日本地名研究所と「伊賀の國地名研究会」が19日午前10時から、伊賀市西明寺の市文化会館で、全国地名研究者伊賀大会を開く。研究会は大会に合わせ「伊賀地名考」を刊行した。
大会のテーマは「秘蔵の国伊賀の地名と風土」。忍者・忍術学の研究で知られる山田雄司・三重大教授が「日本各地の『伊賀』地名」と題して記念講演。研究会の会員3人が研究報告をする。
研究会は2007年設立。「伊賀地名考」は会員20人のうち9人が執筆した。新聞に掲載した地名から忍者、松尾芭蕉、城下町の三つを主なテーマとして選び、街道名や池の名なども含め47カ所について由来を説明している。取り上げた地名は忍者関係が楯岡、山田、芭蕉関係が三軒家、玄蕃町、城下町が魚町、豊後町――など。民俗学者で同研究所を設立した故谷川健一さんの「木津川と杣山(そまやま)」上下も掲載している。発行は…