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乾燥(カンソウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

乾燥かんそうみ)カンソウ英語えいご表記ひょうき)drying

翻訳ほんやくdrying

デジタル大辞泉だいじせん乾燥かんそう」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

かん‐そう〔‐サウ〕【乾燥かんそう

(スル)
かわくこと。湿気しっけ水分すいぶんがなくなること。「空気くうき乾燥かんそうする」「乾燥かんそう
かわかすこと。「洗濯せんたくぶつ乾燥かんそうする」
かたちどうあじわいやおもしろみのないこと。また、そのさま。「無味むみ乾燥かんそう
武士ぶしどうという―で不自然ふしぜん道徳どうとく」〈有島ありしま宣言せんげん
[類語るいご](1かわ干上ひあがるかれる枯渇こかつからびる/(2脱水だっすい水切みずきかわかすかわ

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん乾燥かんそう」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

かん‐そう‥サウ乾燥かんそう

  1. 名詞めいし ( かたちどう )
  2. かわいていること。水分すいぶん湿気しっけ蒸発じょうはつしてなくなること。また、そのさま。また、かわかすこと。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「其地乾燥かんそうすなつぶておきまた爀、こわ其枯けやきいち」(出典しゅってんすみきたしゅう(1346ころか)りく)
    2. 空気くうき乾燥かんそうにして天候てんこうひとしせい」(出典しゅってん日本にっぽん風景ふうけいろん(1894)〈志賀しが重昂しげたかさん)
    3. [その文献ぶんけん]〔えきけいかわ疏〕
  3. ひと性格せいかく物事ものごと状態じょうたいなどに、あじわいやおもしろみがないこと。あじわいがくて、かさかさすること。また、そのさま。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「婦人ふじんせっするの言語げんご簡短かんたんにして沈着ちんちゃくなれどもまた乾燥かんそうせる厳格げんかく語気ごきなく」(出典しゅってん経国けいこく美談びだん(1883‐84)〈矢野やの龍渓りゅうけいまえ)

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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん乾燥かんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

乾燥かんそう (かんそう)
drying

水分すいぶんふく材料ざいりょう外部がいぶからねつあたえて材料ざいりょうちゅう水分すいぶん蒸発じょうはつさせ固形こけい乾燥かんそう製品せいひん操作そうさ化学かがく工学こうがく単位たんい操作そうさひとつである。湿しめ固体こたい材料ざいりょうのほかに液状えきじょう,ペーストじょう材料ざいりょうがその対象たいしょうとなる。

無水むすい材料ざいりょう(まったく水分すいぶんふくまぬ状態じょうたい材料ざいりょう)1kgあたりこれに含有がんゆうされる水分すいぶんりょう(kg)でもって湿しめ材料ざいりょうちゅう水分すいぶん大小だいしょうあらわし,これをりょう基準きじゅん含水りつw(kg-みず/kg-無水むすい材料ざいりょう)という。湿しめ材料ざいりょう1kgちゅうふくまれる水分すいぶんりょう(kg)でしめ湿しめりょう基準きじゅん水分すいぶんww(kg-みず/kg-湿しめ材料ざいりょう)ももちいられるが,工学こうがく計算けいさんには前者ぜんしゃ便利べんりである。両者りょうしゃあいだにはwww/(1+w),www/(1-ww)の関係かんけいがある。乾燥かんそう速度そくどは,単位たんい材料ざいりょう表面積ひょうめんせき乾燥かんそう面積めんせきあた単位たんい時間じかん蒸発じょうはつする水分すいぶんりょう,もしくは単位たんい無水むすい材料ざいりょう重量じゅうりょうあた単位たんい時間じかん蒸発じょうはつする水分すいぶんりょうでもってしめされることがおおい。

表面ひょうめんまで十分じゅうぶん湿しめった多孔たこうしつ材料ざいりょうためしへん熱風ねっぷうちゅうにつるし,ためしへんの含水りつ表面ひょうめん温度おんど変化へんか追跡ついせきすると1のような結果けっか観測かんそくされる。ちゅうⅠは,材料ざいりょう初期しょき温度おんどたとえば室温しつおんからこの場合ばあい乾燥かんそう条件じょうけんさだまるある動的どうてき平衡へいこう温度おんどたっするまでの,乾燥かんそうもいくぶん進行しんこうするがしゅとして材料ざいりょう加熱かねつ期間きかんで,材料ざいりょう予熱よねつ期間きかんという。みず蒸発じょうはつするとき蒸発じょうはつ潜熱せんねつうばうので,乾燥かんそうには常時じょうじ外部がいぶから材料ざいりょうねつあたえてやらねばならない。いまこのねつがもっぱら熱風ねっぷうからのたい流伝りゅうでんねつでのみあたえられる場合ばあいには,さきの動的どうてき平衡へいこう温度おんど熱風ねっぷう湿しめたま温度おんど乾湿かんしつだま湿度しつどけい湿しめたま温度おんどけいしめ温度おんど)に一致いっちする。Ⅱでは,材料ざいりょう温度おんど一定いっていのまま熱風ねっぷうから材料ざいりょう流入りゅうにゅうする熱量ねつりょうはすべて水分すいぶん蒸発じょうはつついやされる。このあいだ乾燥かんそう速度そくどいち定値ていちをとり,これを定率ていりつ(あるいはつねりつ乾燥かんそう速度そくどび,熱風ねっぷう温度おんどたかいほど,湿度しつどひくいほど,熱風ねっぷう風速ふうそくおおきいほど,一般いっぱんおおきいとなる。Ⅱの期間きかん定率ていりつ(あるいはつねりつ乾燥かんそう期間きかんぶ。湿しめ材料ざいりょうちゅう保有ほゆうされる水分すいぶんには,微視的びしてきにみてなんらかの相互そうご作用さよう固体こたい表面ひょうめん結合けつごうしている結合けつごうすいとそうでない自由じゆうすいふたつがある。乾燥かんそう開始かいしとともにまずためしへん表面ひょうめんの含水りつ低下ていかするため内部ないぶに含水りつ分布ぶんぷしょうじる。後述こうじゅつするように,材料ざいりょうちゅうみずこう含水りつ場所ばしょからてい含水りつ場所ばしょへと移動いどうする性質せいしつをもつため(とくに自由じゆうすい移動いどうしやすい),内部ないぶから表面ひょうめんかって自由じゆうすい移動いどうこる。かくして表面ひょうめん自由じゆうすい存在そんざいし,蒸発じょうはつしているかぎりⅡの期間きかんつづく。しかし含水りつ低下ていかにつれて水分すいぶん移動いどうこりにくくなるため,やがて内部ないぶからのみず補給ほきゅう蒸発じょうはつ速度そくどいつけなくなってこころみかた表面ひょうめん自由じゆうすいがなくなり,水分すいぶん蒸発じょうはつめん表面ひょうめんから内部ないぶ後退こうたいしてⅢのげんりつ乾燥かんそう期間きかんはいる。ⅡからⅢにうつ瞬間しゅんかんためしへん平均へいきん含水りつ一般いっぱん内部ないぶに含水りつ分布ぶんぷがついている)を限界げんかい含水りつという。以後いご表面ひょうめんからしだいに温度おんど上昇じょうしょうしはじめ,その結果けっかこころみかた表面ひょうめん温度おんど熱風ねっぷう温度おんど接近せっきんするため熱風ねっぷうよりの受熱りょう減少げんしょうし,乾燥かんそう速度そくど時間じかんとともに低下ていかする。受熱りょう一部いちぶ水分すいぶん蒸発じょうはつに,またのこりはためしへん温度おんど上昇じょうしょうついやされる。無限むげん時間じかん到達とうたつする含水りつ平衡へいこう含水りつweといい,Fwwe自由じゆう含水りつということがある。材料ざいりょう性質せいしつ初期しょき含水りつ大小だいしょうにより,Ⅱの期間きかん場合ばあいもある。2は1の結果けっかもちいて乾燥かんそう速度そくどもとめ,ためしへん平均へいきん含水りつたいしてえがいた関係かんけい乾燥かんそう特性とくせい曲線きょくせんといい,ためしへん乾燥かんそう特性とくせい端的たんてきしめすものとして乾燥かんそう装置そうち設計せっけいじょうきわめて重要じゅうよう情報じょうほうである。熱風ねっぷう条件じょうけん依存いぞんするのはもちろんのこと,たとえおな物質ぶっしつであってもそのかたち寸法すんぽうわると乾燥かんそう特性とくせい曲線きょくせんおおきくわる。乾燥かんそう材料ざいりょう個々ここ寸法すんぽうちいさくし,熱風ねっぷうながれとの接触せっしょく面積めんせきおおきくとるくふうによって限界げんかい含水りつ通常つうじょう大幅おおはばちいさくなり,短時間たんじかん効率こうりつよく乾燥かんそうすることが可能かのうとなる。

乾燥かんそう対象たいしょうとなる材料ざいりょうには,たい陶磁器とうじき煉瓦れんがのような成形せいけいひんからしょう合成ごうせいじゅ脂粉しふんまつまで,またミルク,コーヒーのような液状えきじょうのものから凍結とうけつ食品しょくひんまで,それらの性状せいじょうはきわめて多岐たきにわたり,乾燥かんそう機構きこうことなっている。それらのなかでとくに代表だいひょうてきれいについてべる。(1)煉瓦れんがのようにこまかい多孔たこうせい固体こたい大小だいしょうさまざまなふとさのほそあなぐんによって構成こうせいされたさん次元じげん網目あみめじょう空隙くうげきをもち,みず表面張力ひょうめんちょうりょく起因きいんする毛細管もうさいかん現象げんしょうによって空隙くうげきないみずを吸蔵する。ほそほそあなほどみずちから毛管もうかん吸引きゅういんりょく)はおおきいため,ほそほそあなから優先ゆうせんして順次じゅんじふとほそあなへとみずたされており,したがって含水りつたかいとそれだけふとほそあなまでみずたされているため毛管もうかん吸引きゅういんりょくちいさいことになる。すなわち材料ざいりょうないに含水りつ分布ぶんぷ存在そんざいするとき,含水りつひく場所ばしょへと水分すいぶん移動いどうこることになる。(2)一般いっぱん固体こたい表面ひょうめん水中すいちゅう固有こゆう界面かいめん電位でんいをとる。たとえばこう含水りつ粘土ねんどのようにきわめて微細びさい粒子りゅうしぐん水中すいちゅうかかにごしているとき,粒子りゅうし表面ひょうめんていするこの同種どうしゅ電位でんいのために粒子りゅうし相互そうご電気でんきてき反発はんぱつりょくクーロンりょく)がはたらくため外部がいぶからみずんでたがいにとおざかろうとする。この機構きこうみず吸引きゅういんするちからをオスモティック吸引きゅういんりょくぶ。てい含水りつになって粒子りゅうしあいだ距離きょりちかづくほどこの電気でんきてき反発はんぱつりょくおおきくなるから,やはり含水りつちいさな方向ほうこう水分すいぶん移動いどうこる。(3)じょうべたふたつの場合ばあい水分すいぶん移動いどう駆動くどうりょくことなるが,移動いどうそのものは一種いっしゅ液状えきじょうすい流動りゅうどう現象げんしょうとみることができるのにたいして,セッケンゼラチン高分子こうぶんしまくのような均質きんしつ物質ぶっしつあるいは溶液ようえき乾燥かんそう過程かていあらわれる水分すいぶん移動いどう水分すいぶん拡散かくさん現象げんしょうによるものである。やはり含水りつちいさい方向ほうこう拡散かくさんする。以上いじょう代表だいひょうてき材料ざいりょうこう含水りついきにおける水分すいぶん移動いどうについてべたが,てい含水りついきにおける結合けつごうすい移動いどうになるとさらに種々しゅじゅ複雑ふくざつ機構きこう関与かんよしてくる。限界げんかい含水りつげんりつ乾燥かんそう期間きかんにおける乾燥かんそう速度そくどは,事実じじつじょう材料ざいりょう内部ないぶにおける水分すいぶん移動いどう速度そくどならびにねつ移動いどう速度そくど両者りょうしゃによってりっせられる。

すべての物質ぶっしつおおかれすくなかれ吸湿きゅうしつせいをもつため,一定いってい温度おんど湿度しつど空気くうきちゅう一定いってい水分すいぶんふくんで平衡へいこうたっする。このときの含水りつ平衡へいこう含水りつという。温度おんどおおきくわる場合ばあいのぞけば,相対そうたい湿度しつど関係かんけい湿度しつど)のみによってほぼそのまる(3)。

結晶けっしょうせい塩類えんるい高温こうおんいて結晶けっしょうすいのぞ操作そうさを煆焼(かしよう)という。気体きたい乾燥かんそうぬげ湿しめまたはげん湿しめという。湿しめ気体きたい乾燥かんそうざい接触せっしょくさせて水蒸気すいじょうき吸着きゅうちゃく吸収きゅうしゅうしてだつ湿しめする。シリカゲル活性かっせいアルミナ,モレキュラーシーブとう水蒸気すいじょうき吸着きゅうちゃくざいならびに塩化えんかカルシウム酸化さんかリンとう水蒸気すいじょうきとの化学かがくてき親和力しんわりょくおおきい物質ぶっしつ乾燥かんそうざいとしてもちいられる。

形態けいたいおおきさ,付着ふちゃくせいねつ敏感びんかんせいとう対象たいしょう材料ざいりょう性状せいじょうがきわめて多様たようなため,乾燥かんそうもまたそれにおうじてすうおおくの形式けいしきのものが開発かいはつ使用しようされている。それらのなかでもっと多用たようされている代表だいひょうてき機種きしゅ以下いかのものである。

金網かなあみ多孔たこうばんじょう粒状りゅうじょうもしくはしょう成形せいけい材料ざいりょうじゅうてんそう堆積たいせきそうちゅう上下じょうげ貫通かんつうして熱風ねっぷう強制きょうせい通気つうきする形式けいしき4はかいぶんしきばこがた乾燥かんそう5は連続れんぞくしき通気つうきバンド乾燥かんそう多孔たこうベルトじょう材料ざいりょうそうをのせて移送いそうしながら通気つうき乾燥かんそうする形式けいしきのものである。また通気つうきりつがた乾燥かんそう穀類こくるい使用しようされる。この乾燥かんそうとう形式けいしきのもので,内部ないぶ多数たすう熱風ねっぷう吹出ふきでこう吸込すいこめこう交互こうごもうけたとうとういただきから穀類こくるい供給きょうきゅうし,移動いどうそうじゅうてんそう状態じょうたい移動いどうする)で下降かこう乾燥かんそうしてとうそこから連続れんぞく排出はいしゅつされる。通気つうきせずたん材料ざいりょうそう上面うわつら平行へいこう熱風ねっぷうおく形式けいしきのものにくらべると通気つうき乾燥かんそう格段かくだんこう能率のうりつである。

6は回転かいてん乾燥かんそういちれいで,内側うちがわ多数たすう材料ざいりょうかきつばさもうけたゆるく傾斜けいしゃしたなが回転かいてん円筒えんとうない材料ざいりょう熱風ねっぷうこうりゅうもしくはなみりゅう供給きょうきゅうされる。材料ざいりょうはかきげられてはつばさばんじょうからカーテンじょう落下らっかしながら熱風ねっぷうとの接触せっしょくかえしつつ円筒えんとう傾斜けいしゃ方向ほうこうにしだいに移動いどうして乾燥かんそうする形式けいしきのもので,つぶこなじょう,フレークじょう材料ざいりょうてきしている。

垂直すいちょく管内かんないを10~30m/sの高速こうそくながれるねつガスちゅうつぶこなたい材料ざいりょう連続れんぞく投入とうにゅうし,瞬時しゅんじ分散ぶんさん浮遊ふゆうさせて空気くうき輸送ゆそうするあいだ急速きゅうそく乾燥かんそうさせる方式ほうしきで,7はそのいちれいである。凝集ぎょうしゅうせい材料ざいりょうでは回転かいてん分散ぶんさんかい砕機の中心ちゅうしん材料ざいりょうねつガスを導入どうにゅうし,かい砕と乾燥かんそうをそのなか同時どうじおこなわせることもある。フラッシュ乾燥かんそうともいう。

微小びしょう粒子りゅうしじょう材料ざいりょうふくえきしずく熱風ねっぷうちゅう噴霧ふんむ分散ぶんさんさせて一挙いっきょ乾燥かんそうさせる装置そうち。〈噴霧ふんむ乾燥かんそう〉のこう参照さんしょう

多孔たこうばん金網かなあみじょうつぶこなたい材料ざいりょうそう下方かほうから熱風ねっぷうみ,これを流動りゅうどうして乾燥かんそうする方式ほうしきで,8はそのいちれいである。凝集ぎょうしゅうせい比較的ひかくてきちいさいつぶこなたい材料ざいりょうてきしている。

減圧げんあつすることで材料ざいりょう含有がんゆうえき沸点ふってん低下ていかさせ,てい温度おんどたもってえきを揮散させる乾燥かんそう。〈真空しんくう乾燥かんそう〉のこう参照さんしょう

材料ざいりょう凍結とうけつし,真空しんくうちゅう氷点ひょうてん以下いか温度おんど水分すいぶん昇華しょうか乾燥かんそうさせて多孔たこうしつ乾燥かんそう製品せいひん装置そうち。〈凍結とうけつ乾燥かんそう〉のこう参照さんしょう

トンネルがた乾燥かんそうしつ一端いったんから連続れんぞくはん連続れんぞく材料ざいりょう台車だいしゃにのせたり,天井てんじょうをはうレールからつりげたりしておくみ,はしから乾燥かんそう製品せいひんとしてす。材料ざいりょう効率こうりつよく接触せっしょくするように熱風ねっぷう循環じゅんかんおこなわれる。成形せいけいひん,シートじょう材料ざいりょう,かせいとなどの乾燥かんそうもちいられる。とくに材料ざいりょうがバンドじょうにのって移動いどうする形式けいしきのものをバンド乾燥かんそうという。

外周がいしゅうかべ加熱かねつようジャケットをもつみぞがた円筒えんとうがた容器ようきないつぶこなたい材料ざいりょうれて回転かいてんつばさ材料ざいりょうそうをかくはんしながら周壁しゅうへきからの伝導でんどう加熱かねつ乾燥かんそうするみぞがたかくはん乾燥かんそう内側うちがわから水蒸気すいじょうき加熱かねつされる回転かいてん円筒えんとう外表そとおもてめんにペーストじょう材料ざいりょう一定いっていあつさに付着ふちゃくさせて伝導でんどう加熱かねつ乾燥かんそうし,乾燥かんそうぶつ連続れんぞくてきナイフエッジでかきるドラム乾燥かんそう連続れんぞくシートじょう材料ざいりょう多数たすう配置はいちされた加熱かねつ回転かいてん円筒えんとう外周がいしゅう順次じゅんじけながら連続れんぞくてき乾燥かんそうする円筒えんとう乾燥かんそうなど乾燥かんそう材料ざいりょう形状けいじょう性質せいしつおうじておおくの形式けいしき乾燥かんそうもちいられる。なお,とくに加熱かねつ方式ほうしき上述じょうじゅつのものとことなるものとして(とお赤外線せきがいせん乾燥かんそうマイクロ高周波こうしゅうは乾燥かんそうがある。前者ぜんしゃ塗布とふまく印刷いんさつインキ塗料とりょうとう薄膜うすまく乾燥かんそう焼付やきつけにもちいられるもので,とお赤外線せきがいせん放射ほうしゃ加熱かねつによって乾燥かんそうする形式けいしきのものである。後者こうしゃはマイクロ高周波こうしゅうは)による誘電ゆうでん加熱かねつ原理げんり応用おうようしたもので,材料ざいりょうそのものが内部ないぶ発熱はつねつするため木材もくざいあつばんなどの厚手あつで材料ざいりょうもちいられ,材料ざいりょう内含ないがんすいりつ分布ぶんぷ比較的ひかくてき均一きんいつのまま乾燥かんそうすす特徴とくちょうがある。
執筆しっぴつしゃ

実験じっけんしつ少量しょうりょう物質ぶっしつあつかうときと,工業こうぎょうてき大量たいりょう資材しざいあつかうときで,方法ほうほうがきわめてちがうようにみえることもあるが,原理げんりてきにはおなじであることがおおい。実験じっけんしつでは,たとえば合成ごうせいさいして雰囲気ふんいきちゅうあるいは溶媒ようばいちゅう水分すいぶんがあるとよくないはんおうこるとき,合成ごうせいした物質ぶっしつして保存ほぞんするとき,物質ぶっしつ定量ていりょうてき分析ぶんせきするときなどに乾燥かんそうすることがきわめておおい。対象たいしょう物質ぶっしつ気体きたい液体えきたい固体こたいなどそれぞれの状態じょうたいたいして操作そうさちがうことがあるが,すべての場合ばあい乾燥かんそうざい有効ゆうこうであることがおおい。乾燥かんそうほうには大別たいべつして,分留ぶんりゅう加熱かねつおよび減圧げんあつでの蒸発じょうはつ冷却れいきゃく凍結とうけつ遠心えんしん分離ぶんり圧縮あっしゅく吸着きゅうちゃく吸収きゅうしゅう抽出ちゅうしゅつなどの物理ぶつりてき乾燥かんそうほうと,みず反応はんのうさせることによってのぞ化学かがくてき乾燥かんそうほうとがある。これらの方法ほうほう単独たんどくもちいられることもあるが,適当てきとうわせてもちいることがおおい。

(1)気体きたい乾燥かんそう 圧縮あっしゅくあるいは冷凍れいとうなどによって水蒸気すいじょうきのみを凝縮ぎょうしゅくさせることによってのぞくが,乾燥かんそうざいとしての固体こたい(たとえば塩化えんかカルシウムCaCl2酸化さんかリンP2O5など)あるいは液体えきたい(たとえば硫酸りゅうさんH2SO4など)につうじてみずのぞく。たとえば固体こたい乾燥かんそうざい気体きたいつうじて乾燥かんそうするのには乾燥かんそうかん乾燥かんそうとうもちいられ,液体えきたい乾燥かんそうざいではあらいびん普通ふつう使つかわれる。これらの場合ばあい当然とうぜんのことではあるが,乾燥かんそうしようとする試料しりょう乾燥かんそうざいとが反応はんのうしないようにえらばなくてはならない。たとえば気体きたいのアンモニアを乾燥かんそうする場合ばあいには塩化えんかカルシウムや硫酸りゅうさんとは反応はんのうするので水酸化すいさんかカリウムなどをもちいるし,塩化えんか水素すいそには硫酸りゅうさんもっと適当てきとうである。

(2)液体えきたい乾燥かんそう 加熱かねつしても分解ぶんかいしない物質ぶっしつ分留ぶんりゅうし,なん揮発きはつせいでは加熱かねつ蒸発じょうはつさせて水分すいぶんのぞくこともおこなわれるが,乾燥かんそうざいもちいることのほうがおおい。また十分じゅうぶん乾燥かんそうした気体きたい液体えきたいつうじて乾燥かんそうする方法ほうほうおこなわれることもある。乾燥かんそうざいもちいるときは,液体えきたいぜてよくり,ろするだけでよいこともあるが,必要ひつようならばろしてから蒸留じょうりゅうする。有機ゆうき溶媒ようばいなどを乾燥かんそうするのには,潮解ちょうかいせい物質ぶっしつあるいは多量たりょう結晶けっしょうすいをもっている物質ぶっしつ無水むすい和物あえもの(たとえば硫酸りゅうさんナトリウムNa2SO4結晶けっしょうはNa2SO4・10H2O)がおおもちいられるが,さらに微量びりょうのこ水分すいぶんのぞくのには,みず分解ぶんかいさせる金属きんぞくナトリウムやカルシウムをもちいる。

(3)固体こたい乾燥かんそう たとえば沈殿ちんでんぶつをろじょうしつけたり,必要ひつようなら圧搾あっさくでしぼったり,ろにはさんだり,あるいは乾燥かんそうばんじょうふういぬいする,さらには遠心えんしん分離ぶんりするなどの方法ほうほう普通ふつうもちいられる。またアルコールやエーテルでよくあらってふういぬいすることもおこなわれる。加熱かねつしても分解ぶんかいしないような場合ばあいには,加熱かねつ空気くうきつうじる空気くうきよく,100℃以下いか加熱かねつではよく,100℃付近ふきんでの加熱かねつ水蒸気すいじょうきよく,さらに高温こうおんあぶらよくなどがもちいられる。しかしもっと普通ふつうには,上記じょうきのような操作そうさおこなってからデシケーター(ガラスせい乾燥かんそうちゅう乾燥かんそうざいれて保存ほぞんする方法ほうほう多用たようされる。デシケーターはつねあつでもよいが,減圧げんあつしてもちいるとさらに効率こうりつがよい。
乾燥かんそうざい
執筆しっぴつしゃ


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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)乾燥かんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

乾燥かんそう
かんそう
drying

固体こたいちゅうふくまれる水分すいぶん蒸発じょうはつ(または昇華しょうか)によって除去じょきょさせ、無水むすいまたはてい水分すいぶん製品せいひんるための操作そうさである。化学かがく工業こうぎょうでは有機ゆうき溶媒ようばい処理しょりした固体こたい材料ざいりょうから溶媒ようばい除去じょきょ回収かいしゅうする操作そうさすくなくないが、このように除去じょきょ物質ぶっしつみずでなくても蒸発じょうはつ昇華しょうか操作そうさによって除去じょきょされる場合ばあい乾燥かんそう範疇はんちゅう(はんちゅう)にふくまれる。「絶縁ぜつえん乾燥かんそう」「乾燥かんそう空気くうき」などというように、液体えきたい気体きたいちゅう水分すいぶん除去じょきょ操作そうさたいしても乾燥かんそうというかたりもちいられるが、単位たんい操作そうさ区分くぶんのうえでは前者ぜんしゃ蒸発じょうはつ(または蒸留じょうりゅう)にちか操作そうさであり、後者こうしゃ調しらべ湿しめ(ちょうしつ)としてあつかわれる。固体こたい材料ざいりょうちゅう水分すいぶん除去じょきょ操作そうさではあるが、直接ちょくせつ液状えきじょうのまま分離ぶんりする圧搾あっさく遠心えんしん分離ぶんり操作そうさ脱水だっすいかたえき分離ぶんり操作そうさとして乾燥かんそうとは区別くべつされる(以下いか記述きじゅつ便宜上べんぎじょうとくにことわらないかぎ固体こたいちゅう水分すいぶん除去じょきょとして説明せつめいをするが、ほとんどの場合ばあいそのまま有機ゆうき溶媒ようばいなどにも適合てきごうする)。

 固体こたいちゅうふくまれている水分すいぶん状態じょうたいは、固体こたい構造こうぞう水分すいぶんりょうとによって大幅おおはばことなる。材料ざいりょう自体じたいみずふくまない親水しんすいせい材料ざいりょうでは、みず素材そざい間隙かんげき(かんげき)を液状えきじょうすいとしてたし、毛細管もうさいかんないみず類似るいじした挙動きょどうをとる。構造こうぞう微細びさいになると当然とうぜん毛管もうかんりょくけることとなる。水分すいぶんすくなくなると、みず固体こたい構造こうぞう接点せってんなどの凹入部にゅうぶ散在さんざいするようになり、部分ぶぶんでは固体こたい内部ないぶ表面ひょうめん吸着きゅうちゃく状態じょうたい存在そんざいすることになる。さらに乾燥かんそうさせると吸着きゅうちゃく水分すいぶんのみとなる。親水しんすいせい材料ざいりょうでは素材そざいみずとは分子ぶんし構造こうぞうてき種々しゅじゅ結合けつごうをもち、均質きんしつてきなものとなる。生体せいたいないでは細胞さいぼうえきとして細胞さいぼう構造こうぞう形成けいせいし、あるいはゲル、ゾル、コロイドなどの状態じょうたいとなることもすくなくない。

河村かわむら祐治ゆうじ

乾燥かんそう機構きこうてき要素ようそ

(1)材料ざいりょうない水分すいぶん蒸発じょうはつめんへの移動いどう 蒸発じょうはつめんおおくの場合ばあい材料ざいりょう外面がいめんであるが、内部ないぶにあることもある。

(2)蒸発じょうはつ潜熱せんねつ供給きょうきゅう 材料ざいりょう外部がいぶよりのたい流伝りゅうでんねつ放射ほうしゃでんねつまたは材料ざいりょう内部ないぶ伝導でんどうでんねつおよびこれらの組合くみあわせによる。誘電ゆうでん加熱かねつ利用りようされる。

(3)蒸発じょうはつ蒸気じょうき除去じょきょ 通気つうき真空しんくう排気はいきなどによってけいがい排除はいじょする。材料ざいりょう表面ひょうめんから気流きりゅうへの蒸気じょうき移動いどう対象たいしょうとなるが、蒸発じょうはつめん材料ざいりょう内部ないぶにある場合ばあいには、材料ざいりょう内部ないぶでの蒸気じょうき移動いどう問題もんだいになる。

 乾燥かんそう遂行すいこうするためには、これらの因子いんし量的りょうてきにすべて均衡きんこうさせる必要ひつようがあり、ねつ物質ぶっしつ同時どうじ移動いどう操作そうさしょうされるゆえんである。

河村かわむら祐治ゆうじ

乾燥かんそう方法ほうほう

材料ざいりょう特性とくせいおうじて、前記ぜんき乾燥かんそう機構きこう満足まんぞくさせ、効率こうりつよく乾燥かんそうおこなわせるよう種々しゅじゅ方法ほうほう考案こうあんされ実用じつようされている。乾燥かんそう速度そくどおおきくすることは一般いっぱんてきにはのぞましいことであるが、ある限度げんどえると材料ざいりょうによっては、ひずみや亀裂きれつ(きれつ)が発生はっせいしたり、表面ひょうめん硬化こうか表面ひょうめん緻密ちみつ(ちみつ)な乾燥かんそうそうができ透水とうすいせいわる乾燥かんそう悪影響あくえいきょうあたえる)をしょうじるなどのことがあるので注意ちゅういようする。たとえば、木材もくざい乾燥かんそうでは変形へんけい防止ぼうしのため外気がいき湿度しつどたかめて乾燥かんそう速度そくど抑制よくせいする方法ほうほう調しらべ湿しめ乾燥かんそうほう)がよくもちいられる。ぎゃくに、材料ざいりょう内部ないぶ沸騰ふっとうともなうような乾燥かんそうほう過熱かねつ蒸気じょうき乾燥かんそうほうなど)は一般いっぱんろんてきには正常せいじょうとはいえないが、急速きゅうそく乾燥かんそうができ多孔たこうせい製品せいひんられるため食品しょくひんなどの乾燥かんそうもちいられる。医薬品いやくひん食品しょくひんなどには高温こうおんでは品質ひんしつ劣化れっかするため、常温じょうおん以下いか場合ばあいによっては氷点ひょうてん以下いか乾燥かんそうする必要ひつようのあるものもすくなくない。

河村かわむら祐治ゆうじ

桐林きりばやし良三りょうぞうちょ乾燥かんそう装置そうち』(1966・日刊工業新聞社にっかんこうぎょうしんぶんしゃ)』


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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん乾燥かんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

乾燥かんそう
かんそう
drying; desiccation

蒸発じょうはつにより不要ふよう液体えきたいぶんのぞくこと。原理げんりてきつぎのようにけられる。(1) 自然しぜん乾燥かんそう もっと簡易かんい洗濯せんたくぶつなどにおこなわれる。食品しょくひん工業こうぎょう麺類めんるい海産物かいさんぶつなど)でもおこなわれるが,場所ばしょ手数てかずようする。おおくは通風つうふう乾燥かんそうで,戸外こがいでは太陽光たいようこうによる乾燥かんそう効果こうかくわわる。(2) 加熱かねつ乾燥かんそう もっと一般いっぱんてきねつ電熱でんねつ赤外線せきがいせん投射とうしゃなどによる。赤外線せきがいせん乾燥かんそう塗料とりょう乾燥かんそうにもよい。(3) 吸水きゅうすいざい乾燥かんそう シリカゲル塩化えんかカルシウム活性かっせいアルミナなどの吸水きゅうすいせい物質ぶっしつ乾燥かんそうざい)を目的もくてきぶつおな容器ようき密閉みっぺいして乾燥かんそうする。シリカゲルは毒性どくせいがないので食品しょくひん薬品やくひん乾燥かんそう防湿ぼうしつざいによく使つかわれ,化学かがく実験じっけんのデシケータ(→乾燥かんそう)では塩化えんかカルシウム,硫酸りゅうさんおお使つかわれる。(4) 気流きりゅう乾燥かんそう 高温こうおん高速こうそく気流きりゅうちゅう目的もくてきぶつそういれし,運搬うんぱん乾燥かんそう目的もくてき同時どうじたっせられる。穀類こくるいなどにおこなわれる。(5) 減圧げんあつ乾燥かんそう 容器ようきない気圧きあつ若干じゃっかんげて水分すいぶん蒸発じょうはつをゆっくりうながす。容積ようせき変化へんか急激きゅうげきでなく,木材もくざいなどにおこなわれる。(6) 真空しんくう乾燥かんそう こう真空しんくう容器ようき目的もくてきぶつれると,水分すいぶん急激きゅうげき蒸発じょうはつ断熱だんねつ膨張ぼうちょうにより温度おんどがり,凍結とうけつして乾燥かんそうすすむ。加熱かねつできない食品しょくひん薬品やくひん血漿けっしょうなどにもちいる。あらかじめ-40℃程度ていど急速きゅうそく凍結とうけつし,つぎ真空しんくう状態じょうたいにしてこおり蒸発じょうはつ脱水だっすいさせておこなう乾燥かんそうはフリーズドライ(→凍結とうけつ乾燥かんそう)とばれる。(7) 高周波こうしゅうは乾燥かんそう 高周波こうしゅうは電磁場でんじばない目的もくてきぶつくと,良導体りょうどうたい水分すいぶんだけがうず電流でんりゅう効果こうか高温こうおんになり蒸発じょうはつする。内部ないぶまで均等きんとう加熱かねつされるので,くるいをきら木材もくざいなどに利用りようする。電子でんしレンジはこの応用おうようで,誘電ゆうでんたい良導体りょうどうたい)のさらなどはあつくならない。(8) 冷房れいぼう乾燥かんそう 空気くうき温度おんど露点ろてん以下いかげてじょ湿しめし,乾燥かんそう気流きりゅうとして目的もくてきぶつふういぬいする。食品しょくひんなどにおこなわれる。(9) こおりゆたか乾燥かんそう 食品しょくひんなどの細胞さいぼうこおらせないマイナス温度おんど領域りょういき乾燥かんそうさせる。(10) 噴霧ふんむ乾燥かんそう 液体えきたいをノズルから噴出ふんしゅつし,同時どうじ熱気ねっきりゅうふういぬいする。粉末ふんまつミルク製造せいぞうなどにもちいられる。ほかに純粋じゅんすい液体えきたい硫酸りゅうさん,アルコールなど)をつくるための水分すいぶん除去じょきょなど,特殊とくしゅ乾燥かんそうほうがある。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディア乾燥かんそう」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

乾燥かんそう【かんそう】

物質ぶっしつふくまれる水分すいぶん加熱かねつなどにより蒸発じょうはつさせてのぞいたり減少げんしょうさせること。周囲しゅうい温度おんどたかく,湿度しつどひくく,風速ふうそくおおきいほど乾燥かんそうはやい。通風つうふうのよいところ直射ちょくしゃ日光にっこうけて放置ほうちするふう加熱かねつ空気くうきちゅうおこな空気くうきよく乾燥かんそう密閉みっぺい容器ようきデシケーターなど)ちゅう乾燥かんそうざいもちいる方法ほうほうなどがある。工業こうぎょうてきには各種かくしゅ乾燥かんそうもちいられ,高周波こうしゅうは乾燥かんそう真空しんくう乾燥かんそう赤外線せきがいせん乾燥かんそう凍結とうけつ乾燥かんそう噴霧ふんむ乾燥かんそうなどもひろおこなわれる。気体きたい場合ばあいには液体えきたい乾燥かんそうざいちゅうとおしたり,固体こたい乾燥かんそうざいもちい,液体えきたい乾燥かんそうには蒸留じょうりゅう効果こうかてき
関連かんれん項目こうもく脱水だっすい

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化学かがく辞典じてん だい2はん乾燥かんそう」の解説かいせつ

乾燥かんそう
カンソウ
drying

含水材料ざいりょうから水分すいぶん蒸発じょうはつ除去じょきょする操作そうさ湿潤しつじゅん状態じょうたい固体こたいのもののほかに,どろ漿あるいは溶液ようえきじょうのものもふくまれる.材料ざいりょうふくまれる水分すいぶんりょうは,一般いっぱん乾燥かんそう基準きじゅんの含水りつ,すなわち,乾燥かんそう無水むすい材料ざいりょう質量しつりょう基準きじゅんとした水分すいぶんりょうもちいると計算けいさんじょう便利べんりである(乾燥かんそう基準きじゅん,dry basis).一定いってい温度おんど湿度しつどおよび速度そくど空気くうきりゅうのなか(乾燥かんそう条件じょうけん)に含水材料ざいりょうをおいた場合ばあいみっつの期間きかん区別くべつされる.まず,材料ざいりょう予熱よねつされ,含水りつ徐々じょじょ減少げんしょうする期間きかん(材料ざいりょう予熱よねつ期間きかん),含水りつ直線ちょくせんてき減少げんしょうし,材料ざいりょう温度おんど一定いってい期間きかん(つねりつ乾燥かんそう期間きかん),および含水りつ減少げんしょう割合わりあいゆるやかになり,ついに平衡へいこうたっするまでの期間きかん(げんりつ乾燥かんそう期間きかん)がある.しかし,材料ざいりょうによっては材料ざいりょう予熱よねつ期間きかん無視むししてよいものや,つねりつ乾燥かんそう期間きかんのないものもある.一定いってい条件じょうけんにおける乾燥かんそう速度そくどと含水りつ関係かんけいしめしたものを乾燥かんそう特性とくせい曲線きょくせんといい,材料ざいりょう特性とくせいしめ重要じゅうよう曲線きょくせんである.[べつ用語ようご参照さんしょう]乾燥かんそう装置そうち

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普及ふきゅうばん どおり乾燥かんそう」のみ・字形じけい画数かくすう意味いみ

乾燥かんそう】かんそう

かわく。

どおりいぬい」の項目こうもく

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栄養えいよう生化学せいかがく辞典じてん乾燥かんそう」の解説かいせつ

乾燥かんそう

 脱水だっすいともいう.食品しょくひんなどから水分すいぶん湿気しっけをなくすこと.

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