“不可解ふかかい判定はんてい負まけ”の永山ながやま竜りゅう樹じゅがメダル獲得かくとくに臨のぞみつないだ！敗者はいしゃ復活ふっかつ戦せんで気迫きはくの世界せかい1位い討うち　3位い決定けってい戦せんへ

パリ五輪ごりん第だい2日にち　柔道じゅうどう（2024年ねん7月がつ27日にち　シャンドマルス・アリーナ）

　柔道じゅうどう男子だんし60キロ級きゅうに永山ながやま竜りゅう樹じゅ（ながやま・りゅうじゅ、28＝SBC湘南しょうなん美容びようクリニック）が27日にち、敗者はいしゃ復活ふっかつ戦せんで世界せかいランキング1位いの楊勇緯ぬき（26＝台湾たいわん）を破やぶり3位い決定けってい戦せんに駒こまを進すすめた。

　準々じゅんじゅん決勝けっしょうでまさかの敗戦はいせんとなった永山ながやまが気力きりょくを振ふり絞しぼった。気持きもちを切きり替かえて臨のぞんだ一戦いっせんで意地いじを見みせ、メダル獲得かくとくに望のぞみをつないだ。相手あいては現げん世界せかいランキング1位い。しかし、気迫きはくにあふれた表情ひょうじょうで投なげ技わざを連続れんぞくで繰くり出だす。指導しどうの数かずでは劣勢れっせい、しかも一度いちど認みとめられた技わざありが取とり消けされる展開てんかいでも集中しゅうちゅう力りょくを切きらさなかった。そして4分ふん終了しゅうりょう間近まぢかに再ふたたび技わざありを奪うばい勝負しょうぶあり。それでも執念しゅうねんの寝技ねわざを見みせる鬼気きき迫せまる柔道じゅうどうで銅どうメダル決定けっていマッチに駒こまを進すすめた。

　準々じゅんじゅん決勝けっしょう。まさかの展開てんかいで23年ねん世界せかい王者おうじゃのフランシスコ・ガリゴス（スペイン）に一本いっぽん負まけを喫きっした。寝技ねわざに持もち込こまれ、「待まて」が掛かかったものの、絞しめ落おとされたと判断はんだんされ、一本いっぽんが宣告せんこくされたもの。この判定はんていに本人ほんにんは納得なっとくできず、約やく5分間ふんかんも畳たたみの上うえで滞留たいりゅう。古こ根川ねがわ実みのるコーチが審判しんぱん団だんに抗議こうぎも、判定はんていは覆くつがえらず、最後さいごは諦あきらめるように試合しあい会場かいじょうを去さった。

　準々じゅんじゅん決勝けっしょうまでのセッション終了しゅうりょう後ごには、金野こんの潤じゅん強化きょうか委員いいん長ちょう、鈴木すずき桂かつら治おさむ監督かんとく、古こ根川ねがわコーチが改あらためて審判しんぱん団だんの元もとへ赴おもむき、判定はんていの経緯けいいを問といただした。通常つうじょう、「待まて」が掛かかった後のちに技わざの判定はんていが下くだされることはなく、不可解ふかかいなジャッジに納得なっとくできず。鈴木すずき監督かんとくは「これが国際こくさい柔道じゅうどう連盟れんめいの柔道じゅうどう精神せいしんですか」「待まての後のちも締しめ続つづけるのを許可きょかしたんですか」と抗議こうぎする場面ばめんもあった。