MCUの映画「アントマン」シリーズでハンク・ピム役を演じるマイケル・ダグラスは、自身のキャラクターが劇中で死亡することを望んでいたようだ。ただし、その最期は可能な限り「奇抜な」ものでなければならない。
自身が主演するApple TV+のドラマシリーズ『フランクリン』の宣伝で米トーク番組「The View」に出演したダグラスは、「ハンク・ピムが死ぬのであれば『アントマン』シリーズ第4作に復帰する」とした過去の発言について質問を受けた。ダグラスは、ハンクの死を望む気持ちはそのコメントより前、『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』の時点からあったと語っている。
「実のところ、それは3作目についてのリクエストでした」とダグラスは言う。「素晴らしい特殊効果を全部使って、私をアリのサイズに縮めてから爆発させる、何か奇抜な方法があるはずだと言ったんです。それがどんなものかはわからないけどね。あらゆるエフェクトを使いたかったのです」
そのうえでダグラスは、「でもそれは前作のことだし、もう私は登場しないんじゃないかな」とも付け加えた。
前述のとおり、ダグラスは以前The Hollywood Reporterのインタビューで、「自分が死ねるなら」との条件付きで、「アントマン」第4作に復帰するつもりはあると答えていた。マーベル・スタジオがハンク・ピムを殺すことを、ダグラスが本気で望んでいることは間違いなさそうだ。
ハンクは『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』を生き延びたが、現時点でマーベル・スタジオは、シリーズ継続の意向を明らかにしていない。Box Office Mojoによると、「クアントマニア」は全世界で4億7600万ドルを稼いだが、これは前2作よりも少なく、批評面でも苦戦を強いられた。
ダグラスが言及したエフェクトについても問題となっており、「クアントマニア」はほかのMCU映画よりも優先度が低かったとの報道もあって、VFXアーティストの労働環境はさらに厳しいものになっていたようだ。その後、マーベルのVFXアーティストは労働組合の結成に乗り出しており、これは業界にとって画期的な取り組みになる可能性がある。
結局のところ、「アントマン」第4作が製作されるかどうかは不明だが、もしあるとしたら、ダグラスが望むような死をハンク・ピムが迎えられることを願おう。
