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名古屋第二日赤の“誤診報道”、SMA症候群を救急外来で診断する必要はない:日経メディカル

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緊急きんきゅう寄稿きこう研修けんしゅうまもらねばならない
名古屋なごやだいにちあかの“誤診ごしん報道ほうどう”、SMA症候群しょうこうぐん救急きゅうきゅう外来がいらい診断しんだんする必要ひつようはない

2024/06/20
谷口たにぐち きょう谷口たにぐち医院いいん

kasto/stock.adobe.com

 6月18にち朝刊ちょうかんんでうたがい、渦中かちゅう日本赤十字社にほんせきじゅうじしゃ愛知あいち医療いりょうセンター名古屋なごやだい病院びょういん以下いか名古屋なごやだいにちあか病院びょういん」)のウェブサイト掲載けいさいされている報告ほうこくしょんでその「うたがい」は「いかり」へとわった。

 「うえちょうあいだまく動脈どうみゃく(SMA)症候群しょうこうぐん救急きゅうきゅう外来がいらい研修けんしゅう誤診ごしんして、それが理由りゆう患者かんじゃ死亡しぼうした? 病院びょういん研修けんしゅう責任せきにんみとめた??」

 こんなことあっていいわけがない。これは完全かんぜん誤解ごかい誤報ごほうである。もちろん、報道ほうどう病院びょういん報告ほうこくしょからられる情報じょうほうにはかぎりがあり、ぼくらない「現場げんば空気くうきかん」や「記録きろくのこらないやりり」があるのは承知しょうちしている。

 ただ、いまられる情報じょうほう検証けんしょうするかぎり、研修けんしゅうに(ほぼ)ざいはなく、病院びょういん対応たいおうほうにいろいろと疑義ぎぎがあり、報道ほうどうしているおおくのメディアはまるでかっていない。そのことをぼく情報じょうほう発信はっしんりょくすべてを使つかってつたえなければ……。そうかんがえて本稿ほんこうくことにした。

 まずは報道ほうどうから事件じけんかえる。

著者ちょしゃプロフィール

たにぐち やすし●1991ねん関西学院大学かんせいがくいんだいがく社会学部しゃかいがくぶそつ。2002ねん大阪市立大学おおさかいちりつだいがく医学部いがくぶそつ。タイのエイズ施設しせつでのボランティアを大阪市立大学おおさかいちりつだいがく医学部いがくぶ総合そうごう診療しんりょうセンター所属しょぞくとなり、現在げんざい同大どうだい非常勤ひじょうきん講師こうし。2007ねん開業かいぎょうした太融寺たいゆうじまち谷口たにぐち医院いいんを2023ねん6がつ閉院へいいんし、同年どうねん8がつ谷口たにぐち医院いいん開業かいぎょう

連載れんさい紹介しょうかい

谷口たにぐちきょうの「都市としがた総合そうごう診療しんりょう極意ごくい
谷口たにぐちきょうの「梅田うめだのGPがどうしてもつたえたいこと」続編ぞくへんです。2023ねん6がつ太融寺たいゆうじまち谷口たにぐち医院いいん閉院へいいんとともに終了しゅうりょうした谷口たにぐちのコラムですが、同年どうねん8がつ谷口たにぐち医院いいん開業かいぎょうしたことから、コラムめいあらためました。患者かんじゃさんにもっとちか立場たちば医療いりょうおこな谷口たにぐち都市としがた総合そうごう診療しんりょう実際じっさいをおとどけします。

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