黄海こうかいの大捷たいしょう

• 黄海こうかい海戦かいせんの大だい勝利しょうりを歌うたった明治めいじ時代じだいの日本にっぽんの軍歌ぐんか。
• 作詞さくし者しゃ：明治天皇めいじてんのう（1852年ねん - 1912年ねん、著作ちょさく権けん保護ほご期間きかん満了まんりょう）
• 作曲さっきょく者しゃ：田中たなか穂積ほづみ（1855年ねん - 1904年ねん、著作ちょさく権けん保護ほご期間きかん満了まんりょう）
• 1894年ねん（明治めいじ27年ねん）発表はっぴょう。
• 1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）発行はっこう『世界せかい音楽おんがく全集ぜんしゅう19「流行りゅうこう歌曲かきょく集しゅう」』に採録さいろくされている。
• 底本ていほん：黄海こうかいの大捷たいしょう
• 関連かんれん項目こうもく：紀南きなん高等こうとう女学校じょがっこう校歌こうか - 同おなじく明治天皇めいじてんのうが作詞さくし

歌詞かし

一いち、
頃ころは菊月きくづき半なかば過すぎ
我わが帝国ていこくの艦隊かんたいは
大同だいどう江え（たいどうこう）を艦かん出で（ふなで）して
敵てきの在処ありか（ありか）を探さぐりつつ

二に、
目指めざす所ところは大だい孤こ山やま（たいこさん）
波なみを蹴立けたてて行いく路みち（みち）に
海うみ羊ひつじ島とうのほとりにて
彼かれの北洋ほくようの艦隊かんたいを

三さん、
見みるより早はやく開戦かいせんし
あるいは沈しずめ又または焼やく
我わが砲撃ほうげきに彼かれの艦かん（ふね）は
跡あと（あと）白波しらなみと消きえ失うせり

四よん、
忠勇ちゅうゆう義烈ぎれつの戦せん（たたかい）に
敵てきの気勢きせいを打うちひしぎ
我わが日ひの旗はたを黄海こうかいの
波路なみじ（なみじ）に高たかく輝かがやかし

五ご、
いさおをなして勇いさましく
各かく艦かん共どもに挙あげ競きそう
凱歌がいかは四方しほう（よも）に響ひびきけり
凱歌がいかは四方しほうに響ひびきけり