重信しげのぶ（読よみ）しげのぶ

愛媛えひめ県けん中部ちゅうぶ、温泉おんせん郡ぐん(おんせんぐん)にあった旧きゅう町名ちょうめい（重信しげのぶ町まち(ちょう)）。現在げんざいは東あずま温あつし市し(とうおんし)の北西ほくせい部ぶを占しめる一いち地域ちいき。旧きゅう重信しげのぶ町まちは1956年ねん（昭和しょうわ31）北きた吉井よしい、南みなみ吉井よしい、拝志はいし(はいし)の3村むらが合併がっぺい、町制ちょうせいを施行しこうして成立せいりつ。2004年ねん（平成へいせい16）川内かわうち(かわうち)町まちと合併がっぺいし、市制しせい施行しこう、東ひがし温ゆたか市しとなる。旧きゅう町まち域いきは、松山平野まつやまへいやの東部とうぶ、重信川しげのぶがわの上うえ流域りゅういきにあり、松山まつやま市しと隣接りんせつする。国道こくどう11号ごうが通つうじ、中心ちゅうしん集落しゅうらくの横河原よこがわら(よこがわら)は伊予いよ鉄道てつどう横河原線よこがわらせんの終着しゅうちゃく地ち。名称めいしょうは重信川しげのぶがわにちなむ。重信川しげのぶがわは松山まつやま藩はん時代じだいに伊予川いよがわを足立あだち(あだち)重信しげのぶが改修かいしゅうしたもの。荒あれ川かわで氾濫はんらん(はんらん)が多おおく、中なか・上うえ流域りゅういきでは溜池ためいけ(ためいけ)が多おおい。松山まつやま市しの近郊きんこう農業のうぎょう地帯ちたいで、公営こうえい住宅じゅうたくの建設けんせつや重信しげのぶ工業こうぎょう団地だんちの造成ぞうせいなどで人口じんこうの増加ぞうかをみている。愛媛大学えひめだいがく医学部いがくぶおよび附属ふぞく病院びょういん、国立こくりつ病院びょういん機構きこう（旧きゅう、国立こくりつ療養りょうよう所しょ）愛媛えひめ病院びょういんがある。樋口ひぐち(ひのくち)にある「北きた吉井よしいのビャクシン（イブキ）」は国くに指定してい天然記念物てんねんきねんぶつ。重信川しげのぶがわ源流げんりゅう地帯ちたいの漣さざなみ痕こん(れんこん)化石かせきは、地質ちしつ学がく上じょう重要じゅうようである。

［横山よこやま昭市しょういち］