包茎とは、亀頭が包皮に覆われている状態のことを言い、基本的には症状のない病気です。場合により、痛みを伴い、排尿障害、亀頭包皮の炎症、尿路感染症が起こることもあります。
ご自身の包茎を治療したいと思った時に、最初に受診するのは、泌尿器科や形成外科です。それぞれの科に泌尿器科専門医や形成外科専門医の資格を持った医師がいますが、包茎を専門としていない医師もいるため、事前にお問い合わせされるといいでしょう。包茎は緊急性がなく、また病院によって治療に差がでる病気ですので、事前に専門の病院を調べることが重要です。場合によっては、病院よりもクリニックの方が専門としているところは多くみられます。自分の納得が行く治療をしてもらえる、相性が合う医師を探しましょう。
包茎の診断は見た目から行います。状態により、包皮をめくることができない真性包茎、めくることができる仮性包茎、包皮が亀頭をしめつけることによって血流の流れが悪くなっている嵌頓包茎に分類できます。ご自身でも見た目で診断できるため、診断のためには病院でもクリニックでも差はありません。
治療は年齢で異なります。成長とともに治っていくため、小児であれば症状のない限り、真性包茎と仮性包茎の治療は不要です。小児で治療が必要なのは嵌頓包茎の場合です。成人では、真性包茎、嵌頓包茎に治療を行います。病院での治療は、軟膏を塗って少しずつ剥く処置や、手術治療になります。病院ごとに得意とする治療法が違うため、事前に病院の特徴を調べ、ご自身に合う病院を受診しましょう。セカンドオピニオンを利用して、受診後に他の病院を紹介してもらうことも可能です。
包茎の方が、嵌頓包茎状態になってしまった場合、または、ご自身が治療したいという意思をもった時が受診に最適なタイミングです。