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管理(カンリ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

管理かんりみ)カンリ

デジタル大辞泉だいじせん管理かんり」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

かん‐り〔クワン‐〕【管理かんり

(スル)
ある規準きじゅんなどからはずれないよう、全体ぜんたい統制とうせいすること。「品質ひんしつ管理かんりする」「健康けんこう管理かんり」「管理かんり教育きょういく
こと円滑えんかつはこぶよう、事務じむ処理しょりし、設備せつびなどを保存ほぞん維持いじしていくこと。「管理かんりとどいたマンション」「生産せいさん管理かんり
法律ほうりつじょう財産ざいさん施設しせつなどの現状げんじょう維持いじし、また、その目的もくてきにそった範囲はんいない利用りよう改良かいりょうなどをはかること。
[類語るいご](1)(2監理かんり監督かんとく統轄とうかつ総轄そうかつ管轄かんかつ管掌かんしょう掌理しょうり主管しゅかん所管しょかんまりマネージメント分轄ぶんかつ直轄ちょっかつ所轄しょかつ支配しはいつかさどる設備せつび財物ざいぶつなどについて)保全ほぜん保守ほしゅ維持いじ保管ほかん管財かんざい差配さはい

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん管理かんり」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

かん‐りクヮン‥管理かんり

  1. 名詞めいし
  2. 管轄かんかつ処理しょりすること。とりしきること。とりしまり。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「あぶら舗の生理せいりは、丈人たけと莘善にまかせて、管理かんり(クンリ)(〈ちゅう〉シハイ)せしめけるに」(出典しゅってん通俗つうぞくあかなわ奇縁きえん(1761)よん)
    2. みずかなる政事せいじもっ管理かんり(〈ちゅう〉シハイ)せらるることなり」(出典しゅってん西国さいごく立志りっしへん(1870‐71)〈中村なかむら正直まさなおやくいち)
    3. [その文献ぶんけん]〔福恵ふくえ全書ぜんしょよん・蒞任むくいこたえしょれい
  3. 法律ほうりつじょう財産ざいさん保存ほぞんし、また、その性質せいしつ変更へんこうしない範囲はんいないでその利用りよう改良かいりょうをはかること。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「其財さん管理かんり必要ひつようなる処分しょぶんいのちすることをとく」(出典しゅってん民法みんぽう明治めいじきゅうねん)(1896)じょう)
  4. ものの状態じょうたい性質せいしつなどがかわらないよう、たもつづけること。「品質ひんしつ管理かんり」「自分じぶんからだ管理かんりする」
  5. 事務じむ経営けいえいし、設備せつび維持いじ管轄かんかつにあたること。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「きみ管理かんり部門ぶもん頭打あたまうちのようだから」(出典しゅってんしん西洋せいよう事情じじょう(1975)〈深田ふかた祐介ゆうすけいてパリに馬謖ばしょくる)

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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)管理かんり」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

管理かんり
かんり

一定いってい目的もくてき効果こうかてき実現じつげんするために、人的じんてき物的ぶってきしょ要素ようそ適切てきせつ結合けつごうし、その作用さよう運営うんえい操作そうさ指導しどうする機能きのうもしくは方法ほうほうを、管理かんりあるいはマネジメントmanagementという。その中核ちゅうかくてき機能きのう調整ちょうせいであるが、対象たいしょう人的じんてき集団しゅうだんであるときはリーダーシップ指導しどうせい)に、またそれが物的ぶってき資源しげんであるときはコントロール制御せいぎょ)と表現ひょうげんされることがおおい。管理かんり機能きのう範囲はんいにはいくつかの段階だんかいがある。最低さいてい水準すいじゅん範囲はんいは、保存ほぞんないし現状げんじょう維持いじであり、私法しほうじょうの「管理かんり行為こういのように、ものまたは権利けんり現状げんじょう性質せいしつ変更へんこうしない行為こういをさす場合ばあいがこれである。最高さいこう水準すいじゅん範囲はんいは、目的もくてき設定せっていないし変更へんこうをもふく調整ちょうせいであり、システム運営うんえいかんする管理かんり広義こうぎする場合ばあいがこれである。この両者りょうしゃ中間ちゅうかん範囲はんいがもっとも一般いっぱんてき管理かんりであり、経営けいえいしゃ区別くべつした管理かんりしゃ想定そうていする、あるいは政治せいじたいする行政ぎょうせいじょうの「管理かんり行為こうい」をさだめるなどはこれであり、この場合ばあいは、目的もくてき設定せっていのぞかれ、現状げんじょう維持いじ以上いじょう操作そうさふくまれる。

 管理かんりすべきシステムが単純たんじゅん小規模しょうきぼ場合ばあいには、管理かんりはそれほど問題もんだいをもたず、管理かんりしゃ管理かんり主体しゅたい)は専門せんもんでよい。中小ちゅうしょう企業きぎょう世襲せしゅう経営けいえいしゃ出資しゅっし経営けいえいしゃおおかったり、大学だいがく学者がくしゃ学長がくちょうになるなどは、専門せんもん管理かんりれいである。しかし、システムがだい規模きぼ複雑ふくざつし、環境かんきょう激動げきどうするようになると、管理かんり重要じゅうようせいたかまり、管理かんりそのものの機能きのう分化ぶんかしょうじ、管理かんり技術ぎじゅつ発達はったつして、管理かんり専門せんもん出現しゅつげんするようになる。管理かんり調整ちょうせい本質ほんしつとすることにわりはないが、変化へんかした状況じょうきょうなか管理かんり有効ゆうこうせいたもつために、管理かんり合理ごうり科学かがく必要ひつようになる。このような管理かんり合理ごうり科学かがく展開てんかいする思考しこうには、組織そしきてき思考しこう計数けいすうてき思考しこうふたつがある。前者ぜんしゃは、管理かんり関連かんれんするすべての要因よういん目的もくてき主体しゅたい対象たいしょう行動こうどうなど)を体系たいけいてき秩序ちつじょてき配慮はいりょすることをいい、後者こうしゃおなじくすべての要因よういん計数けいすうによって表示ひょうじ秤量ひょうりょう(ひょうりょう)することをいう。このようなふたつの思考しこう関連かんれんさせながら、管理かんりひとつの過程かていとしてとらえ、展開てんかいするこころみも重要じゅうようである。そのもっとも代表だいひょうてきなものは、管理かんり計画けいかく組織そしき統制とうせいの3部分ぶぶん機能きのうからなる循環じゅんかん過程かていとしてとらえるものである。計画けいかく目的もくてきそくした活動かつどう予定よていであり、活動かつどう事前じぜんからことちゅうへと作用さようする。組織そしきは、計画けいかく活動かつどう展開てんかいし、活動かつどうとおして目的もくてき有効ゆうこう実現じつげんはか仕組しくみである。統制とうせいは、計画けいかく活動かつどう実績じっせきとを比較ひかく対照たいしょうし、その差異さい原因げんいん解明かいめいし、必要ひつようおうじて是正ぜせい措置そちをとり、かつ実績じっせき次期じき計画けいかくへフィードバックすることをいい、活動かつどうことちゅうから事後じごへと作用さようする。実際じっさいには相互そうご重複じゅうふくしているが、管理かんり基本きほんてきに、計画けいかく組織そしき統制とうせい反復はんぷくてき循環じゅんかん活動かつどうによっていとなまれているとみることができる。この過程かていをマネジメント・サイクル(管理かんり循環じゅんかん過程かてい)とよぶ。これによって、実情じつじょうそくした計画けいかく設定せっていと、計画けいかくてき組織そしきてき実施じっし活動かつどう確保かくほとが可能かのうとなる。

 各種かくしゅ管理かんり技術ぎじゅつは、これまでべた中核ちゅうかくてき機能きのう基本きほん思考しこう部分ぶぶん機能きのうそくして発展はってんしてきた。指導しどうせいについてはリーダーシップの理論りろん技術ぎじゅつが、制御せいぎょについては情報じょうほう伝達でんたつのそれぞれについて理論りろん技術ぎじゅつがある。計画けいかくにはふたつの基本きほん思考しこう関係かんけいし、予測よそく代替だいたいあん設計せっけい代替だいたいあんのなかからの選択せんたくなどについて計画けいかく技術ぎじゅつ発達はったつした。組織そしきにはしゅとして組織そしきてき思考しこうをもとにした管理かんり技術ぎじゅつおおく、組織そしき設計せっけい人事じんじ情報じょうほうシステムなどに具体ぐたいされている。統制とうせいしゅとして計数けいすうてき思考しこうをもとにした管理かんり技術ぎじゅつおおく、計算けいさん比較ひかく分析ぶんせき監査かんさ評価ひょうかなどに具体ぐたいされている。だい規模きぼなシステムでは、主体しゅたい対象たいしょう技術ぎじゅつなどをわせた管理かんりシステムが形成けいせいされ、それらは、対象たいしょう要素ようそべつ主体しゅたい階層かいそうべつ活動かつどう過程かていべつおなじく活動かつどう空間くうかんべつ(たとえば地域ちいきべつ)などに編成へんせいされることがおおい。現代げんだい管理かんり社会しゃかいともいわれるように、管理かんり貿易ぼうえき管理かんり価格かかくしょう集団しゅうだん管理かんりなどあらゆるレベルと対象たいしょうについて管理かんり存在そんざいする。問題もんだいは、管理かんりシステムが人間にんげんから遊離ゆうりして、人間にんげん不在ふざいにならないような配慮はいりょはらわれなければならないことである。

森本もりもと三男みつお


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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん管理かんり」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

管理かんり
かんり
administration; management

一定いっていきょうはたらけ目的もくてき効果こうかてき能率のうりつてき達成たっせいするために,きょうはたらけ体系たいけいそのものの維持いじ発展はってんをはかる機能きのう通常つうじょうきょうはたらけ体系たいけい一般いっぱんではなく,定型ていけいてき確立かくりつされた組織そしきたいについてかたられる。すなわち組織そしきたい目的もくてき活動かつどう推進すいしんするには,人員じんいん物品ぶっぴん資金しきん情報じょうほうなどのしょ資源しげん調達ちょうたつし,それら資源しげん合理ごうりてき配分はいぶん活用かつようするためのしょ制度せいど (組織そしき人事じんじ財務ざいむ文書ぶんしょ) を整備せいびするとともに,目的もくてき活動かつどう直接ちょくせつかかわる企画きかくおよび評価ひょうか機能きのう充実じゅうじつをはからなければならない。これらすべてが組織そしきたい管理かんりであるが,最近さいきんでは個々ここ組織そしきたいをこえた広範こうはん政治せいじ社会しゃかい統制とうせい機能きのうろんじるさい問題もんだいとされることもおおい。

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普及ふきゅうばん どおり管理かんり」のみ・字形じけい画数かくすう意味いみ

管理かんり】かんり

まる。

どおりかん」の項目こうもく

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世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん旧版きゅうばんうち管理かんり言及げんきゅう

経営けいえい経営けいえい管理かんり】より


経営けいえい管理かんり語意ごい
 〈経営けいえい〉という言葉ことば今日きょう企業きぎょうをはじめ行政ぎょうせい教育きょういく宗教しゅうきょう組合くみあいなど各種かくしゅ組織そしき運営うんえいにかかわる言葉ことばとして使つかわれているが,日本語にほんごとしていつごろ定着ていちゃくしたかはたしかではない。《日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん》1940年版ねんばんには,(1)縄張なわばりをして土台どだいをすえいとなみつくること,(2)工夫くふうをこらして物事ものごとをいとなむこと,とされ,中国ちゅうごく春秋しゅんじゅう時代じだいの《詩経しきょう》に(1)(2)のはや使用しようれいがあり,日本にっぽんでは(2)の使用しようれい室町むろまち時代じだいの《太平たいへい》にみられる。…

※「管理かんり」について言及げんきゅうしている用語ようご解説かいせつ一部いちぶ掲載けいさいしています。

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