ドイツFriedrich-Alexander大学だいがくErlangen-NürnbergのKatharina Kocher氏しらは、29カ月かげつ間あいだにSARS-CoV-2ワクチンを217回かい接種せっしゅしたと主張しゅちょうする男性だんせいの同意どういを得えて検査けんさを行おこない、ワクチンの高こう頻度ひんど反復はんぷく接種せっしゅの影響えいきょうについて検討けんとうした。この男性だんせいの免疫めんえき機能きのうに異常いじょうは見みられず、スパイク蛋白質たんぱくしつに対たいする免疫めんえき応答おうとうは一般いっぱん的てきなワクチン接種せっしゅ者しゃより高たかく、SARS-CoV-2感染かんせん歴れきは認みとめられなかったと報告ほうこくした。結果けっかは2024年ねん3月がつ4日にちのLancet Infectious Disease誌し電子でんし版ばんにCORRESPONDENCEとして掲載けいさいされた。

　ワクチンのプライムブースト接種せっしゅは免疫めんえき応答おうとうを増強ぞうきょうするが、慢性まんせい的てきな抗原こうげん曝露ばくろは免疫めんえき寛容かんようを誘導ゆうどうする可能かのう性せいがある。これまで、ヒトに対たいするワクチンの過剰かじょう反復はんぷく投与とうよの利益りえきとリスクは明あきらかではなかった。