門脇かどわき麦むぎ、「世界せかいは今日きょうから君きみのもの」舞台ぶたい挨拶あいさつで「殻から破やぶれてませんが何なにか？」

「世界せかいは今日きょうから君きみのもの」の完成かんせい披露ひろう上映じょうえい会かいが本日ほんじつ7月がつ5日にちに東京とうきょうのユナイテッド・シネマ アクアシティお台場だいばにて行おこなわれ、キャストの門脇かどわき麦むぎ、三浦みうら貴たか大だい、比留川ひるかわ游ゆう、主題歌しゅだいかを担当たんとうした藤原ふじわらさくら、監督かんとくの尾崎おざき将すすむ也が登壇とうだんした。

本ほん作さくは、門脇かどわき演えんじる不器用ぶきようで引ひっ込こみ思案じあんな女性じょせい・小沼おぬま真実まなみが、仕事しごとや新あたらしい人々ひとびととの出会であいを通とおして成長せいちょうしていく姿すがたを描えがいた人間にんげんドラマ。

尾崎おざきが「風変ふうがわりな女おんなの子こが主人公しゅじんこうのコメディを作つくりたいと思おもってたんですが、そういう映画えいがはこの人ひとを主演しゅえんに据すえると決きめないと発想はっそうが続つづかない。ドラマで一緒いっしょに仕事しごとをした門脇かどわきさんならできると思おもって、そこからこの映画えいがが始はじまりました」と明あかすと、門脇かどわきは「真実しんじつは尾崎おざきさんご自身じしんだと思おもって。女おんな版ばん尾崎おざきさんを演えんじる気持きもちで現場げんばにいました」と続つづける。

三浦みうらが話はなし始はじめると、誰だれかの持もったマイクがハウリングを起おこし「ピー」という音おとが。三浦みうらは「すごい『ピー』って言いってる……」とぼやき、話はなしを続つづけようとするがまたもハウリングが起おこり「俺おれのせいかな」とポツリ。会場かいじょうが笑わらいに包つつまれた。

本ほん作さくのキャッチコピーが「笑顔えがおまで、あと少すこし。」であることから、司会しかいより「皆みなさんにとって笑顔えがおになれるものは？」という質問しつもんが飛とぶ。門脇かどわきが「おいしい食たべ物もの」と答こたえると、三浦みうらは「僕ぼくも食たべ物ものですね」と続つづけ、「しょっちゅう行いく焼やき鳥とり屋やがあるんですけど、いつからかそこに来くるお客きゃくさんがほとんど知しり合あいになって。家いえにいるときはすごく暗くらくて、意識いしき的てきにそういうところに行いかないと一言ひとこともしゃべらない日ひがある。すると仕事しごとのときセリフを言いおうとしても喉のどが動うごかないんですよね」と苦笑くしょうした。

比留川ひるかわも「食たべ物もの」と答こたえ、藤原ふじわらは「ここまで来きたら食たべ物ものって言いわないと駄目だめな雰囲気ふんいき。世界せかいで一番いちばん牛ぎゅうタンが好すきです。牛うしは見みてもかわいいし食たべてもおいしくて、すごく素敵すてきです」とにこやかに話はなし、会場かいじょうを沸わかせる。尾崎おざきは「食たべ物ものにはこだわりがないけど、映画えいがオタクだから映画えいが観かんてればご機嫌きげんですね」と答こたえた。

自分じぶんの殻からに閉とじこもりがちな人ひとへのアドバイスを求もとめられた門脇かどわきは「何なにを殻からと定義ていぎするのかにもよりますけど、破やぶれていないことにコンプレックスを感かんじません。『殻から破やぶれてませんが何なにか？』みたいな。そう思おもってるとちょっとだけ強つよくなれる気きがします」と述懐じゅっかい。三浦みうらは「殻からはぶち破やぶって出でていくんじゃなくて、上うえだけちょんとやって外そとに出でて、取とっておいたほうがいいんじゃないですかね。逃にげてもいいし後うしろ向むきでもいい。ぜひ殻からは取とっておいてくれれば」とメッセージを送おくった。

「世界せかいは今日きょうから君きみのもの」は、7月がつ15日にちより東京とうきょう・渋谷しぶやシネパレスほか全国ぜんこくにて公開こうかい。