旅
引用
[家 にあれば に笥 盛 る飯 を草枕 旅 にしあれば椎 の葉 に盛 る --有間皇子 - 『
万葉集 』所収 。
- 『
細草 微風 の岸 /危檣独 夜 の舟 /星 垂 れて平野 闊く/月 湧 きて大江 流 る --杜 甫 、「旅 夜 に懐 を書 す」細 艸 微風 岸 /危檣獨 夜 舟 星 垂 平野 闊/月 湧 大江 流
- たちわかれ
因幡 の山 の峰 におふるまつとしきかばいま帰 りこむ --在原行平 - 『
古今 和歌集 』『小倉 百 人 一 首 』収録 。
- 『
年 たけてまたこゆべしと思 ひきや命 なりけり小夜 の中山 --西行
- あまりに
旅 に時間 を費 やす者 は、最後 には己 の国 でよそものとなる。--ルネ・デカルト『方法 序説 』(1637年 )
月日 は百代 の過客 にして行 きかふひともまた旅人 也。舟 の上 に生涯 をうかべ、馬 の口 とらえて老 をむかふる物 は、日々 旅 にして旅 を栖とす。 --松尾 芭蕉 『おくのほそ道 』(1702年 )
旅人 と我 名 よばれん初 しぐれ --松尾 芭蕉 『笈 の小文 』(1709年 )
旅 に病 んで夢 は枯野をかけ廻 る --松尾 芭蕉 『笈 日記 』(1695年 )芭蕉 (1694年 没 )の辞世 。
- ぼくらは
万有 のうちへと旅 をする夢 を見 る。ところで万有 とはぼくらのうちにあるのではないだろうか。--ノヴァーリス『花粉 』- "Wir träumen von Reisen in das Weltall: Ist denn das Weltall nicht in uns?" - Novalis, Blütenstaub
汽笛 一声 新橋 を
はや我 汽車 は離 れたり愛宕 の山 に入 り残 る月 を旅路 の友 として --大和田 建樹 『地理 教育 鉄道 唱歌 』
- ふらんすへ
行 きたしと思 へども
ふらんすはあまりに遠 し
せめては新 しき背広 をきて
きままなる旅 にいでてみん。--萩原 朔太郎
幾 山河 (いくやまかは)こえさりゆかば寂 しさのはてなむ国 ぞ今日 も旅 ゆく --若山 牧水 『海 の声 』
諺
[可愛 い子 には旅 をさせろ。--日本 の諺 旅 の恥 はかき捨 て。--日本 の諺 旅 は憂 いもの辛 いもの。--日本 の諺 旅 は情 け、人 は心 。--日本 の諺 旅 は道 づれ、世 は情 け。--日本 の諺 長生 きするものは多 くを知 る。旅 をしたものはそれ以上 を知 る。--アラブの諺