「劇場げきじょう版ばんCCさくら」25周年しゅうねん舞台ぶたい挨拶あいさつ、丹下たんげ桜さくらはさくらの“李りくん”呼よびにニヤニヤ

CLAMP原作げんさくによる「劇場げきじょう版ばんカードキャプターさくら」と短編たんぺん作品さくひん「CLOVER」の公開こうかい25周年しゅうねん記念きねん舞台ぶたい挨拶あいさつが、本日ほんじつ8月がつ10日とおかに東京とうきょう・新宿しんじゅくピカデリーで開催かいさいされた。舞台ぶたい挨拶あいさつには、木之本きのもと桜さくら役やくの丹下たんげ桜さくらと、ケロちゃんことケルベロス役やくの久川ひさかわ綾あやが登壇とうだんした。

丹下たんげと久川ひさかわは、満席まんせきの会場かいじょうに手てを振ふりながら笑顔えがおで登場とうじょう。丹下たんげが観客かんきゃくに「観み終おわった直後ちょくご、主題歌しゅだいかの『遠とおいこの街まちで』を聴きいた後のちだから、余韻よいんに浸ひたっていらっしゃるのかな？」と問といかけると、観客かんきゃくは鑑賞かんしょうの満足まんぞく度どを表あらわすかのように大おおきな拍手はくしゅを送おくる。久川ひさかわが「こにゃにゃちわ～!!」とケロちゃんの声こえで挨拶あいさつすると、会場かいじょうからも「こにゃにゃちわ～!!」の声こえが。「いいな、って毎回まいかい思おもう」とうらやましがる丹下たんげが、負まけじとさくらの声こえで「はにゃ～ん」と叫さけぶと観客かんきゃくは大だい喜よろこびした。

1999年ねん8月がつに公開こうかいされ、昨日きのう8月がつ9日にちより再さい上映じょうえいが行おこなわれている「劇場げきじょう版ばんカードキャプターさくら」と「CLOVER」。今回こんかいの再さい上映じょうえいで初はじめて劇場げきじょう版ばんに触ふれる観客かんきゃくがいると知しった丹下たんげと久川ひさかわは驚おどろきつつ、公開こうかいから25年ねんが経たっても「劇場げきじょう版ばんカードキャプターさくら」の輪わが広ひろがっていることを喜よろこんでいた。25周年しゅうねんを迎むかえた心境しんきょうについては、丹下たんげが「25年ねん前まえには、まさか25年ねん後ごにも舞台ぶたい挨拶あいさつをするとは夢ゆめにも思おもわなかった」としみじみと話はなす。そして「かわいらしさ、やさしさ、あたたかさ、夢ゆめと魔法まほうとひたむきさが色褪いろあせない。いいな、大事だいじだな、ステキだなと思おもうことが詰つまっているいい作品さくひんだと改あらためて感かんじています」と作品さくひんの魅力みりょくを伝つたえた。

昨日きのう久ひさしぶりに劇場げきじょう版ばんを観みたという久川ひさかわ。映像えいぞうについて「セル画がですよね。あの水みずしぶきにすごい枚数まいすうがかかったことは、浅香あさか（守生もりお）監督かんとくから聞きいていて。昨日きのう観みたけれど、全然ぜんぜん昔むかしっぽくない！」と25年ねん前まえの作品さくひんとは思おもえないと話はなす。一方いっぽうで、「ブラウン管ぶらうんかんのテレビが出でてくるけれど、携帯けいたい、スマホも出でてこない。（知世ともよが持もつ）ビデオカメラもテープで撮とるやつだったりして」と観みて感かんじた“当時とうじらしさ”にも触ふれた。また作品さくひんが色褪いろあせない理由りゆうを久川ひさかわが「ちょっとしたところに時代じだいは感かんじるけれど、さくらの気持きもちとか人ひとの心しんは普遍ふへん的てきなものを描えがいているから」と分析ぶんせきすると、丹下たんげも「同感どうかんです！」と力ちからを込こめて同意どういした。

お気きに入いりのシーンを尋たずねられた久川ひさかわは、ケロちゃんの顔面がんめんがどアップになり「これが……？ 香港ほんこん!?」と言いう場面ばめんを挙あげる。「あのシーンはずっと忘わすれられない」と言いう久川ひさかわに、丹下たんげも「誰だれが観みてもうれしいシーン。私わたしもうれしい！ ケロちゃんで（画面がめんが）いっぱいになる！」と笑えみを浮うかべた。久川ひさかわのもう1つのお気きに入いりだと言いうのはさくら、知世ともよ、桃もも矢や、雪兎ゆきうさぎらが食事しょくじをする際さいのケロちゃん。「お兄にいちゃんにバレないように器うつわの下したに隠かくれていて、いないなと思おもったら、セイロの下したに張はりついていて。『ミッション：インポッシブル』みたいな（笑）」と振ふり返かえると、丹下たんげも「私わたしも好すきなシーンの1つ！」と続つづいた。

丹下たんげは香港ほんこんのピークトラムが映うつるシーンをピックアップ。「ピークトラムは日本にっぽんでいうケーブルカーみたいなもの。日本にっぽんだと山やまの中なかにあることが多おおいので、景色けしきも山やま。でも、香港ほんこんでは高層こうそうビル群ぐんや街並まちなみを見みながら観光かんこうができる。ケーブルカーとかリフトとか山やまの乗のり物もの全般ぜんぱんが好すき！」とケーブルカー好すきを告白こくはくした。しかし高たかいところは苦手にがてなため、足元あしもとは見みずに、景色けしきのみを楽たのしむとも明あかしている。さらに、劇げき中ちゅうでピークトラムで登のぼった先さきに小しょう狼おおかみの実家じっかがあることに触ふれ、丹下たんげはさくらが当時とうじ小しょう狼おおかみを「李りくん」と読よんでいたことに注目ちゅうもく。「（さくらと小しょう狼おおかみの）その後ごを知しっているだけに、呼よび方かたが新鮮しんせん！」とニヤニヤしながら「当時とうじはクロウカードをめぐり競きそい合あう仲なか。まだライバルだった」と懐なつかしむ。またさくらと小しょう狼おおかみの母親ははおやとの対面たいめんについては「（劇場げきじょう版ばんで）李りくんのお母かあさんに会あえたのは、あのタイミングだったから。だから、スッといけたんだと思おもう。サブタイトルを入いれるなら、“ドキドキ！ご実家じっか訪問ほうもんではにゃーん”だった！」とお茶目ちゃめに話はなし、当時とうじの関係かんけいだったからこそ、気軽きがるに実家じっかを訪問ほうもんできたと解説かいせつした。劇場げきじょう版ばんには小しょう狼おおかみの姉あねたちも登場とうじょうするが、久川ひさかわは姉あね役やくのキャスト陣じんのアフレコを「収録しゅうろくの時ときも、賑にぎやかすぎてすごかった」と振ふり返かえり大笑おおわらいした。

イベント後半こうはんには浅香あさか守生もりお監督かんとくからのメッセージをMCが代読だいどく。香港ほんこんでのロケハンが思おもい出でに残のこっていると言いう浅香あさか監督かんとくの言葉ことばに、久川ひさかわは「相当そうとうハードだったらしい。資料しりょうとしてたくさん写真しゃしんを撮とったらしくて。何なに千せん枚まいみたいな単位たんいで撮とってたみたい」と、忠実ちゅうじつな景色けしきの再現さいげんの裏うらに詰つまった制作せいさくスタッフの苦労くろうを伝つたえる。それを受うけた丹下たんげが「バードストリートもピークトラムも観光かんこうサイトのホームページで写真しゃしんを見みたらそのまま。すごくリアルだった！」と述のべた。

最後さいごの挨拶あいさつで久川ひさかわは「25年ねん経たっても色褪いろあせない映画えいが。Blu-rayやDVDとかもお家いえにあるのに、わざわざ劇場げきじょうまで足あしを運はこんでくださってありがとございます」と観客かんきゃくに感謝かんしゃする。続つづけて「丹下たんげとはちょこちょこ会あっているけれど、『カードキャプターさくら』でファンのみなさんと一緒いっしょに同おなじ空間くうかんで過すごせるのはうれしいです」と笑顔えがおを見みせた。そしてケロちゃんの声こえで「会場かいじょうのみんなー、えらいおおきになー。これからも応援おうえんしたってなー。ほななー！」と挨拶あいさつすると、この日ひ一番いちばんの拍手はくしゅが湧わき起おこった。丹下たんげも「何なにか、さくらで言いわなくちゃ……。ケロちゃんどうしたらいいかな？」と久川ひさかわに助たすけを求もとめると、「こういうときはなー、『はにゃ～ん』とか『ほえええ!!』とか言いったらええねん！」とフォロー。しばらくセリフを考かんがえた後のち、「決きめた！」と微笑ほほえんだ丹下たんげは「汝なんじのあるべき姿すがたに戻もどれ、クロウカード！」とカッコよく決きめ、和気わきあいあいとしたイベントを締しめくくった。