2年ねん半はんの不ふ妊にん治療ちりょう　出産しゅっさん間近まぢかのバービーさんが考かんがえる女性じょせいの生いき方かた/下した

　お笑わらいコンビ・フォーリンラブのメンバーで北海道ほっかいどう栗山くりやま町まち出身しゅっしんのバービーさん（40）は、この夏なつごろに第だい1子しを出産しゅっさんする予定よていだ。2年ねん半はんにわたる不ふ妊にん治療ちりょうを経験けいけんした。薬くすりの副作用ふくさようがつらく、仕事しごととの両立りょうりつの難むずかしさを感かんじたという。「フルスロットルで動うごけないことがストレスだった」。一方いっぽう、気きづきもあった。生殖せいしょく医療いりょう、フェミニズム、人権じんけん――。女性じょせいの生いき方かたを考かんがえるきっかけにもなった。

　北海道ほっかいどう栗山くりやま町まち出身しゅっしんのタレント、バービーさんに、地元じもとへの思おもいや女性じょせいとしての生いき方かたについて2回かいに分わけて聞ききました。
　上うえ・「逃にげるように」上京じょうきょうしたけど…　バービーさんが思おもう地元じもと北海道ほっかいどう
　下した・2年ねん半はんの不ふ妊にん治療ちりょう　出産しゅっさん間近まぢかのバービーさんが考かんがえる女性じょせいの生いき方かた

　結婚けっこん後ご、積極せっきょく的てきに妊娠にんしん、出産しゅっさんをしたい気持きもちはなかった。「物事ものごとを斜はすに構かまえて見みてしまう」性格せいかくだから。当時とうじの心境しんきょうを「『結婚けっこんしたって人生じんせいの墓場はかばだろ』みたいに思おもっていたし、子こどもが『産うんでくれて、ありがとう』と言いうとは限かぎらないですよね」。産うまない選択せんたくをする人ひとの中なかに、「立場たちばが弱よわくても支援しえんが少すくないような不条理ふじょうりのある世よの中なかに産うんでもかわいそう」という発想はっそうの人ひともいる。「共感きょうかんできる部分ぶぶんがある」と当時とうじを振ふり返かえる。

　世界せかい経済けいざいフォーラムが6月がつに公表こうひょうした2024年ねんの「ジェンダーギャップ指数しすう」で、日本にっぽんは146カ国かこく中ちゅう118位いと主要しゅよう7カ国かこくで最下位さいかいだった。政治せいじ・経済けいざい分野ぶんやでの男女だんじょ格差かくさは特とくに深刻しんこくで、完全かんぜんな平等びょうどうを達成たっせいするまでにあと134年ねんかかるとの試算しさんまである。

胸むねに抱だいていたモヤモヤ

　ジェンダーについてはずっとモヤモヤとした感情かんじょうがあった。きっかけの一ひとつは東京とうきょうの大学だいがくへ進学しんがくし、若わかさや容姿ようしが「消費しょうひの対象たいしょう」になると感かんじたことだった。その思おもいを引ひきずりながら、お笑わらい芸人げいにんになった。テレビの企画きかくで女性じょせいが男性だんせいのために料理りょうりをつくったり、女性じょせいであることをネタに笑わらいをとったり、「男性だんせい社会しゃかいのルールや常識じょうしきをうまく乗のりこなすことが役目やくめだと思おもっていた」。だが、次第しだいに怒いかりに変かわった。

　女性じょせいらしさを求もとめられる社会しゃかいに対たいして「ネットで同おなじように怒おこっている人ひとを見みて『そうだよね、怒いかりだよね』と。だから、テレビの情報じょうほう番組ばんぐみに出演しゅつえんしたときも、違和感いわかんがあることは隠かくさずに言いうようになりました」

　そんな中なか、「妊にん活かつ」を決意けついしたのは、21年ねんの結婚けっこん発表はっぴょう時じのファンからの反響はんきょうが大おおきいという。芸能人げいのうじんの結婚けっこんはインターネットで「たたかれる」こともある。だが、「すごく祝福しゅくふくしてもらえ…