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此処(ココ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

此処ここらみ)ココ

デジタル大辞泉だいじせん此処ここら」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

こ‐こ【×しょ×ところ×此/×爰/×茲】

だい近称きんしょう指示しじ代名詞だいめいし
はなげんにいる場所ばしょをさす。「わたし生家せいかは―からそうとおくはない」
はな周囲しゅういひとげんかれている状況じょうきょう程度ていど、または局面きょくめんをさす。「こと―にいたってはもうちようがない」「―までっても、まだかってくれないのか」
現在げんざい中心ちゅうしんとしてその前後ぜんごふくめた期間きかんをさす。
いままで。「―いちねんというもの、病気びょうきばかりしていた」
㋑これから。「―すうねんまちもすっかりわるだろう」

はなが、自分じぶんをへりくだっていう。この。わたくし。
「―にもしんにもあらでかくやめるに」〈たけ
はなちかにいるひとを、かる敬意けいいめていう。こちらのひと。あなた。
「―に消息しょうそくやありし。さもえざりしを」〈みなもと紅梅こうばい
[類語るいご]ここらここいらこちらこっちそちらそっちあちらあっちかなたこう手前てまえ

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん此処ここら」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

こ‐こ【此処ここら・此所・此・・爰・茲】

  1. 代名詞だいめいし
  2. [ いち ] 他称たしょうはながわ、すなわち相手あいてたいするがわ相手あいてふくんだ我々われわれがわ場所ばしょ事物じぶつなどをさししめす(近称きんしょう)。
    1. 現在げんざい場所ばしょしめす。
      1. (イ) このところ。この場所ばしょ
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「あがこそ関山せきやまえてもとおのれ(ココ)にあらめしんいもうとによりにしものを」(出典しゅってん万葉集まんようしゅう(8Cいちさんなななな)
        2. 「『ここへはいらせきゅうへ』とて、ところりてはべりにき」(出典しゅってん徒然草つれづれぐさ(1331ごろよんいち)
      2. (ロ) 異国いこくたいして、このくに日本にっぽん
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「かの国人くにびとるまじくおもほえたれども、〈りゃく〉ここのことばつたへたるにんにいひらせければ、しんをやきえたりけん、ひとおもひのほかになんあい(め)でける」(出典しゅってんひだり日記にっき(935ごろうけたまわひらねんいちがつにち)
        2. 紫檀したんはこいちよろひに、とうほんども、ここのくさ(さう)ほんなどいれて」(出典しゅってん源氏物語げんじものがたり(1001‐14ごろ若菜わかなのぼる)
      3. (ハ) 別世界べっせかい来世らいせたいして、この現世げんせい
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「にはおなじはちすのをもけんとちぎりかはしきこきゅうて、たのみをかけきゅう御中おんちゅうなれど、ここながらつとめきゅうはんほどは」(出典しゅってん源氏物語げんじものがたり(1001‐14ごろ御法みのり)
    2. 事柄ことがら時点じてん状況じょうきょう場合ばあいなどをさししめす。
      1. (イ) ( はなつよ意識いしきする ) このこと。このてん。このとき。この場合ばあい。「ここに」のかたちでは、副詞ふくしのようにももちいる。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「苛(いら)なけく そこにおも あい(かな)しけく もともと(ココ)おもらすそ梓弓あずさゆみまゆみ」(出典しゅってん古事記こじき(712)ちゅう歌謡かよう)
        2. しんれてきゅうへるほかげ、さらにこことゆるところなく、こまかにをかしげなり」(出典しゅってん源氏物語げんじものがたり(1001‐14ごろ東屋あずまや)
      2. (ロ) 事態じたい進展しんてんしてたところ、到達とうたつてん限界げんかいてんをさす。
        1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「以上いじょううけたまわよんねんかのえよりここにいたるまでひゃくじゅうよんねんなり」(出典しゅってん太平たいへい鈔(1596‐1624ごろいち)
    3. 現在げんざい中心ちゅうしんとして、比較的ひかくてきちか時間じかんおびうちをさししめす。→此処ここらところ
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「それからここねんあまりになる」(出典しゅってんしば(1921)〈久保田くぼた万太郎まんたろうよん)
    4. はながわひとをさす。
      1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「先刻せんこく一人ひとりではじめようとおもってたところへおもひがけなくここがてくれましてね」(出典しゅってんすえ枯(1917)〈久保田くぼた万太郎まんたろう〉)
  3. [ ] 対称たいしょうはなちかくの場所ばしょにいるひとをさす。親愛しんあいふくめてもちいる。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「さはありとも、かのきみと、まえ斎院さいいんと、ここにとこそは、きゅうはめ」(出典しゅってん源氏物語げんじものがたり(1001‐14ごろ梅枝ばいし)
  4. [ さん ] 自称じしょうはな自身じしんをさししめす。この
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ここにもしんにもあらでかくやめるに、のぼらんをだに見送みおくきゅうへ」(出典しゅってんたけ物語ものがたり(9Cまつ‐10Cはつ))
    2. 乳母うばしょう式部しきぶきみは『ここをばてさせきゅうひつるか。御供ごくうまいらん御供ごくうまいらん』ときののしる」(出典しゅってん栄花物語えいがものがたり(1028‐92ごろすわえおうゆめ)

此処ここらかたり

( 1 )はなちかくをしめ指示しじ「こ」に場所ばしょあらわす接尾せつび「こ」がいたかたちで、「そこ」「かしこ」「いづこ」などと系列けいれつをなす。原義げんぎはな現在げんざい存在そんざいする相対そうたいてき場所ばしょであるが、相対そうたいせいうしなって[ いち ](ロ)[ いち ](ハ)あらわすようにもなった。
( 2 )[ いち ]場所ばしょ時間じかんふくめて抽象ちゅうしょうし、ひろ状況じょうきょう文脈ぶんみゃくひとしあらわすようになったもので、さらに、[ いち ]場所ばしょせいうしない、時間じかんだけをしめ用法ようほうで、近代きんだいになってあらわれたものである。
( 3 )[ ]および[ さん ]は「ここにいるひと」という意味いみから間接かんせつてきいち二人称ににんしょうあらわすようになったもので、これらがしばしば「に」をともなうのは、場所ばしょせい完全かんぜんうしなわれていないことをしめしている。

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此処ここら】このところ

ここ。

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