世界で学ぶ!
2024.06.05
アメリカで本場の映画・映像制作を学ぶ!英会話力が向上し、他文化理解が深まった(横田日菜さん)
文学生留学国際交流
明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は文学部の横田さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方横田日菜さん(文学部4年)
留学先 |
アメリカ |
大学名 |
ニューヨーク州立大学バッファロー校 |
留学プログラム名 |
大学間協定留学(交換型) |
留学期間 |
2022年8月~2023年5月 |
卒業高校名 |
北海道札幌南高等学校 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
私は幼い頃から外国の映画やドラマ、音楽に慣れ親しんで来ました。そのおかげで、世界には日本とは異なる文化や人々の考え方があることを知り、「いつか留学して、実際の経験を通して外国の文化を知りたい!」と考えるようになりました。留学を決心したのは大学1年次の夏ごろでした。英語力向上のためにも、長期で現地の大学の授業を受けたいという気持ちが強かったため、語学研修などではなく、大学間協定留学が絶好のチャンスだと考え、応募を決めました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
英語の勉強はTOEFL iBTの準備がメインでした。TOEFL iBT 80点突破を目指すことに特化した参考書を活用し、4技能をバランス良く習得できるよう努力しました。また、日常生活で英語に触れる機会も増やすよう意識し、海外ドラマや映画を英語字幕で視聴したり、明治大学で開催される英語を使うイベントに参加したりしていました。
受験した語学試験があれば教えてください。
TOEFL iBT
- 2021年10月:78点
- 2022年1月:81点
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
留学の大きな目標は、アメリカの文化を知り英語力を高めることでしたが、具体的に現地で学びたいことは、アメリカという国に興味を持つようになったきっかけである映画やメディアについてでした。そこで、映画について学ぶことができる専攻があるニューヨーク州立大学バッファロー校を志望しました。この大学には、メディア研究の学部があり、映画制作の基礎や映画を含めたメディア全般について学ぶことができました。
他にも、英語文学・評論・ジェンダー研究など、学ぶことができる分野は多岐に渡っており、明治大学での専攻や私が学びたいと考えていることに合致していたため、この大学への留学を決めました。
新学期開始のイベントにて、ニューヨーク州立大学バッファロー校のマスコットキャラクター「Victor E. Bull」との一枚
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
スピーキング力の向上につながることをもっと行うべきだったと感じましたが、日本でできることには限界があるので、その他に、現地の人との話題作りに役立つような知識を身に付けておくことを強くお勧めします。ポップカルチャーでも政治に関してでも、現地の学生の関心の幅の広さには圧倒されました。
持ち物に関しては、普段使い慣れている生活必需品はなるべくたくさん持って行くと良いです。衣服の洗濯崩れが気になる人は、現地で購入すると高いため、洗濯ネットを持って行くことをお勧めします。また、留学に慣れるまでの最初の期間は体調を崩しやすいので、風邪薬なども多めに持って行くと良いです。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
英語を話すことへの抵抗をなくし、英語力を伸ばすことがまず第一の目標でしたが、これは達成することができました。ネーティブと日常会話をすることになるので、自然なリアクションの取り方やカジュアルな話し方を身に付けることができました。また、さまざまな人種が混在するアメリカという国の文化も、実際に住んで生活してみることで、身をもって知ることができたため、多文化社会での生活について知るという目的も達成できました。
アメリカサイドからナイアガラの滝のフェリーツアーに参加しました
留学先で学んだ学問について教えてください
- 明治大学で学んでいる分野:英米文学
英米文学を専攻しており、主に米作家による作品を学んでいます。全て英語で行われる授業も履修していますが、基本的には英語で作品を読み、日本語でそれについて議論するということが多いです。言語としての英語についても学んでおり、統語論や音声学などの授業も履修しました。詳細な文法の仕組みや発音の成り立ちなど、英語自体について扱うことも多いです。専攻外の分野では、映画についてや文化人類学など、興味のある分野を学んでいます。
- 留学先で学んだ分野:映画、メディア、英文学、ジェンダー、音楽文化
留学先では、日本ではなかなか学ぶことのできない分野について学ぼうと決めていました。秋学期は、主にメディア専攻の授業を履修し、映像制作の基礎、移民が題材となっている映画作品やアートなどについて学びました。春学期は、履修できる映像作品関係のメディア授業があまりなかったことと、帰国後の単位認定について考慮したことから、英文学や文学批評についての授業を履修しました。他にも、ジェンダーや音楽文化についても学びました。
日本語でもあまり学んだことのない分野を英語で学ぶことは、正直難しいことも多かったのですが、挑戦する価値がありました。学生同士でショートフィルムを制作する課題や、ポッドキャストを録音する課題などがあり、日本ではなかなかできない貴重な経験ができました。帰国後の単位認定についても、事前によく調べて申請したので、現地で修得した単位が全て明治大学の単位として認められました。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
難易度の高い授業に苦戦。努力を積み重ね、最終試験で高得点!
春学期に履修していた英文学の授業の難易度が高く、現地の学生について行くことに必死でした。週に2回行われる授業だったため、毎日何ページも作品や記事を読まなければならず、一日の大半を大学の図書館で過ごす日もありました。このような中、中間試験で苦戦していた私に気付いた先生が、私が留学生であることを考慮し、最終試験では解答時間を延長してくださいました。せっかく配慮いただいたからには良い結果を残したいと考え、念入りに準備をして試験に臨みました。
その結果、クラスの中でもトップに入る点数だったという先生からのメールを受け取ることができました。留学生であるという点を理解し、信頼してくださった先生に感謝するとともに、努力して良かったと感じることができた経験でした。
大学図書館にて、試験に向けて友人と勉強している様子
さまざまなアメリカ文化を経験するため、積極的にイベントへ参加
留学先では、できるだけ多くの経験をしたいと意識していたため、さまざまなイベントに参加しました。幸いなことに、大学の規模が大きかったため、シーズンごとに多くのイベントが大学内で行われており、友人たちと楽しく安全に参加することができました。中でも、本場アメリカを感じることができるアメリカンフットボールの試合観戦や、ハロウィーンの時期のアクティビティが印象に残っています。
驚いたことと言えば、新学期の始まりを盛大においする風習があることで、最初の週は移動式遊園地がキャンパスに来たり、DJによるパフォーマンスが行われたりしていました。ためらわずに、さまざまなことに挑戦したことで、友人との仲も深まり、かけがえのない思い出ができました。
キャンパスに移動式遊園地が来た際の一枚
大学のパンプキンカービングイベントにて、友人たちと作ったジャックオーランタン
最後に
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
留学を経験して最も学んだと感じることは、文化の違いへの接し方についてです。留学当初は、慣れない環境にどうしても違和感や居心地の悪さを感じていました。そして当時の私は「このようなことではこの先やっていけない。少々無理をしてでも、自分をこの場所に慣らさなければならない」と考えていました。しかし、だんだんと「なじめないことは当たり前だ」と、この状況を受け入れるようになりました。こうすることで、一気に気持ちが軽くなったことを覚えています。
自身の経験から、生まれ育った文化的背景の影響力というものの大きさに気付いたことで、他文化を尊重したいという気持ちが強まりました。このような姿勢が身に付いたことは、私にとって大きな学びであり、成長でした。
サミットワンバンダービルトからの、ニューヨークの夜景
後輩へのメッセージをお願いします
自分の生まれ育った国を離れて生活をするということは、勇気がいることかもしれませんが、他の世界を知るということはとても良いことです。自分の視野も広がりますし、日本に対する見方も変わって、とても良い経験になるはずです。何よりも、留学生仲間や外国人の友人と一生の思い出ができます。留学を検討している方はぜひ挑戦してみてください。
秋学期が終わる際、留学生たちとお別れ会をした際の一枚
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