絵本えほん「PIHOTEK 北極ほっきょくを風ふうと歩あるく」ショートアニメ化か、制作せいさくはファンワークス

極地きょくち冒険ぼうけん家か・荻田おぎた泰やすし永えいが文ぶんを、井上いのうえ奈奈ななが絵えを担当たんとうした絵本えほん「PIHOTEK 北極ほっきょくを風ふうと歩あるく」がショートアニメ化かされ、本日ほんじつ放送ほうそう・配信はいしんが開始かいしされた。30秒びょうのショートver.は全国ぜんこくのTVCMで放送ほうそうされ、ディレクターズカット版ばんとなる2分ぶんのロングver.がYouTubeのアニエホンのチャンネルに投稿とうこうされている。

講談社こうだんしゃの絵本えほんをショートアニメ化かし、テレビCMやWeb上じょうで公開こうかいするプロジェクト・アニエホン。「アニエホン『PIHOTEK(ピヒュッティ) 北極ほっきょくを風ふうと歩あるく』」は、その第だい3弾だんとして展開てんかいされる。同どう作さくはたった1人ひとり、北極ほっきょくでソリを引ひき歩あるく“僕ぼく”の1日にちを描えがく物語ものがたりで、雄大ゆうだいで美うつくしい北極ほっきょくの景色けしきが3DCGを交まじえながら描写びょうしゃされている。

アニメーション制作せいさくは「映画えいが すみっコぐらし」シリーズや「アグレッシブ烈子れつこ」を手てがけるファンワークス、監督かんとくはNHK「みんなのうた」などに携たずさわるホッチカズヒロが務つとめた。音楽おんがくは羽深はぶか由理ゆりが担当たんとうし、イヌイットに伝つたわる独特どくとくの発声はっせい法ほうによる歌うたと弦楽器げんがっきを組くみ合あわせ、幻想げんそう的てきな世界せかい感かんを表現ひょうげんしている。ホッチカズヒロはアニメ前半ぜんはんから後半こうはんまでにかけての色いろの変化へんかに触ふれ、「特殊とくしゅな印刷いんさつのきらめく描線、かわいらしい動物どうぶつたちの登場とうじょうする静しずかな前半ぜんはんと後半こうはんのページをめくると次々つぎつぎ移うつり変かわる展開てんかいと色彩しきさい。その色いろの美うつくしさを日々ひび変化へんかし続つづける光ひかりの色彩しきさいと捉とらえさせていただき、北極ほっきょくのどこまでも続つづく壮大そうだいな風景ふうけいをアニメーションの力ちからで膨ふくらませて表現ひょうげんさせていただきました」とコメントを寄よせた。

「アニエホン『PIHOTEK(ピヒュッティ) 北極ほっきょくを風ふうと歩あるく』」ディレクターズカット版ばん

ホッチカズヒロ コメント

北極ほっきょくのどこまでも続つづく大自然だいしぜんをたった一人ひとりで風ふうと歩あるいていく、詩的してきで、哲学てつがく的てきで、大だい冒険ぼうけんであり、また日々ひびの繰くり返かえしでもある。私わたしはすぐ「ピヒュッティ」の北極ほっきょくの世界せかい観かんに引ひき込こまれてしまいました。その映像えいぞう化かに携たずさわらせていただき大変たいへん光栄こうえいです。
特殊とくしゅな印刷いんさつのきらめく描線、かわいらしい動物どうぶつたちの登場とうじょうする静しずかな前半ぜんはんと後半こうはんのページをめくると次々つぎつぎ移うつり変かわる展開てんかいと色彩しきさい。
その色いろの美うつくしさを日々ひび変化へんかし続つづける光ひかりの色彩しきさいと捉とらえさせていただき、北極ほっきょくのどこまでも続つづく壮大そうだいな風景ふうけいをアニメーションの力ちからで膨ふくらませて表現ひょうげんさせていただきました。
このアニメが絵本えほんの魅力みりょくを伝つたえる一助いちじょとなれば幸さいわいです。

羽深はぶか由理ゆりコメント

北極ほっきょくをたった一人ひとりで歩あるく、命いのちと死しを感かんじる美うつくしい物語ものがたりを音楽おんがくで表現ひょうげんすることは難むずかしく、非常ひじょうにやりがいがありました。
中ちゅう間あいだ部ぶではthroat singing（喉のど歌か）の素材そざいを用もちい、「夢ゆめうつつのあわい」の世界せかい観かんを音楽おんがくで広ひろげることを試こころみました。

荻田おぎた泰やすし永えいコメント

私わたしの心しんの中なかにあった心象しんしょう風景ふうけいの北極ほっきょく冒険ぼうけんを、井上いのうえ 奈奈ななさんの素晴すばらしい表現ひょうげんで絵本えほんとして完成かんせいした時ときにも感動かんどうしましたが、まさかそれがアニメーションとして動うごき出だすとは。
動物どうぶつたち、空そらから降おりてくる暗闇くらやみ、あわいの世界せかい、そして吹ふき渡わたる風ふう。命いのち、生なまと死し、風ふうに仮託かたくしたメッセージが、このアニメーションがきっかけとなって、世界せかいに吹ふき渡わたっていくことができれば嬉うれしい限かぎりです。冒険ぼうけんという行為こういは、冒険ぼうけん者しゃ自身じしんを思おもいもよらない世界せかいに連つれて行いってくれます。
「PIHOTEK」がこれからどんな冒険ぼうけんをして行いくのか、作者さくしゃとして楽たのしみです。

井上いのうえ奈奈ななコメント

自身じしんが生うみ出だした世界せかいがアニメーション化かされるという幸福こうふくな機会きかいに恵めぐまれ、『PIHOTEK』を絵本えほんにするために数かぞえきれないほどのスケッチを重かさねた日々ひびを思おもい出だしています。
雪ゆきの中なか、白しろい息いきを吐はきながら一心不乱いっしんふらんに進すすむ主人公しゅじんこう。ウサギたちが身みを寄よせ合あい、暖だんをとる姿すがた。全速力ぜんそくりょくで駆かける狼おおかみと、必死ひっしに逃にげるカリブー。アニメーションが完成かんせいし、絵本えほんの「頁ぺーじと頁ぺーじの間あいだの世界せかい」が可視かし化かされたようで胸むねが高鳴たかなりました。
主人公しゅじんこうがテントで眠ねむったあとの世界せかいでは、アニメーションならではの世界せかいが表現ひょうげんされています。
「PIHOTEK　北極ほっきょくを風ふうと歩あるく」というタイトルにふさわしく、この物語ものがたりが世界中せかいじゅうに旅たびを続つづけてくれますように。