本コンテストは、セキュリティに関連するコンテンツを目にする機会の増加を通して「セキュリティ意識とリテラシーの向上」、「正しいセキュリティ知識の普及」、「ハッカーへの興味とイメージアップ」を狙い、カクヨムとJNSA(特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会)が組み、開催したコンテストでした。
ジャンルは問わないものの、「読めばサイバーセキュリティに興味が湧くような小説」という、コンセプトとしては狭い分野でしたが、想定を大きく上回る応募があり、多くの方が創作意欲を持って関わって下さったと言う、喜ばしい結果を得る事ができました。
最終選考作品は、ライトノベルの体裁がしっかりとし、技術要素の説明が難し過ぎず・くど過ぎず、読み手が読みやすく・分かりやすく、いずれもレベルが高い作品が並びました。
「サイバーセキュリティ」を意識しつつ、何でもありという完全フィクションではなく、技術的にあり得る延長で分かりやすく。これは書き手の皆さまにとって難しいお題であったと思います。
より現実味のある内容となるよう、本コンテストでは、セキュリティを感じる事のできる「説明会」「見学会」の開催や、Twitterでの「セキュリティ質問受付箱」を常設しておりました。
多くの書き手の皆さまにこういった機会を活用頂け、見て聞いて学んだ事が文章に反映されている事が読み取れました。企画意図が通じた事が大変うれしく、意義を感じた次第です。
「サイバーセキュリティ」について、書き手の方に興味を持って頂け、意図を汲み取った作品が多く集まった事に喜びを感じつつ、この沢山の応募作品や書籍化された大賞作品を手に取った読み手の方にも興味の輪が広がっていく事に期待しております。