これまでに日本アカデミー賞最優秀撮影賞を5回受賞し、映画監督としても『劔岳 点の記』(09)で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している木村大作が、映画人生60周年を記念する監督作として挑んだのが『散り椿』だ。盟友の小泉堯史が手掛けた脚本で、監督として初の時代劇に臨む。
主演には幅広い世代から絶大な支持を受ける岡田准一。本作では、かつては藩を追放されるも妻の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく男・瓜生新兵衛を儚くも強く演じる。また、道場の四天王の1人という役柄であることから約3か月にわたる殺陣の稽古に励み、激しく鋭い剣豪アクションに挑戦した。
共演には、ドラマ、映画の枠を超えて話題作に立て続けに出演する演技派・西島秀俊が、岡田演じる新兵衛と共に道場の四天王の1人で、持ち前の頭脳明晰さで藩主の側用人として頭角を現す榊原采女を演じる。かつての親友にして恋敵でもあり、藩を追われた新兵衛とは対照的に、藩で頭角を現すというキャラクターで、初共演となる岡田と対峙する。
また、黒木華、池松壮亮、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、麻生久美子、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二ら錚々たる日本を代表する豪華俳優陣が集結。このたび、そんな絢爛豪華なキャストの姿がお披露目となる特報映像と、ポスタービジュアルが初解禁となった。
撮影は、富山、彦根、長野にて時代劇としては前例のない全編オールロケを敢行。木村監督による美しい画と、岡田、西島ら豪華俳優陣による美しい佇まいを切り取った特報とポスタービジュアルになっている。日本映画の歴史にこれまでない“美しい時代劇”となる本作は、9月28日(金)から公開される。
文/編集部