3月21日にちをもって、熊本くまもと県けんもようやくまん延えん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちが解除かいじょされた。九州きゅうしゅうという島国しまぐにの中なかで、熊本くまもと県けんだけが措置そちを継続けいぞくしていた。感染かんせん者しゃ数すうが減少げんしょうに転てんじなかったこともあるが、他た県けんに比くらべて病床びょうしょう使用しよう率りつが高こう止とまりしていたことが最大さいだいの原因げんいんである。

　熊本くまもとを取とり囲かこむ県けんが軒並のきなみ解除かいじょされる中なか、熊本くまもとの解除かいじょが遅おくれたのは、医療いりょう提供ていきょう側がわとして恥はずかしいことである。ただし、熊本くまもと県けん全体ぜんたいの病床びょうしょう使用しよう率りつは他た県けんと比くらべてそんなに遜色そんしょくない。熊本くまもと市し以外いがいは頑張がんばってコロナ対応たいおうの病床びょうしょうを確保かくほし、病床びょうしょう使用しよう率りつは抑おさえられていた。それに比くらべ、（相対そうたい的てきに患者かんじゃ数すうが多おおいという事情じじょうはあるにせよ）熊本くまもと市しの病床びょうしょう使用しよう率りつはひどかった。

　通常つうじょう時じの熊本くまもと市しの総そう病床びょうしょう数すうは約やく1万まん5000床しょう。そのうちコロナ対応たいおうの病床びょうしょう数すうは289床しょう、全体ぜんたいの1.9％である。これは福岡ふくおか市しや鹿児島かごしま市しの2.5％と比くらべ、あまりにも低ひくい。少すくなくとも100床しょう程度ていど増ふやさなければ、2.5％には届とどかない。このままでは第だい7波はでも、熊本くまもと県けんだけ経済けいざい活動かつどうを止とめなければいけないかもしれない。