自動詞じどうし（読よみ）ジドウシ

…ところで，〈態たい〉ということを，主格しゅかくと対格たいかくの交替こうたいと相関そうかんする動詞どうしの(規則きそく的てきな)形態けいたい変化へんかというふうに，広ひろく解げすると，日本語にほんごでは，〈弟おとうとを行いかせる〉のような使役しえきの形かたちや，〈漢字かんじが読よめる〉のような可能かのうの形かたちや，また〈ガラスが割われる，島しまが見みえる〉のような自発じはつの形かたちも，その範囲はんいに入はいってくる。それが語彙ごい的てきレベルになると，〈あく，あける；しまる，しめる；まわる，まわす〉のような自動詞じどうし，他動詞たどうしの対立たいりつとなる。このように形態けいたい的てきに対立たいりつする動詞どうしが非常ひじょうに多おおく，英語えいごや中国ちゅうごく語ごのように同おなじ形がたで自他じた両用りょうように使つかわれる動詞どうしはきわめて少すくないというのも日本語にほんごの特徴とくちょうの一ひとつとしてあげられよう。…