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旧約聖書(キュウヤクセイショ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

旧約きゅうやく聖書せいしょみ)キュウヤクセイショ英語えいご表記ひょうき)Vetus Testamentum; Old Testament

デジタル大辞泉だいじせん旧約きゅうやく聖書せいしょ」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

きゅうやくせいしょ〔キウヤクセイシヨ〕【旧約きゅうやく聖書せいしょ

旧約きゅうやくとは、かみモーセとおして人類じんるいあたえた契約けいやく新約しんやく聖書せいしょとともにキリスト教きりすときょう聖典せいてんユダヤきょう聖典せいてん新約しんやく先立さきだつものとしてキリスト教会きょうかい採用さいようした。りつほうモーセしょ)・預言よげんしょしょしょ詩篇しへん箴言しんげんなど)からる。旧約きゅうやく全書ぜんしょ。→新約しんやく聖書せいしょ

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きゅうやくせいしょキウヤク‥旧約きゅうやく聖書せいしょ

  1. 紀元前きげんぜんに、やくせんねんにわたってかれたイスラエル‐ユダ文献ぶんけん集成しゅうせいユダヤきょう聖典せいてんであり、キリストきょうでは、「新約しんやく聖書せいしょ」とともにせいてんとされている。ヘブライかれ、りつほう預言よげんしょしょさんさんきゅうかんからる。全体ぜんたいとして、かみヤハウエが選民せんみんイスラエルをいかにみちび教育きょういくしたかをしめす。旧約きゅうやく全書ぜんしょ旧約きゅうやく

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旧約きゅうやく聖書せいしょ
きゅうやくせいしょ
Vetus Testamentum; Old Testament

ラテン語らてんごの testamentumは契約けいやく,つまりかみ人類じんるいとの約束やくそく。ヘブライの berîth,ギリシアの diathēkēに相当そうとうする。旧約きゅうやく聖書せいしょ本来ほんらいユダヤきょう聖典せいてんであり,正式せいしきは『りつほう預言よげんしょもろしょ』 tôrāh nebî'îm ketûbîm。キリストきょうでも新約しんやく聖書せいしょとともにせいてんとされている。「旧約きゅうやく」のキリスト教きりすときょう立場たちばからの名称めいしょうであり,『コリントじんへのだい2の手紙てがみ』3しょう 14にみえるが,2世紀せいきまつごろから新約しんやく区別くべつするためにもちいられるようになった。旧約きゅうやく聖書せいしょ原典げんてんであるヘブライせいてん (24かん現行げんこう 39しょ一部いちぶアラムかれている) の最終さいしゅうてき決定けっていは1世紀せいきまつころとされている。この 24かんりつほう (モーセしょといわれる創世そうせいエジプトレビみんすうさるいのち) ,預言よげんしょしょしょの3大別たいべつされ,さらに預言よげんしょまえ預言よげんしょ (ヨシュア,サムエルれつおうおさむ) とあとの預言よげんしょ (イザヤエレミヤエゼキエル,12しょう預言よげんしょ) とにわかれる。しょしょはギリシアでは hagiographaとばれたもので,これはさん詩歌しかしょあるいは真理しんり (詩篇しへん箴言しんげんヨブ) ,巻物まきもの (みやびルツ哀歌あいか伝道でんどうしょエステル) とのこり (ダニエルしょエズラ,ネヘミア歴代れきだいこころざし) の3わかれる。この配列はいれつ順序じゅんじょはユダヤのマソラ学派がくは (500~900年代ねんだい) のによってさだめられたものであり,ある程度ていどななじゅうにんやく旧約きゅうやく聖書せいしょじゅんじる現代げんだいやく 39しょのそれとはことなっている。旧約きゅうやく聖書せいしょ内容ないよう相互そうご密接みっせつ連関れんかんする歴史れきし教訓きょうくんよりる。選民せんみんイスラエルの歴史れきしアブラハムの召命にはじまり,モーセのいでエジプト,りつほう賦与ふよ,イスラエル民族みんぞくによるパレスチナ征服せいふく近隣きんりん民族みんぞくとのたたかい,サウルとダビデによる王国おうこく建設けんせつみなみ王国おうこく滅亡めつぼう (587) をて,バビロンしゅう祭司さいし国家こっか発足ほっそくにいたるやく 2000ねん歴史れきしであるが,そこではかみとイスラエル民族みんぞく契約けいやくかみすくいというテーマが一貫いっかんして追求ついきゅうされている。それゆえ宗教しゅうきょうてき教訓きょうくんだい1のものは創造そうぞうぬしにして全知全能ぜんちぜんのう唯一ゆいいつしんについてのおしえであり,モーセの十戒じっかいにはかみ言葉ことばとして「なんじ,われのほかに何者なにものをもかみとすべからず」とべられている (いずるエジプト 20・2~3) 。旧約きゅうやく特色とくしょくはこのように現実げんじつ歴史れきしのなかにこのかみとの契約けいやくかみによる審判しんぱんすくいがきて実現じつげんすることをみとめることにあり,さまざまな文学ぶんがくじょう形式けいしき多彩たさい資料しりょう背後はいごには,いわば預言よげんしゃてき史観しかんともいうべき態度たいどそんするといえよう。そしてこの預言よげんしゃてき史観しかん新約しんやくへのみちひらいているのである。

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旧約きゅうやく聖書せいしょ (きゅうやくせいしょ)
Old Testament

旧約きゅうやく聖書せいしょという名称めいしょうは,ユダヤきょうせいてん自己じこせいてん一部いちぶとしたキリスト教きりすときょうにおける名称めいしょうである。キリスト教会きょうかいは,福音ふくいんしょ使徒しと書簡しょかんなどを,キリストによるあたらしいすくいの契約けいやくしょ,すなわち新約しんやく聖書せいしょとしてまとめるようになると,2世紀せいきまつころからユダヤきょう聖書せいしょを,イエス・キリストを預言よげんしたふる契約けいやくしょ,すなわちきゅうやく聖書せいしょづけて,両者りょうしゃ区別くべつをはかった。福音ふくいん書記しょきしゃやパウロなどはまだ〈旧約きゅうやく聖書せいしょ〉なる名称めいしょうらず,これをすときには,たん聖書せいしょしるしている。旧約きゅうやく聖書せいしょ基本きほんてきにはヘブライかれている。ユダヤきょう時代じだい日常にちじょうであったアラムは,《ダニエルしょ》と《エズラ》の一部いちぶに,あとはごくわずか例外れいがいてき使用しようされているにとどまる。聖書せいしょ本文ほんぶん保持ほじ伝承でんしょうのために,マソラ学者がくしゃばれる人々ひとびとはやくから努力どりょくかさね,後代こうだいよい写本しゃほんえらんで本文ほんぶん校訂こうていし,必要ひつよう注記ちゅうき欄外らんがいくわえ,死語しごとなったヘブライ本文ほんぶんまさしくむことのできるように,子音しいんかれている本文ほんぶん母音ぼいん符号ふごうえ,今日きょうマソラ本文ほんぶんばれる原典げんてんが7世紀せいき以降いこう完成かんせいした。原典げんてんは24かんからり,〈りつほう(トーラー)〉,〈預言よげんしゃネビーイーム)〉,〈もろしょケスービーム)〉の3かたれている。この配列はいれつは,ユダヤ教団きょうだんにおけるせいてんじゅんしめしている。〈りつほう〉,すなわち《創世そうせい》から《さるいのち》にいたる最初さいしょの5かんは,〈モーセしょ〉ともばれる。〈預言よげんしゃ〉はさらに二分にぶんされ,前半ぜんはんは《ヨシュア》から《れつおうおさむ》までの歴史れきししょであり,後半こうはんが《イザヤしょ》から〈しょう預言よげんしょ〉までの預言よげんしょである。〈しょしょ〉は《詩篇しへん》《ヨブ》《みやび》などの文学ぶんがくや《エステル》や《歴代れきだいこころざし》などの歴史れきししょもしくは歴史れきし物語ものがたりからっている。〈りつほう〉と〈預言よげんしゃ〉はユダヤきょう会堂かいどう安息日あんそくびごとに朗読ろうどくされた。原典げんてんをギリシアやくした《ななじゅうにんやく聖書せいしょ》は,原典げんてん配列はいれつえて,しょ歴史れきししょ文学ぶんがくしょ預言よげんしょじゅんき,〈しょう預言よげんしょ〉を12の預言よげんしょにばらすなどして,全体ぜんたいを39かんにした。これが今日きょうおよ翻訳ほんやく聖書せいしょ伝統でんとうとなった。
聖書せいしょ
執筆しっぴつしゃ

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旧約きゅうやく聖書せいしょ(きゅうやくせいしょ)
Old Testament

本来ほんらいぜん10世紀せいきからまえ1世紀せいきあいだかれたイスラエル,ユダヤの文献ぶんけんのうち,ユダヤきょう聖典せいてんとしてまとめられたもの。キリストきょうもこれを聖典せいてん一部いちぶとして採用さいようし,新約しんやく聖書せいしょたいして旧約きゅうやく聖書せいしょんだ。旧約きゅうやく聖書せいしょ原本げんぽんであるヘブル(ヘブライ)せいてんは1世紀せいきまつごろ最終さいしゅうてき決定けっていされ,39の文書ぶんしょから構成こうせいされることになり,みっつのグループにまとめられている。すなわちだいいちりつほう(トーラー)で,旧約きゅうやく聖書せいしょ冒頭ぼうとうの5しょ(創世そうせいいでエジプト,レビみんすうさるいのち)の総称そうしょうである。このりつほう起源きげんモーセかみからさづけられたものとし,実際じっさいにはまえ10世紀せいきごろ以来いらい現代げんだい学者がくしゃヤハウェ資料しりょう(J),エロヒム資料しりょう(E),さるいのち資料しりょう(D),祭司さいし法典ほうてん(P)などと資料しりょうがいく編纂へんさんされて,現存げんそん形態けいたいをとるようになった。だい預言よげん(ナビーム)で,このなかには歴史れきししょ(ヨシュア,サムエルれつおう)と本来ほんらい預言よげんしょ(イザヤしょ,エレミヤしょ,エゼキエルしょおよび12しょう預言よげんしょ)がふくまれている。だいさんもろしょ(ケスビーム)またはせい文集ぶんしゅうばれるもので,りつほう預言よげんくらべると一段いちだんひくいものとかんがえられている。ヘブル原典げんてん順序じゅんじょでは詩編しへん,ヨブ箴言しんげん(しんげん),ルツみやび伝道でんどうしょ(コヘレトの言葉ことば),哀歌あいか,エステルしょ,ダニエルしょ,エズラしょ,ネヘミヤ歴代れきだいであるが,現代げんだいやく(日本語にほんごやくをもふくめて)の順序じゅんじょは,ぜん3~まえ2世紀せいきごろエジプトのアレクサンドリアでつくられたギリシアななじゅうにんやく聖書せいしょ」にならっている。旧約きゅうやく聖書せいしょ聖典せいてんは,70ねんのイェルサレム神殿しんでん破壊はかいのユダヤきょう性格せいかく決定けっていづけ,キリストきょうによる採用さいようはヤハウェしんきょう継受けいじゅ止揚しよう意味いみした。

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百科ひゃっか事典じてんマイペディア旧約きゅうやく聖書せいしょ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

旧約きゅうやく聖書せいしょ【きゅうやくせいしょ】

ユダヤきょうおよびキリスト教きりすときょう聖典せいてん英語えいごでOld Testament。〈旧約きゅうやく〉との呼称こしょうは〈新約しんやく〉との区別くべつもうける,あくまでキリスト教きりすときょう立場たちばからするもの。原典げんてん(マソラ本文ほんぶん)は7世紀せいき以降いこう完成かんせい,そのほとんどがヘブライしるされ,ぜん24かん。〈りつほう(トーラー)〉(〈モーセしょ〉とも),〈預言よげんしゃ(ネビーイーム)〉,〈もろしょ(ケスービーム)〉にかたれる。せいてんのほかに外典げてんにせてんがある。原典げんてんのギリシアやくが《ななじゅうにんやく聖書せいしょ(セプトゥアギンタ)》で,ぜん39かん。→新約しんやく聖書せいしょ聖書せいしょ
関連かんれん項目こうもくイェリコ(地名ちめいけいてんみんユダヤきょう

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旧約きゅうやく聖書せいしょ
きゅうやくせいしょ
Old Testament

ユダヤきょう経典きょうてん
ぜん10〜ぜん世紀せいきあいだにヘブライかれた。現行げんこうの『旧約きゅうやく聖書せいしょ』は39しょからなり,5しょ歴史れきし文学ぶんがく預言よげんしょけられる。このうちとくに「創世そうせい」から「さるいのち」までを「モーセしょ」という。その,キリストきょうでも経典きょうてんとしてれられ,その経典きょうてん=『新約しんやく聖書せいしょ』に対比たいひして『旧約きゅうやく聖書せいしょ』とばれる。

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うらな用語ようごしゅう旧約きゅうやく聖書せいしょ」の解説かいせつ

旧約きゅうやく聖書せいしょ

ユダヤきょうとキリストきょうせいてんイスラム教いすらむきょうでも、その一部いちぶ(モーセしょ詩篇しへん)がけいてんとされている。そのだい部分ぶぶんはヘブライ記述きじゅつされている。内容ないようは、「りつほう」とばれる祭儀さいぎ行動こうどう規範きはんしょとしての側面そくめんと、かみ世界せかい創造そうぞうやイスラエルの興廃こうはい中心ちゅうしんとする歴史れきし将来しょうらい救済きゅうさい予告よこくする預言よげんしょふたつの側面そくめんわせている。

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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)旧約きゅうやく聖書せいしょ」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

旧約きゅうやく聖書せいしょ
きゅうやくせいしょ

聖書せいしょ

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世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん旧版きゅうばんうち旧約きゅうやく聖書せいしょ言及げんきゅう

聖書せいしょ】より

聖書せいしょはイスラムの聖典せいてんコーランのような一人物いちじんぶつとおしての天啓てんけい書物しょもつとはことなって,古代こだいイスラエル民族みんぞく原始げんしキリスト教きりすときょうなが歴史れきしながれのなかおおくの人々ひとびとになった多様たよう文書ぶんしょおさめている。聖書せいしょ旧約きゅうやく聖書せいしょOld Testamentと新約しんやく聖書せいしょNew Testamentから構成こうせいされているが,この区別くべつ名称めいしょうは2世紀せいきになって初期しょき教会きょうかい福音ふくいんしょ書簡しょかんなどを,イエス・キリストによる〈あたらしい契約けいやく〉を啓示けいじする書物しょもつ意味いみ新約しんやく聖書せいしょび,ユダヤきょうから継承けいしょうした聖典せいてんをこれと区別くべつして〈ふる契約けいやく〉(《コリントじんへのだい2の手紙てがみ》3:14)の意味いみ旧約きゅうやく聖書せいしょぶようになったことに由来ゆらいする。イエスをメシア(救世主きゅうせいしゅ)とはみとめないユダヤきょうでは,キリスト教会きょうかいによって旧約きゅうやく聖書せいしょづけられた文書ぶんしょ唯一ゆいいつ聖典せいてんである。…

【ヘブライ】より

一方いっぽう侵入しんにゅうしゃ自身じしんアラム方言ほうげんはなしていたと推定すいていされる(《さるいのち》26:5)から,ヘブライアラムとカナンとの混合こんごう言語げんごとして成立せいりつしたとかんがえられる。古代こだいヘブライOld Hebrew(または聖書せいしょヘブライBiblical Hebrew)の記録きろくとしては,〈ゲゼル農事のうじれき〉(ぜん10世紀せいきころ),サマリアのすえへん(ぜん8世紀せいきころ),シロアムこくぶん(ぜん700ころ)などの考古学こうこがくてき発掘はっくつぶつもあるが,もっと重要じゅうようなのは〈旧約きゅうやく聖書せいしょ〉(アラムかれた《創世そうせい》31:47の2,《エレミヤしょ》10:11,《ダニエルしょ》2:4~7:28,《エズラしょ》4:8~6:8,7:12~26をのぞく,全体ぜんたいの98%きょう)である。聖書せいしょがヘブライかれているという事実じじつなしには,以後いごのヘブライ歴史れきしはありえなかったのであって,事実じじつ聖書せいしょ現代げんだいいたるまでヘブライ規範きはんであった。…

【ユダヤ音楽おんがく】より

…しかしながらそれは,西暦せいれき紀元きげん直後ちょくごより本格ほんかくしたユダヤ民族みんぞく離散りさん(ディアスポラ)とそれにともな文化ぶんか変容へんようのなかで,きわめて特色とくしょくある展開てんかいをするにいたった。(1)古代こだいイスラエル時代じだい(放浪ほうろう王国おうこく) この時代じだい音楽おんがくは,おもに旧約きゅうやく聖書せいしょから類推るいすいできる。旧約きゅうやく聖書せいしょには,音楽おんがく始祖しそユバルについての記事きじ筆頭ひっとうに,預言よげん音楽おんがくいのりのうた仕事しごと儀式ぎしきのための付随ふずい音楽おんがくあい哀歌あいかうたげのようす,女性じょせいうたおどり,音楽おんがく治療ちりょう(れいうつびょうのサウルおうのためにリラをくダビデ)など,この時代じだいつうじての音楽おんがく状況じょうきょうかんするさまざまの言及げんきゅうがみられ,さらには,《紅海こうかいわたりのうた》《ミリアムのうた》《井戸いどうた》などのうたや,まとまった歌詞かし集成しゅうせいとしての《詩篇しへん》《みやび》《哀歌あいか》などもふくまれている。…

利子りし】より

…アリストテレスは〈貨幣かへい貨幣かへいむことは自然しぜんはんしている〉という趣旨しゅしのことをべている(《政治せいじがく》1かん10しょう)。古代こだいイスラエルじんあいだでは,きびしいしるし禁止きんしおしえがあり,これが旧約きゅうやく聖書せいしょ反映はんえいしている(《いずるエジプト》22:25,《さるいのち》23:19)。このきょうせつは,旧約きゅうやく聖書せいしょ共通きょうつう聖典せいてんとするユダヤ教徒きょうとキリスト教徒きりすときょうと,イスラム教徒きょうとおおきな影響えいきょうあたえた。…

※「旧約きゅうやく聖書せいしょ」について言及げんきゅうしている用語ようご解説かいせつ一部いちぶ掲載けいさいしています。

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