされた前ぜん世紀せいきにおいて完全かんぜんに認識にんしきされていました。

• ちなみに、ここで「適合てきごう」と「不適合ふてきごう」の概念がいねんによって提示ていじされる困難こんなんを認識にんしきする必要ひつようがあります。誰だれがこの質問しつもんを決きめるのか？精神せいしん薄弱はくじゃく者しゃは紛まぎれもなく非ひ推奨すいしょうされるだけでなく、自みずからの種たねを広ひろめることを防ふせぐべきです。しかし、代表だいひょう的てきな優生ゆうせい学者がくしゃの著作ちょさくの中なかで散見さんけんされる明確めいかくな中産ちゅうさん階級かいきゅうの偏見へんけんは看過かんかできません。

• 優生ゆうせい学がくは、15世代せだいまたは20世代せだい先さきの未来みらいの世界せかい福祉ふくしに対たいする人々ひとびとの熱意ねついや関心かんしんを喚起かんきすることを目的もくてきとしています。その負まけの側面そくめんとして、絶たえ間まなく増ふえ続つづける、決けっして生うまれるべきではなかった人間にんげんの階級かいきゅうに代価だいかを払はらっており、服従ふくじゅうさえしているということが挙あげられます。私有しゆう財産ざいさんと国費こくひが、文明ぶんめい及および人間にんげんの遺伝子いでんし発現はつげんの発展はってん、進歩しんぽから退しりぞけられてしまうのです。

• 精神せいしん薄弱はくじゃくさは、人種じんしゅの責任せきにんに全まったく無関心むかんしんな階級かいきゅうから距離きょりを置おき、自みずからを永続えいぞくさせます。そして我々われわれが現在げんざい、世界せかいの次世代じせだい誕生たんじょうのために依拠いきょしているのは、主おもにこのタイプの人間にんげんです。爆発ばくはつ的てきに増殖ぞうしょくし補充ほじゅうされるこの地球ちきゅうにおいて、この種たねは文明ぶんめいの存続そんぞくのためには根ねから根絶こんぜつすべき絶対ぜったい悪あくを対等たいとうに増殖ぞうしょくし、永続えいぞくさせるでしょう。