新元しんもと史し/卷まき217

姊妹计划: 数かず据すえ项

李り黼韩准泰やすし不ふ华樊执敬けい汪ひろし泽民福寿ふくじゅ贺方褚褚不ふ华普ふ化か帖じょう木き儿刘鹗

李り黼[编辑]

　　李り黼，字じ子こ威い，颖州人じん。父ちち守もり中ちゅう，工こう部ぶ尚なお书。守もり中ちゅう遇ぐう诸子严，每まい饮酒，辄半月はんつき醉よい不ふ解かい。黼百ひゃく计承顺，跪而自じ讼，常つね达旦不ふ寐。

　　泰たい定じょう四よん年ねん，进士及第きゅうだい，授翰林はやし修おさむ撰せん。明年みょうねん，代だい祠ほこら西岳にしたけ。公おおやけ燕つばめ，黼坐省しょう臣しん上じょう，省しょう臣しん曰：“敕使每ごと后きさき我わが，今こん可か易えき邪よこしま？”黼曰：“王おう人じん虽微，序じょ于诸侯こう之の上うえ，《春秋しゅんじゅう》之の义也。”省しょう臣しん不能ふのう对。

　　改あらため河南かなん行ゆき省しょう检校官かん，迁礼部ぶ主事しゅじ。拜はい监察御ご史し，首しゅ言げん：“禴祠烝尝，古今ここん大祭たいさい，今いま太ふとし庙惟一いち祭さい，而日享とおる佛ふつ祠ほこら神しん御ご，非礼ひれい也。宜むべ据すえ经典行ぎょう之の。成なり均ひとし教化きょうか之の基もと，不当ふとう隶集贤，宜むべ中ちゅう书省领之。诸侯王おう岁赐，宜むべ有定ありさだ额。分封ぶんぽう易えき代だい之の际，陈请恩おん例れい，世せい系けい亲疏无成书可考かんがえ，宜むべ仿先代だい修正しゅうせい玉だま牒。”皆みな不ふ报。转江西行さいぎょう省しょう郎ろう中ちゅう。入にゅう为国子こ监丞，迁宣文ぶん阁鉴书博士はかせ，兼けん经筵官かん。

　　寻中书省命いのち黼巡视河渠みぞ，黼上言げん曰：“蔡河源みなもと出いずる京きょう西にし，宋そう以转瑜之故こ，平地ひらち作さく堤つつみ，今こん河底かわぞこ填はま淤，高こう出いずる地面じめん，秋あき霖一至いたり，横よこ溃为灾。宜むべ按故迹修浚，他日たじつ东河或ある有ゆう不ふ测之阻，江こう淮运物ぶつ可分かぶん道どう达于京きょう师，此万まん世せい之の利也としや。”亦また不ふ报。迁秘书太监，拜礼はいれい部ぶ侍さむらい郎ろう。敕详定てい中外ちゅうがい所しょ上じょう封ふう事ごと。已やめ而廷议内外ないがい官かん通どおり调，授黼江え州しゅう路ろ总管。

　　至いたり正せい十じゅう一いち年ねん夏なつ一いち月がつ，盗とう起おこり，陷おちい蕲、黄き，焚掠数すう千里せんり，造船ぞうせん江こう北岸ほくがん，锐意南みなみ攻おさむ。江え州しゅう为大江おおえ咽喉いんこう之の地ち，黼治城じょう濠ほり，募つの丁ちょう壮たけし分ぶん守もり要害ようがい，且上攻守こうしゅ策さく。于江西行さいぎょう省しょう请屯兵へい江北こうほく，北きた扼贼冲，不ふ报。黼叹曰：“吾われ不知ふち死所しにどころ矣！”

　　十じゅう二に年ねん正月しょうがつ，贼将赵普胜渡江こう，陷おちい武たけ昌あきら，威い顺王及省臣しん相しょう继遁去。贼船蔽江而下，遂とげ陷おちい瑞みず昌あきら。右みぎ丞すすむ孛罗帖じょう木き儿亦遁。黼虽孤立こりつ，然しか志こころざし气愈壮たけし。黄梅おうばい县主簿ぼ也先帖じょう木き儿愿出で击贼，黼大喜き，向むかい天たかし洒酒与あずか之これ誓ちかい。时贼已やめ至いたり，黼军仓卒无号，墨ぼく士卒しそつ面めん以统之の，出で战，黼身先さき士卒しそつ，也先帖じょう木き儿继之の，贼大败，逐北六ろく十じゅう里り，乡丁依よ险阻遏贼归路，杀获二に万まん余人よにん。黼计贼不利ふり于陆，必由水道すいどう来らい薄うす，乃冒铁椎于木杪，植うえ沿岸えんがん水中すいちゅう，逆ぎゃく刺とげ贼舟，谓之七なな星ほし桩。会かい西南せいなん风急，贼舟扬帆至いたり，遇ぐう桩莫能のう动。仓惶失しつ措。官かん军发火箭かせん射しゃ之の，焚溺无算。行くだり省しょう上じょう黼功，拜はい江こう西行さいぎょう省しょう参さん知ち政事せいじ，江え州しゅう、南みなみ康やすし等とう处军民みん都と总管，便宜べんぎ行事ぎょうじ。普ひろし胜屡败，愤甚，乃益兵へい环攻之の，黼守孤城こじょう，提つつみ孱兵，无日不ふ与あずか贼战，中外ちゅうがい援绝。

　　二に月がつ，贼薄城下じょうか，平たいら章あきら政事せいじ秃坚不ふ花はな启北门遁，黼引兵へい登とう陴。贼已至いたり甘あま棠湖，焚西门，乃张弩いしゆみ射しゃ之の。贼转攻おさむ东门，遂とげ入城にゅうじょう，黼引兵へい巷ちまた战，挥剑叱贼曰：“杀我，无杀百姓ひゃくしょう。”贼刺黼坠马，黼与从子秉昭，万户黄德隆俱骂贼死，年ねん五ご十じゅう五ご。

　　百姓ひゃくしょう闻黼死し，哭声震ふるえ天てん，相そう率りつ具ぐ棺かん椁葬于东门外。事こと闻，赠摅忠ちゅう秉义效こう节功臣こうしん、资德大夫たいふ、淮南ワイナン江北こうほく等とう行ぎょう中ちゅう书省左ひだり丞すすむ、上うえ护军，追つい封ふう陇西郡にしごおり公こう，谥忠文ぶん。诏立庙江州しゅう，赐额曰崇烈れつ。官かん其子秉方集しゅう贤待制せい。黼兄冕居颖州，亦また死し于贼。秉昭，冕季子こ也。

韩准[编辑]

　　与あずか黼同时在江西えにし者しゃ有ゆう韩准，亦また知名ちめい。准なぞらえ，字じ公こう衡，济州沛县人じん，登とう进士第だい，授同知ち孟はじめ州しゅう事ごと。三さん迁至太ふと常つね博士はかせ。拜はい监察御ご史し，出で为南康やすし路ろ总官，擢本路ろ廉れん访使。

　　至いたり正せい十じゅう二に年ねん，蕲、黄き贼入江西えにし，平たいら章あきら以下いか皆みな遁，独どく准じゅん与あずか右みぎ丞すすむ章あきら伯はく颜固守こしゅ相しょう持じ五ご十じゅう四よん日にち，贼卒败退。十じゅう八はち年ねん，陈友谅陷龙兴，来らい见准，准じゅん面壁めんぺき卧。友とも谅曰：“向こう为县吏，已やめ知ち公おおやけ名めい。”准じゅん不ふ答こたえ。展てん转遁至福しふく建けん，拜はい江こう西行さいぎょう省しょう参さん知ち政事せいじ。准じゅん志こころざし在ざい收おさむ复，舆疾以往いおう，寓ぐう于顺昌あきら。旋改行かいぎょう台だい治ち书侍御ご史し，遂とげ上うえ章あきら告つげ老おい，以行省しょう左ひだり丞すすむ致仕ちし。既すんで而顺昌あきら亦また陷おちい，准じゅん籍せき藁わら堂どう以，以丧礼れい自じ处，有ゆう疾やまし，不服ふふく药而卒そつ，年ねん七なな十じゅう三さん。

泰やすし不ふ华[编辑]

　　泰やすし不ふ华，字じ兼けん善ぜん，伯はく牙きば吾われ台だい氏し。初はつ名めい达普化か，文ぶん宗むね赐以今いま名めい。世よ居きょ白しろ里山さとやま。父ちち塔とう不ふ台だい，入にゅう直ちょく宿やど卫，历台州しゅう台うてな州しゅう录事判官ほうがん，遂とげ家か台うてな州しゅう。

　　家いえ贫，好こう读书，集しゅう贤待制せい周しゅう仁ひとし荣养而教之の。登とう进士第だい，授集贤修撰せん，转秘书监著作ちょさく郎ろう。拜はい江南こうなん行こう台だい监察御ご史し。时御史し大夫たいふ脱だつ欢贪暴，泰やすし不ふ华劾罢之。文ぶん宗そう建けん奎章阁学士がくし院いん，擢为典てん签。改あらため中台ちゅうたい监察御ご史し。

　　惠めぐみ宗むね即位そくい，加か文ぶん宗むね皇后こうごう太皇太后たいこうたいこう之これ号ごう，泰やすし不ふ华率同列どうれつ上じょう疏争之の。太ふとし后きさき怒いか，欲よく杀言者しゃ，泰やすし不ふ华语众曰；“此事我わが自じ发之，不ふ敢累诸公。”已やめ而，太ふとし后きさき怒いか解かい，赐金币以旌其直じき。出で佥河南みなみ廉れん访司事ごと，俄にわか移うつり淮西，又また迁江南こうなん行こう御ご史し台だい经历，辞じ不ふ赴。转江浙行省しょう左右さゆう司郎しろう中ちゅう。浙西大水おおみず，言げん于中书省，免めん其租。擢秘书监，改あらため礼れい部ぶ侍さむらい郎ろう。

　　至いたり正せい元年がんねん，授绍兴路总管。除じょ没ぼつ官かん牛うし租，令れい民みん自じ实田轻均赋役。行くだり乡饮酒しゅ礼れい，教きょう民みん兴让。民みん德之のりゆき。召入史し馆，与あずか修おさむ辽、金きむ、宋そう三さん史し，书成，授秘书卿，改あらため礼れい部ぶ尚なお书，兼けん会同かいどう馆事。

　　八はち年ねん，台うてな州しゅう黄き岩がん民みん方かた国こく珍ちん作さく乱みだれ，劫掠ごうりゃく漕こげ运，诏江浙参政さんせい朵儿只ただ班はん总舟师捕之の。官かん军自相しょう惊溃，朵儿只ただ班はん被ひ执，为所逼，秦しん国こく珍ちん乞降。朝廷ちょうてい从之，国くに珍ちん兄弟きょうだい皆みな授官，国くに珍ちん仍不肯赴，势益横よこ。九きゅう年ねん，诏泰不ふ华察其事。泰やすし不ふ华上招捕之の策さく，不ふ听。寻除江こう东道廉れん访使，改あらため侍さむらい讲学士し，知ち制せい诰，同どう修おさむ国史こくし，出で为都水すい庸いさお田た使し。

　　十じゅう年ねん十じゅう二に年ねん，国くに珍ちん寇沿海えんかい诸路。十じゅう一いち年ねん二に月がつ，诏孛罗帖木き儿为江こう浙行省しょう左ひだり丞すすむ，总兵至いたり庆元。迁泰不ふ华浙东道宣せん慰使都と元もと帅，分ふん兵へい温州うんしゅう，夹攻贼师。未み发，贼寇温州うんしゅう，泰やすし不ふ华纵火ひ筏いかだ焚之，遁去。孛罗帖じょう木き儿与泰やすし不ふ华约，以六月乙未合兵进讨。壬みずのえ辰たつ，孛罗帖じょう木き儿先期き至大しだい闾洋，兵へい败被执，国くに珍ちん饰词上じょう闻，泰やすし不ふ华闻之の痛やめ愤，数日すうじつ不ふ食しょく。帝みかど复遣大だい司つかさ农达识帖木き儿等至いたり黄き岩がん招之，国くに珍ちん兄弟きょうだい皆みな登とう岸がん罗拜。是ぜ夕ゆう，泰やすし不ふ华欲命いのち壮士そうし袭杀之の，密みつ白しろ于达识帖木き儿，达识帖じょう木き儿曰：“我わが奉たてまつ诏招降国こく珍ちん，君きみ欲よく擅杀乎？”乃檄泰やすし不ふ华至海うみ滨，散ち其部众，授国珍ちん兄弟きょうだい官かん。寻迁台うてな州しゅう路ろ达鲁花はな赤あか。

　　十じゅう二に年ねん，国くに珍ちん兄弟きょうだい复入海いりうみ叛，泰やすし不ふ华发兵へい扼澄江こう，遣や义士王おう大用おおゆう至いたり贼所示しめせ约信，使つかい其来归。国くに珍ちん留とめ大用おおゆう，以小舸はやぶね二に百ひゃく突入とつにゅう舟ふな港こう，泰やすし不ふ华语众曰：“吾われ以书生せい致位显贵，诚恐负所学がく。汝なんじ辈助我わが讨贼，克かつ则汝功こう，不ふ克かつ则我死し以报国こく。”众皆踊おどり跃请行ぎょう。时贼将はた陈仲达往来おうらい计议，伪言贼可降くだ。泰やすし不ふ华率众，张受降旗ふるはた，乘じょう潮しお而至，与あずか贼船遇ぐう，呼よび仲なか达申前ぜん议，仲なか达色变。泰やすし不ふ华知有ゆう异，即そく手て斩之，直前ちょくぜん攻おさむ贼船，身み死し五ご人にん，杀登船せん贼二に人にん。贼欲拥泰不ふ华过船せん，泰やすし不ふ华瞋目め叱しか之これ，夺其刀がたな，复杀二に人にん。贼攒槊刺之の，中ちゅう颈死，犹植立りつ不ふ仆。贼投其尸于海，年ねん四よん十じゅう九きゅう。时十じゅう二に年ねん三さん月がつ庚かのえ子こ也。

　　其家僮抱琴きん及临海うみ尉じょう李り辅德，千せん户赤盏、义士张君璧皆死し之の。泰やすし不ふ华死后きさき，除じょ江こう浙行省しょう参さん知ち政事せいじ，行ぎょう台だい州しゅう路ろ达鲁花はな赤あか事ごと，不ふ及闻命いのち。后きさき三さん年ねん，追つい赠荣禄ろく大夫たいふ、江こう浙行省しょう平たいら章あきら政事せいじ、柱はしら国こく，封ふう魏ぎ国こく公おおやけ，谥忠介かい。立たて庙台州しゅう，赐额崇たかし烈れつ。

　　泰やすし不ふ华为人じん尚なお气节。初はつ太平たいへい为台臣しん劾贬，泰やすし不ふ华独饯送都と门外。太平たいへい曰：“公おおやけ且止，无以我わが故こ累るい公こう。”泰やすし不ふ华毅然しか不ふ从。后きさき虽为时相所しょ摈斥，人にん皆みな义之。篆书温ゆたか润遒劲，师徐铉、张有，稍やや变其法ほう，自じ成なり一家いっか。著ちょ《重じゅう订复古こ编》十じゅう卷かん，行ぎょう于世。

樊执敬けい[编辑]

　　樊执敬けい，字じ时中，济宁郓城人じん。少しょう颖敏好学こうがく，由よし国こく子生こなじ擢授经郎。见帝师不拜はい，或ある问之曰：“帝みかど师，天下てんか所しょ崇たかし重じゅう，王公おうこう大臣だいじん见，必俯首くび为礼。君きみ独どく不ふ拜はい何なん也？”执敬曰：“吾われ孔あな氏し之の徒と，岂拜异教者しゃ！”历官至いたり侍さむらい御ご史し。至いたり正せい七なな年ねん，擢山南道みなみどう廉かど访使，移うつり湖こ北道ほくどう。十じゅう年ねん，拜はい江こう浙行省しょう参さん知ち政事せいじ。

　　十じゅう二に年ねん二に月がつ，督とく海うみ运于平江ひらえ，将はた发，官かん宴えん犒，有ゆう客船きゃくせん自じ外そと至いたり，验共券けん信しんじ，不ふ虞おそれ乃海寇也，入港にゅうこう即そく纵火燔民居きょ。时变起おこり仓卒，军民扰乱，贼劫粮以去。执敬走はし昆こん山やま。

　　及还省しょう，而江西之にしの贼已至いたり昱岭关，平たいら章あきら政事せいじ月がつ鲁帖木き儿引军拒之の，贼不得とく进。会かい月がつ鲁帖木き儿以疾やまし卒そつ，贼遂破やぶ昱岭关，犯はん余あまり杭くい。

　　执敬与平よへい章あきら政事せいじ定てい定治さだはる事ごと，省しょう中ちゅう掾じょう吏苏友とも龙素伉直，进言于执敬けい曰：“贼且至いたり，城内きうち空虚くうきょ无备，标何””执敬曰：“吾われ当とう杀贼报国，倘不克かつ，有ゆう死し而已，何なに畏かしこ哉！”

　　俄にわか贼入，执敬上じょう马率众出，中途ちゅうと遇ぐう贼，射しゃ死し二に人にん。贼逐之の，又また射い死し三さん人にん。已やめ而贼来らい愈いよいよ众，呼よび执敬降くだ，执敬怒いか叱しか曰：“逆ぎゃく贼！守まもり关吏不ふ谨，汝なんじ得とく至いたり此。恨不碎汝万まん段だん，何なに降くだ也！”中ちゅう枪坠马，仆田也先驰救之の，亦また中ちゅう枪，与あずか执敬俱死。

　　事こと闻，赠翰林りん学士がくし承うけたまわ旨むね、荣禄大夫たいふ、柱はしら国こく，追つい封ふう鲁国公こう，谥忠烈れつ。

汪ひろし泽民[编辑]

　　汪ひろし泽民，字じ叔志，字じ国こく宣せん城じょう人じん。少しょう警悟，家いえ贫力学がく。登とう延のべ佑たすく五ご年ねん进士第だい，授同知ち岳たけ州しゅう路ろ平江ひらえ州しゅう事ごと。州民しゅうみん李り甲かぶと死し，其妻誓ちかい不ふ改あらため适，兄あに利り其财，使つかい人じん诬以奸私。妇不胜搒掠かすめ，自じ诬服。泽民至いたり，廉れん知ち其枉而直之の。朝廷ちょうてい征せい江南こうなん包つつみ银，府ふ檄げき泽民分ぶん办，民みん不ふ扰而事ごと集しゅう。秩满，题春帖じょう云うん：“及瓜当とう此日，行李こうり似に来らい时。”人にん以为信しん然しか。

　　寻迁南みなみ安やす路ろ总管府ふ推官。万户朵儿赤跋扈自用，其府吏擅笞むち大だい庚かのえ令れい，令れい诉于府ふ，同どう官かん不ふ敢发一いち辞じ。泽民独どく捕と府ふ吏下狱，朵儿赤あか赂行台だい御ご史し，召泽民みん诘之。泽民曰：“奸吏路ろ人じん皆みな知ち，公おおやけ欲よく骫法耶？卒そつ治ち其罪。

　　潮うしお州しゅう府ふ判官ほうがん钱珍挑推官かん梁はり楫かじ妻つま，不ふ从，诬楫冒おかせ籴官米まい，杀之。事こと连廉访副使ふくし刘安仁ひとし，逮系二に百ひゃく余人よにん，中ちゅう书檄泽民讯之。狱具，珍めずらし自じ杀，诏戮其尸，安あん仁ひとし坐すわ受赇除名じょめい，江西えにし湖こ东道廉れん访使闻其名めい，命いのち巡じゅん南みなみ安やす、赣州二に路ろ，事こと得とく专决，旋擢信州しんしゅう路ろ总管府ふ推官，丁ちょう内ない艰。

　　服ふく除じょ，授平江ひらえ路ろ总管府ふ推官。僧そう净广与あずか他た僧そう有ゆう隙すき。一いち日にち，邀广饮，其弟子でし夜よる杀广，而诬他た僧そう杀之。他た僧そう诬服。狱上，泽民阅其刀がたな，有ゆう铁工名めい，召工问之，乃其弟子でし佩刀はかせ，遂とげ释他僧そう，而置弟子でし于法。嘉よしみ定てい土豪どごう朱しゅ、管かん二に姓せい为奸利り，泽民与あずか总管道どう童わらわ籍せき其家，及征帐簿，备列官吏かんり受赇数すう，惟おもんみ泽民与あずか道みち童わらわ名下みょうげ疏曰：“不ふ受。”丁ちょう母はは忧，去さ官かん。

　　服ふく阕，起おこり济宁路ろ兖州知ち州しゅう。衍圣公こう阶三さん品ひん，泽民奏そう请增其品级，以示褒崇先さき圣之意い，廷议韪之。

　　至いたり正せい三さん年ねん，入にゅう为翰林りん侍さむらい制せい，与あずか修おさむ辽、宋そう、金かね三さん史し。书成，迁国子こ司し业、集あつまり贤学士し，阶大中ちゅう大夫たいふ。未み二に月がつ，即そく移うつり书告老ろう。大だい学士がくし和尚おしょう曰：“集あつまり贤、翰林かんりん，养老尊みこと贤之地ち，先生せんせい遽去何なん也。”泽民曰：“吾われ以布衣ころも，荣叨三さん品ひん，志こころざし愿すなお已やめ足あし，尚なお何なに求もとめ邪よこしま？”遂とげ以礼部ぶ尚なお书致仁じん归。

　　十じゅう三さん年ねん，蕲、黄き盗ぬすめ起おこり，廉れん访使道どう童わらわ问计于泽民みん，告つげ以收人心じんしん、振ふ士し气、筑城、浚濠、储粮、简卒、凡数十じゅう事こと。寇再至いたり，皆みな却之。

　　十じゅう六ろく年ねん夏なつ六ろく月がつ，长枪叛帅琐南班はん、程ほど述じゅつ等とう渡江とのえ，欲よく袭宣城じょう。城中じょうちゅう兵へい不ふ满数百ひゃく，或ある劝泽民みん避去，廉れん访使木き八はち沙すな、周しゅう伯はく琦亦以为言ごと，泽民曰：“昔むかし江こう万里ばんり寓ぐう鄱阳，大兵だいひょう来らい，犹坐守もり不ふ去さ，况父母ちちはは之の邦くに乎？”军费不ふ给，泽民从容一言いちげん，获钞万まん锭，米べい三さん千せん斛。八はち月がつ，江こう浙行省しょう参政さんせい吉よし尼に哥儿遣兵へい来援らいえん，城中じょうちゅう恃援至いたり，守まもり懈たゆ，贼乘夜よる攀よじ堞以上じょう。城しろ陷おちい，执泽民みん逼之降くだ，骂贼不屈ふくつ，遂とげ遇ぐう害がい，年ねん八はち十じゅう三さん。琐南班はん等とう敬けい其节，具ぐ衣冠いかん葬そう之の。事こと闻，赠资善ぜん大夫たいふ、江こう浙行省しょう左ひだり丞すすむ、上うえ护军，追つい封ふう谯郡公こう，谥文节。

　　子こ用よう敬けい、用よう和わ、皆みな痛つう父ちち，不ふ食しょく，卒そつ。

福寿ふくじゅ[编辑]

　　福寿ふくじゅ，唐から兀特氏し。幼よう俊しゅん迈，读书知大ともひろ义。以宿卫年劳授长宁寺てら少しょう卿きょう，累るい迁引进使、同どう知ち侍さむらい仪使、正使せいし。出で为饶州しゅう路ろ达鲁花はな赤あか，擢淮西にし廉れん访副使ふくし。入にゅう为工部ぶ侍さむらい郎ろう、佥太常つね礼れい仪院事ごと，拜はい监察御ご史し，迁户部ぶ侍さむらい郎ろう、尚なお书。出で为燕南道みなみどう廉かど访使，又また五迁为同知枢密院事。

　　至いたり正せい十じゅう一いち年ねん，颖州盗ぬすめ发，事こと闻，时车驾在上うえ都と，执政欲よく驿奏其事。福寿ふくじゅ曰：“比ひ得とく请，则已不ふ及事。”乃遣卫官哈剌章あきら等とう讲讨之の，奏上そうじょう，惠めぐみ宗そう嘉之よしゆき，以为知ち缓急。

　　明年みょうねん，改あらため也可札さつ鲁忽赤あか，出で为淮南ワイナン行ゆき省しょう平たいら章あきら政事せいじ。是ぜ时，贼陷濠ほり、泗，势张甚，福寿ふくじゅ筑集庆城，划江自じ守もり。

　　十じゅう五ご年ねん，迁江南みなみ行ぎょう台だい御ご史し大夫たいふ。初はつ，湖こ广平章あきら阿おもね鲁灰率りつ苗なえ军援集しゅう庆有功ゆうこう，驻扬州しゅう。至いたり是ぜ，为下所しょ杀。苗なえ军日事ごと劫掠ごうりゃく，不ふ来援らいえん。及高邮、滁、和かず等ひとし州しゅう俱陷，人情にんじょう益えき震ふるえ恐おそれ，福寿ふくじゅ乃练民兵みんぺい为城守もり计，令れい有ゆう资者助じょ饷。朝廷ちょうてい知ち其劳，数かず加か赏赐。是ぜ年ねん九きゅう月がつ，贼将郭かく天たかし叙じょ、张天佑てんゆう来らい攻おさむ，其党陈野仙せん杀二に人にん以降いこう，野の仙せん导为民兵みんぺい所しょ杀。从子兆先其众屯方山，与あずか中ちゅう丞すすむ蛮子海うみ牙きば相しょう犄角。

　　十じゅう六ろく年ねん二に月がつ，朱しゅ元もと璋あきら败蛮子こ海うみ牙きば于采石せき。三月さんがつ，进围集しゅう庆，擒とりこ兆ちょう先さき，降くだ其众。福寿ふくじゅ督とく兵へい出で战，败于蒋山，城しろ遂とげ陷おちい。福寿ふくじゅ独どく据すえ胡えびす床ゆか，坐すわ凤皇台下だいか，或ある劝之去さ，叱しか曰：“吾われ与あずか城しろ为存亡ほろび，去さ将はた何なに之の？”时百司し奔溃，惟おもんみ达鲁花はな赤あか达尼达思就福寿ふくじゅ问事，留とめ弗どる去さ。俄にわか而乱兵へい至いたり，福寿ふくじゅ与あずか达尼达思、参政さんせい百ひゃく家いえ奴やつ皆みな死し之の。事こと闻，赠福寿ふくじゅ金きん紫むらさき光ひかり禄ろく大夫たいふ、浙江せっこう行ゆき省しょう左ひだり丞相じょうしょう、上うえ柱ばしら国こく，追つい封ふう卫国公こう，谥忠肃。时殉难者，又また有ゆう侍さむらい御ご史し贺方。

贺方[编辑]

　　贺方，字じ伯はく京きょう，晋すすむ宁人。幼よう聪慧，日にち诵千余あまり言げん，人にん呼よび为小学士がくし。由よし国こく学生がくせい累るい官かん翰林かんりん直ちょく学士がくし，出で为江南みなみ行ぎょう台だい汉书侍さむらい御ご史し。城しろ陷おちい，死し之の。

褚不华[编辑]

　　褚不华，字じ君くん实，隰州石せき楼ろう人じん，沈默ちんもく有ゆう器き局きょく。泰たい定じょう初はつ，补中瑞みず司し译史。授海道どう副ふく千せん户，转嘉兴路治ち中ちゅう，累るい迁西台だい、南台みなみだい监察御ご史し，佥河西道さいどう廉かど访司事ごと，称しょう淮东，未み几擢副使ふくし。

　　汝なんじ颖资起おこり，不ふ华行郡ぐん至いたり淮安，先さき事ごと为守御ご计，且请知ち枢密院すうみついん老ろう章あきら、判官ほうがん刘甲守もり韩信城じょう，相そう犄角为声援せいえん。复上章あきら劾总兵へい及诸将はた逗挠之の罪つみ，以功迁廉访使，阶中奉たてまつ大夫たいふ。甲きのえ有ゆう智勇ちゆう，攻おさむ贼辄胜，贼惮之の，号ごう曰刘铁头，不ふ华恃为援。总兵者しゃ衔不华劾已やめ，乃调甲かぶと使し别出贼，以困不ふ华。甲かぶと去さ，韩信城じょう陷おちい，贼筑长围以困淮安。

　　俄にわか而天长青军普颜帖木き儿所部ぶ黄き军皆叛从贼，贼率以来いらい攻おさむ，不ふ华退入にゅう哈剌章あきら营。贼稍引去ひきさ，乃出抵杨村むら桥。贼奄至いたり，杀廉访副使ふくし不ふ答こたえ失しつ里さと，啖其尸しかばね，不ふ华以余あまり兵へい入にゅう淮安。

　　时城东、西にし、南みなみ三さん面めん皆みな贼，惟おもんみ北きた门通沐阳，阻赤鲤湖，指ゆび挥使魏ぎ岳だけ、杨罗驻兵沐阳，淮安倚其争そう夺饷，未み几，赤あか鲤湖复为贼所据すえ，沐阳路ろ绝。贼遂进栅南みなみ锁桥，不ふ华与元もと帅张存そん义、佥事忽ゆるがせ都と不ふ花はな突贼栅，殊こと死し战。贼败走はし，追つい北きた二に十じゅう里さと。

　　城中じょうちゅう食しょく且尽，元もと帅吴德とく璓运粮万まん斛至，为贼所しょ掠かすめ，德とく璓仅以身免めん。贼攻城じょう日び急きゅう，总兵者しゃ按兵不ふ救すくい。城中じょうちゅう饿莩仆道上じょう，即そく取と啖之，一切いっさい草木くさき、鱼虫、鸟兽及靴皮がわ、鞍くら鞫、败引之の筋すじ皆みな食尽しょくじん，后きさき老ろう稚やや更さら相しょう食しょく。撤屋为薪，人にん多た露ろ宿やど，坊ぼう陌生荆棘。力尽ちからつき城じょう陷おちい，不ふ华中伤，见执，贼脔之の。次子じし伴とも哥冒刃ば护之，亦また见杀。时至正せい十じゅう六ろく年ねん十じゅう月がつ乙おつ丑うし。

　　不ふ华守淮安五ご年ねん，人にん比ひ之の张巡。明年みょうねん御ご史し哈剌章あきら言げん不ふ华徇忠ちゅう尽つき节，宜むべ加か褒赠。诏赠翰林かんりん学士がくし承うけたまわ旨むね、荣禄大夫たいふ、柱はしら国こく，追つい封ふう卫国公こう，谥忠肃。赙钞二に百ひゃく锭，以恤其家。

普ふ化か帖じょう木き儿[编辑]

　　普ひろし化か帖じょう木き儿，字じ兼けん善ぜん，答とう鲁乃蛮氏。父ちち帖じょう木き哥，江南こうなん行こう台だい御ご史し大夫たいふ。

　　普ひろし化か帖じょう木き儿，累るい官かん江こう浙行省しょう平たいら章あきら政事せいじ。至いたり元もと十じゅう八はち年ねん，改あらため福建ふっけん行ゆき省しょう。十じゅう九きゅう年ねん，陈友谅遣其将邓克明こくめい由よし建たて昌あきら分ぶん三さん道みち寇闽。二に十じゅう年ねん，延のべ平ひらめ陷おちい，进围建けん宁。时经略りゃく使し伯はく颜不花守はなもり建けん宁，普ひろし化か帖じょう木き儿合诸县兵へい援之。秋あき七なな月がつ，克かつ延のべ平ひらめ，建けん宁围始解しかい。二に十じゅう一いち年ねん，邓克明こくめい复导渠みぞ帅胡廷瑞等とう大だい举入寇にゅうこう。三月さんがつ，邵武陷おちい，复围建けん宁。普ふ化か帖じょう木き儿与平たいら章あきら完かん者しゃ帖じょう木き儿、参まいり知ち政事せいじ帖じょう木き烈れつ思おもえ议，檄げき汀なぎさ州しゅう总管陈有定てい援建宁。有定ありさだ部将ぶしょう帖じょう木き烈れつ思おもえ率りつ数すう十じゅう骑突入城にゅうじょう中ちゅう，人心じんしん始はじめ固かた。已やめ而有定てい复邵武たけ，胡えびす晚ばん败遁，建けん宁前后きさき被ひ围一百ひゃく七なな十じゅう余よ日にち，城しろ卒そつ完かん。诏赐普ふ化か帖じょう木き儿御衣ころも上じょう尊みこと，加か银青荣禄大夫たいふ，用便ようべん宜むべ如故事こじ。是ぜ年ねん八はち月がつ，迁江行ぎょう台だい御ご史し大夫たいふ。时行台だい移うつり绍兴，张士诚弟士し信しんじ据すえ杭州こうしゅう，普ひろし化か帖じょう木き儿不能ふのう有ゆう所しょ设施。

　　二に十じゅう二に年ねん，士し诚讽行ぎょう台だい请于朝あさ封ふう已やめ吴王，弗どる从，即そく遣や人ひと索さく行ぎょう台だい印しるし。普ふ化か帖じょう木き儿置其印于库曰：“我わが头可断だん，印しるし不可ふか得とく。”又また逼之登とう舟ぶね曰：“我わが可か死し，弗どる可か辱はずかしめ也。”从容沐浴もくよく更衣ころもがえ，与あずか妻子さいし诀，乃饮药死，掷杯地上ちじょう曰：“我わが死し，逆ぎゃく贼当踵かかと我わが而死。”时士诚幽丞相じょうしょう达识帖じょう木き儿于绍兴，达识帖じょう木き儿闻普ふ化か帖じょう木き儿自杀，叹曰：“大夫たいふ死し矣，吾われ不死ふし何なん为？”亦また饮鸩死し。

刘鹗[编辑]

　　刘鹗，字じ楚すわえ奇き，吉よし安永やすなが丰人。少しょう力学りきがく，吴澄爱重之の。皇すめらぎ庆初，为扬州しゅう学がく录。

　　至いたり正せい元年がんねん，擢湖广儒学がく提つつみ举。学田がくでん为有力ゆうりょく者しゃ所しょ据すえ垂たれ三さん十じゅう年ねん，鹗至，白しろ于台省しょう而复之の。未み几，入にゅう为秘书郎，擢翰林はやし修おさむ撰せん，丁ちょう忧归。

　　十じゅう二に年ねん，除のぞき江え州しゅう路ろ总管。红巾贼起，江西えにし瓦解がかい，鹗练兵へい为恢复计，威い声ごえ甚著。

　　十じゅう七なな年ねん，迁广东廉访副使ふくし。上うえ书论江西えにし、广东事ごと宜むべ曰：

　　伏ふく以比岁逆贼啸聚，并合丑うし类，多おお方かた告つげ警，焚我蕲、黄き，陷おちい我わが江え州しゅう，诸路守もり臣しん皆みな弃城逃遁。总管李り黼，以无援而战死。臣しん履くつ任にん之の日にち，浚治城じょう池ち，缮修器械きかい，召慕丁ちょう壮たけし，分ぶん守もり要害ようがい，偕诸将士しょうし百ひゃく计捍御ご。数すう年ねん之これ内ない，强つよ寇稍却，民みん得とく安居あんきょ。
　　十じゅう七なな年ねん，荷に蒙こうむ圣恩，授臣广东廉れん访副使ふくし。闻命之の日にち，星夜せいや奔驰，度ど岭而南みなみ，修おさむ城じょう濠ほり，缮甲兵へい，仰おおせ仗天威い，军士初はつ集しゅう，民みん志こころざし用よう宁。
　　十じゅう九きゅう年ねん，迁臣守もり韶州，整せい饬军旅たび，抚缓地方ちほう，城郭じょうかく完かん固かた，瑶よう獠遁避。谨将江西えにし、广东两省事ごと宜むべ为陛下か直ちょく陈之。
　　江西えにし以鄱阳为襟えり喉のど，以江州しゅう为辅臂ひじ，袁、临、吉よし、赣当楚すわえ、越えつ之の要よう冲，抚、建けん、广、饶控闽、越えつ之の关隘。至いたり于龙兴，名めい为省会かい，居中きょちゅう应外，宜むべ慎まき简良帅，增ぞう设重兵へい。诸郡有ゆう警，则分兵へい援之。其在各かく府ふ，则修筑城池ち，固守こしゅ要よう隘，团练堵と截，饷粮既すんで裕ひろし，兵へい气自奋。又また于九江こう、湖みずうみ口こう各かく增ぞう设一营，备兵捍御，兼けん置おけ战船百ひゃく艘そう，相あい为应援，则荆、扬诸盗ぬすめ不ふ敢窥窃矣。
　　若わか乃广东，五ご岭之外がい，号ごう为四塞ふさが，由ゆかり南みなみ雄ゆう可か向こう荆、吴，由惠よしえ、潮しお可か制せい闽、越こし，由よし高だか、廉れん可か控ひかえ安やす南みなみ。总广东一省しょう，列れつ郡ぐん为十，今いま分ぶん为三路ろ：东惠、潮しお，中ちゅう岭南，西高にしこう、廉れん，三さん者しゃ皆みな要よう冲也。为今之の计，东路官かん军必屯たむろ柘林，以固要よう津つ，中路なかじ之の虎とら头门等とう澳，宜むべ严防也。而南头更为尤甚，重じゅう兵へい镇卫不可能ふかのう已やめ西にし路ろ等とう对，逻罗诸番变生肘ひじ腋わき，是ぜ更さら当とう急きゅう为经画が者しゃ也。臣しん所しょ言げん悉地方ちほう之の要害ようがい。
　　臣しん窝虑，今日きょう大だい势，亦また岌岌矣。自じ红巾贼起汝なんじ、颖，大だい为心腹ばら之の患，是ぜ不ふ独どく江西えにし一いち省しょう也。方かた国こく珍ちん焚掠沿海えんかい诸郡，是ぜ又また不ふ独どく江西えにし一いち省しょう也。天下てんか之の敝，大抵たいてい起おこり于因循いんじゅん而成于蒙蔽。臣しん愿すなお陛下へいか严简擢之法ほう，省しょう参さん督とく之これ制せい，核かく功こう赏之实，奋刑威い之の断だん。举一将はた，则众论必孚まこと：任にん一いち人にん，则群疑うたぐ莫夺。赏一功则疏远不弃；罚一罪则贵近不贷。如是にょぜ，则盗贼可样，区区くく江こう、广又何なん足そく虑哉。

　　疏入，不ふ报。

　　二に十じゅう年ねん，擢广东道宣せん慰使，秩中奉たてまつ大夫たいふ。二に十じゅう二に年ねん，拜はい嘉よしみ议大夫たいふ、江こう西行さいぎょう省しょう参さん知ち政事せいじ。寇至，屡しばしば击却之の。二に十じゅう四よん年ねん，韶州洞ほら獠为乱みだれ，鹗分兵へい讨之。疏请益えき师，不ふ报。而江西にし赣州贼数万まん猝至，鹗守御ご数すう月がつ，城しろ陷おちい，被ひ执。幽かそけ于赣州しゅう慈云寺てら，骂贼不屈ふくつ而死，年ねん七なな十じゅう五ご。著ちょ《惟おもんみ实集》四よん卷かん。

史ふみ臣しん曰[编辑]

　　史し臣しん曰：“刘向有ゆう言ごと：‘士し有ゆう杀身以成仁ひとし，触さわ害がい以立义，非ひ勇断ゆうだん孰能行ぎょう之の？’李り黼、褚不华等，城しろ孤こ援绝，甘あま以身殉。汪ひろし泽民无守土ど之の责，郊死而弗去さ。泰やすし不ふ华讨方かた国こく珍ちん，普ひろし化か帖じょう木き儿抗张士诚。义烈言言げんげん，皆みな以勇断行だんこう之これ者しゃ也。呜呼！向むかい可か谓知言ごと之の君子くんし矣。”