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IPA(?): [o̞jo̞so̞] (京阪けいはん式しき) およそ およそ【凡およそ】 大体だいたいのところ。概略がいりゃく。あらまし。 およそ【凡およそ】 大おおまかに見積みつもった量りょう。大体だいたい。約やく。 一般いっぱん的てきに。 （否定ひてい的てきな表現ひょうげんを伴ともなって）全然ぜんぜん。全まったく。 「おほよそ」 およそ【凡およそ】 大体だいたい。一般いっぱんに。 全然ぜんぜん。全ぜん（まった）く。 現代げんだい日本語にほんご: およそ…

概がいして（ガイして） おおむね。大体だいたい。 凡およそ 大体だいたい 多分たぶん ポルトガル語ご（ブラジル）： aproximadamente.…

environed, 過去かこ分詞ぶんし: environed ) 囲かこえ（かこ）む。 environment surround encircle environ 大体だいたい、凡およそ、約やく。 IPA(?): /ɑ̃.vi.ʁɔ̃/ : environ 大体だいたい、凡（おおよ）そ、約やく。 un salaire annuel d'environ…

大意たいい（たいい） 著作ちょさく物ぶつなどやある分野ぶんやの概要がいよう。あらすじ、あらまし。 シルレルの詩しに、「地球ちきゅうの分配ぶんぱい」という面白おもしろい一いち篇へんがありますが、その大意たいいは、凡およそ次つぎのようなものであります。（太宰だざい治おさむ 『心しんの王者おうじゃ』） 大意たいい（대의） （日本語にほんごに同おなじ）大意たいい IPA: [ ta˥˩ji˥˩ ]…

ゆったり広々ひろびろとしているさま。 この場ばに於おける「神秘しんぴ」を、僕ぼくは“Serpent of Eternity”の意訳いやくから用もちいふるのであるが、神秘しんぴと永遠えいえんの分析ぶんせきに関かんして、凡およそ意味いみありげなる漠然ばくぜんたる言葉ことばを排はいして、恢々たる煌星の姿すがたを直言ちょくげんした斯の如ごとき大だい演説えんぜつに接せっした験ためしはなかつた（牧野まきの信一しんいち 『ユリイカ・独言ひとりごと』） 天網てんもう恢恢疎うとにして漏もらさず…

[gúꜜǹkì] (頭あたま高だか型がた – [1]) IPA(?): [ɡɯ̟̃ᵝŋʲkʲi] (京阪けいはん式しき) ぐ​んき 軍機ぐんき (ぐんき) （古代こだい）軍事ぐんじ情勢じょうせい。軍事ぐんじ政策せいさく。 「凡およそ国くにに大だい瑞みず、軍機ぐんき、災わざわい異こと、疫疾、境さかい外がいの消息しょうそく有あらば」（養老ようろう令れい・公式こうしき令れい第だい50条じょう国有こくゆう瑞みず条じょう） 「軍機ぐんき、謂いい軍政ぐんせい也」（『令れい集しゅう解かい』「古記こき」） （近代きんだい以降いこう）軍事ぐんじ機密きみつの略りゃく。軍事ぐんじ上じょうの重大じゅうだいな秘密ひみつ。…

すれば、みんなはかなく消きえうせた。（太宰だざい治おさむ 『猿面さるめん冠者かんじゃ』） かないそうにない。不ふ確かくかな。 宝たからくじにはかない夢ゆめを託たくす。 むなしい、無意味むいみな、徒労とろうの。 凡およそ何なにがはかないと云ゆっても、浮世うきよの人ひとの胸むねの奥底おくそこに潜ひそんだまま長ながい長ながい年月としつきを重かさねて終ついにその人ひとの冷つめたい亡骸なきがらと共ともに葬ほうむられてしまって、かつて光ひかりにふれずに消きえてしま…

詐欺さぎ　(民法みんぽう・刑法けいほうで用もちいる) 詐取さしゅする (さしゅする) 他者たしゃを詐いつわりいて、金品きんぴんを取とる。 彼かれは英国えいこくばかりでなく、大陸たいりくの方ほうへ渡わたって詐欺さぎに成功せいこうし、パリーとウィーンで凡およそ二に十じゅう六ろく万まん円えんの金かねを詐取さしゅしたといわれて居いる。 （小酒井不木こざかいふぼく『錬ね金かね詐欺さぎ』） 活用かつようと結合けつごう例れい 英語えいご: euchre (en), wangle (en), wangle (en)…

略りゃく 章あきら（りゃくしょう） 略式りゃくしきの勲章くんしょうまたは徽章きしょう。 各種かくしゅ勲章くんしょうの略章りゃくしょう（凡およそ径みち曲尺かねじゃく五ご六ろく分ふん若わかくは其以下かの大たいさにして勲章くんしょうの形かたちと彩色さいしきを備そなえたる略りゃく小しょう勲章くんしょうを謂いいふ）（明治めいじ二に十じゅう二に年ねん賞しょう勲くん局きょく告示こくじ第だい二に号ごう） りゃ↗くしょー 上田うえだ万年かずとし、松井まつい簡治『大だい日本にっぽん国語こくご辞典じてん』 金港きんこう堂どう書籍しょせき、第だい4巻かん、1919年ねん12月18日にち、紙面しめん1455ページ、デジ…

すましのように空虚くうきょな無為むい徒食としょくの生活せいかつをはじめた（織田おだ作之助さくのすけ『夜光虫やこうちゅう』） む↘いと↗しょく 座食ざしょく 他人たにんの役やくに立たつような仕事しごともせず、飯めしを食くうばかりの生活せいかつをする。 凡およそ無為むい徒食としょくして他たの功労こうろうを奪うばう者ものは重罪じゅうざい者しゃたるべき事こと、神かみ則そく人じん法ほう共ともに知しるところなり。（夢野ゆめの久作きゅうさく『鼻はなの表現ひょうげん』） 活用かつようと結合けつごう例れい 無駄飯むだめしを食くう 遊あそび暮くらす…

飲用いんようなどに用もちいるきれいな水みずの流ながれる水路すいろ。玉川上水たまがわじょうすいなど。 小金井こがねいの櫻さくらは、吉野山よしのやまの山櫻やまざくらを移植いしょくせるものにて、東京とうきょう附近ふきんには、其類まれ也。玉川たまがわの上水じょうすいをはさんで、兩りょう岸きしに連つらなること凡およそ一いち里さと半はん。樹きも老おいて大だい也。（大町おおまち桂月けいげつ『東京とうきょうの近郊きんこう』明治めいじ40年ねん） 飲料いんりょう、工業こうぎょうその他たの目的もくてきに使つかうための水みずをパイプなどを用もちいて導みちびく設備せつび。上水道じょうすいどう。 水道すいどう -…

1939年ねん、野村のむら胡堂こどう「銭ぜに形がた平次へいじ捕物とりもの控ひかえ」 皆みな次じは二ふたつ三みっつつづけざまにお辞儀じぎをしました。二に十じゅう五ご六ろくのまだ若わかい男おとこで、額がくの狭せまい、鼻はなの低ひくい、少すこし出でッ歯ぱで、小柄こがらで、平ひらた凡およそのもののような男おとこです。 額際ひたいぎわ、猫ねこの額がく、額がくに汗あせする、額がくを集あつめる アイヌ語ご: noyporo (ain) 英語えいご：forehead (en), brow (en)…

（比喩ひゆ的てき）異ことなる複数ふくすうの意見いけんの中なかで、妥協だきょうできる最大限さいだいげんのもの。最大限さいだいげんの落おとし所しょ。また、もっとも大おおきくとった共通きょうつうの要素ようそ。 プロレタリヤ文学ぶんがくの指さし示しめす「大衆たいしゅう」とは凡およそ隔かくりのあるものであらうが、私わたしが、ぢかに自分じぶんの眼めで見み、心しんで感かんじ得える大衆たいしゅう（俗ぞく衆しゅうとはまた別べつである）なるものは、結局けっきょく、「自分じぶんを含ふくむ現代げんだい人じんの最大公約数さいだいこうやくすう」以外いがいのものではない。（岸田きしだ國士くにお…

終おわり 始はじめ（しゅうし） 始はじめと終おわり。 始はじめから終おわりまでのすべて。 終始一貫しゅうしいっかん 終おわり 始はじめ（しゅうし） ずっと。 それにもかかわらず、昭和しょうわ四よん年ねん五ご月がつから十じゅう一いち月がつまで凡およそ七ななヵ月かげつに亙わたる一家いっかの欧州おうしゅう旅行りょこうにあたって、終始しゅうしその旅たび日記にっきを書かきとおしたのは、ほかならぬ目めの不自由ふじゆうな母ははであった。(宮本みやもと百合子ゆりこ『葭かやの影かげにそえて』) 始終しじゅう -…

[tàígáí] (平板へいばん型がた – [0]) IPA(?): [ta̠iɡa̠i] (京阪けいはん式しき) たいが​い 大概たいがい (たいがい) 大要たいよう。概略がいりゃく。あらまし。 凡およそのもの、大だい部分ぶぶん。 なぜなら、子供こどものしわざと思おもへぬほど首尾しゅび一貫いっかんし、バレたときの用心ようじんがちやんと仕掛しかけてあり、大概たいがいの人ひとは私わたしを信用しんようするのであつた。私わたしは大概たいがいの…

蔵ぞうが相当そうとうにふかく、茶人ちゃじんでもあったことを証拠しょうこだてていると思おもう。（吉川よしかわ英治えいじ『随筆ずいひつ 宮本みやもと武蔵むさし』） 打うち解とける。 僕ぼくと妻つまとは結婚けっこん当初とうしょから可かなりよく融和ゆうわして、凡およそ夫婦ふうふというものが愛あいし合あう位いの程度ていどには愛あいし合あいました。（豊島としま与志雄よしお『野のざらし』） 活用かつようと結合けつごう例れい （語義ごぎ1） 類義語るいぎご: 融とけ合あう、馴染なじむ （語義ごぎ1） 英語えいご:…

推量すいりょう・意志いし 平凡へいぼんだろう 未然みぜん形がた + う 過去かこ・完了かんりょう 平凡へいぼんだった 連用形れんようけい + た 否定ひてい形がた 平凡へいぼんでない 連用形れんようけい + ない 自動詞じどうし化か 平凡へいぼんになる 連用形れんようけい + なる い切いきり 平凡へいぼんだ 終止しゅうし形がたのみ 名詞めいし化か 平凡へいぼんなこと 連体れんたい形がた + こと 仮定かてい条件じょうけん 平凡へいぼんならば 仮定かてい形がた + ば 様態ようたい 平ひらた凡およそうだ 語幹ごかん + そうだ…

あるいは謙遜けんそんの表現ひょうげん。私わたしの思おもうに。ではないだろうか。それはつまり。 凡吏于土者しゃ、若わか知ち其職乎、蓋ぶた民みん之これ役やく、非ひ以役民みん而已也。（柳やなぎ宗はじめ元もと 『送おく薛存義之よしゆき任にん序じょ』） 凡およそ土どに吏たる者しゃ、若わか其その職しょくを知しるか。蓋ぶたし民みんの役やくにして、以もって民みんを役えきするのみに非ひざるなり。（訳わけ：地方ちほうの役人やくにんについて、君きみはその職務しょくむを理解りかいしているか。それはつま…

推量すいりょう・意志いし 非凡ひぼんだろう 未然みぜん形がた + う 過去かこ・完了かんりょう 非凡ひぼんだった 連用形れんようけい + た 否定ひてい形がた 非凡ひぼんでない 連用形れんようけい + ない 自動詞じどうし化か 非凡ひぼんになる 連用形れんようけい + なる い切いきり 非凡ひぼんだ 終止しゅうし形がたのみ 名詞めいし化か 非凡ひぼんなこと 連体れんたい形がた + こと 仮定かてい条件じょうけん 非凡ひぼんならば 仮定かてい形がた + ば 様態ようたい 非ひ凡およそうだ 語幹ごかん + そうだ…

（「～を毒どくする」の形かたちで）～に有害ゆうがいな影響えいきょうを与あたえる。 1919年ねん、豊島としま与志雄よしお「微笑びしょう」 皆みなが欠伸あくびと倦怠けんたいとのうちに死滅しめつするようになったら、どうだろう。考かんがえてもたまらないことだ。凡およそ憂ゆう欝うつな退屈たいくつくらい人間にんげんを毒どくするものはない。 1943年ねん、三好みよし十郎じゅうろう「俳優はいゆうへの手紙てがみ」 三さん百ひゃく円えんも千せん円えんもの収入しゅうにゅうを得えて贅沢ぜいたくに馴なれスタア意識いしきに毒どくされてしまった阿呆あほう…