元げん史ふみ/卷まき088

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元もと史し卷まき八十八やそはち 志こころざし第だい三さん十じゅう八はち

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百官ひゃっかん四よん

太ふと常つね禮儀れいぎ院いん

太ふと常つね禮儀れいぎ院いん，秩正二に品ひん。掌てのひら大だい禮樂れいがく、祭まつり享とおる宗廟そうびょう社稷しゃしょく、封ふうじ贈おく諡號しごう等とう事ごと。中なか統みつる元年がんねん，中ちゅう都立とりつ太ふと常つね寺てら，設しつらえ寺てら丞すすむ一員いちいん。至いたり元もと二に年ねん，翰林かんりん兼攝けんせつ太ふと常つね寺てら。九きゅう年ねん，立たて太ふとし常つね寺てら，設しつらえ卿きょう一員いちいん，正せい三さん品ひん；少しょう卿きょう以下いか五ご員いん，品ひん秩有差さ。十じゅう三さん年ねん，省しょう併衙門もん，以侍儀ぎ司し併入太ふと常つね寺てら。十じゅう四よん年ねん，增ぞう博士はかせ一員いちいん。十じゅう六ろく年ねん，又また增ぞう法ほう物ぶつ庫こ子こ，掌てのひら公おおやけ服ふく法服ほうふく之の藏ぞう。二に十じゅう年ねん，陞正三さん品ひん，別置べっち侍さむらい儀ぎ司し。至大しだい元年がんねん，改あらため陞院，設しつらえ官かん十じゅう二に員いん，正せい二に品ひん。四よん年ねん，復ふく為ため太ふと常つね寺てら，正せい三さん品ひん。延のべ祐ゆう元年がんねん，復ふく改あらため陞院，正せい二に品ひん，以大司し徒と領りょう之の。七なな年ねん，降くだ從したがえ二に品ひん。天てん曆れき二に年ねん，復ふく陞正二に品ひん。定置ていち院いん使し二に員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉院二に員いん，從したがえ三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；都と事ごと一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり兼けん管かん勾承發はつ架か閣かく一員いちいん，正せい八はち品ひん。屬官ぞっかん：博士はかせ二に員いん，正せい七なな品ひん；奉たてまつ禮れい郎ろう二に員いん，奉たてまつ禮れい兼けん檢討けんとう一員いちいん，並なみ從したがえ八はち品ひん；協きょう律郎りつろう二に員いん，從したがえ八はち品ひん；太ふと祝しゅく十じゅう員いん，從したがえ八はち品ひん；禮れい直じき管かん勾一員いん，從したがえ九きゅう品ひん；令れい史し四よん人にん，通事つうじ、知ち印しるし、譯わけ史し各かく二に人にん，宣せん使し四よん人にん，典てん吏三さん人にん。

太ふとし廟びょう署しょ，秩從六ろく品ひん。掌てのひら宗廟そうびょう行ぎょう禮れい，兼けん廩犧署しょ事ごと。至いたり元もと三さん年始ねんし置おけ。令れい二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；丞すすむ一員いちいん，從したがえ七なな品ひん。

郊祀署しょ，秩從六ろく品ひん。大德だいとく九きゅう年始ねんし置おけ。掌てのひら郊祀行ぎょう禮れい，兼けん廩犧署しょ事ごと。令れい二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；丞すすむ二に員いん，從したがえ七なな品ひん。

社稷しゃしょく署しょ，秩從六ろく品ひん。大德だいとく元もと年始ねんし置おけ。令れい二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；丞すすむ一員いちいん，從したがえ七なな品ひん。

大だい樂らく署しょ，秩從六ろく品ひん。中ちゅう統すべ五ご年始ねんし置おけ。令れい二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；丞すすむ一員いちいん，從したがえ七なな品ひん。掌てのひら管かん禮れい生せい樂らく工こう四よん百ひゃく七なな十じゅう九きゅう戶こ。

典てん瑞みず院いん

典てん瑞みず院いん，秩正二に品ひん。掌てのひら寶たから璽、金銀きんぎん符ふ牌ぱい。中なか統みつる元年がんねん，始はじめ置おけ符ふ寶たから郎ろう二に員いん。至いたり元もと十じゅう六ろく年ねん，立たて符ふ寶たから局きょく，給きゅう六ろく品ひん印しるし。十じゅう七なな年ねん，陞正五ご品ひん。十じゅう八はち年ねん，改あらため典てん瑞みず監かん，秩正三さん品ひん。二に十じゅう年ねん，降くだ為ため正せい四よん品ひん，省しょう卿きょう二に員いん。二に十じゅう九きゅう年ねん，復ふく正せい三さん品ひん，仍置監かん卿きょう二に員いん。大德だいとく十じゅう一いち年ねん，陞典瑞みず院いん，正せい二に品ひん。置おけ院いん使し四よん員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉院二に員いん，從したがえ三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき二に員いん，從したがえ五ご品ひん；都と事ごと二に員いん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり兼けん管かん勾承發はつ架か閣かく庫こ一員いちいん，正せい八はち品ひん；令れい史し四よん人にん，譯わけ史し四よん人にん，知ち印しるし、通事つうじ各かく一いち人にん，宣せん使し四よん人にん，典てん吏三さん人にん。

太ふとし史し院いん

太ふとし史し院いん，秩正二に品ひん。掌てのひら天文てんもん曆數れきすう之の事こと。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん，始はじめ立だて院いん，置おけ太ふとし史し令れい等とう官かん七なな員いん。至大しだい元年がんねん，陞從二に品ひん，設しつらえ官かん十じゅう員いん。延のべ祐ゆう三さん年ねん，陞正二に品ひん，設しつらえ官かん十じゅう五ご員いん。後こう定置ていち院いん使し五ご員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉院二に員いん，從したがえ三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；都と事ごと一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；管かん勾一員いん，從したがえ九きゅう品ひん；令れい史し三さん人にん，譯わけ史し一いち人にん，知ち印しるし二に人にん，通事つうじ一いち人にん，宣せん使し二に人にん，典てん吏二に人にん。

春はる官かん正せい兼けん夏なつ官かん正せい一員いちいん，正せい五ご品ひん。

秋あき官かん正せい兼けん冬ふゆ官かん〔正ただし〕中ちゅう官かん正せい一員いちいん，^[1]正せい五ご品ひん。

保ほ章あきら正せい五ご員いん，正せい七なな品ひん。

保ほ章あきら副ふく五ご員いん，正せい八はち品ひん。

掌てのひら曆れき二に員いん，正せい八はち品ひん。

腹はら裏うら印しるし曆れき管かん勾一員いん，從したがえ九きゅう品ひん。

各かく省司しょうじ曆れき十じゅう二に員いん，正せい九きゅう品ひん。

印しるし曆れき管かん勾二員いん，從したがえ九きゅう品ひん。

靈れい臺だい郎ろう一員いちいん，正せい七なな品ひん。

監かん候こう六ろく員いん，從したがえ八はち品ひん。

副ふく監かん候こう六ろく員いん，正せい九きゅう品ひん。

星ほし曆れき生せい四よん十じゅう四よん員いん。

挈壺正せい一員いちいん，從したがえ八はち品ひん。

司つかさ辰郎たつろう二に員いん，正せい九きゅう品ひん。

燈ひ漏も直じき長ちょう一いち人にん。

教授きょうじゅ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん。

學まなべ正せい一員いちいん，從したがえ九きゅう品ひん。

校こう書しょ郎ろう二に員いん，正せい八はち品ひん。

太ふとし醫院いいん

太ふとし醫院いいん，秩正二に品ひん。掌てのひら醫事いじ，製せい奉たてまつ御ご藥物やくぶつ，領りょう各かく屬ぞく醫い職しょく。中なか統みつる元年がんねん，置おけ宣せん差さ，提ひさげ點てん太ふとし醫院いいん事ごと，給きゅう銀ぎん印しるし。〔至いたり元もと〕二に十じゅう年ねん，^[2]改あらため為ため尚なお醫い監かん，秩正四よん品ひん。二に十じゅう二に年ねん，復ふく為ため太ふとし醫院いいん，給きゅう銀ぎん印しるし，置おけ提ひさげ點てん四よん員いん，院いん使し、副使ふくし、判官ほうがん各かく二に員いん。大德だいとく五ご年ねん，陞正二に品ひん，設しつらえ官かん十じゅう六ろく員いん。十じゅう一いち年ねん，增ぞう院いん使し二に員いん。皇すめらぎ慶けい元年がんねん，增ぞう院いん使し二に員いん。二に年ねん，增ぞう院いん使し一員いちいん。至いたり治ち二に年ねん，定置ていち院いん使し一いち十じゅう二に員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉院二に員いん，從したがえ三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき二に員いん，從したがえ七なな品ひん；都と事ごと二に員いん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり兼けん承うけたまわ發はつ架か閣かく庫こ一員いちいん，正せい八はち品ひん；令れい史し八はち人にん，譯わけ史し二に人にん，知ち印しるし二に人にん，通事つうじ二に人にん，宣せん使し七なな人にん。

廣惠ひろえ司し，秩正三さん品ひん。掌てのひら修おさむ製せい御用ごよう回かい回かい藥物やくぶつ及和劑ざい，以療諸しょ宿衞しゅくえい士し及在京ざいきょう孤こ寒かん者しゃ。至いたり元もと七なな年ねん，始はじめ置おけ提ひさげ舉二員いん。十じゅう七なな年ねん，增置ぞうち提ひさげ舉一員いん。延のべ祐ゆう六ろく年ねん，陞正三さん品ひん。七なな年ねん，仍正五ご品ひん。至いたり治ち二に年ねん，復ふく為ため正せい三さん品ひん，置おけ卿きょう四よん員いん，少しょう卿きょう、丞すすむ各かく二に員いん。後こう定置ていち司し卿きょう四よん員いん，少しょう卿きょう二に員いん，司つかさ丞すすむ二に員いん，經歷けいれき、知事ちじ、照あきら磨すり各かく一員いちいん。

大だい都と、上うえ都と回かい回かい藥物やくぶつ院いん二に，秩從五ご品ひん。掌てのひら回かい回かい藥事やくじ。至いたり元もと二に十じゅう九きゅう年始ねんし置おけ。至いたり治ち二に年ねん，撥ばち隸廣惠めぐみ司し。定置ていち達たち魯花赤あか一員いちいん、大使たいし二に員いん、副使ふくし一員いちいん。

御ご藥院やくいん，秩從五ご品ひん。掌てのひら受各路ろ鄉ごう貢みつぐ、諸しょ蕃しげる進しん獻けんじ珍めずらし貴き藥品やくひん，修造しゅうぞう湯煎ゆせん。至いたり元もと六ろく年始ねんし置おけ。達いたる魯花赤あか一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；大使たいし二に員いん，從したがえ五ご品ひん；副使ふくし三さん員いん，正せい七なな品ひん；直じき長ちょう一員いちいん，都と監かん二に員いん。

御ご藥局やっきょく，秩從五ご品ひん。掌てのひら兩りょう都と行ぎょう篋藥餌えさ。至いたり元もと十じゅう年始ねんし置おけ。大德だいとく九きゅう年ねん，分立ぶんりつ行ぎょう御ご藥局やっきょく，掌てのひら行ぎょう篋藥物ぶつ。本局ほんきょく但ただし掌上しょうじょう都と藥やく倉くら之の事こと。定置ていち達たち魯花赤あか一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；局きょく使し二に員いん，從したがえ五ご品ひん；副使ふくし二に員いん，正せい七なな品ひん。

行くだり御ご藥局やっきょく，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，大使たいし二に員いん，副使ふくし三さん員いん，品ひん秩同上じょう。掌てのひら行ぎょう篋藥餌えさ。大德だいとく九きゅう年始ねんし置おけ。

御ご香こう局きょく，秩從五ご品ひん。提ひさげ點てん一員いちいん，司令しれい一員いちいん。掌てのひら修おさむ合ごう御用ごよう諸しょ香こう。至大しだい元もと年始ねんし置おけ。

大だい都みやこ惠めぐみ民みん局きょく，秩從五ご品ひん。掌てのひら收おさむ官かん錢ぜに，經營けいえい出で息いき，市し藥やく修おさむ劑ざい，以惠貧民ひんみん。中ちゅう統すべ二に年始ねんし置おけ，受太醫院いいん劄。至いたり元もと十じゅう四よん年ねん，定てい從したがえ六ろく品ひん秩。二に十じゅう一いち年ねん，陞從五ご品ひん。

上うえ都と惠めぐみ民みん司し，提ひさげ點てん一員いちいん，司令しれい一員いちいん。中ちゅう統すべ四よん年始ねんし置おけ。品しな秩並同上どうじょう。

醫學いがく提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。至いたり元もと九きゅう年始ねんし置おけ。十じゅう三さん年ねん罷やめ，十じゅう四よん年ねん復ふく置おけ。掌てのひら考こう較諸路ろ醫い生せい課か義よし，試驗しけん太ふとし醫い教官きょうかん，校勘こうかん名醫めいい撰述せんじゅつ文字もじ，辨べん驗けん藥やく材ざい，訓くん誨太醫い子弟してい，領りょう各かく處しょ醫學いがく。提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん。

官かん醫い提つつみ舉司，秩從五ご品ひん。掌てのひら醫い戶と差さ役やく、詞し訟。至いたり元もと二に十じゅう五ご年ねん置おけ。

大だい都と、保ほ定じょう、彰あきら德とく、東平とうへい四よん路ろ，設しつらえ提ひさげ舉、同どう提ひさげ舉、副ふく提ひさげ舉各一員いちいん。

河間こうま、大名だいみょう、晉すすむ寧やすし、大同だいどう、濟すみ寧やすし、廣平ひろへい、冀寧、濟すみ南みなみ、遼りょう陽ひ、興和こうわ十じゅう路ろ，設しつらえ提ひさげ舉、副ふく提ひさげ舉各一員いちいん。

衞まもる輝てる、懷ふところ慶けい、大だい寧やすし，設しつらえ提ひさげ舉一員いん。

奎章閣かく學士がくし院いん

奎章閣かく學士がくし院いん，秩正二に品ひん。天てん曆れき二に年ねん，立たて於興聖きよし殿どの西にし，命いのち儒臣進しん經けい史し之これ書しょ，考こう帝王ていおう之の治ち。大だい學士がくし二に員いん，正せい三さん品ひん。尋ひろ陞為學士がくし院いん。大だい學士がくし，正せい二に品ひん；侍さむらい書しょ學士がくし，從したがえ二に品ひん；承うけたまわ制せい學士がくし，正せい三さん品ひん；供奉ぐぶ學士がくし，正せい四よん品ひん；參さん書しょ，從したがえ五ご品ひん。多た以它官かん兼けん領りょう其職。至いたり順じゅん元年がんねん，增大ぞうだい學士がくし二に員いん，共きょう四よん員いん。侍さむらい書しょ學士がくし二に員いん，承うけたまわ制せい學士がくし二に員いん，供奉ぐぶ學士がくし二に員いん。首領しゅりょう官かん：參さん書しょ二に員いん，典てん籤くじ二に員いん，照あきら磨すり一員いちいん，內掾四よん人にん，譯文やくぶん內掾二に人にん，知ち印しるし二に人にん，怯おびえ里さと馬ば赤あか一いち人にん，宣せん使し四よん人にん，典てん書しょ五ご人にん。屬官ぞっかん：授經郎ろう二に員いん。

羣玉內司，秩正三さん品ひん。天てん曆れき二に年始ねんし置おけ。掌てのひら奎章圖書としょ寶たから玩，及凡常つね御ご之これ物ぶつ。監かん司し一員いちいん，正せい三さん品ひん；司し尉じょう一員いちいん，從したがえ三さん品ひん；亞あ尉じょう二に員いん，正せい四よん品ひん；僉司二に員いん，從したがえ四よん品ひん；司つかさ丞すすむ二に員いん，正せい五ご品ひん；典てん簿ぼ一員いちいん，正せい七なな品ひん；令れい史し二に人にん，知ち印しるし一いち人にん，怯おびえ里さと馬ば赤あか一いち人にん，奏そう差さ、典てん吏各二に人にん，給きゅう使し八はち人にん，司つかさ膳ぜん四よん人にん。

藝文げいぶん監かん，秩從三さん品ひん。天てん曆れき二に年ねん置おけ。專せん以國語ご敷じき譯やく儒書，及儒書しょ之の合ごう校こう讎者俾兼治之はるゆき。太ふとし監かん檢校けんぎょう書籍しょせき事ごと二に員いん，從したがえ三さん品ひん；少しょう監かん同どう檢校けんぎょう書籍しょせき〔事こと〕二に員いん，^[3]從したがえ四よん品ひん；監かん丞すすむ參まいり檢校けんぎょう書籍しょせき事ごと二に員いん，從したがえ五ご品ひん；典てん簿ぼ一員いちいん，照あきら磨すり一員いちいん，令れい史し四よん人にん，譯わけ史し一いち人にん，怯おびえ里さと馬ば赤あか一いち人にん，奏そう差さ二に人にん，典てん吏三さん人にん。

監かん書しょ博士はかせ，秩正五ご品ひん。天てん曆れき二に年始ねんし置おけ。品しな定てい書畫しょが，擇よ朝臣あそん之の博識はくしき者しゃ為之ためゆき。博士はかせ二に員いん，正せい五ご品ひん；書しょ吏一いち人にん。

藝林げいりん庫こ，秩從六ろく品ひん。提ひさげ點てん一員いちいん，從したがえ六ろく品ひん；大使たいし一員いちいん，副使ふくし一員いちいん，正せい七なな品ひん；庫こ子こ二に人にん，本ほん把わ二に人にん。掌てのひら藏ぞう貯書籍せき。天てん曆れき二に年始ねんし置おけ。

廣こう成なり局きょく，秩七なな品ひん。掌てのひら傳でん刻こく經籍けいせき，及印造づくり之の事こと。天てん曆れき二に年始ねんし置おけ。大使たいし一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；副使ふくし一員いちいん，正せい八はち品ひん；直じき長ちょう二に人にん，正せい九きゅう品ひん；司し吏二に人にん。

侍さむらい正せい府ふ，秩正二に品ひん。至いたり順じゅん二に年ねん置おけ。侍さむらい正せい一いち十じゅう四よん員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉府二に員いん，從したがえ三さん品ひん；侍さむらい判ばん二に員いん，正せい四よん品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ六ろく品ひん；都と事ごと一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり一員いちいん，從したがえ八はち品ひん。掌てのひら內廷近侍きんじ之の事こと，領りょう速そく古いにしえ兒じ赤あか四よん百ひゃく人にん、奉たてまつ御ご二に十じゅう四よん員いん，拱衞直ちょく都と指揮しき使し司し為ため其屬。掾じょう史し八はち人にん，譯わけ史し四よん人にん，通事つうじ、知ち印しるし各かく二に人にん，宣せん使し八はち人にん，典てん吏五ご人にん。

奉たてまつ御ご二に十じゅう四よん員いん，秩五ご品ひん。尚なお冠かんむり奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ五ご品ひん；尚なお冠かんむり副ふく奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；尚なお衣ころも奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ五ご品ひん；尚なお衣ころも副ふく奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；尚なお鞶奉御ご二に員いん，從したがえ五ご品ひん；尚なお鞶副奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；尚なお沐奉御ご二に員いん，從したがえ五ご品ひん；尚なお沐副奉たてまつ御ご二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；尚なお飾かざり兼けん尚なお輦奉御ご二に員いん，正せい六ろく品ひん；尚なお飾かざり兼けん尚なお輦副奉たてまつ御ご二に員いん，正せい七なな品ひん；奉たてまつ御ご掌てのひら簿ぼ四よん員いん，從したがえ七なな品ひん。天てん曆れき初はつ置おけ，以四怯薛之速古兒赤為之。

給きゅう事ごと中ちゅう，秩正四よん品ひん。至いたり元もと六ろく年ねん，始はじめ置おけ起居ききょ注ちゅう、左右さゆう補ほ闕，掌てのひら隨ずい朝あさ省はぶけ、臺たい、院いん、諸しょ司つかさ凡奏聞そうもん之の事こと，悉紀錄ろく之の，如古左右さゆう史し。十じゅう五ご年ねん，改あらため陞給事ごと中ちゅう兼修けんしゅう起居ききょ注ちゅう，左右さゆう補ほ闕改為ため左右さゆう侍さむらい儀ぎ奉たてまつ御ご兼修けんしゅう起居ききょ注ちゅう。皇すめらぎ慶けい元年がんねん，陞正三さん品ひん。延のべ祐ゆう七なな年ねん，仍〔正ただし〕四よん品ひん。^[4]後こう定置ていち給きゅう事ごと中ちゅう兼修けんしゅう起居ききょ注ちゅう二に員いん、右みぎ侍さむらい儀ぎ奉たてまつ御ご同どう修おさむ起居ききょ注ちゅう一員いちいん、左ひだり侍さむらい儀ぎ奉たてまつ御ご同どう修おさむ起居ききょ注ちゅう一員いちいん、令れい史し一いち人にん、譯わけ史し四よん人にん、通事つうじ兼けん知ち印しるし一いち人にん。

將しょう作さく院いん，秩正二に品ひん。掌てのひら成なり造づくり金玉きんぎょく珠たま翠みどり犀さい象ぞう寶貝ほうがい冠かんむり佩器皿さら，織お造みやつこ刺とげ繡段匹ひき紗しゃ羅ら，異樣いよう百ひゃく色しょく造作ぞうさく。至いたり元もと三さん十じゅう年始ねんし置おけ。院いん使し一員いちいん，經歷けいれき、都と事ごと各かく一員いちいん。三さん十じゅう一いち年ねん，增ぞう院いん使し二に員いん。元もと貞元さだもと年ねん，又また增ぞう二に員いん。延のべ祐ゆう七なな年ねん，省しょう院いん使し二に員いん。後こう定置ていち院いん使し七なな員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；都と事ごと一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり管かん勾一員いん，正せい八はち品ひん；令れい史し六ろく人にん，譯わけ史し、知ち印しるし各かく二に人にん，宣せん使し四よん人にん。

諸しょ路みち金玉きんぎょく人じん匠たくみ總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。掌てのひら造づくり寶貝ほうがい金玉きんぎょく冠かんむり帽ぼう、繫腰束帶そくたい、金銀きんぎん器き皿さら，并總諸しょ司つかさ局きょく事ごと。中ちゅう統すべ二に年ねん，初はつ立金たつがね玉だま局きょく，秩正五ご品ひん。至いたり元もと三さん年ねん，改あらため總そう管かん府ふ，置おけ總そう管かん一員いちいん，經歷けいれき、提つつみ控ひかえ案あん牘各一員いちいん。十じゅう二に年ねん，又また置おけ同どう知ち、副ふく總そう管かん各かく一員いちいん。二に十じゅう五ご年ねん，置おけ達たち魯花赤あか一員いちいん。大德だいとく四よん年ねん，又また置おけ副ふく達たち魯花赤あか、副ふく總そう管かん各かく一員いちいん。後こう定置ていち達たち魯花赤あか二に員いん，正せい三さん品ひん；總そう管かん二に員いん，正せい三さん品ひん；副ふく達たち魯花赤あか二に員いん，正せい四よん品ひん；同どう知ち二に員いん，從したがえ四よん品ひん；副ふく總そう管かん二に員いん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；照あきら磨みがけ、管かん勾各一員いちいん，令れい史し五ご人にん，譯わけ史し一いち人にん，奏そう差さ二に人にん。

玉たま局きょく提つつみ舉司，秩從五ご品ひん。提ひさげ舉一員いん，正せい七なな品ひん；^[5]同どう提ひさげ舉一員いん，從したがえ七なな品ひん；^[6]副ふく提ひさげ舉一員いん，正せい八はち品ひん。中ちゅう統すべ二に年ねん，以和林りん人じん匠たくみ置おけ局きょく造作ぞうさく，始はじめ設しつらえ直じき長ちょう。至いたり元もと三さん年ねん，立だて玉だま匠たくみ局きょく，用もちい正せい七なな品ひん印しるし。十じゅう五ご年ねん，改あらため提ひさげ舉司。

金銀きんぎん器き盒提舉司，秩從五ご品ひん。提ひさげ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，品ひん秩同上じょう；吏目一員いちいん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん，始はじめ置おけ金銀きんぎん局きょく，秩從七なな品ひん。二に十じゅう四よん年ねん，改あらため為ため提ひさげ舉司，秩正六ろく品ひん。大德だいとく間あいだ，陞從五ご品ひん。

瑪瑙めのう提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。提ひさげ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，吏目一員いちいん。至いたり元もと九きゅう年ねん，置おけ大だい都と等とう處しょ瑪瑙めのう局きょく，秩從七なな品ひん，管領かんりょう瑪瑙めのう匠たくみ戶ど五ご百ひゃく有ゆう奇き，置おけ提ひさげ舉三員いん，受金玉たま府ふ劄。十じゅう五ご年ねん，改あらため立りつ提つつみ舉司，領りょう大だい都と、弘ひろ州しゅう兩りょう處しょ造作ぞうさく，陞從五ご品ひん。三さん十じゅう年ねん，減げん副ふく提ひさげ舉一員いん，定置ていち如上じょじょう。

陽ひ山やま瑪瑙めのう提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。提ひさげ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，品ひん秩同前まえ。

金きむ絲子いとこ局きょく，秩從五ご品ひん。大使たいし一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；副使ふくし一員いちいん，正せい七なな品ひん；直じき長ちょう一員いちいん。中ちゅう統すべ二に年ねん，設しつらえ二に局きょく。二に十じゅう四よん年ねん，併為一いち。

鞓帶斜はす皮かわ局きょく，秩從八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。

瓘玉局きょく，秩從八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん。

浮梁磁局，秩正九きゅう品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん立りつ。掌てのひら燒しょう造づくり磁器じき，并漆造づくり馬尾ばび椶藤笠かさ帽ぼう等とう事ごと。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。

畫が局きょく，秩從八はち品ひん。掌てのひら描造諸色しょしき樣さま製せい。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん。

管領かんりょう珠子たまこ民みん匠たくみ官かん，正せい七なな品ひん。掌てのひら採と撈蛤珠たま於楊村むら、直ちょく沽等處しょ。中ちゅう統すべ二に年ねん立りつ。管領かんりょう官かん子孫しそん世襲せしゅう。

粧釘局きょく，從したがえ八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん。

大小だいしょう雕木局きょく，秩從八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん。

宣せん德とく隆たかし興きょう等とう處しょ瑪瑙めのう人じん匠たくみ提ひさげ舉司，秩正六ろく品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。提ひさげ舉一員いん，從したがえ七なな品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，從したがえ八はち品ひん。^[7]

溫ゆたか犀さい玳瑁たいまい局きょく，秩從八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん。

上うえ都と金銀きんぎん器き盒局，秩從六ろく品ひん。至いたり元もと十じゅう六ろく年ねん置おけ。大使たいし一員いちいん，副使ふくし一員いちいん，直じき長ちょう一員いちいん。

漆うるし紗しゃ冠かんむり冕局，至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。

大同だいどう路ろ採と砂すな所しょ，至いたり元もと十じゅう六ろく年ねん置おけ。管領かんりょう大同だいどう路ろ撥ばち到いた民みん一いち百ひゃく六ろく戶こ，歲さい採と磨すり玉だま夏なつ水すい砂すな二に百ひゃく石せき，起おこり運うん大だい都と，以給玉だま工こう磨すり礲之用よう。大使たいし一員いちいん。

管かん匠たくみ都と提つつみ領りょう所しょ，秩從七なな品ひん。至いたり元もと十じゅう三さん年ねん置おけ。掌てのひら金玉きんぎょく府ふ諸人もろびと匠たくみ詞し訟。都と提ひさげ領りょう一員いちいん。

監かん造づくり諸般しょはん寶貝ほうがい官かん，秩正五ご品ひん。至いたり元もと二に十じゅう一いち年ねん置おけ。達いたる魯花赤あか二に員いん。

收支しゅうし諸物しょぶつ庫こ，秩從八はち品ひん。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん置おけ。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。

行くだり諸しょ路みち金玉きんぎょく人じん匠たくみ總そう管かん府ふ，秩從三さん品ひん。至大しだい間あいだ，始はじめ置おけ于杭州こうしゅう路ろ。^[8]達いたる魯花赤あか、總そう管かん各かく一員いちいん，並なみ從したがえ三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい五ご品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；提ひさげ控ひかえ案あん牘一員いん。

異樣いよう局きょく總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。中ちゅう統すべ二に年ねん，立たて提ひさげ點てん所しょ。至いたり元もと六ろく年ねん，改あらため為ため總そう管かん府ふ，總そう管かん一員いちいん。十じゅう四よん年ねん，置おけ同どう知ち、副ふく總そう管かん各かく一員いちいん。二に十じゅう一いち年ねん，增ぞう總そう管かん一員いちいん。二に十じゅう九きゅう年ねん，置おけ達たち魯花赤あか一員いちいん。三さん十じゅう年ねん，減げん同どう知ち、副ふく總そう管かん各かく一員いちいん。後こう定置ていち達たち魯花赤あか一員いちいん，總そう管かん一員いちいん，並なみ正せい三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，從したがえ四よん品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん。

異樣いよう紋もん綉提舉司，秩從五ご品ひん。中ちゅう統すべ二に年ねん立りつ局きょく。至いたり元もと十じゅう四よん年ねん，改あらため提ひさげ舉司。提ひさげ舉一員いん，從したがえ五ご品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん，正せい七なな品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，正せい八はち品ひん。

綾あや錦織にしきおり染しみ提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。至いたり元もと二に十じゅう四よん年ねん，改あらため局きょく置おけ提ひさげ舉司。提ひさげ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，品ひん秩同上じょう。

紗しゃ羅ら提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。至いたり元もと十じゅう二に年ねん，改あらため局きょく置おけ提ひさげ舉司。提ひさげ舉、同どう提ひさげ舉、副ふく提ひさげ舉各一員いちいん，品ひん秩同上じょう。

紗しゃ金きん顏料がんりょう總そう庫くら，秩從九きゅう品ひん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん，從したがえ九きゅう品ひん。

大だい都と等とう路ろ民みん匠たくみ總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。府ふ官かん：總そう管かん一員いちいん，從したがえ三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい五ご品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；提ひさげ控ひかえ案あん牘一員いん。至いたり元もと七なな年ねん，初はつ立たて府ふ，秩從三さん品ひん。十じゅう四よん年ねん，改あらため陞正三さん品ひん。

備章總そう院いん，秩正六ろく品ひん。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。至いたり元もと十じゅう三さん年ねん，省しょう併楊藺い等とう八はち局きょく為ため總局そうきょく。

尚なお衣ころも局きょく，秩從五ご品ひん。至いたり元もと二に年ねん置おけ。達いたる魯花赤あか一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；提ひさげ舉一員いん，從したがえ五ご品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん，正せい七なな品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，正せい八はち品ひん；都と目め一いち人にん。

御衣おんぞ局きょく，秩從五ご品ひん。至いたり元もと二に年ねん置おけ。達いたる魯花赤あか、提つつみ舉各一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん，正せい七なな品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，正せい八はち品ひん；都と目め一いち人にん。

御衣おんぞ史し道みち安やす局きょく，秩從六ろく品ひん。至いたり元もと二に年ねん置おけ。以史道どう安やす掌てのひら其職，因いん以名之の。大使たいし、副使ふくし各かく一員いちいん。

高麗こうらい提つつみ舉司，秩從五ご品ひん。至いたり元もと二に十じゅう二に年ねん置おけ。提ひさげ舉一員いん。

織お佛像ぶつぞう提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。延のべ祐ゆう四よん年ねん，改あらため提ひさげ領りょう所為しょい提ひさげ舉司。提ひさげ舉、副ふく提ひさげ舉各二に員いん。

通つう政せい院いん，秩從二に品ひん。國くに初はつ，置おけ驛えき以給使し傳でん，設しつらえ脫だつ脫だつ禾孫以辨奸偽。至いたり元もと七なな年ねん，初はつ立だて諸しょ站都統すべ領りょう使つかい司し以總之の，設しつらえ官かん六ろく員いん。十じゅう三さん年ねん，改あらため通どおり政せい院いん。十じゅう四よん年ねん，分ふん置おけ大だい都と、上うえ都と兩院りょういん；二に十じゅう九きゅう年ねん，又また置おけ江南えな分ぶん院いん；大德だいとく七なな年ねん罷やめ。至大しだい元年がんねん，陞正二に品ひん。四よん年ねん罷やめ，以其事ごと歸き兵へい部ぶ。是ぜ年ねん，兩りょう都と仍置，止とめ管かん達たち達たち站赤。延のべ祐ゆう七なな年ねん，復ふく從したがえ二に品ひん，仍兼領りょう漢人かんど站赤。大だい都と院いん使し四よん員いん，從したがえ二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；副使ふくし二に員いん，從したがえ三さん品ひん；僉院一員いちいん，正せい四よん品ひん；同どう僉一員いん，從したがえ四よん品ひん；院いん判ばん一員いちいん，正せい五ご品ひん：經歷けいれき一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；都と事ごと一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり兼けん管かん勾承發はつ架か閣かく一員いちいん，正せい八はち品ひん；令れい史し十じゅう三さん人にん，通事つうじ一いち人にん，知ち印しるし二に人にん，宣せん使し十じゅう人にん。上うえ都と院いん使し、同どう知ち、副使ふくし、僉院、判官ほうがん各かく一員いちいん，經歷けいれき、都と事ごと各かく一員いちいん，品ひん秩並同大どうだい都と；令れい史し四よん人にん，譯わけ史し三さん人にん，通事つうじ一いち人にん，知ち印しるし一いち人にん，宣せん使し十じゅう人にん。

廩給司し，秩從七なな品ひん。掌てのひら諸王しょおう諸しょ蕃しげる各省かくしょう四方邊遠使客飲食供張等事。至いたり元もと十じゅう九きゅう年ねん置おけ。提ひさげ領りょう、司令しれい、司つかさ丞すすむ各かく一員いちいん。

中ちゅう政せい院いん，秩正二に品ひん。院いん使し七なな員いん，正せい二に品ひん；同どう知ち二に員いん，正せい三さん品ひん；僉院二に員いん，從したがえ三さん品ひん；同どう僉二員いん，正せい四よん品ひん；院いん判ばん二に員いん，正せい五ご品ひん。掌てのひら中宮ちゅうぐう財ざい賦ふ營造えいぞう供給きょうきゅう，并番衞まもる之これ士し，湯ゆ沐之邑。元げん貞さだ二に年ねん，始はじめ置おけ中ちゅう御ご府ふ，秩正三さん品ひん。大德だいとく四よん年ねん，陞中（正ただし）〔政せい〕院いん，^[9]秩正二に品ひん。至大しだい三さん年ねん，陞從一いち品ひん，院いん使し七なな員いん，同どう知ち、僉院、同どう僉、院いん判ばん各かく二に員いん。四よん年ねん，省しょう併入典てん內院。皇すめらぎ慶けい二に年ねん，復ふく為ため中ちゅう政せい院いん，設しつらえ官かん如舊。其幕職しょく則のり司し議ぎ二に員いん，從したがえ五ご品ひん；長ちょう史し二に員いん，正せい六ろく品ひん；照あきら磨すり兼けん管かん勾承發はつ架か閣かく一員いちいん，正せい八はち品ひん。吏屬：蒙こうむ古こ必闍赤あか四よん人にん，掾じょう史し十じゅう二に人にん，回かい回かい掾じょう史し二に人にん，怯おびえ里さと馬ば赤あか二に人にん，知ち印しるし二に人にん，宣せん使し十じゅう人にん。

中ちゅう瑞みず司し，秩正三さん品ひん。掌てのひら奉たてまつ寶たから冊さつ。卿きょう五ご員いん，正せい三さん品ひん；丞すすむ二に員いん，正せい四よん品ひん；典てん簿ぼ二に員いん，從したがえ七なな品ひん；寫うつし懿旨必闍赤あか四よん人にん，譯わけ史し一いち人にん，令れい史し四よん人にん，知ち印しるし一いち人にん，通事つうじ一いち人にん，奏そう差さ二に人にん，典てん吏二に人にん。

內正司し，秩正三さん品ひん。掌てのひら百ひゃく工こう營繕えいぜん之の役やく，地產ちさん孳畜之の儲もうか，以供膳ぜん服ふく，備賜予よ。卿きょう四よん員いん，正せい三さん品ひん；少しょう卿きょう二に員いん，正せい四よん品ひん；丞すすむ二に員いん，從したがえ五ご品ひん；典てん簿ぼ二に員いん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり兼けん管かん勾一員いん，正せい九きゅう品ひん。吏屬各かく有ゆう差さ。領りょう署しょ二に、提つつみ舉司一いち，及其司し屬ぞく凡十じゅう有ゆう六ろく。歲とし賦ふ之の額がく，工作こうさく之の程ほど，終おわり歲とし則そく會かい其數以達焉。

尚なお工こう署しょ，秩從五ご品ひん。令れい一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；丞すすむ二に員いん，從したがえ六ろく品ひん；書しょ史し一いち人にん，書しょ吏四よん人にん。掌てのひら營繕えいぜん雜作ぞうさ之の役やく，凡百ぼんぴゃく工こう名數めいすう，興きょう造づくり程ほど式しき，與あずか其材物ぶつ，皆みな經度けいど之の，而責其成功せいこう。皇すめらぎ慶けい元もと年始ねんし置おけ，隸內正司しょうじ。

玉たま列れつ赤あか局きょく，秩從七なな品ひん。提ひさげ領りょう一員いちいん，大使たいし一員いちいん，副使ふくし一員いちいん，直じき長ちょう二に員いん。掌てのひら裁さい製せい縫ぬい綫之事ごと。延のべ祐ゆう六ろく年始ねんし置おけ，隸尚工こう署しょ。

贊さん儀ぎ署しょ，秩正五ご品ひん。提ひさげ領りょう一員いちいん，大使たいし一員いちいん，副使ふくし一員いちいん，直じき長ちょう二に員いん。掌てのひら車しゃ輿こし器き備雜造づくり之の事こと。皇すめらぎ慶けい二に年始ねんし置おけ，隸內正司しょうじ。

管領かんりょう六盤山等處怯憐口民匠都提舉司，秩正四よん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，都と提つつみ舉一員いん，同どう提ひさげ舉二員いん，副ふく提ひさげ舉二員いん，知事ちじ一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，吏四よん人にん，奏そう差さ二に人にん。至大しだい四よん年始ねんし置おけ。國くに初はつ，未み有ゆう官署かんしょ，賦ふ無む所しょ稽。後ご遣や使つかい覈實，始はじめ著ちょ為ため籍せき，設しつらえ司し以領之の。

奉たてまつ元もと等とう路ろ、平たいら涼すずか等とう處しょ、開ひらけ（城しろ）〔成なり〕等とう處しょ、^[10]甘肅かんせい寧やすし夏なつ等とう路ろ、察罕腦のう兒じ等とう處しょ長官ちょうかん司し，凡五處しょ，秩正五ご品ひん。各かく設しつらえ達たち魯花赤あか一員いちいん，長官ちょうかん一員いちいん，副ふく長官ちょうかん一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，都と目め一員いちいん，吏十じゅう人にん。延のべ祐ゆう二に年ねん，以民匠たくみ提ひさげ舉司所領しょりょう，地ち里さと闊遠，人にん戶と散ち處しょ，於政不便ふべん，仍酌遠近えんきん眾寡，立たて長官ちょうかん司し提つつみ領りょう所しょ，以分理之まさゆき。

提ひさげ領りょう所しょ凡十，並なみ正せい七なな品ひん，奉たてまつ元もと等とう路ろ、鳳おおとり翔しょう等とう處しょ、平たいら涼すずか寧やすし環たまき等とう處しょ、開ひらけ（城しろ）〔成なり〕等とう處しょ、察罕腦のう兒じ等とう處しょ、甘あま州しゅう等とう路ろ、肅沙等とう路ろ、永昌えいしょう寧やすし夏なつ等とう路ろ、長城ちょうじょう等とう路ろ，各かく設しつらえ提ひさげ領りょう一員いちいん、同どう提ひさげ領りょう一員いちいん、副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん、典てん史し一いち人にん，分掌ぶんしょう怯おびえ憐口地方ちほう隸各長官ちょうかん司し。

翊正司し，秩正三さん品ひん。令れい五ご員いん，正せい三さん品ひん：丞すすむ四よん員いん，正せい四よん品ひん；典てん簿ぼ二に員いん，從したがえ七なな品ひん；照あきら磨すり一員いちいん，從したがえ八はち品ひん：譯わけ史し二に人にん，令れい史し六ろく人にん，知ち印しるし二に人にん，通事つうじ、奏そう差さ、典てん吏各二に人にん。掌てのひら怯おびえ憐口民みん匠たくみ五ご千せん餘よ戶こ，歲さい辨べん錢ぜに糧かて造作ぞうさく，以供公こう上じょう。至いたり元もと三さん十じゅう一いち年ねん，始はじめ置おけ御ご位い下か管領かんりょう隨ずい路ろ民みん匠たくみ打だ捕と鷹たか房ぼう納おさめ綿めん等とう戶と總そう管かん府ふ，正せい三さん品ひん，復ふく隸正宮みや位い下か。延のべ祐ゆう六ろく年ねん，改あらため翊正司し。歲とし終おわり，會かい其出納すいとう以達于院，而糾其弊。領りょう提ひさげ舉司二に、提つつみ領りょう所しょ一いち：

管領かんりょう上じょう都と等とう處しょ諸色しょしき人じん匠たくみ提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，並なみ從したがえ五ご品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん，從したがえ六ろく品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，從したがえ七なな品ひん；直じき長ちょう一員いちいん，都と目め一員いちいん，吏目一員いちいん，司つかさ吏四よん人にん，部ぶ役やく二に人にん。元もと貞元さだもと年始ねんし置おけ，管かん戶ど二に千せん五ご百ひゃく有ゆう奇き，隸翊正司しょうじ。

管領かんりょう隨ずい路ろ打だ捕と鷹たか房ぼう納おさめ綿めん等とう戶と提ひさげ舉司，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，品ひん秩同上じょう；直じき長ちょう一員いちいん，都と目め一員いちいん，吏目一員いちいん，司つかさ吏四よん人にん，部ぶ役やく二に人にん。元もと貞元さだもと年始ねんし置おけ，隸翊正司しょうじ。

管領かんりょう歸き德とく亳州等とう處しょ管かん民みん提つつみ領りょう所しょ，秩從七なな品ひん。提ひさげ領りょう一員いちいん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん，司つかさ吏一いち人にん。國くに初はつ平江ひらえ南みなみ，收おさむ附ふ歸き德とく楚すわえ通どおり等とう三さん百ひゃく五ご十じゅう六ろく戶こ，令れい脫だつ忽ゆるがせ伯はく管領かんりょう。大德だいとく二に年ねん，始はじめ置おけ提ひさげ領りょう所しょ，隸翊正司しょうじ。

典てん飲いん局きょく，秩正七なな品ひん。大使たいし二に員いん，副使ふくし二に員いん，典てん史し一員いちいん，攢典二に人にん。掌てのひら醞造酒しゅ醴，以供內府，及祭祀さいし宴えん享とおる賓客ひんきゃく賜たまもの頒之給きゅう。初はつ置おけ嘉よしみ醞局，秩六ろく品ひん，隸家令れい。至大しだい二に年ねん，改あらため典てん飲いん，兩りょう都と分ぶん置おけ。皇すめらぎ慶けい元年がんねん，撥ばち隸中宮ちゅうぐう。

管領かんりょう大だい都と等とう路ろ打だ捕と民みん匠たくみ等とう戶と總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，總そう管かん一員いちいん，並なみ正せい三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい四よん品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，正せい五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；提ひさげ控ひかえ案あん牘照磨すり一員いちいん，譯わけ史し一いち人にん，令れい史し、奏そう差さ各かく四よん人にん。掌てのひら錢ぜに糧かて造作ぞうさく之の事こと。國くに初はつ平定へいてい河南かなん諸もろ郡ぐん，收おさむ聚人戶ど一いち萬まん五ご千せん有ゆう奇き，置おけ官かん管領かんりょう。至いたり元もと八はち年ねん，屬ぞく有司ゆうし。二に十じゅう年ねん，改あらため隸中尚なお監かん。二に十じゅう六ろく年ねん，始はじめ置おけ總そう管かん府ふ。領りょう提ひさげ舉司十じゅう有ゆう一いち，提ひさげ領りょう所しょ二に十じゅう有ゆう五ご。

在京ざいきょう提ひさげ舉司二に，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，從したがえ五ご品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん，從したがえ六ろく品ひん；副ふく提ひさげ舉一員いん，從したがえ七なな品ひん；都と目め一員いちいん。分ぶん管かん各かく處しょ人じん戶ど。至いたり元もと十じゅう六ろく年ねん，給きゅう從したがえ七なな品ひん印しるし。大德だいとく四よん年ねん，省しょう併為十じゅう一いち處しょ，改あらため提ひさげ舉司，陞從五ご品ひん。

涿州、保ほ定じょう、真ま定じょう、冀寧、河南かなん、大名だいみょう、東平とうへい、東あずま昌あきら、濟すみ南みなみ等とう路ろ提つつみ舉司，凡九處しょ。各かく設しつらえ達たち魯花赤あか一員いちいん、提つつみ舉一員いん、同どう提ひさげ舉一員いん、副ふく提ひさげ舉一員いん、都と目め一員いちいん。

提ひさげ領りょう所しょ凡二に十じゅう五ご處しょ：大だい都と等とう路ろ、東ひがし安やす州しゅう、濟すみ寧やすし、曹州、祈いのり州しゅう、^[11]完かん州しゅう、河間こうま、濟すみ南みなみ、濟すみ陽ひ、大同だいどう、元げん氏し、冀寧、晉すすむ寧やすし、歸かえり德とく、南陽なんよう、懷ふところ孟はじめ、汝なんじ寧やすし、衞まもる輝てる、曹州、^[12]涿州、真ま定じょう、中山なかやま、平山ひらやま、大名だいみょう、高こう唐とう等とう。每まい處しょ各かく設しつらえ提ひさげ領りょう一員いちいん、同どう提ひさげ領りょう一員いちいん、副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん、典てん史し一員いちいん。

管領かんりょう諸しょ路みち打だ捕と鷹たか房ぼう民みん匠たくみ等とう戶と總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，總そう管かん一員いちいん，正せい三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい五ご品ひん；副ふく總そう管かん二に員いん，從したがえ五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；提ひさげ控ひかえ案あん牘一員いん，照あきら磨すり一員いちいん，譯わけ史し一いち人にん，令れい史し四よん人にん，奏そう差さ二に人にん。掌てのひら錢ぜに糧かて造作ぞうさく之の事こと。大德だいとく三さん年始ねんし置おけ。元もと貞元さだもと年ねん，撥ばち隸中宮ちゅうぐう位い下か，^[13]領りょう提ひさげ舉司四よん、提つつみ領りょう所しょ十じゅう有ゆう一いち。

管かん民みん提つつみ舉司，大だい都と等とう路ろ、冀寧等とう路ろ、南陽なんよう唐から州しゅう等とう處しょ、河南かなん（路みち府ふ）〔府ふ路ろ〕等とう處しょ，^[14]凡四司し。秩從五ご品ひん。每まい司つかさ設しつらえ達たち魯花赤あか一員いちいん、提つつみ舉一員いん、同どう提ひさげ舉一員いん、副ふく提ひさげ舉一員いん、都と目め一員いちいん、吏二に人にん。

提ひさげ領りょう所しょ凡十有一ゆういち：^[15]大だい都と保ほ定じょう、河間こうま真ま定じょう、南陽なんよう鄧州、濟すみ南みなみ嵩かさ汝なんじ、^[16]汴梁裕ひろし州しゅう、汝なんじ濟ずみ陳ひね州しゅう、^[17]唐から州しゅう泌陽、襄じょう陽ひ湖陽こよう、晉すすむ寧やすし、冀寧等とう處しょ各かく設しつらえ所しょ，秩正七なな品ひん。每まい所ところ提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん，司つかさ吏二に人にん。至いたり元もと十じゅう六ろく年ねん置おけ。至大しだい元年がんねん，改あらため提ひさげ領りょう所しょ。

江こう浙等處しょ財ざい賦ふ都と總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，都みやこ總そう管かん一員いちいん，並なみ正せい三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい五ご品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，從したがえ五ご品ひん；經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；照あきら磨すり一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，從したがえ九きゅう品ひん；譯やく史し一いち人にん，令れい史し一いち十じゅう五ご人にん，奏そう差さ一いち十じゅう五ご人にん，典てん吏二に人にん。掌てのひら江南えな沒入ぼつにゅう貲產，課か其所賦ふ，以供內儲。至大しだい元年がんねん置おけ。領りょう提ひさげ舉司三さん，庫こ、局きょく各かく一いち。

平江ひらえ、松江まつえ、建たて康やすし等とう處しょ提ひさげ舉司凡三さん處しょ，秩並正せい五ご品ひん。每まい司つかさ各かく設しつらえ達たち魯花赤あか一員いちいん、提つつみ舉一員いん、同どう提ひさげ舉一員いん、副ふく提ひさげ舉一員いん、都と目め一員いちいん、吏目一員いちいん、司つかさ吏六ろく人にん。

豐ゆたか盈みつる庫こ，提ひさげ領りょう一員いちいん，大使たいし一員いちいん，副使ふくし一員いちいん，典てん吏一いち人にん，掌てのひら收おさむ本ほん府ふ錢ぜに帛。

織お染しみ局きょく，局きょく使し一員いちいん，典てん史し一いち人にん。掌てのひら織お染しみ歲とし造づくり段だん匹ひき。

管領かんりょう種しゅ田打たうち捕と鷹たか房ぼう民みん匠たくみ等とう戶と萬まん戶こ府ふ，秩正三さん品ひん。掌てのひら歸き德とく、亳州、永えい、宿やど二に十餘城各蒙古、漢かん軍ぐん種しゅ田戶たど差さ稅ぜい。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ。初はつ隸塔察兒王位おうい下か，其後改あらため屬ぞく中宮ちゅうぐう。萬まん戶こ一員いちいん，經歷けいれき一員いちいん，知事ちじ一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，令れい史し四よん人にん。領りょう司し屬ぞく凡十じゅう處しょ。

管領かんりょう大名だいみょう等とう處しょ種田たねた諸色しょしき戶ど總そう管かん府ふ，秩正五ご品ひん。總そう管かん一員いちいん，副ふく總そう管かん一員いちいん，都と目め一員いちいん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ。至いたり元もと二に十じゅう三さん年ねん，置おけ府ふ大名だいみょう。

管領かんりょう本ほん投下とうか大だい都と等とう處しょ諸色しょしき戶ど計けい都と達たち魯花赤あか，秩正五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，都と目め一員いちいん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ。至いたり元もと十じゅう五ご年ねん，置おけ司し大だい都と。

管領かんりょう大だい都と河間こうま等とう路ろ打だ捕と鷹たか房總ぼうそう管かん府ふ，秩正五ご品ひん。總そう管かん一員いちいん，副ふく總そう管かん一員いちいん，都と目め一員いちいん，司つかさ吏二に人にん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ，三さん年ねん給きゅう印しるし。

管領かんりょう東ひがし平等びょうどう路ろ管かん民みん官かん，秩正五ご品ひん。總そう管かん一員いちいん，相そう副官ふっかん一員いちいん，都と目め一員いちいん，吏一いち人にん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ，至いたり元もと二に十じゅう二に年ねん給きゅう印しるし。

管領かんりょう大名だいみょう等とう路ろ宣撫せんぶ司し、燕つばめ京きょう路ろ管かん民みん千せん戶こ所しょ，秩從七なな品ひん。提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ。

管領かんりょう曹州等とう處しょ本ほん投下とうか民みん戶と、管領かんりょう東明とうめい等とう處しょ本ほん投下とうか戶ど計けい、管領かんりょう蒲がま城じょう等とう處しょ本ほん投下とうか諸色しょしき戶と計けい、管領かんりょう汴梁等とう路ろ本ほん投下とうか種しゅ田打たうち捕と軀戶四よん提ひさげ領りょう所しょ，秩正七なな品ひん。提ひさげ領りょう各かく二に員いん，同どう提ひさげ領りょう、副ふく提ひさげ領りょう各かく一員いちいん，典てん史し各かく一いち人にん，司つかさ吏各一いち人にん。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ，至いたり元もと十じゅう四よん年ねん頒印。

海うみ西にし遼東りゃおとん哈思罕等處しょ鷹たか房ぼう諸色しょしき人じん匠たくみ怯おびえ憐口萬まん戶こ府ふ，秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，萬まん戶こ一員いちいん，副ふく萬まん戶こ一員いちいん，經歷けいれき一員いちいん，知事ちじ一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘兼照あきら磨すり一員いちいん，譯わけ史し一いち人にん。掌てのひら錢ぜに糧かて造作ぞうさく之の事こと，管領かんりょう哈思罕等處しょ、肇はじめ州しゅう、朵因溫ゆたか都と兒じ諸色しょしき人じん匠たくみ四よん千せん戶こ，仍領鎮撫ちんぶ所しょ、千戶せんど所しょ。

鎮撫ちんぶ司し，鎮撫ちんぶ一員いちいん，吏一いち人にん。延のべ祐ゆう四よん年始ねんし置おけ。

哈思罕等處しょ打だ捕と鷹たか房ぼう怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，千せん戶こ一員いちいん，副ふく千せん戶こ一員いちいん，吏目一員いちいん，司つかさ吏四よん人にん，彈壓だんあつ一いち人にん，部ぶ役やく二に人にん。至大しだい三さん年ねん，置おけ提ひさげ舉司。延のべ祐ゆう六ろく年ねん，改あらため千せん戶こ所しょ。

諸色しょしき人じん匠たくみ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，秩從五ご品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，千せん戶こ一員いちいん，副ふく千せん戶こ一員いちいん，都と目め一員いちいん，司つかさ吏四よん人にん，部ぶ役やく二に人にん。初はつ為ため提ひさげ舉司，後ご改あらため千せん戶こ所しょ。

肇はじめ州しゅう等とう處女しょじょ直ちょく千せん戶こ所しょ，達たち魯花赤あか一員いちいん，千せん戶こ一員いちいん，副ふく千せん戶こ一員いちいん，吏目一員いちいん，司つかさ吏四よん人にん。延のべ祐ゆう三さん年ねん置おけ。

朵因溫ゆたか都と兒じ（乃）〔兀〕良りょう哈千せん戶こ所しょ，^[18]延のべ祐ゆう三さん年ねん置おけ。

灰はい亦また兒こ等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，至いたり治ち元年がんねん置おけ。

開ひらけ元もと等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，至いたり治ち元年がんねん置おけ。

古こ州しゅう等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，延のべ祐ゆう七なな年ねん置おけ。

瀋陽しんよう等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，至いたり治ち元年がんねん置おけ。

遼りょう陽ひ等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，至いたり治ち二に年ねん置おけ。

蓋ぶた州しゅう等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，延のべ祐ゆう五ご年ねん置おけ。

幹みき盤ばん等とう處しょ怯おびえ憐口千せん戶こ所しょ，至いたり治ち元年がんねん置おけ。

遼りょう陽ひ等とう處しょ金銀きんぎん鐵てつ冶都提ひさげ舉司，秩正四よん品ひん。都と提ひさげ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，譯わけ史し一いち人にん，吏六ろく人にん，奏そう差さ二に人にん。掌てのひら辦金銀きんぎん𥑠鐵てつ等とう課か，分納ぶんのう中書ちゅうしょ省しょう及中政せい院いん。〔延のべ祐ゆう〕七なな年ねん，^[19]以其賦ふ盡つき歸き中宮ちゅうぐう。

管領かんりょう本位ほんい下か怯おびえ憐口隨ずい路ろ諸色しょしき民みん匠たくみ打だ捕と鷹たか房ぼう都と總そう管かん府ふ，秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，都みやこ總そう管かん一員いちいん，並なみ正せい三さん品ひん；同どう知ち一員いちいん，正せい五ご品ひん；副ふく總そう管かん一員いちいん，從したがえ五ご品ひん。掌てのひら怯おびえ憐口二に萬まん九きゅう千せん戶こ，田た萬まん五ご千せん餘あまり頃ごろ，出で賦ふ以備供奉ぐぶ營繕えいぜん之の事こと。中ちゅう統すべ二に年ねん置おけ府ふ。大德だいとく十じゅう年ねん，隸詹事ごと院いん。至大しだい三さん年ねん，隸徽政せい院いん。延のべ祐ゆう三さん年ねん，改善かいぜん政司せいじ。至いたり治ち二に年ねん，徽政院いん及其屬ぞく盡つき廢はい。天てん曆れき三さん年ねん，復ふく立りつ府ふ，仍正三さん品ひん，設しつらえ官かん如上じょじょう。其首領りょう官かん則そく經歷けいれき一員いちいん，從したがえ七なな品ひん；知事ちじ一員いちいん，從したがえ八はち品ひん；照あきら磨すり一員いちいん，從したがえ九きゅう品ひん。吏屬：令れい史し一いち十じゅう二に人にん，譯わけ史し四よん人にん，通事つうじ、知ち印しるし各かく二に人にん，奏そう差さ一いち十じゅう人にん，典てん吏六ろく人にん。

管領かんりょう諸しょ路みち打だ捕と鷹たか房ぼう民みん匠たくみ等とう戶と總そう管かん府ふ，^[20]秩正三さん品ひん。達いたる魯花赤あか一員いちいん，總そう管かん一員いちいん，同どう知ち一員いちいん，副ふく總そう管かん一員いちいん，品ひん秩如上じょう；經歷けいれき一員いちいん，知事ちじ一員いちいん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，照あきら磨すり一員いちいん，令れい史し四よん人にん，譯わけ史し一いち人にん，奏そう差さ二に人にん。大德だいとく三さん年ねん置おけ。其屬附ふ見み：

大だい都と等とう路ろ管かん民みん提つつみ舉司，達たち魯花赤あか一員いちいん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，^[21]都と目め一員いちいん。

大だい都と保ほ定てい提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

河間こうま真しん定てい提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

唐とう州しゅう提つつみ舉司，達たち魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，副ふく提ひさげ舉一員いん，都と目め一員いちいん。

南陽なんよう鄧州提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

唐から州しゅう泌陽提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

襄じょう陽ひ湖陽こよう提つつみ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

汝なんじ寧やすし陳ひね州しゅう提つつみ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

河南かなん提つつみ舉司，達たち魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，同どう提ひさげ舉一員いん，都と目め一員いちいん。

汴梁裕ひろし州しゅう提つつみ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

河南かなん嵩かさ汝なんじ提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

南陽なんよう唐とう州しゅう提つつみ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

冀寧提ひさげ舉司，達たち魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，都と目め一員いちいん。

冀寧提ひさげ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

晉すすむ寧やすし提つつみ領りょう所しょ，提ひさげ領りょう二に員いん，同どう提ひさげ領りょう一員いちいん，副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん，典てん史し一員いちいん。

寶たから昌あきら庫こ，提ひさげ領りょう一員いちいん，大使たいし一員いちいん，掌てのひら受金銀きんぎん𥑠鐵てつ之の課か，以待儲もうか運うん。

金銀きんぎん場じょう提つつみ領りょう所しょ凡七，梁はり家か寨銀場じょう、明あきら世銀せぎん場じょう、密みつ務つとむ銀ぎん場じょう、寶山たからやま銀ぎん場じょう、燒しょう炭すみ峪銀場じょう、胡えびす寶たから峪金場じょう、七寶山しっぽうざん𥑠炭すみ場じょう，俱從七なな品ひん。每まい所ところ各かく設しつらえ提ひさげ領りょう一員いちいん、同どう提ひさげ領りょう一員いちいん、副ふく提ひさげ領りょう一員いちいん。

鐵てつ冶管勾所凡二に處しょ，各かく設しつらえ管かん勾一員いん、同どう管かん勾一員いん、副ふく管かん勾一員いん。

奉たてまつ宸庫，秩五ご品ひん。提ひさげ點てん四よん員いん，副使ふくし二に員いん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，庫くら子こ六ろく人にん。掌中しょうちゅう藏ぞう寶たから貨錢帛給納おさめ之の事こと。大德だいとく元年がんねん置おけ。

廣こう禧庫，達たち魯花赤あか一員いちいん，提つつみ舉一員いん，大使たいし一員いちいん，副使ふくし二に員いん，提つつみ控ひかえ案あん牘一員いん，庫くら子こ四よん人にん。大德だいとく八はち年ねん置おけ。掌てのひら收支しゅうし御膳ごぜん野の物ぶつ，職しょく視し生せい料りょう庫こ。

校勘こうかん記き

1. 秋あき官かん正せい兼けん冬ふゆ官かん〔正ただし〕中ちゅう官かん正ただし　從したがえ北きた監かん本ほん補ほ。
2. 〔至いたり元もと〕二に十じゅう年ねん　原はら脫だつ年號ねんごう。中ちゅう統すべ、大德だいとく間あいだ之の「二に十じゅう年ねん」為ため「至いたり元もと」，今こん補ほ。本ほん證しょう已やめ校こう。
3. 少しょう監かん同どう檢校けんぎょう書籍しょせき〔事こと〕　據よりどころ南村みなみむら輟耕錄ろく卷まき二に宣せん文ぶん閣かく補ほ。
4. 延のべ祐ゆう七なな年ねん仍〔正ただし〕四よん品ひん　據よりどころ本ほん書卷しょかん二に七英宗紀延祐七年三月庚子條補。新元しんもと史し已やめ校こう。
5. 提ひさげ舉一員いん正せい七なな品ひん　按上文ぶん有ゆう「秩從五ご品ひん」，元もと典章てんしょう卷まき七なな官制かんせい職しょく品ひん、事こと林りん廣こう記き別べつ集しゅう卷まき一いち官制かんせい類るい皆みな作さく「從したがえ五ご品ひん」。此作「正せい七なな品ひん」，誤あやま。
6. 同どう提ひさげ舉一員いん從したがえ七なな品ひん　按元典章てんしょう卷まき七なな官制かんせい職しょく品ひん、事こと林りん廣こう記き別べつ集しゅう卷まき一いち官制かんせい類るい皆みな作さく正せい七なな品ひん，疑うたぐ此誤。
7. 提ひさげ舉一員從七品副提舉一員從八品　按元典章てんしょう卷まき七なな官制かんせい職しょく品ひん，本ほん提ひさげ舉司提ひさげ舉為正せい六ろく品ひん，同どう提ひさげ舉為從したがえ七なな品ひん，副ふく提ひさげ舉為從したがえ八はち品ひん。疑うたぐ此處ここら「提ひさげ舉一員いん」下しも脫だっ「正せい六ろく品ひん；同どう提ひさげ舉一員いん」等とう字じ。
8. 至いたり大間おおま始はじめ置おけ于杭州こうしゅう路ろ　本ほん證あかし云うん：「案あん紀きの至いたる元もと十じゅう七年立杭州路金玉總管府。此至大だい疑うたぐ至いたり元もと之の誤あやま」。
9. 中なか（正ただし）〔政せい〕院いん　據よりどころ前後ぜんこう文ぶん及本書卷しょかん二に０成なり宗そう紀おさむ大德だいとく四よん年ねん九きゅう月がつ甲子きのえね條じょう改あらため。
10. 開ひらけ（城しろ）〔成なり〕等とう處しょ　見み卷まき一いち０校勘こうかん記き[一いち０]。下した同どう。
11. 祈いのり州しゅう　史ふみ無む「祈いのり州しゅう」其地。王おう圻續通どおり考こう改作かいさく「沂州」，新編しんぺん、新元しんもと史し改作かいさく「祁州」。
12. 曹州　按上文ぶん已やめ書しょ「曹州」，此處ここら「曹州」重出じゅうしゅつ，如刪則そく提つつみ領りょう所しょ之の數すう與あずか上うわ文ぶん所しょ云うん「二に十じゅう五ご處しょ」不ふ符ふ。「曹」字じ有ゆう誤あやま。新元しんもと史し改作かいさく「濬州」。
13. 大德だいとく三年始置元貞元年撥隸中宮位下　按此「元げん貞さだ」在ざい「大德だいとく三さん年ねん」後ご，當とう是ぜ訛なまり文ぶん。
14. 河南かなん（路みち府ふ）〔府ふ路ろ〕　據よりどころ本ほん書卷しょかん五ご九きゅう地理ちり志こころざし改正かいせい。
15. 提ひさげ領りょう所しょ凡十有一ゆういち　按下文ぶん列れつ舉者僅十じゅう所しょ。與あずか後のち文ぶん重出じゅうしゅつ者しゃ對たい勘かん，缺かけ「南陽なんよう唐とう州しゅう提つつみ領りょう所しょ」。下した文中ぶんちゅう脫だっ「南陽なんよう唐とう州しゅう」四よん字じ。
16. 濟すみ南みなみ嵩かさ汝なんじ　後こう文ぶん重出じゅうしゅつ者しゃ作さく「河南かなん嵩かさ汝なんじ」。按本書卷しょかん五ご九きゅう地理ちり志こころざし，嵩だけ州しゅう、汝なんじ州しゅう屬ぞく南陽なんよう府ふ，與河よこう南みなみ府ふ比隣ひりん，與あずか濟すみ南みなみ不ふ相あい涉わたる。作さく「河南かなん」是ぜ。
17. 汝なんじ濟ずみ陳ひね州しゅう　後こう文ぶん重出じゅうしゅつ者しゃ作さく「汝なんじ寧やすし陳ひね州しゅう」。按本書卷しょかん五ご九きゅう地理ちり志こころざし，陳ひね州しゅう屬ぞく汴梁路ろ，與あずか汝なんじ寧やすし府ふ接せっ壤。「濟すみ」當為とうい「寧やすし」之の誤あやま。
18. 朵因溫ゆたか都と兒じ（乃）〔兀〕良りょう哈千せん戶こ所しょ　按華夷えびす譯語やくご載の脫だつ兒こ豁察兒じ書しょ有ゆう「吾われ兀良罕林木き百姓ひゃくしょう，自國じこく主ぬし成吉せいきち思おもえ汗あせ之の世よ以降いこう，至いたり今こん未み離はなれ多た延のべ溫ゆたか都と兒じ、搠河之の地ち」。〈原はら為ため蒙こうむ語ご，今こん漢かん譯やく。〉朵因溫ゆたか都と兒じ為ため兀良哈部累るい世よ駐ちゅう地ち之の一いち。此處ここら「乃」係がかり「兀」之の誤あやま，今こん改あらため。新編しんぺん已やめ校こう。
19. 〔延のべ祐ゆう〕七なな年ねん　據よりどころ本ほん書卷しょかん二に七英宗紀延祐七年七月辛丑條補。本ほん證しょう已やめ校こう。
20. 管領かんりょう諸しょ路みち打だ捕と鷹たか房ぼう民みん匠たくみ等とう戶と總そう管かん府ふ　考こう異い云うん：「此總管かん府ふ及所領りょう四よん提ひさげ舉司、十じゅう一いち提ひさげ領りょう所しょ，俱與前まえ一いち條じょう無む別べつ。雖繁簡はんかん不同ふどう，其實重出じゅうしゅつ也。」
21. 達いたる魯花赤あか一員同提舉一員副提舉一員　按前文ぜんぶん，管かん民みん提つつみ舉司「設しつらえ達たち魯花赤あか一員いちいん、提つつみ舉一員いん、同どう提ひさげ舉一員いん、副ふく提ひさげ舉一員いん」，後こう文ぶん重出じゅうしゅつ之の「唐とう州しゅう提つつみ舉司」所しょ置おけ官員かんいん與あずか前文ぜんぶん合あい。此處ここら「達いたる魯花赤あか一員いちいん」下しも當とう脫だっ「提ひさげ舉一員いん」。