（1）Lancet誌しから　アバタセプトはリウマチの発症はっしょう予防よぼうにも有効ゆうこうな可能かのう性せい
　英国えいこくKing's College LondonのAndrew P Cope氏しらは、関節かんせつリウマチ（RA）のハイリスク患者かんじゃを対象たいしょうに、週しゅう1回かいのアバタセプト皮下ひか投与とうよを12カ月かげつ間あいだ実施じっしした後のち、さらに12カ月かげつ追跡ついせきしてRAの予防よぼう効果こうかを調しらべる第だい2相そう臨床りんしょう試験しけんAPIPPRAを行おこない、アバタセプトはプラセボに比くらべRA発症はっしょう者しゃの割合わりあいを減へらしていたと報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん2月がつ13日にちのLancet誌し電子でんし版ばんに掲載けいさいされた。

（2）JAMA Network Open誌しから　ゾコーバは新型しんがたコロナの回復かいふく期間きかんを短縮たんしゅくする？
　東京大学とうきょうだいがくの四よん柳やなぎ宏ひろし氏しらは、3CLプロテアーゼ阻害そがい薬やくのエンシトレルビル（商品しょうひん名めいゾコーバ）を軽症けいしょうから中等ちゅうとう症しょうの新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう（COVID-19）患者かんじゃに投与とうよして有効ゆうこう性せいと安全あんぜん性せいを評価ひょうかするSCORPIO-SR臨床りんしょう試験しけんの第だい3相そう部分ぶぶんの成績せいせきをまとめ、エンシトレルビルはプラセボに比くらべ主おもな症状しょうじょう消失しょうしつまでの期間きかんを約やく1日にち短縮たんしゅくしたと報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん2月がつ9日にちのJAMA Network Open誌し電子でんし版ばんに掲載けいさいされた。

（3）NEJM誌しから　甲状腺こうじょうせんホルモン受容じゅよう体たいβべーた作動さどう薬やくがNASHの肝かん線維せんい化かを抑制よくせい
　英国えいこくOxford大学だいがくのStephen A. Harrison氏しらは、非ひアルコール性せい脂肪しぼう性せい肝炎かんえん（NASH）患者かんじゃに甲状腺こうじょうせんホルモン受容じゅよう体たいβべーた（THR-βべーた）作動さどう薬やくresmetiromを経口けいこう投与とうよする第だい3相そう臨床りんしょう試験しけんMAESTRO-NASHを行おこない、投与とうよ開始かいしから52週しゅう時点じてんの臨床りんしょうスコアや肝きも生せい検けんの結果けっかを評価ひょうかし、プラセボに比くらべresmetiromは肝臓かんぞうの線維せんい化か進行しんこうを抑制よくせいしていたと報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん2月がつ8日にちのNEJM誌し電子でんし版ばんに掲載けいさいされた。

（4）JAMA Network Open誌しから　学校がっこう尿にょう検診けんしんでのIgA腎じん症しょうスクリーニングは費用ひよう対たい効果こうか良好りょうこう
　慶應大学けいおうだいがくの本多ほんだ貴たか実子じっし氏しらは、学校がっこう検診けんしんでのIgA腎じん症しょう尿にょうスクリーニングの費用ひよう対たい効果こうか分析ぶんせきを行おこない、早期そうき発見はっけんと早期そうき治療ちりょうにより透析とうせきが必要ひつような末期まっき腎不全じんふぜんに進行しんこうするCKD患者かんじゃを減へらす過程かていも含ふくめたモデルで算出さんしゅつすると、日本にっぽんの学校がっこう検尿けんにょうの費用ひよう対たい効果こうかは高たかく、資金しきんを投入とうにゅうする価値かちがあると報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん2月がつ16日にちのJAMA Network Open誌し電子でんし版ばんに掲載けいさいされた。

（5）eClinicalMedicine誌しから　GLP-1受容じゅよう体たい作動さどう薬やくと運動うんどうの併用へいようがリバウンドを防ふせぐ
　デンマークCopenhagen大学だいがくのSimon Birk Kjær Jensen氏しらは、8週間しゅうかんの低ていカロリー食しょくで減量げんりょうに成功せいこうした肥満ひまん患者かんじゃを対象たいしょうに、運動うんどうとGLP-1受容じゅよう体たい作動さどう薬やくの1年ねん後ごまでの減量げんりょう維持いじ効果こうかを検討けんとうするランダム化か比較ひかく試験しけんを行おこない、さらに介入かいにゅう期間きかん終了しゅうりょうから1年ねん後ご（104週しゅう後ご）までのリバウンド防止ぼうし効果こうかも検討けんとうし、減量げんりょうと体からだ脂肪しぼう率りつを減へらす効果こうかを維持いじしやすかったのは、運動うんどうと薬物やくぶつ療法りょうほうの併用へいよう者しゃだったと報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん2月がつ19日にちのeClinicalMedicine誌し電子でんし版ばんに掲載けいさいされた。