二人ふたりきりの時間じかんが始はじまり、二人ふたりだけの世界せかいが終おわっていく。だれかと共ともにある喜よろこびと孤独こどくの空隙くうげきが、私わたしの中なかで交錯こうさくする。いまだ続つづくコロナ禍かで描えがかれた、私わたしたちの心しんの行方ゆくえ。「かがみよかがみ」が開設かいせつ２周年しゅうねんを迎むかえた昨夏さくなつ以降いこう、「恋愛れんあい」カテゴリに投稿とうこうされたエッセイのなかで、最もっとも多おおくの方ほうに読よまれたエッセイ５本ほんをご紹介しょうかいします！

 ＜第だい１位い＞

「何なにが怖こわいの？」とラブホで聞きかれた時とき、彼かれを選えらんだことを後悔こうかいした（とつまる）

【あらすじ】「自分じぶんを大事だいじに」と何なん度ども言いわれて育そだってきた私わたし。彼氏かれしと何なん回かい目めかのデートでホテルに入はいったとき、やっぱり帰かえりたくなった。緊張きんちょうしている私わたしに彼かれは言いった。「何なにがそんなに怖こわいの？」。そのとき私わたしは、自分じぶんのしてきたことを振ふり返かえり、後悔こうかいした。

 ＜第だい２位い＞

「実じつは初はじめてなの、この歳としでって引ひいたでしょ」。私わたしが一線いっせんを越こえた日ひ（しゅなまる）

【あらすじ】好すきになった人ひとにはいつも彼女かのじょがいた。恋愛れんあいには臆病おくびょうで、気きがつけば社会しゃかい人じんになっていた。「思おもい切きって、誰だれでも良よいから一線いっせん越こえちゃえば？」。そんなことを親友しんゆうに言いわれながら飲のんでいた夜よる、共通きょうつうの友人ゆうじんの男性だんせいが合流ごうりゅう。そして私わたしたちは終電しゅうでんを逃のがしていた。

 ＜第だい３位い＞

「ブス」と彼かれが甘あまくささやいた夜よる。クリスマスが好すきな私わたしはもういない（更科さらしな結ゆい詠えい）

【あらすじ】かつての私わたしも、クリスマスは楽たのしみにしていた。しかし、大学生だいがくせいのとき、デートの最後さいごに私わたしを抱だきしめた彼かれが言いったのだ。「ブスだけど…」。甘あまいささやきを耳みみにできるシチュエーションと、あまりにも落差らくさがある言葉ことばが、私わたしに呪のろいをかけることになった。

＜第だい４位い＞

深夜しんや0時じ。ベッドから抜ぬけ出だすあなたの気配けはいで察知さっちした、最後さいごの夜よる（かなえ）

【あらすじ】｢一緒いっしょにいない方ほうがいい｣。ふた回まわり近ちかく年上としうえの彼かれと暮くらして1年ねん半はん。3度目どめの別わかれ話ばなしになった。私わたしは泣なきながら持もてるだけの荷物にもつを持もって深夜しんやのタクシーに乗のり、だれもいない自宅じたくへ帰かえった。そして1カ月かげつ後ご、自宅じたくにたくさんの荷物にもつが届とどいた。

＜第だい５位い＞

「連絡れんらくが来こなくても平気へいき」だったはずなのに、この不安ふあんはなぜだろう（ほいっぷ）

【あらすじ】好すきな人ひとから、返信へんしんが来こない。「連絡れんらくの多おおさは愛情あいじょうと比例ひれいしない」と心しんに留とめていたが、不安ふあんになってしまう。原因げんいんはなんだろう。夏なつバテか、新型しんがたコロナの自粛じしゅく疲づかれか。テレビでは「不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつを控ひかえて」と繰くり返かえしメッセージが流ながされ、暇ひまを持もて余あましているから不安ふあんになっているのではないだろうか。

以上いじょう、「恋愛れんあい」カテゴリーの「年間ねんかん読よまれました賞しょう」でした。
今後こんご、ほかのカテゴリーでも順次じゅんじ、発表はっぴょうしていきます。お楽たのしみに！
みなさまからのエッセイ投稿とうこうもお待まちしております！