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ミカン(みかん)とは? 意味や使い方 - コトバンク
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ミカンみ)みかん

日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ) 「ミカン」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ミカン
みかん / 蜜柑みかん
[がく] Citrus unshiu Marcovitch

ミカン(APG分類ぶんるい:ミカン)ミカンミカンぞくのうちミカンぞくする柑橘かんきつ(かんきつ)の総称そうしょう種々しゅじゅ変異へんいがあり、ウンシュウ温州うんしゅう)ミカン、キシュウミカン、コウジ、ポンカンクネンボタチバナ、クレメンティンなどがあり、日本にっぽんでは歴史れきしてきにみてふるくから生活せいかつのなかにはいんでいた種類しゅるいおおい。これらのうち一般いっぱんにミカンとしてしたしまれているのはウンシュウミカンで、日本にっぽん果樹かじゅのなかでは栽培さいばい面積めんせき生産せいさんがくともに果樹かじゅはなしている。以下いか、ウンシュウミカンについてべる。

 ウンシュウミカンは日本にっぽん原産げんさんで、田中たなか長三郎ちょうさぶろうによると、江戸えど初期しょき中国ちゅうごくがん(こうがん)(浙江せっこう(せっこう)しょう)から現在げんざい鹿児島かごしまけん出水しゅっすい(いずみ)ぐん長島ながしま地方ちほうにもたらされた「桔(そうきつ)」または「慢桔(まんきつ)」の偶発ぐうはつ実生みしょう(みしょう)とされている(1927)。また、岡田おかだ康雄やすおは、おなじく出水いずみぐん東長島ひがしながしまむらげんひがし(あずま)まち)の山崎やまざきつかさ(つかさ)たくには、当時とうじ古老ころうがクネンボとよぶ推定すいてい樹齢じゅれい300ねん以上いじょうとされたミカンの古木ふるきがあり、これをウンシュウミカンの原木げんぼくとしている(1936)。文献ぶんけんでは1848ねんよしみなが1)岡村おかむらしょうけんの『桂園けいえんたちばな(けいえんきつふ)』に「温州うんしゅうたちばな」のしるされたのがはじめてである。また岡村おかむら異名いみょうとして「(り)夫人ふじんたちばな」をあげている。ほんしゅは、1874~1875ねん明治めいじ7~8)以降いこうワセウンシュウをはじめとする種々しゅじゅ変異へんいけい出現しゅつげんしたことと、それらのもつすぐれた特性とくせいとによって、栽培さいばい急速きゅうそくびたことによって一般いっぱん注目ちゅうもくびるようになった。そして、昭和しょうわ初年しょねんには面積めんせき収量しゅうりょうともにぜん柑橘類かんきつるいやく60%をめ、1935ねん昭和しょうわ10)ころにはやく80%以上いじょうめるようになった。戦後せんご生産せいさんえ、1970ねんには84%をめた。しかし1972ねん生産せいさん過剰かじょう作付さくづけ面積めんせき減少げんしょうし、一方いっぽう果実かじつ消費しょうひ多様たようくわわり、1993ねんにはぜん柑橘類かんきつるいの75%に、2004ねんは64%減少げんしょうした。

 ウンシュウミカンは、今日きょう日本にっぽん代表だいひょうする柑橘かんきつとして世界せかいひろわたっているが、外国がいこくへの紹介しょうかいは、シーボルトP. F. v. Sieboldによって、ウンシュウのはじめておこなわれた(1830)。ついでホールG. R. Hallが苗木なえぎをアメリカに輸出ゆしゅつした(1876)。ほんしゅ英名えいめいであるサツマ・マンダリンSatsuma mandarinのは、当初とうしょ薩摩さつま(さつま)こく鹿児島かごしまけん)から苗木なえぎされたためである。一方いっぽう苗木なえぎ愛知あいちけん中島なかじまぐんからるようになり、尾張おわり温州うんしゅう(おわりうんしゅう)のでよばれるようになり、そののちまた、たんにウンシュウともよばれるようになった。現在げんざいはスペイン、イスラエル、トルコ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカその国々くにぐに導入どうにゅうされ、スペインでは産業さんぎょうてきにも発展はってんしつつある。

飯塚いいづか宗夫むねお 2020ねん10がつ16にち

特性とくせい目次を見る

ウンシュウミカンは低木ていぼくで、たかさ3~4メートル、えだ下部かぶからななめにび、樹冠じゅかん開張かいちょうする。実生みしょう若木わかぎ、あるいは樹勢じゅせいつよ場合ばあいにはとげ(とげ)をしょうじる。ながさ10センチメートル、はばやく5センチメートルで、さきはとがるが、基部きぶひろいくさびがたで、えんにはにぶ鋸歯きょし(きょし)がある。はなは5月にひらき、花弁はなびらは5まいながさ2~3センチメートル、はばやく7ミリメートルで、べんさき外方そっぽ屈曲くっきょくする。がく(がく)は緑色みどりいろはい(さかずき)じょうみちやく5センチメートル。はながらやく9ミリメートル。しべはやく25ほんはないとみじかく、合一ごういつせいつよく、葯(やく)は黄色きいろちいさくしなびている。しべは1ほんはなばしらはないとよりながく、柱頭ちゅうとう突出とっしゅつしている。胚珠はいしゅ(はいしゅ)は受精じゅせい能力のうりょくがあり、自家じかりょう花粉かふんまたは品種ひんしゅりょう花粉かふんがつくと受精じゅせいし、ゆう種子しゅし果実かじつとなる。はいはいで、1種子しゅしあたり20あまりおよぶものがある。この場合ばあい1個いっこ受精じゅせいはいはは品種ひんしゅとは遺伝いでんてきことなるが、たましん組織そしき発育はついくしたいわゆるたまこころはいで、はは品種ひんしゅ遺伝いでんてきひとしい。種子しゅしを播(ま)くと1つぶから2ほん以上いじょう芽生めばえることがあるが、これはその種子しゅしはいせいもとづくものである。花粉かふん一般いっぱん能力のうりょくがなく、これがウンシュウミカンのたねなしせい主因しゅいんとなっている。しかし、花粉かふんつぶ形成けいせいに、とくにあたたかい地方ちほう温室おんしつないでの栽培さいばいでは良好りょうこう花粉かふんができる。

 果実かじつは10~12がつじゅくし、柑橘類かんきつるいでは早生わせ(わせ)にぞくする。はてがたひらただま(へんきゅう)かたちで80~100グラム、はてめんなめらかで、だいだい(とうこう)いろ果皮かひうすく、へずかわ(はくひ)は容易よういである。瓤嚢(じょうのう)(ふくろすうは10~12で、ふくろあつさは早生わせけいほどうすい。果肉かにく柔軟じゅうなんしるで、甘酸かんさんあじ適度てきどである。

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品種ひんしゅ目次を見る

ウンシュウミカンはおおくの柑橘類かんきつるい同様どうように、果実かじつじゅくはてしょくはてがたがたがた、その形質けいしつについてえだがわりがやすく、初期しょきには在来ざいらいけいとしてたいら(たいら)けい池田いけだ(いけだ)けい早生わせけいの3けいが、伊木いぎりょく(いきりき)けいとして尾張おわりけい分化ぶんかした。そのおおくの変異へんいこした系統けいとう発見はっけんされ、またたまこころはいから発育はついくした実生みしょうからも変異へんい個体こたいえらばれ、そのかずはきわめておおい。じゅくは9がつ下旬げじゅんから12がつ中旬ちゅうじゅんまで長期間ちょうきかんにわたる。

 今日きょうよく栽培さいばいされるのは宮川みやがわ早生わせ(みやがわわせ)、興津おきつ早生わせ(おきつわせ)などの早生わせけい品種ひんしゅと、久能くのう温州うんしゅう(くのううんしゅう)、杉山すぎやま温州うんしゅう(すぎやまうんしゅう)、はやし温州うんしゅう(はやしうんしゅう)、みなみ柑(なんかん)4ごう青島ちんたお温州うんしゅう(あおしまうんしゅう)、みなみ柑20ごうなどの普通ふつうけい品種ひんしゅ、あわせて10あまり品種ひんしゅである。その生産せいさんかくけん特産とくさん品種ひんしゅおおい。

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栽培さいばい目次を見る

ウンシュウミカンは、夏季かき高温こうおん多湿たしつ冬季とうき比較的ひかくてき低温ていおん日本にっぽん気候きこう風土ふうどてきし、千葉ちばけんから鹿児島かごしまけんの、とし平均へいきん15~18℃の地域ちいき栽培さいばいされ、16~17℃のところ良品りょうひんしつ果実かじつ生産せいさんする。日当ひあたりがよく、ふうたらず、みずのよい土壌どじょうでよくそだち、冬季とうき零下れいか3℃以下いかでは寒害かんがいける。苗木なえぎにはカラタチ(キコク)あるいはユズだい接木つぎき(つぎき)をもちいる。前者ぜんしゃ結果けっか年齢ねんれいはやたっするが、後者こうしゃより生育せいいくおとる。けは、地形ちけいにもよるが、平坦へいたん(へいたん)またはなる傾斜地けいしゃちで、10アールあた普通ふつうけいやく28~40ほん早生わせけいで40~63ほんである。しかし、密植みっしょくして早期そうきから収量しゅうりょう期待きたいする計画けいかく密植みっしょく栽培さいばいでは普通ふつうけいで120~160ほん早生わせけいでは160~250ほんである。定植ていしょくはる発芽はつがまえの3がつ下旬げじゅんから4がつ上旬じょうじゅん適期てっきで、定植ていしょく3~4ねんから30ねん以上いじょう継続けいぞくして収穫しゅうかくできる。

 おもな病気びょうきには、そうかやまい黒点こくてんびょうなどがある。また、温州うんしゅうミカン萎縮いしゅく(いしゅく)びょうなど、ウイルスそのによる生理せいりびょうられている。害虫がいちゅうにはカイガラムシるいコナジラミるい、ダニるい、ミカンハムグリガ、アブラムシるい、アゲハ、ヤガ、ミカンセンチュウなどがある。それぞれ、殺菌さっきんざい殺虫さっちゅうざい防除ぼうじょ駆除くじょするが、ダニるいたいする捕食ほしょくダニ、アシクロヒメテントウ、クサカゲロウなどの天敵てんてき利用りようするのも有効ゆうこうである。施肥せひは10アールあた窒素ちっそ30キログラム、リンさんは15~18キログラム、カリはやく21キログラムが適当てきとうである。

 収穫しゅうかく宮崎みやざき鹿児島かごしまけん早出そうしゅつしが8がつ下旬げじゅんから9がつ下旬げじゅんに、一般いっぱんには10~12がつおこなわれる。近年きんねんでは貯蔵ちょぞう方法ほうほう進歩しんぽしたため、3、4がつまでぞうしてから出荷しゅっかする方法ほうほうおこなわれるようになった。貯蔵ちょぞうようとしては、貯蔵ちょぞうちゅうげんさん考慮こうりょして、貯蔵ちょぞうせい品種ひんしゅであって、静岡しずおか神奈川かながわけんなど比較的ひかくてき冷涼れいりょう地産ちさん酸味さんみ果実かじつもちいられている。近年きんねんビニルハウス栽培さいばい技術ぎじゅつすすんだため、6がつ出荷しゅっかすることもできるようになった。鉢植はちう栽培さいばい容易よういで、10ごうはち以上いじょうなら簡単かんたんにできる。この場合ばあい用土ようど赤玉あかだま4、すな3、腐葉土ふようど3の混合こんごうてきしている。ミカンるい栽培さいばいは2017ねん平成へいせい29)現在げんざい、4まん0600ヘクタール、果実かじつ生産せいさんりょうは74まんトンにたっし、和歌山わかやま愛媛えひめ熊本くまもと静岡しずおか長崎ながさき佐賀さがなどのしょけんおおい。

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そののミカンるい目次を見る

ミカンぞくし、よくられるミカンるいには、ウンシュウミカンなどのほか、地中海ちちゅうかいマンダリン、ヤツシロミカン、ケラジミカン、オオベニミカン、シィクワシャー、などがある。これらのなかでウンシュウミカンは柑橘類かんきつるい交雑こうざつおやとしてすぐれており、清見きよみ(トロビタオレンジとの交雑こうざつしゅ)、タンゴールスイートオレンジとの交雑こうざつしゅ)、タンジェロ(グレープフルーツとの交雑こうざつしゅ)、などをしている。

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利用りよう目次を見る

早生わせしゅなま果肉かにくは100グラムあたり139キロカロリーで、とうしつ10グラム、カルシウム11ミリグラム、リン12ミリグラム、カリウム130ミリグラム、カロチン60マイクログラム、A効果こうかIUで33、ビタミンC35ミリグラムをふくむ。なお、とうしつはショとう果糖かとうおおく、あまいわりにはカロリーは比較的ひかくてきひくい。また、酸味さんみ有機ゆうき酸類さんるいで、クエン酸くえんさんおもとし、リンゴさん、コハクさん、シュウさんなどもふくまれ、とうし、適当てきとうなうまさとなる。カリウムは天然てんねんがたのもので、体内たいない食塩しょくえん排除はいじょする効果こうかがあるという。これらのしょ成分せいぶんふくろのぞいて果肉かにく缶詰かんづめとしてもジュースとしてもそれほど変化へんかしない。このため、生食なましょくのほか加工かこう食品しょくひんとしての評価ひょうかたかい。また、果皮かひ調味ちょうみりょうとなり、香料こうりょうもとれる。加工かこう残滓ざんし(ざんし)は飼料しりょうとされる。

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薬用やくよう目次を見る

漢方かんぽうでは未熟みじゅく緑色みどりいろ果実かじつかわあおがわ(じょうひ)(最近さいきんでは「せいひ」ともむ)といい、けん鎮痛ちんつうざいとしてわきつう胃痛いつう腹痛はらいた消化しょうか不良ふりょう食欲しょくよく不振ふしん、呑酸嘈囃(どんさんそうそう)(なかさんつよ口中くちじゅう逆流ぎゃくりゅうすること)などの治療ちりょうもちいる。また、完熟かんじゅくして赤色あかいろになった果実かじつかわたちばながわ(きっぴ)、さらにふるくなったかわひねがわ(ちんぴ)といい、けん、鎮嘔(ちんおう)、鎮咳(ちんがい)、利尿りにょうざいとして、えによる嘔吐おうと、げっぷ、咳嗽がいそう(がいそう)、気管支炎きかんしえんなどの治療ちりょうもちいる。中国ちゅうごくではたちばながわひねがわをはっきり区別くべつしているが、日本にっぽんではおもにひねがわもちいる。未熟みじゅくなものほど苦味にがみしつおおく、精油せいゆすくないので苦味にがみせい健胃剤けんいざいとしての性格せいかくつよくなり、ちいさな未熟みじゅくはてからたち(きじつ)(ダイダイの未熟みじゅくはて)と同様どうよう作用さようとなる。一方いっぽう完熟かんじゅくした果実かじつかわはリモネンをおもとする精油せいゆヘスペリジン、ビタミンるいおおくなり、えをなおし、芳香ほうこうせい健胃剤けんいざい性格せいかくびてくる。中国ちゅうごくでは果皮かひ内側うちがわ白色はくしょく部分ぶぶんたちばなからま(きつらく)、たちばなよう(きつよう)、種子しゅしたちばなかく(きっかく)としょうしてくすりもちいる。果皮かひせんじじる(せんじゅう)はさかなやカニによる中毒ちゅうどく治療ちりょうやくだつ。刺身さしみにミカンがよくえられるのは、こうした理由りゆうによっている。

長沢ながさわ元夫もとお 2020ねん10がつ16にち

文化ぶんか目次を見る

ミカンの室町むろまち時代じだい使つかわれ、『しゃくもと往来おうらい(せきそおうらい)』(15世紀せいき後半こうはん)のにわじょうえるべき花木はなきはなくさ80しゅ蜜柑みかん(みかん)のがみえる。これはコミカンのるいで、それ以前いぜんには柑子こうじ(かむし)あるいはあま(かむし)とよばれ、それがなまってコウジのしょうじた。あまは、8世紀せいき播磨はりまおとうとけい(はりまのおとえ)がとうからかえり、佐味さみちゅう麻呂まろ(さみのむしまろ)がその種子しゅしえて結実けつじつさせた。そのこう2人ふたりは725ねんかみかめ2)したがえ(じゅごいげ)に昇進しょうしんしている(『ぞく日本にっぽん(しょくにほんぎ)』)。そして、これ以降いこう九州きゅうしゅう地方ちほうから諸国しょこくひろがったとされる。『延喜えんぎしき(えんぎしき)』(927)には、遠江とおとうみ(とおとうみ)、駿河するが(するが)、因幡いなば(いなば)、阿波あわ(あわ)よりあま献上けんじょうされた記述きじゅつがある。一方いっぽう、『日本書紀にほんしょき』や『古事記こじき』に田道たみちあいだもり(たじまもり)がもとめた非時ひじ菓(ときじくのかぐのこのみ)をコミカンとする見方みかたもある。コミカンが紀州きしゅうつたわったのは『紀州きしゅう柑橘類かんきつるい蕃殖はんしょく(きしゅうかんきつるいはんしょく)来歴らいれき』(1734)によれば、1574ねん天正てんしょう2)で、肥後ひごはちだい(やつしろ)より有田ありた(ありだ)にもたらされた。1634ねん寛永かんえい11)には、江戸えどへ400かご(かご)がはつ出荷しゅっかされて好評こうひょう、1656ねんあかりれき2)には5まんこめ元禄げんろく(げんろく)(1688~1704)には30まんかごに、1714ねん正徳しょうとく4)には50まんかごたっし、日高ひだか長島ながしま紀井きいこく(きのくに)などの廻船かいせん(かいせん)業者ぎょうしゃがミカンせん仕立したて活躍かつやくした。

 温州うんしゅう(うんしゅう)ミカンは、長崎ながさき佐賀さがなど江戸えど時代じだいからの産地さんちでは、かつて中島なかじまミカンとよばれ、シーボルトの標本ひょうほんにはNagashimaとかれた。神田かんだげんせん(かんだげんせん)は『本草ほんぞうあるとい(ほんぞうわくもん)』(1738)に、からミカン、肥後ひごミカン、だい仲島なかじまのもとに「唐土とうどよりきたり、はじめて肥後ひごだい仲島なかじまえる」とべ、温州うんしゅうミカンの特色とくしょくをもつせた。この中島なかじまだい仲島なかじまは、現在げんざい鹿児島かごしまけん長島ながしま出水しゅっすい(いずみ)ぐんひがし(あずま)まち長島ながしままち)のこととかんがえられている。長島ながしま古称こしょう仲島なかじまといい肥後ひごこく天草てんぐさ(あまくさ)ぐんぞくしていたが、戦国せんごく時代じだい末期まっき薩摩さつま(さつま)りょうとなった。島内とうない発見はっけんされた古木ふるき(まもなく枯死こし)からも温州うんしゅうミカン発祥はっしょうとする見解けんかいのあることは上記じょうきのとおりである。ウンシュウのは、そのすぐれた品質ひんしつから中国ちゅうごくのミカンの名産めいさん浙江せっこう(せっこう)しょう温州うんしゅうかんせられたもので、かならずしも原産地げんさんち意味いみするものではない。中国ちゅうごくはやたちばな(そうきつ)か天台山てんだいざんたちばな長島ながしまにもたらされ、そこで突然変異とつぜんへんい種子しゅしなしがしょうじたのが、ウンシュウの起源きげん推定すいていされている。江戸えど時代じだいは「種子しゅしなし」は縁起えんぎわるいとされていたが、後期こうきには「上品じょうひん柑橘かんきつかくなし」(『じゅうおさむ本草ほんぞう綱目こうもく啓蒙けいもう(ほんぞうこうもくけいもう)』)とわり、1881ねん明治めいじ14)には東京とうきょう神田かんだ(かんだ)青果せいか市場いちばへの出荷しゅっかはじまり、以後いご日本にっぽん代表だいひょうてきなミカンとなった。

 中国ちゅうごくでは柑のは、司馬しばしょう如(しばそうじょ)の『上林うえばやし(じょうりんふ)』(ぜん2世紀せいき)に柑橙(おうかんとう)のがみえ、楊雄(ようゆう)の『しょく(しょくとのふ)』(ぜん1世紀せいき)に柑がる。しょくふるくからミカンるい産地さんちで、とうだいには江南こうなんとともに献上けんじょうしている(『とりざつまないた(ゆうようざっそ)』)。ちょうはな(ちょうか)は『博物はくぶつこころざし』(3世紀せいき)に「たちばなゆず(きつゆう)るいはなはおおし」とべ、あまをあげている。

湯浅ゆあさ浩史こうじ 2020ねん10がつ16にち

のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかいへんかん果樹かじゅ園芸えんげいだい百科ひゃっか1 カンキツ』(2002)』


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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん 「ミカン」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ミカン (蜜柑みかん)

ミカンというかたり種々しゅじゅ意味いみもちいられる。その適用てきよう範囲はんいはカラタチ,キンカンふくめたかんきつるい全体ぜんたいをいう場合ばあい,カラタチをのぞき,キンカンをもふくめて食用しょくようにできるかんきつるい総称そうしょうとしてもちいる場合ばあい,カラタチ,キンカン以外いがいのミカンぞく(カンキツぞくCitrusだけ,すなわちレモン,ブンタンナツミカン,オレンジ,ユズなどをいう場合ばあい後述こうじゅつする田中たなか長三郎ちょうさぶろう分類ぶんるいじょうのミカンぞくするもの,すなわち果皮かひのむきやすい(ひろしかわせい)ものを場合ばあいウンシュウミカンだけを特定とくていして場合ばあいの5種類しゅるいかんがえられる。しかし,一般いっぱんにはひろしかわせいのかんきつるいまたはウンシュウミカンをしてもちいられることがおおい。農林水産省のうりんすいさんしょう統計とうけいにおけるミカンはウンシュウミカンをしている。ここではひろしかわせいのかんきつるいをミカンとして記述きじゅつする。いずれもミカン常緑じょうりょく果樹かじゅで,日本にっぽんではウンシュウミカンが代表だいひょうしゅとなる。

ミカンをふくむかんきつるい分類ぶんるいにはことなった意見いけんがある。田中たなかはミカンぞく総状そうじょう花序かじょ形成けいせいする初生しょせいカンキツぞく総状そうじょう花序かじょ形成けいせいしない(まれに形成けいせいすることもある)後生ごしょうカンキツぞく区分くぶんし,後者こうしゃをユズ,ミカントウキンカンの3分類ぶんるいした。さらにミカンを36しゅ分類ぶんるいし,このなかにクネンボ,ウンシュウミカン,ヤツシロ,ケラジ,ポンカン,オオベニミカン(ダンシータンゼリン),クレメンティン,タチバナキシュウミカン,シイクワシャー,コウジなどをふくめた。一方いっぽう,アメリカのスウィングルW.T.Swingleは,田中たなかのユズ一部いちぶ,トウキンカンおよびミカンぞくする植物しょくぶつを,マンダリンC.reticulata Blanco,タチバナC.tachibana Tanaka,インド野生やせいミカンC.indica Tanakaの3しゅとした。ウンシュウミカンはC.reticulataいち系統けいとう栄養えいようけい),のものも変種へんしゅあるいは雑種ざっしゅ由来ゆらいのものとした。したがって,タチバナ,インド野生やせいミカン以外いがいおおくのものがC.reticulata包含ほうがんされている。田中たなか分類ぶんるいもとづきミカン細分さいぶんすると,ウンシュウミカンのようにおおきいもの(大葉おおばひろしかわかんきつるい)とポンカン,クレメンティン,タチバナのようにちいさいもの(しょうひろしかわかんきつるい)に分類ぶんるいできる。後者こうしゃはさらにポンカンのようにだいはてのものとタチバナのようにしょうはてのものにけられる。

 このような分類ぶんるいについてのことなった意見いけんは,ミカンるい栄養えいようけいとして多様たよう分化ぶんかしていることも原因げんいんとなってしょうじた。英語えいごでもタンゼリンtangerine,マンダリンmandarinはともにひろしかわせいかんきつるいあらわす。そして前者ぜんしゃ果皮かひべに橙色だいだいいろけいのもの,後者こうしゃ橙色だいだいいろけいのものとして区別くべつすることがある。しかし,マンダリンのほうがタンゼリンをふくめたひろ意味いみのことばとして多用たようされる。一方いっぽう,タンゼロはひろしかわせいかんきつるいとグレープフルーツ(ブンタン)の雑種ざっしゅ総称そうしょうだが,この場合ばあいはタンゼリンがマンダリンを包含ほうがんしたかたちあつかわれる。これは,タンゼロの命名めいめい当初とうしょダンシータンゼリンを片親かたおやにした雑種ざっしゅたいしてなされたからである。

インド東北とうほく,アッサムのひがし南部なんぶしょうじたインド野生やせいミカンがひろしかわせいミカンるいもとになったものとかんがえられている。原生げんせいから東進とうしんしたこのミカンるい東南とうなんアジア一帯いったい中国ちゅうごく日本にっぽんにまで分布ぶんぷいき拡大かくだいし,品種ひんしゅ分化ぶんか発達はったつをなしとげた。とくに中国ちゅうごく南部なんぶでは多様たよう品種ひんしゅぐん発達はったつしたとかんがえられる。中国ちゅうごくからヨーロッパに伝播でんぱ(でんぱ)したのは19世紀せいき初期しょきである。地中海ちちゅうかい西部せいぶ沿岸えんがん諸国しょこく品種ひんしゅ分化ぶんか発達はったつし,クレメンティンなどのてき原生げんせいとなった。19世紀せいきちゅう後期こうきにかけヨーロッパと中国ちゅうごくからアメリカのフロリダ半島はんとうにポンカン,ダンシータンゼリンなどが伝播でんぱした。オレンジ,レモンにくらべると世界せかい各地かくちへの伝播でんぱおそかったが,現在げんざいではウンシュウミカン,ポンカンなどのミカンるい世界せかい各地かくち栽培さいばいされている。日本にっぽんにはタチバナがふるくから野生やせいしており,キシュウミカンも江戸えど時代じだい以前いぜんのかなりふる時代じだい中国ちゅうごくから伝播でんぱしたといわれる。ウンシュウミカンは400~500ねんまえ中国ちゅうごくのミカンるい種子しゅしから鹿児島かごしまけんしょうじた優良ゆうりょう品種ひんしゅである。

ミカンのがた一般いっぱん半球はんきゅう形状けいじょうで,樹高きだかは3~5mになる。のかんきつるいくらべ,えだこずえほそく,ちいさい。普通ふつうとげはない。つばさはないものがおおく,あってもちいさい。はな白色はくしょく5べんちゅう小型こがた。5月にく。果実かじつ一般いっぱん小型こがたひらた球形きゅうけい。ウンシュウミカンがもっとだいはて部類ぶるいぞくする。果皮かひうすくむきやすい。果皮かひしょく果肉かにくしょくとも橙色だいだいいろ中心ちゅうしん変異へんいがあり,じゅく変異へんいおおきい。果肉かにくやわらかく,しるにがみはない。クエン酸くえんさん主成分しゅせいぶんとするさんは,濃度のうどが1%以下いかのものから5~6%のものまである。種子しゅし小型こがたまるみがある。はいせいたんはいせいのものがあり,一般いっぱん緑色みどりいろはい。かんきつるいなかでは耐寒たいかんせいつよい。またかいようびょうやトリステザウイルスびょうたいしてもつよい。

生食なましょくようとして有名ゆうめいなものにウンシュウミカン,ポンカン,クレメンティンがある。ほかに,キシュウミカン,ダンシータンゼリン,エレンディル(オーストラリアの晩生ばんせいしゅ),カラ,キノウ,アンコールなどの栽培さいばい品種ひんしゅがある。ウンシュウミカン,ポンカンは果汁かじゅうようにもされる。別名べつめいヒラミレモンともいわれるシイクワシャーも果汁かじゅう市販しはんされており,なまはてみかんとして利用りようされ,またふるくから芭蕉布ばしょうふ(ばしようふ)の洗濯せんたくにももちいられた。はいせいのシイクワシャー,スンキ,クレオパトラなどはポンカン,タンカン,イヨカンなどの台木だいぎ利用りようされる。小玉こだま果実かじつうつくしいタチバナ,キンカンとミカンとの雑種ざっしゅといわれ,トウキンカン分類ぶんるいされる四季咲しきざきせいのトウキンカン(シキキツ)などは,生食なましょくには不向ふむきだが鉢物はちものなどの観賞かんしょうようとしても価値かちがある。台湾たいわん,ネパールなどではスンキなどを砂糖さとうとかしおづけにし,食用しょくよう薬用やくようきょうするという。
柑橘かんきつ(かんきつ)るい
執筆しっぴつしゃ

かんきつるいあきには黄色きいろかがや果実かじつをつけ,ふゆでもみどりやさぬ常緑樹じょうりょくじゅで,ふるくから長寿ちょうじゅ祝福しゅくふくする神聖しんせいとされ,そのじつ太陽たいよう霊魂れいこん象徴しょうちょうとみなされた。沖縄おきなわ八重山やえやまでは,ミカンのえだよけとして祭事さいじもちいたという。ミカンのじつは,正月しょうがつ鏡餅かがみもちうえそなえたり,もちはなとともににならせたり,若木わかぎよめたたきぼうにもむすびつける地方ちほうがあり,小正月こしょうがつ成木なりき(なりきぜめ)をミカンのたいしておこなところもある。またいえ上棟じょうとうしきもちやミカンをまいたり,小正月こしょうがつ厄年やくどしひとつじむらさかいでミカンをまいて厄払やくはらいするふうもある。鍛冶屋かじやでは,11月8にちの吹子さいにたいせつな象徴しょうちょうするミカンをまいていわかぜひろく,これをひろってべると病気びょうきにならないという。一方いっぽうで,ミカンのいてべたり,かわ種子しゅしにくべると,かおあかくなるとか貧乏びんぼうになるといってところおおく,ミカンをもとからったり接木つぎきすると,ぬとか死人しにんるという俗信ぞくしんもある。それだけミカンが神聖しんせいなものとされていたといえよう。このほか,ぼうのくっついた双子ふたごのミカンをべると双子ふたごまれるとか,にんはミカンをべてはいけないという伝承でんしょうもみられた。またミカンのかわ風呂ふろれたりせんじてむと,しょやまいくすりになるともいわれた。島根しまねけん出雲いずも簸川ひかわ(ひかわ)ぐんには,ミカンいというどもの手遊てあそびがあり,現在げんざいではミカンはありふれたものとなっているが,以前いぜん栽培さいばいりょうすくなく,駄菓子だがしなどで細々こまごまられていたにすぎなかった。
執筆しっぴつしゃ

果樹かじゅとして重要じゅうようなミカンの仲間なかまかんきつるい)をふくみ,150ぞくやく900しゅからそう子葉しよう植物しょくぶつ一群いちぐんだい部分ぶぶん木本もくほんで,高木たかぎあるいは低木ていぼく草本そうほん,まれにつるせいいぬいせいがたのものもある。温帯おんたいから熱帯ねったいまで分布ぶんぷする。互生ごせいまたは対生たいせい単葉たんようまたは複葉ふくようたくはなく,通常つうじょう透明とうめいせんてんゆう強烈きょうれつかおりがある。ミカンおおくのものでは退化たいかしたたんえだふといとげに変化へんかしている。花序かじょはいろいろであるが,通常つうじょう集散しゅうさん花序かじょでまれにじょうはなをつけるものがある。はな両性りょうせい,まれにざつせい放射ほうしゃ相称そうしょうまたは左右さゆう相称そうしょう,5~4すうで,子房しぼう下部かぶおおきなはなばんゆうする。がくへんは4~5まいかわらかさじょう花弁はなびらも4~5まい。おしべは通常つうじょう10ほんまたは8ほん,まれに5ほん,3ほん,2ほん,または多数たすう通常つうじょうさらじょうまたは環状かんじょうはなばん基部きぶにつく。めしべは2~5まいしんがわからなり,多少たしょうともはなれせいし,子房しぼう下位かいまたは中位ちゅうい果実かじつは蒴果(さくか),えきはて分離ぶんりはて,柑果など多様たようで,種子しゅしには胚乳はいにゅうがない。この精油せいゆゆうするため,薬用やくようとしてヘンルーダサルカケミカンゴシュユキハダなどや,香辛料こうしんりょうとしてサンショウ利用りようされている。かんきつるい重要じゅうよう果樹かじゅであるし,キハダ,インドシュスボク,ゲッキツなどは木材もくざいとして利用りようされる。ボロニア,ラベニアなど観賞かんしょうように栽植されるものもある。ミカンはなばんがあり,ときに合弁ごうべんとなるはな形態けいたいから,センダン,カンラン,ニガキなどにきんえんであるとかんがえられ,これらのはミカンとしてまとめられる。
執筆しっぴつしゃ


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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん 「ミカン」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ミカン(蜜柑みかん)
ミカン

ひろ意味いみではミカンミカンぞく Citrus食用しょくよう果樹かじゅ総称そうしょう柑橘類かんきつるい同義どうぎ使つかうが,狭義きょうぎには日本にっぽんさんのウンシュウミカン,キシュウミカンなど,小型こがた果実かじつをつけるウンシュウミカンるいすうしゅをさし,またときにナツミカン,ナルトミカンなどダイダイるい一部いちぶふくめることもある。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディア 「ミカン」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

ミカン(蜜柑みかん)【ミカン】

ミカン柑橘かんきつ(かんきつ)のうちミカンぞくぞくするものの総称そうしょう。ふつうはて嚢がたがいに分離ぶんりしやすく,かわもむきやすいウンシュウミカンなどをさす。

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デジタル大辞泉だいじせんプラス 「ミカン」の解説かいせつ

みかん

日本にっぽん演劇えんげき作品さくひん劇団げきだんザ・シャンプーハットのだい4かい公演こうえんとして1998ねん初演しょえんさく演出えんしゅつ赤堀あかほりみやびあき結成けっせい以来いらい、コントてき作風さくふうのコメディを上演じょうえんしてきたどう劇団げきだん実存じつぞんてき作風さくふうてんじた作品さくひん

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世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん旧版きゅうばんうちミカン言及げんきゅう

【かんきつるい(柑橘類かんきつるい)】より

…ミカンRutaceaeの果樹かじゅゆたか帯域たいいきのリンゴやブドウ,ねつ帯域たいいきのバナナとともに熱帯ねったいからだん温帯おんたいにかけて栽培さいばいされ,生産せいさんりょうおお主要しゅよう果樹かじゅ。…

※「ミカン」について言及げんきゅうしている用語ようご解説かいせつ一部いちぶ掲載けいさいしています。

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