「あなたは20代で何がしたいですか?」と問われたとき、どのように答えるだろうか。
私はきっと「10代の頃に経験できなかったことを、20代でしてみたい!」と言うだろう。
多くの人が10代で経験できたことが私にはできなかった。だから、何とか20代で挽回したい!
そんな私が20代でしたいことは「青春」である。
「20代で青春!?10代で青春できなかったのに、20代で青春なんてできるの!?」という声が聞こえる気がする。
◎ ◎
確かにそりゃそうだ……。青春とは10代にenjoyするべきものだ、という謎の偏見(?)がある。
例えば、肝試しで気になる人とペアになって、きゃー!と飛びついたり、好きな人とキャンプファイヤーで踊ったり……。
はたまた、テスト帰りにカラオケに行って歌ったり、アイスを買い食いして食べ合ったり……。毎日がハッピーで学業もプライベートも順調です!みたいなものが青春のように思える。
私は中学、高校はほぼ勉強しかしていなかった。高校はアルバイトを禁止していたし、おまけに買い食いまで許可されていなかった。校則も厳しく、スカートを折ることや、授業中にジャージを着ることすら禁止。文化祭などの青春イベントもあったが、一年生はこのジャンルしか出しちゃだめ!といった細かいルールがあり自由度が殆どなかった。
受験が終わり、勉強地獄から抜け出してやっと大学生になったと思えば、コロナで行けませーん!構内は入れませーん!という悲劇に見舞われた。大学帰りに映画館に行くとか、友人と学食を食べるということすらできなかったのだ。
◎ ◎
そしてあれよあれよという間に、私は成人して20代前半に突入……。なーんにもパッとしないまま、後半に突入しようとしている……。
現実とはなんて恐ろしいのか。神様がいるなら今すぐ私の目を塞いでほしい。私は自分の年齢をもう確認したくはないのだ。
私の青春よ。あなたはどこに消えたのですか?神様がいるのなら、答えてください。私のあるべき青春はいったいどこに消えてしまったのか。炭酸のように消えてなくなったのか。そもそもそんなものは存在しなかったのか。
20代にもなって、10代のようなキラキラした青春を望もうとは思わない。けれど、味気ない日常を淡々と過ごすと、なんとなく飽きてしまうのだ。
青春には(おそらく……)ドキドキとハラハラという気持ちが伴う。私はそれを20代で感じてみたいのだ。
好きな人と両思い!とか、気になる人とポッキーゲーム!ではなく、歳を重ねても「おっ、あれ青春だなー」って思えるようなことがしたい。
◎ ◎
アイスや飲み物を分け合うとか、手を繋いで一緒に駅まで帰るとか、学生じゃなくてもできるようなことは、たくさんあるはず。
仲のいい夫婦が一緒に散歩しているところを見たとき、「青春だな」と私は思う。
おそらく、青春に歳は関係ないのだ。いつまでも人は初々しく、若々しく、そして青春を謳歌することを許される存在なのだ。青春を体験できるかどうかは本人の考え方次第。
だからきっと、今からでも青春を体験することができるはず。遅いなんてことはない!
皆さんも一緒に青春をしませんか?
この記事を書いた人
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すもも
かがみすと
文章を書くのは下手だけど、何気ない日常の幸せをTwitterで呟くことが好き。皆さんの素敵な文章を読むのも好き。詩を書くことも好き。この春、大学院生。
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