新元しんもと史し/卷まき203

姊妹计划: 数かず据すえ项

王おう利用りよう刘事义郭かく明德あきのり马煦韩若愚ぐ尉じょう迟德诚刘德温ゆたか吴鼎刘润　陈端卜ぼく天てん璋あきら王おう艮うしとら吴恭祖そ宋そう崇たかし禄ろく

　　王おう利用りよう，字じ国こく宾，通とおり州しゅう潞县人じん。辽赠中ちゅう书令籍せき之の七なな世せい孙。高祖こうそ以下いか皆みな仕つかまつ金かね。

　　利用りよう幼よう颖悟，弱冠じゃっかん与あずか魏ぎ初はつ同学どうがく，遂とげ齐名。初はつ事こと世よ祖そ于潜邸てい，中ちゅう书省辟为掾じょう，辞じ不ふ就。

　　中ちゅう统初，命いのち监铸百ひゃく司つかさ印しるし。历太府内ふない藏ぞう官かん，出で为山东经略りゃく司し详议官かん。迁北京ぺきん奥おく鲁同知ち，历安肃、汝なんじ、蠡、赵四よん州しゅう知ち州しゅう，入にゅう拜はい监察御ご史し。蓟州有ゆう禁きん地ち，民みん不ふ得とく射しゃ猎其中ちゅう，逻者诬州民しゅうみん冒おかせ禁きん，籍せき其家。利用りよう纠之，逻者诉于上じょう，利用りよう辩愈力りょく，卒そつ以所没入ぼつにゅう悉归之の民みん。擢翰林りん待まち制せい，兼光かねみつ文ぶん署しょ。奉たてまつ命いのち程ほど试上都と、隆りゅう兴等路ろ儒士。迁直学士がくし，与あずか耶律铸同修おさむ《实录》。出で为河东、陕西、燕つばめ南みなみ三道提刑按察副使，四川提刑按察使。都と元もと帅塔海うみ抑そもそも巫みこ山やま县民数すう百ひゃく口くち为奴，民みん屡しばしば诉不决，利用りよう承うけたまわ檄げき覆くつがえ问，尽つき出で为民。

　　大德だいとく二に年ねん，改あらため安西あんざい、兴元两路总管。在ざい兴元，减职田租でんそ额，站户之の役やく于他郡ぐん者しゃ悉除之の。有ゆう妇毒杀其夫おっと，问药所しょ从来，吏教妇指为富商しょう所しょ货。狱上，利用りよう曰：“家富いえとみ而货毒どく药，岂人情にんじょう乎？”卒そつ雪ゆき其冤。未み几，致仕ちし，居きょ汉中。

　　武たけ宗はじめ即位そくい，起おこり为太子たいし宾客，首しゅ以切于时政せい者しゃ疏上十じゅう七なな事こと，曰：谨畏天てん戒，取と法ほう祖宗そそう，孝こう事ごと母后ぼこう，敬けい奉たてまつ至尊しそん，抚爱百姓ひゃくしょう，敦あつし本ほん抑そもそも末まつ，清心せいしん听政，寡欲かよく养身，酒さけ宜むべ节饮，财宜节用，有功ゆうこう必赏，有罪ゆうざい必罚，杜もり绝谗言ごと，求もとめ纳直谏，官かん职量材ざい而授，工こう役やく相しょう时而动，近侍きんじ时赴经筵讲读经史。帝みかど及皇太子たいし皆みな嘉よしみ纳之。皇后こうごう闻之，命いのち录别本ほん以进，利用りよう以老病びょう不能ふのう朝あさ，帝みかど遣や医い诊视之の。利用りよう谓弟利り贞、利り亨とおる曰：“吾われ受国厚恩こうおん，愧不能ふのう报，死生しせい有ゆう命いのち，药不能ふのう为也。”遂とげ卒そつ，年ねん七なな十じゅう七なな。

　　利用りよう每ごと自じ言げん平生へいぜい读书，深ふか得とく力りょく于恕字じ。廉かど希まれ宪，当とう时名相しょう，简重，慎まき许可，尝语人じん曰：“方今ほうこん文章ぶんしょう政事せいじ兼けん备者，王国おうこく宾其人じん也。”仁ひとし宗むね即位そくい，以宫僚旧臣きゅうしん，赠荣禄ろく大夫たいふ、柱はしら国こく、中ちゅう书平章あきら政事せいじ，追つい封ふう潞国公こう，谥文贞。

　　刘事义，字じ伯はく宣せん，济南邹平人じん。曾祖そうそ信しんじ，其母失明しつめい，信しん日び汲进水すい浸ひた敌舐之の，月余げつよ遂とげ愈いよいよ，人にん谓孝思おもえ所感しょかん，祖そ震ふるえ，有ゆう学がく行ぎょう，为严实行台だい令れい。实雅重之しげゆき。后きさき擢邹平ひら县详议官，又また改あらため监本府ふ税ぜい。父ちち壁かべ，京畿けいき都と漕こげ运司知事ちじ，迁经历。时漕司し赃私狼おおかみ籍せき，至いたり以空钥相授受じゅじゅ，壁かべ尽つき革かわ其弊，冒おかせ滥无所しょ施ほどこせ。时论称しょう其廉敏さと。累るい擢建德けんとく路ろ推官，卒そつ。

　　事こと义，少しょう好学こうがく，鲠亮有ゆう风概。由よし礼れい部ぶ掾じょう，辟中书省掾じょう。时当国こく者しゃ遇ぐう下か严，掾じょう吏多罹かか刑けい辱はずかしめ，事こと义以勤つとむ慎まき，犹无所しょ及。出で为大都と酒しゅ课副提ひさげ举，迁禹城じょう县尹。有ゆう讼，庭にわ决之，蠹吏敛手，不ふ得とく为奸利り。产嘉禾一茎くき，九きゅう穗ほ，民みん勒德政とくせい碑ひ纪之。迁辽阳行省しょう左右さゆう司し都と事ごと。

　　累るい擢监察御史し。先さき是ぜ，山やま东宣慰使乐实暴横，事こと义尹禹城时，知ち其恶。及为御ご史し，发其奸状以闻，卒そつ按诛之の。未み几，转中书省右みぎ司つかさ都と事ごと，改あらため秘ひ书少监。执政以秘书散局きょく，非ひ事こと义所宜よろし，复奏授兵部ぶ郎ろう中ちゅう，阶中顺大夫たいふ。又また以大都と宣せん课提举司所しょ入いれ多た不ふ实，命いのち事ごと义监之の，税ぜい课果增ぞう倍ばい蓰，赉银币有差さ。迁太中ちゅう大夫たいふ、浙西廉れん访副使ふくし，改あらため两浙盐运使し，以病去さ官かん，起おこり为陕西行さいぎょう台だい治ち书侍御ご史し，改あらため嘉よしみ议大夫たいふ，湖南こなん廉れん访使。

　　至いたり治ち三さん年ねん，拜はい江南こうなん行こう台だい治ち书侍御ご史し。晋すすむ中ちゅう奉たてまつ大夫たいふ，改あらため陕西行ぎょう台だい侍さむらい御ご史し，又また拜はい陕西行ぎょう省しょう参さん知ち政事せいじ。卒そつ，年ねん六ろく十じゅう七なな。

　　郭かく明德あきのり，字じ德とく新しん，中山なかやま无极人じん。至いたり元もと初はつ，大兵だいひょう围襄阳，募つの民兵みんぺい。明德めいとく应募中ちゅう选，县尹冯岵试以策さく论，署しょ为总管かん府ふ掾じょう。从讨乃颜，擢断事ごと官かん知事ちじ。

　　大德だいとく初はつ，累るい迁工部ぶ员外郎ういろう。五ご年ねん，京きょう师大水すい，芦あし沟河决牙梳くしけず堰せき，中ちゅう书省檄げき明德めいとく塞ふさが之これ，伐き荆为巨きょ围，实石于中，以杀水すい势，堤つつみ遂とげ固かた。六ろく年ねん，叛王海うみ都と入寇にゅうこう，拜はい宣せん慰使，上うえ疏陈边备曰：

　　安やす边之策さく，务在屯田とんでん积谷，且耕且战。今こん兵へい屯たむろ北きた边，运米一いち石せき，值中统钞百ひゃく余あまり贯，使つかい山やま后きさき每ごと岁有秋あき输米者しゃ，仅可供きょう一いち岁之用よう。苟或不ふ然しか，利害りがい非ひ细。今こん和わ林りん之の北きた，地ち宜むべ麦むぎ禾，农器所在しょざい有ゆう之の，京きょう师六ろく卫，每年まいとし抽步兵へい二に人にん屯田とんでん，可か供きょう八はち人にん之の食しょく。和わ林りん寒かん苦く，非ひ汉军所しょ能のう堪こらえ，若わか于蒙古こ诸军拣其富强ふきょう者しゃ戍边，贫弱者しゃ教之のりゆき稼穑，俟其有ゆう成なり，如汉军法以相资养。和わ林りん之の钱或不足ふそく偿，以江浙盐引偿之の，则数万之粟可坐而致矣。此外别立转运，买牛万まん头、车一万まん辆，用兵ようへい四よん千せん人にん，月がつ给米三さん斗と。自大じだい同どう至いたり和わ林りん，止とめ四よん千里せんり。百ひゃく里り置おけ一いち驿，用兵ようへい百ひゃく人にん、车五百ひゃく辆，配はい牛うし五ご百ひゃく头，可か运米二に千せん五ご百ひゃく石せき。三日みっか一いち返かえし，一いち月がつ运米二に万まん五ご千せん石せき，何なに患军需之不足ふそく也。

　　又また曰：

　　海うみ都と之の众，不ふ及国家こっか百ひゃく分ふん之の一いち，反はん能のう为患，何なに哉？号令ごうれい不ふ专，人心じんしん不一ふいつ，机つくえ会かい失しつ宜よろし故こ也。中ちゅう统初，令れい宗そう王おう征ただし李り璮，出金しゅっきん银符数すう十じゅう，赏有功ゆうこう者しゃ，矧はぎ今日きょう边防，非ひ璮可比ひ。若わか仍前制せい授之将はた帅，使つかい赏罚明信あきのぶ，则士卒そつ可か倍ばい其勇，何なに有ゆう于克敌乎？”

　　又また曰：

　　守まもり边之道どう，必当高城たかぎ深ふかし堑。今こん沿边无城堡，欲よく屯田とんでん积粟以备敌，是ぜ委い肉にく于虎也。近年きんねん兵へい少しょう失しつ利り，以应固守こしゅ之の地ち，逡巡しゅんじゅん引退いんたい千せん有余ゆうよ里さと，致令敌人深入ふかいり。今こん当とう规度敌所必由之の路みち，或ある五ご十じゅう里り，或ある百ひゃく里り，各かく筑一城じょう，俟秋熟じゅく则贮刍粟于中，分ふん兵へい屯たむろ守もり。如敌来らい攻おさむ，各かく城しろ抽兵救すくい之の。则我有ゆう守もり备之资矣。

　　廷议韪之。

　　未み几，谢病归。复起为左司つかさ都と事ごと，进拜同どう佥枢密院すうみついん事ごと。至大しだい元年がんねん卒そつ。年とし六ろく十じゅう一いち。

　　马熙，字じ得とく昌あきら，磁州滏阳人じん。父ちち和わ，磁州提ひさげ领劝农官。煦幼从乡人じん杨震亨とおる学がく，与あずか兄あに曙あけぼの、弟おとうと昕并有ゆう时名。

　　至いたり元もと初はつ，辟御史し掾じょう。十じゅう五ご年ねん，拜はい行ぎょう台だい监察御ご史し。时行省しょう官かん私わたし籍せき良民りょうみん为奴至いたり万まん余よ家いえ，莫敢诘问，煦按籍せき还之。军兴，运饷者しゃ匿粟五ご万まん石せき，以覆溺おぼれ为辞，煦劾其侵冒おかせ，时论称しょう之の。秩满，佥江西にし提ひさげ刑けい按察司し事ごと。

　　二に十じゅう二に年ねん，除じょ荆湖行ぎょう省しょう员外郎ういろう。改あらため沪州同どう知ち。宋そう亡ほろび，正せい江南えな户口版籍はんせき，期限きげん严急，民みん多た惊扰。煦令州民しゅうみん以纸疏丁口こう、产业之の实，揭门外がい，遣や吏取之の，即日そくじつ事こと竣。

　　二に十じゅう六ろく年ねん，迁江淮行省しょう理り问官。擢江西行さいぎょう省しょう郎ろう中ちゅう。值行省しょう复为中ちゅう书，尽つき去ざ尚なお书旧史し，犹留煦一いち人にん。先さき是ぜ，尚なお书省以聚敛病民みん，择甲户主仓库，岁满，往往おうおう偿累负至破やぶ产。煦曰：“富民とみん狃于安逸あんいつ，不ふ败何待まち！宜むべ以精强きょう吏代之の。”著ちょ为令，由ゆかり是ぜ仓库官かん无累负，吏更以年劳进用よう。

　　元もと贞元年ねん，改あらため山南さんなん道どう廉れん访司副使ふくし。三迁为中书左司郎中。大德だいとく六ろく年ねん，出で为济宁路总管。

　　至大しだい元年がんねん，移うつり湖こ州しゅう路ろ，富商ふしょう雇やとい舟ぶね师至他た郡ぐん，溺死できし。其妻讼商杀其夫おっと，吏索商しょう贿，不ふ与あずか，诬商抵罪。又また豪ごう客きゃく殴なぐ人ひと至いたり死し，纳进中ちゅう，贿吏经溺闻。煦皆平ひらた反はん其狱，胡えびす安定あんてい墓ぼ夺于浮屠ふと，煦迁葬そう高原こうげん，为立祠ほこら，置おけ守もり冢三さん家いえ，哈剌哈孙为行省しょう丞相じょうしょう，雅まさ敬たかし煦，使つかい其子师事之の。三さん年ねん，召拜刑部おさかべ尚しょう书。

　　延のべ祐ゆう三さん年ねん，以户部ぶ尚なお书致仕ちし，是これ年ねん卒そつ，年ねん七なな十じゅう三さん。

　　兄あに曙あけぼの，河南かなん儒学じゅがく提ひさげ举。弟おとうと昕，国子くにこ助じょ教きょう。

　　韩若愚ぐ，字じ希まれ贤，保ほ定てい满城人じん，由ゆかり武たけ卫府史し授通惠めぐみ河かわ道どう所しょ都と事ごと，开河有功ゆうこう，赐锦衣ころも一いち袭。迁留守司もりじ都と事ごと，寻升经历，出で知ち蓟州，改あらため中ちゅう书左司つかさ都と事ごと。时监烧昏钞者，欲ほし取と能のう名めい，概がい以新烧钞为伪钞，使つかい管かん库者诬服。狱既具ぐ，若わか愚ぐ知ち其冤，覆くつがえ之これ，得とく免めん列れつ者しゃ十じゅう余人よにん。迁刑部ぶ郎ろう中ちゅう、提つつみ举诸路ろ宝たから钞库，擢吏部ぶ郎ろう中ちゅう。

　　仁じん宗むね即位そくい，故事こじ，凡潜邸てい官かん不ふ次つぎ迁转，若わか愚ぐ以岁月がつ定じょう其资品ひん，遂とげ著ちょ为令。皇すめらぎ庆元年ねん，迁内台だい都と事ごと。改あらため刑部おさかべ侍さむらい郎ろう，寻擢中ちゅう书左司郎しろう中ちゅう。时议禁きん民田たみだ猎，犯はん者しゃ抵死。若わか愚ぐ曰：“昔むかし齐宣王おう之の囿，方ぽう四よん十じゅう里り，杀其麋おうしか鹿しか者しゃ如杀人じん之の罪つみ，孟子もうし非ひ之これ。”众以为然，遂とげ改あらため从轻律りつ。参政さんせい曹鼎新しん辞じ职。帝みかど曰：“若わか效こう韩若愚ぐ廉れん勤つとむ足あし矣，何なに辞じ为？”继命若わか愚ぐ参さん议中书省事ごと。

　　铁木迭儿为右丞相じょうしょう，以憎爱进退百官ひゃっかん，恨若愚ぐ不ふ附ふ己おのれ。罗织以事。帝みかど知ち其枉，不ふ听，拜はい户部尚なお书。延のべ祐ゆう六ろく年ねん，命いのち理り河かわ间等路ろ囚しゅう，轻重各かく得とく其情。复拜参さん议中书省事ごと。铁木迭儿再さい入相いりあい，以旧憾诬若わか愚ぐ罪ざい，欲よく杀之，帝みかど不ふ从，复奏夺其官かん，除名じょめい归乡里さと，至いたり治ち三さん年ねん，诏雪其冤。

　　泰たい定元さだもと年ねん，命いのち复官，寻拜刑部おさかべ尚しょう书。迁湖广行省しょう参さん知ち政事せいじ。未み行くだり，改あらため詹事丞すすむ。八はち月がつ，命いのち定てい抚江浙，留とめ为侍御ご史し。时左丞相じょうしょう倒たおせ剌沙擅威福ぶく，以事诬侍御ご史し亦また怜れい真しん等とう下か狱，无敢言げん其冤者しゃ。故事こじ，朝廷ちょうてい重臣じゅうしん必为御ご史し大夫たいふ，若わか愚ぐ乃奏请以左ひだり丞相じょうしょう倒たおせ剌沙为御史し大夫たいふ，事こと遂とげ解かい。三さん年ねん，擢浙西にし廉れん访使，未み行くだり，拜はい河南かなん行ゆき省しょう左ひだり丞すすむ。

　　从文宗そう平内へいない难，进资政せい大夫たいふ。天てん历三さん年ねん，迁淮西にし江こう北道きたみち廉れん访使。九きゅう月がつ卒そつ，年ねん六ろく十じゅう八はち。赠资德とく大夫たいふ、江こう浙等处行中ちゅう书省左ひだり丞すすむ、上うえ护军，追つい封ふう南みなみ阳郡公こう，谥贞肃。

　　尉じょう迟德诚，字じ信しんじ甫はじめ，绛州人じん。祖そ天てん泽，仕つかまつ金きむ为库官かん。郡ぐん王おう带孙拔绛州しゅう，天てん泽降，道みち见兵死者ししゃ。辄收瘗之。带孙令れい佩金符ふ，授霍州しゅう御衣おんぞ局きょく人じん匠たくみ总管。父ちち鼐，潞州知ち州しゅう。

　　德とく诚，历官太子たいし率りつ更さら丞すすむ，至大しだい元年がんねん，改あらため詹事院いん都と事ごと。二に年ねん，迁家令れい司つかさ丞すすむ。仁じん宗むね以为谨恪，常つね赐酒帛。数かず荐士。出で则未尝语人じん。擢家令れい。四よん年ねん，选为河かわ东山西道さいどう宣せん慰司同どう知ち，上うえ计京师，入にゅう见，帝みかど方かた食しょく，赐以馂余。擢工部ぶ尚なお书，未み拜はい，改あらため陕西行ぎょう台だい治ち书侍御ご史し。

　　延のべ祐ゆう元年がんねん，迁京畿都漕こげ运使。二に年ねん，拜はい辽东道どう肃政廉れん访使，上うえ疏条时政，曰：劳诸王おう以笃宗むね亲，防ぼう出入でいり以严宫禁，立たて谏宫以远谗佞，崇たかし科か举以求人きゅうじん材ざい，立たて常つね平ひら以备荒あら年ねん，汰僧道どう以宽民力みんりょく，举贤良りょう以励忠孝ちゅうこう，抑そもそも奢侈しゃし以厚风俗，及拯钞法、裁たっ冗官じょうかん等とう事ごと，未み报而卒そつ，年ねん五ご十じゅう三さん。

　　刘德温あつし，字じ纯甫，大だい都と大だい兴人。初はつ为中书省宣せん使し。在ざい德とく十じゅう一いち年ねん，以年劳，授内宰おさむ司つかさ照あきら磨みがけ，监建兴圣宫，调掌仪署令れい。未み几，擢内宰おさむ司つかさ丞すすむ，奉たてまつ中ちゅう旨むね，徵しるし河南かなん逋粮，德とく温ぬる平ひら其价，使つかい民みん输钞以偿，民みん便びん之の。转延福ぶく寺てら丞すすむ，代だい祀まつ岳たけ渎。

　　迁同知大ともひろ都路みやこじ总管府ふ事ごと，辇毂之の下した，供きょう亿浩繁しげる，德とく温ぬる再さい措置そち有ゆう方かた，民みん以不扰，累るい擢同知ち上じょう都留つる守司もりじ事ごと。省しょう檄げき和わ籴，民みん恐おそれ不ふ偿其值，彼此ひし观望，德とく温ゆたか下か令れい曰：“粮入价出，吏敢为弊，罪つみ不ふ赦。”于是不ふ逾期粮集。

　　转大司し农丞，德とく温ゆたか以耕藉之仪未备，欲よく孝たかし据すえ典礼てんれい，集しゅう为一书，未み毕，出で为永平たいら路ろ总管。滦漆二水にすい为患，有司ゆうし岁发民みん筑堤，德とく温ゆたか曰：“流亡りゅうぼう始はじめ集しゅう而又役やく之の，是重これしげ困こま吾われ民みん。”遂とげ罢其役やく。然しか水みず亦また不ふ复至。

　　永なが平たいら，古こ孤こ竹ちく国こく，元もと初はつ郡ぐん守もり杨阿台だい请于朝あさ，谥伯夷えびす曰清惠めぐみ，叔齐曰仁惠じんけい，为庙祀之の。至いたり是ぜ，德とく温ゆたか复奏请春秋しゅんじゅう具ぐ牢ろう礼れい致祭。著ちょ为令，赐庙额曰圣清。至いたり顺四よん年ねん卒そつ，年ねん六ろく十じゅう九きゅう。赠正议大夫たいふ、礼れい部ぶ尚なお书、上うえ轻车都と尉じょう，朝ちょう城ぐすく郡ぐん侯こう，谥清惠めぐみ。

　　吴鼎，字じ鼎かなえ臣しん，大だい都と大だい兴人。至いたり元もと十じゅう七なな年ねん，见裕宗むね于东宫，命いのち入にゅう宿やど卫。二に十じゅう五ご年ねん，授织染しみ杂造局きょく总管府ふ副ふく总管。后きさき积官至いたり礼れい部ぶ尚なお书、宣せん徵ちょう副使ふくし。大德だいとく十じゅう一いち年ねん，山やま东诸郡ぐん饥，诏鼎往赈之の。朝廷ちょうてい议发米まい四よん万まん石せき、钞千锭折米まい一いち万まん石せき，鼎かなえ谓同使者ししゃ曰：“民みん得とく钞，将はた何なに从易米まい。”曰：“朝あさ议已定じょう，恐おそれ不可ふか复得。”鼎かなえ曰：“人命じんめい岂不重じゅう于米耶！”言げん于朝，卒そつ从所请。

　　至大しだい元年がんねん，改正かいせい奉たてまつ大夫たいふ、保ほ定じょう路ろ总管。时皇太后こうたいごう欲よく幸こう五ご台だい，言げん者しゃ请开保ほ定てい西にし五ご回かい岭以取捷径しょうけい，遣や鼎かなえ相しょう视地形がた、计工费，鼎かなえ言げん：“荒山あらやま斗と入いれ，人にん迹久绝。非ひ乘じょう舆所宜むべ往。”还报，太ふとし后きさき喜き，为寝其役。

　　三さん年ねん，召授资善大夫たいふ、同どう知ち中ちゅう政せい院いん事ごと。两浙财赋隶中政せい者しゃ巨きょ万まん计，前ぜん往者おうしゃ率りつ多た取と其嬴，鼎かなえ治之はるゆき，一いち无私焉。朱しゅ清きよし、张瑄多た贷与民みん钱，其后清きよし、瑄诛没ぼつ，而券之の已やめ偿者亦また入にゅう于官。官かん惟おもんみ验券征せい理り，民みん不堪ふかん命いのち。鼎かなえ力つとむ为辩白しろ，始はじめ获免。四よん年ねん，改あらため京畿けいき漕こげ运使。皇すめらぎ庆二に年ねん，复命佥宣徽院事ごと。四よん月がつ，进资政せい大夫たいふ、崇たかし祥さち院いん使し。延のべ祐ゆう三さん年ねん，卒そつ，年ねん五ご十じゅう三さん。赠荣禄ろく大夫たいふ、平たいら章あきら政事せいじ、柱はしら国こく，追つい封ふう蓟国公こう，谥孝敏さと。

　　刘润，字じ澍甫，河かわ间盐山人さんじん，辟吏部ぶ掾じょう，累るい迁工部ぶ主事しゅじ。武たけ宗はじめ城中じょうちゅう都と，事こと讫，赐银劳之，辞じ不ふ受。擢奉训大夫たいふ、工こう部ぶ员外郎ういろう。至大しだい三さん年ねん，改あらため奉たてまつ议大夫たいふ、同どう提ひさげ举万まん亿广源げん库。润曰：“世よ谓管库之任にん易えき致污累るい，苟无所しょ私わたし，适足以昭吾われ洁耳。”住じゅう事ごと数すう年ねん，无毫发之浼。时吏部ぶ铨选，讼不平ふへい者しゃ众，吏至不ふ敢夜行やこう。执政奏そう润为吏部主事しゅじ，人にん咸服其公允まこと。

　　延のべ祐ゆう二に年ねん，迁朝列れつ大夫たいふ、辽阳行ぎょう省しょう左右さゆう司郎しろう中ちゅう。先さき是ぜ，惠めぐみ州民しゅうみん孙让杀人，赂长吏为误杀，由ゆかり赦得出で。润廉知ち其事，移うつり官かん覆くつがえ讯，论如律りつ。方かた旱ひでり而雨，人にん谓决狱所感かん。五ご年ねん，晋すすむ中ちゅう顺大夫たいふ、大だい都路みやこじ同どう知ち，俄にわか拜はい监察御ご史し，改あらため工こう部ぶ侍さむらい郎ろう。明年みょうねん，又また拜おがめ左ひだり司郎しろう中ちゅう，出で为山东都运盐使し。至いたり治ち二に年ねん，卒そつ。年とし五ご十じゅう八はち。

　　子こ荣祖，保ほ定じょう路ろ总管府ふ判官ほうがん；光こう祖そ，枢密院すうみついん掾じょう。

　　陈端，字じ正せい卿きょう。汴梁原はら武人たけひと。由よし掾じょう吏累迁工部ぶ员外郎ういろう，擢左司つかさ都と事ごと，占うらない对详敏さとし，成なり宗むね大器たいき之の，敕中书省凡事必与陈都事ごと俱。端はし姿容しよう白しろ晰，帝みかど称しょう为察罕细立りつ笃必阇赤，译言白しろ晰掾也。俄にわか迁户部ぶ郎ろう中ちゅう，出で为大名めい路ろ治ち中ちゅう，有能ゆうのう名めい。仁じん宗むね为皇太子たいし，雅まさ知とも端はし，擢湖广行省しょう郎ろう中ちゅう，阶奉政せい大夫たいふ。延のべ祐ゆう二に年ねん，以朝散大さんだい夫おっと，同どう佥徽政せい院いん事ごと。三さん年ねん，拜はい吏部尚なお书。四よん年ねん，擢中书参知ち政事せいじ。

　　英えい宗むね即位そくい，出で为湖广行省しょう参さん知ち政事せいじ，进中奉たてまつ大夫たいふ。至いたり治ち元年がんねん，奉たてまつ旨むね理り算さん盐政于海南みなみ、北きた两道。二に年ねん，又また理り算さん市し舶于泉州せんしゅう。入にゅう为集贤侍读学士し。泰たい定元さだもと年ねん，拜はい同どう知ち宣政のぶまさ院いん事ごと。二に年ねん，引疾归。起おこり为四川行省左丞，固辞こじ，士し论贤之の。卒そつ于家。子こ士し杞，唐から州しゅう知ち州しゅう。

　　卜ぼく天てん璋あきら，字じ君くん璋あきら，河南かなん洛らく阳人。

　　父ちち世よ昌あきら，仕つかまつ金きむ为河南みなみ孔あな目め官かん，宪宗南みなみ征せい，率りつ众款附ふ，授镇抚，统民兵へい二に千せん户，擢真定じょう路ろ官民かんみん万まん户。宪宗六ろく年ねん，籍せき河北かほく民みん徒と河南かなん者しゃ三さん千せん余人よにん，俾专领之，遂とげ家か于汴。

　　天てん璋あきら，幼よう颖悟，长负直ちょく气。至いたり元もと中ちゅう，为南京なんきん府ふ史し。时河北きた饥民数すう万まん人にん，集しゅう河上かわかみ，欲よく南みなみ徒と。诏令民みん复业勿渡，众汹汹不肯还。天てん璋あきら虑其生せい变，劝总管かん张国宝こくほう听其渡わたり，国宝こくほう从之。河南かなん按察使し程ほど思おもえ廉れん察其贤，辟为宪史，后きさき为中台だい掾じょう。有ゆう御ご史し发侍御ご史し奸赃，天てん璋あきら主文しゅぶん牒，未み及奏，反はん为所谮，俱拘内廷ないてい。御ご史し对食悲哽，天てん璋あきら问故，御ご史し曰：“吾われ老おい，唯ただ一いち女じょ，心こころ怜れい之の，闻吾系けい不ふ食しょく数日すうじつ矣，是ぜ以悲耳みみ。”天てん璋あきら曰：“死し职，义也，奈何いかん为儿女おんな泣。”御ご史し惭谢。俄にわか见原免めん。

　　大德だいとく四よん年ねん，为工部ぶ主事しゅじ，蔚州有ゆう刘帅，豪ごう夺民产，吏不敢决。省しょう檄げき天てん璋あきら往徇之の，田た竟归民みん。五ご年ねん，以枢密すうみつ副使ふくし暗くら伯はく荐，授都事ごと，引见，赐锦衣ころも、鞍くら辔、弓ゆみ刀がたな。后きさき以扈从劳，加か奉たてまつ训大夫たいふ，赐侍燕つばめ服ふく二に袭。秩满，当代とうだい，枢密院すうみついん奏そう留とめ之の，特とく以其代だい者しゃ为增员。

　　累るい迁刑部ぶ郎ろう中ちゅう。时盗贼充斥，吏议犯はん者しゃ并家属ぞく咸服青あお衣ころも巾はば，以别民みん伍ご。天てん璋あきら曰：“赭衣塞ふさが路みち，秦はた弊へい也。尚なお足あし法ほう耶！”有ゆう告つげ诸王谋不轨者，敕天璋あきら讯正之の，赏赉优渥。尚なお书省臣しん得とく罪ざい，仁ひとし宗そう召天璋あきら入にゅう见。时兴圣太后きさき，帝みかど指ゆび曰：“此不贪贿卜ぼく天てん璋あきら也。”因いん问：“今いま何なに官かん？”天てん璋あきら对曰：“臣しん待まち刑部おさかべ郎ろう中ちゅう。”复问曰：“谁所英えい者しゃ？”对曰：“臣しん不才ふさい，误蒙擢用。”帝みかど曰：“先さき朝あさ以谢仲なか和かず为尚书，卿きょう为郎中ちゅう，皆みな朕ちん亲荐也。卿きょう宜むべ奉たてまつ职勿怠だる。”即そく以中书刑部ぶ印章いんしょう付づけ之の。既すんで视事，入にゅう觐，赐酒隆たかし福ぶく宫，及锦衣ころも三さん袭。后きさき被ひ命いのち治ち谋反狱，帝みかど顾左右さゆう曰：“君きみ璋あきら廉れん慎まき人じん也，必得其情。”已やめ而天璋あきら察其冤诬，果はて为平反はん。

　　皇すめらぎ庆初，出で为归德とく知ち府ふ，时群盗ぐんとう据すえ河津かわづ渡わたる，商しょう旅たび不通ふつう，天てん璋あきら擒とりこ百ひゃく数すう人にん，悉磔以徇，盗とう为止息いき，擢浙西道さいどう廉かど访副使ふくし，到いた任にん阅月，以更田制たせい，改あらため授饶州しゅう路ろ总管。天てん璋あきら既すんで至いたり，听民自じ实，事こと无苟扰，民みん大だい悦えつ，牍籍为清。省しょう臣しん妄作威い福ぶく，郡ぐん县争赂之，觊免谴，犹饶州しゅう赂不至いたり，省しょう臣しん衔之，将はた中ちゅう以危法ほう，求もとめ其罪无所得しょとく。县以饥告，天てん璋あきら命いのち发禀，僚佐持じ不可ふか，天てん璋あきら曰：“民みん饥如是ぜ，必俟得とく请而后きさき赈，民みん且死矣。”竟发禀赈之の。以治行ぎょう第だい一いち，迁广东廉访使。先さき是ぜ豪ごう民みん濒海筑堰，停とま商しょう舶以射利しゃり，官かん得とく赂置不ふ问，天てん璋あきら至いたり，发卒决去之の，岭南地ち素もと无冰，天てん璋あきら至いたり，始はじめ有ゆう冰，人にん谓政化か所しょ致云。寻乞致事ちし。

　　天てん历二に年ねん，拜はい山南さんなん廉かど访使。是ぜ时谷价翔涌，乃下命かめい勿损谷たに价，听民自じ便びん。于是舟ぶね车争集しゅう，米べい价顿减。复止宪司赃罚库缗钱，留とめ赈饥。御ご史し至いたり，民みん遮さえぎ道みち称しょう颂。会かい诏三品官言时政得失，因いん列れつ上じょう二に十じゅう事こと，凡万余あまり言げん，目もく之の曰中兴济治ち策さく，因いん自じ引去ひきさ。既すんで归，以余禄よろく施ほどこせ其族党とう家か，无石。至いたり顺二に年ねん卒そつ。赠通议大夫たいふ、礼れい部ぶ尚なお书、上うえ轻车都と尉じょう，河南かなん郡ぐん候こう，谥正献けんじ。

　　王おう艮うしとら，字じ止とめ善ぜん，绍兴诸暨人じん。由よし廉れん访司书吏调卢州しゅう录事司し判官ほうがん，淮东宣せん慰使司し辟为令れい史し。诏遣都と水すい监浚运河，艮うしとら从宣慰副使ふくし之の盐城。有司ゆうし部ぶ夫役ぶやく三さん千せん人にん，束たば手しゅ以候都と水すい之の来き，艮うしとら言ごと，不ふ宜むべ坐すわ縻禀食しょく，促令兴工。立法りっぽう：每まい十じゅう夫おっと，一治いちじ爨，九きゅう操みさお畚ふご锸。比ひ都と水すい至いたり，河かわ可か行ぎょう舟ぶね已やめ四よん十じゅう五ご里り，自じ新しん兴、五祐两场属于高邮，次じ第だい讫功。他た州しゅう役やく尚なお未定みてい，乃准艮うしとら洁行之の。

　　累るい迁江浙行省しょう掾じょう史し。会かい复立市し舶司，艮うしとら建言けんげん：买旧船せん以付船せん商しょう，则费省しょう而工易えき集しゅう。从之。省しょう官かん钱五十じゅう余あまり万まん缗。再さい迁两浙都转运盐使经历。绍兴路ろ总管王おう克かつ敬けい以民苦く计口食しょく盐，言げん于行省しょう，未み报，克かつ敬けい迁转运使，议减额以纾民力りょく。沮之者しゃ皆みな谓：有ゆう成なり籍せき不可ふか改あらため。艮うしとら毅然きぜん曰：“艮うしとら实寡，而多赋之，今こん逃亡とうぼう已やめ众，犹据成なり籍せき而轻弃民命いのち乎？且均其赋于商旅たび，何なに不可ふか之の有ゆう？”于是岁减盐额五ご千せん六ろく百ひゃく余あまり引，丁ちょう忧归，服ふく阙，擢海道どう漕こげ运者万まん户府经历。

　　累るい迁江浙行省しょう检校官かん。有ゆう讼松江まつえ瞿氏包つつみ隐田土ど为粮一いち百ひゃく七なな十じゅう余あまり万まん石せき，沙すな荡秋钞五百ひゃく余あまり万まん缗，请立行ぎょう大だい司し农司营田水利すいり总管府ふ以收之の。中ちゅう书移行いこう省しょう，议遣使者ししゃ核かく其地。松江まつえ地ち占うらない十じゅう九きゅう，艮うしとら至いたり松江まつえ，七なな日にち而归，具ぐ言ごと：“奸人之の意い，不ふ过欲多た桩田荡钞，以竦朝廷ちょうてい之の听，而报宿怨しゅくえん耳みみ。万まん一いち民心みんしん摇动，变生不ふ测。愿すなお国家こっか培つちかえ养根本こんぽん，为长治久はるひさ安之やすゆき计。”行ぎょう省しょう以艮言上ごんじょう中ちゅう书，事こと遂とげ寝ね。

　　迁广州しゅう市し船せん司し提つつみ举，擢江西行さいぎょう省しょう左右さゆう司し员外郎ういろう。安福やすふく州しゅう奸吏诬州民しゅうみん诡寄田租でんそ九きゅう十じゅう余よ石せき，官かん按验，知ち其虚诳，犹勒民みん具ぐ报合征せい粮六ろく百ひゃく余よ石せき。艮うしとら言げん于行省しょう，悉蠲之の，州民しゅうみん感かん颂，相そう率りつ立りつ生せい祠ほこら祀まつ之これ。未み几，以中奉たてまつ大夫たいふ、淮东宣せん慰副使ふくし致仕ちし。至いたり正せい八はち年ねん卒そつ，年ねん七なな十じゅう一いち。

　　子こ仲なか扬，如皋县主簿ぼ；仲なか至いたる，福建ふっけん宣せん慰司令しれい史し；仲なか淮，大だい宁路儒学じゅがく正ただし。

　　吴恭祖そ，字じ景けい壮たけし，孟はじめ州しゅう河かわ阳人。祖そ益えき，以医术侍世よ祖そ左右さゆう。

　　恭きょう祖そ，年ねん十じゅう八はち，近臣きんしん也里失しつ班はん、贺伯颜引见，帝みかど一いち见奇之の，曰：“是ぜ儿不类汉人じん。”赐名忙せわし古こ甔，命いのち直ちょく宿やど卫。至いたり元もと二に十じゅう九きゅう年ねん，彻里出で为福建ふっけん行ゆき省しょう平たいら章あきら政事せいじ，奏そう请以恭きょう祖そ为理问官，大德だいとく二に年ねん，迁台州しゅう路ろ治ち中ちゅう，换衢州しゅう。至大しだい二に年ねん，擢中顺大夫たいふ、福ぶく宁州尹いん，以廉平ひら闻。累るい迁兴化か路ろ总管，丁ちょう忧。

　　泰たい定じょう二に年ねん，起おこり为汀州しゅう路ろ总管。初はつ至いたり，吏以空そら牍请署しょ，恭きょう祖そ署しょ讫觉之の，取と而纳州しゅう于佩囊。吏愕然がくぜん，谓必不ふ免めん笞むち已やめ。而恭祖そ竟不问，由ゆかり是ぜ吏悦服えっぷく，不ふ忍にん为欺。地ち瘠やせ，官かん仰おおせ禀不往返之の资，率りつ不ふ问丰歉，责成数すう于民，民みん苦く之の。恭きょう祖そ下か令れい，田租でんそ视岁事ごと登とう耗无额，民みん皆みな感かん颂。

　　至いたり顺初，改あらため福ふく州しゅう路ろ总管。富民とみん郑氏素もと恣ほしいまま睢，恭きょう祖そ逮置于法。有ゆう行くだり省しょう掾じょう，素す觞郑，数すう风示恭きょう祖そ论郑死し，恭きょう祖そ执法不ふ从。掾じょう谗于行ぎょう省はぶけ，责恭祖そ纵驰。恭きょう祖そ太ふとし息いき曰：“总管司し一路いちろ之の平ひらめ，刑けい罚宜当とう其罪，彼かれ虽恶人じん其罪止とめ于是而已，何なに可か加か耶？”使つかい吏抱案あん牍诣行ぎょう省はぶけ，具ぐ白しろ其事，省しょう臣しん悦服えっぷく，称たたえ恭きょう祖そ平たいら允まこと焉。未み几，谢病归。后きさき至いたり元もと五ご年ねん卒そつ，年ねん七なな十じゅう，至いたり正せい四よん年ねん，特とく赠兵部ぶ尚なお书、上うえ轻车都と尉じょう，追つい封ふう渤海郡ぐん侯こう，谥正肃。

　　宋そう崇たかし禄ろく，字じ寿ことぶき卿きょう，滑なめら州しゅう白しろ马人。幼よう为左丞すすむ何なに玮所知ち，由ゆかり中ちゅう书掾除じょ同どう知ち乐平州しゅう事ごと，以决断だん称たたえ，凡他县难决之狱，皆みな属ぞく之の。出だし松江まつえ民みん匿田租でんそ四よん万まん五ご千せん余よ石せき，以活常つね州しゅう饥民。正せい饶州贫民代だい大だい姓せい输田租でんそ。民みん尤ゆう颂之。调处州しゅう路ろ推官，擢浙江こう行こう省しょう都と事ごと，入にゅう为户部ぶ主事しゅじ，升しょう员外郎ういろう。节省金谷かなや以百ひゃく万まん计，御ご史し台だい奏そう为都事ごと。因よし检察省しょう部ぶ事ごと，为省臣しん所しょ怒いか，以文法ほう中ちゅう伤之。既すんで而事白しろ，擢燕南道みなみどう廉かど访副使ふくし，赐文绮。黜郡县吏之の不法ふほう者しゃ，甚有能ゆうのう名めい。

　　迁潭州しゅう路ろ总管，三さん月がつ决九百ひゃく余事よじ。改あらため都と漕こげ运使，潭民诣阙留とめ之の。拜はい江南こうなん行こう台だい治ち书侍御ご史し，改あらため山南さんなん道どう廉れん访使。入にゅう为户部ぶ尚なお书，丁ちょう母はは忧。服ふく除じょ，授四よん川がわ、江西えにし廉かど访使，皆みな以疾辞じ。起おこり为陕西行さいぎょう台だい治ち书侍御ご史し，进侍御ご史し。延のべ祐ゆう初はつ，行ぎょう限げん吏之法ほう，崇たかし禄ろく请展至いたり三さん品ひん，以疏滞才ざい。未み几，致仕ちし。至いたり正せい八はち年ねん，卒そつ，年ねん八はち十じゅう五ご。崇たかし禄ろく屡しばしば陈时政せい得失とくしつ及救荒きゅうこう之の法ほう，为时名めい臣しん。

　　子こ讷，至いたり正中せいちゅう进士，盐山县尹，入明いりあけ为文渊阁大学だいがく士し。