小説家だけに限らず、何かをずっとやり続けている人にいつの間にか忍び寄る「スランプ」。小説家でいえば、PCに向かっても全く指が動かない・・という経験をした人も多いのではないでしょうか?「スランプ」は感情の問題なので一概にこれという特効薬はありません。でもいろんな方法を試してスランプを脱出できればいいわけです。今まさにスランプに陥っている人の一助となるようにこの記事を書きます。
なぜ書きたいのか?
なぜ書きたいのか?その答えは人それぞれですが、1つ確実に言えることは、書くことで過去に楽しかった記憶があるからではないでしょうか?辛い、苦しいばかりでは「書きたい」とは思いません。そして、今その状態でなかったとしたら、その楽しかった体験をもう一度味わいたい!という状態ではないでしょうか?
でも「書きたい」という思いは、実はそれだけが要因ではありません。その「書くこと」の奥にある「成し遂げたい何かを手に入れた過去の記憶、達成感」がそこにはしっかりとあるからです。
スランプとは何か?
では「書きたい自分」にいつの間にか忍び寄る「スランプ」の正体とは一体何でしょうか?筆者はこう考えます。
「過去と同じことをしてるのに、今はなぜか楽しめなくて達成感が得られない。その現在と過去とのギャップに悩んでいる状態」
また人によってはこんなことでもあるのではないでしょうか?
・ずっと成長していると感じていたのに、急にそれが止まったと感じる
・やりたいことが複数あって、それらが絡み合ってうまく進まないと感じる
・原因不明の不安な気持ちが渦巻いていると感じる
経験者はわかるかもしれませんが、スランプとはなかなかしつこい代物です。脱出するのはかなりの時間や努力が必要となることは覚悟しておきましょう。ただし止まない雨はありません。次にいろいろな方法をあげてみました。ぜひひとつずつ試してみて下さい。
スランプからの脱出方法
①一旦やめてみる
まずは問題解決そのものを一旦忘れる意味で、書くのを一切やめてみましょう。何も考えずにほったらかしにする、もしくは思い切り睡眠を取るのもおすすめです。頭の中をからっぽにするのがおすすめです。時間をおくことでアイデアが浮かぶことは多いものです。
②気分転換をする
人それぞれ気分転換の方法は違いますが、とにかく「書くこと」以外の何かをしてみましょう。映画を見る、スポーツをする、買い物をする、お風呂に入る、甘いものを食べる、ドライブをする、散歩をする、人と話す。自分がやりたいと思う事、ポジティブになれる事を積極的にやってみましょう。
③生活習慣を見直す
根詰めて小説を書いたために、睡眠不足になったり、夜型生活になったり、食事が疎かになったりしていませんか?特に睡眠不足や入浴で体を温めない生活は、不安やストレスを招きがちです。集中力を増すためには、食事をしっかりとることも大切です。生活サイクルを一度見直してみましょう。こんなこと当たり前と思うことが意外と効果を発揮するものです。
スポーツ選手のスランプの乗り越え方
小説とは違いますが、メジャーリーグで活躍したイチロー選手と、女子バレーボール選手の木村沙織さんのスポーツ選手のスランプの乗り越え方をご紹介します。両者に共通するのはこの考え方です。
【原因を徹底的に突き止めること、自分を見つめなおすこと】
(イチロー選手)とくに対処をしない。つらいけどそのままやる。
今できることを1つずつこなすだけ
(木村選手)周りの人から数字や映像に基づいた意見をもらい、見つめ直す。
前述した「スランプからの脱出方法3つ」とは真逆の方法です。自分に真正面から向かっていくというものです。でも小説を書く人の中にも、この方法が合う人もいるかもしれません。いろいろ方法を試しても変わらないという方は、スポーツ選手の考え方もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
スランプとは誰にでもいつでも起こりうることです。スランプだと感じること自体は悪いことではなく、むしろ次の成長の階段を登り始める前の「踊り場」=「ひと休み」の機会だと思って下さい。大切なことは、小説家だからといって「書くことにとらわれ過ぎない」ことです。書くこと以外の生活、趣味、好きなことをしっかりやることでエネルギーはチャージされ、良い作品を書く事にもつながります。ぜひいろんなことに目を向けてトライしてみましょう。きっとスランプから脱出できますよ!
ここまで
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