「ユダヤ人じんを救すくった動物どうぶつ園えん」実在じつざいの人物じんぶつ演えんじたジェシカ・チャステインが役やく作づくりを語かたる

「ユダヤ人じんを救すくった動物どうぶつ園えん アントニーナが愛あいした命いのち」の主演しゅえんを務つとめる、ジェシカ・チャステインのコメントが到着とうちゃくした。

本ほん作さくはダイアン・アッカーマンのノンフィクション小説しょうせつを、ニキ・カーロが映像えいぞう化かしたヒューマンドラマ。ドイツ占領せんりょう下かのポーランド・ワルシャワで、自分じぶんたちの運営うんえいする動物どうぶつ園えんにユダヤ人じんを匿かくまい300人にんもの命いのちを救すくった夫婦ふうふの実話じつわが描えがかれる。

製作せいさく総そう指揮しきも務つとめたチャステインは、自身じしんが演えんじた主人公しゅじんこうアントニーナを「一般いっぱん的てきな女性じょせいだった。でも、彼女かのじょは見知みしらぬ人ひとたちに向むかって扉とびらを開あけた。自分じぶんの子供こどもたちの安全あんぜんを犠牲ぎせいにしてまでも、ほかの人ひとたちの命いのちを救すくうことが大事だいじだと思おもったの。それは、私わたしにとってすごくインスピレーションを得えられることだった」と説明せつめいする。

そして、アントニーナの魅力みりょくを「愛あいと希望きぼうと思おもいやりがあるところ」と話はなし、「これまでの映画えいがで描えがかれてきた“ヒーロー像ぞう”というのは、強靭きょうじんで、何なにかに立たち向むかっていくような戦たたかう人ひとだったように思おもう。だけど、アントニーナは戦たたかう人ひとではない。戦たたかわない勇気ゆうきというものもあると思おもう。そして、彼女かのじょは愛あいで戦たたかっているの。愛あいを武器ぶきにして嫌悪けんおと戦たたかっている。その姿勢しせいは、多おおくの人ひとに広ひろがっていくものだと思おもう」と思おもいを吐露とろした。

役やく作づくりについては「ホロコーストについて描えがかれた映画えいがも観みたけれど、一番いちばん役やくに立たったのは彼女かのじょの家族かぞくについて学まなぶことだったわ。戦時せんじ下かの動物どうぶつ、女性じょせい、子供こどもにいったい何なにが起おきていたのかがこれまであまり描えがかれてこなかったから、私わたしにとっては遺のこされたご家族かぞくに会あうことが大事だいじだった」と述懐じゅっかい。さらに、「アウシュヴィッツにも行いきました。当時とうじのアントニーナには強制きょうせい収容しゅうよう所しょで何なにが起おきているのか知しる術じゅつもなかったけれど、この映画えいがで描えがかれているのは1つの家族かぞくの物語ものがたりだけではないと思おもったから行いってみたかったし、その場ばに立たったときにどう感かんじるのか確たしかめておきたかったの」と実在じつざいした人物じんぶつを演えんじるうえでの細こまかい役やく作づくりを語かたる。そして、「彼女かのじょは動物どうぶつと接せっする素晴すばらしい能力のうりょくを持もっていた。その能力のうりょくを自分じぶんの中なかでも養やしなっておきたくて、動物どうぶつのために暮くらしてきた人ひとたちとたくさん会あったわ。そうすることで、セットにいる動物どうぶつたちも安心あんしんしてくれると思おもったから。動物どうぶつたちとのラブストーリーを描えがけると思おもったのよね（笑）」とこだわりを明あかした。

本ほん作さくのテーマを「人間にんげんが生物せいぶつを“物もの”として所有しょゆうする権利けんりはないということ、生いきているものすべてに敬意けいいを表ひょうするべきだということ」と話はなすチャステイン。最後さいごに「アントニーナは政治せいじ家かだったわけじゃないし、有名人ゆうめいじんだったわけじゃない。だけど、彼女かのじょは自分じぶんの人生じんせいにおいてできることを行おこない、人ひとを助たすけることができた。今いまの世界せかいで起おきていることを見みて、希望きぼうを失うしなっている人ひとたちがすごくたくさんいると思おもう。『私わたしは有名人ゆうめいじんでもないし、なんの基盤きばんもないから、何なにもできない』とね。だけど彼女かのじょは『そうではない』と訴うったえかけてくる存在そんざいなのよ」とメッセージを伝つたえた。

「ユダヤ人じんを救すくった動物どうぶつ園えん アントニーナが愛あいした命いのち」は12月15日にちより東京とうきょう・TOHOシネマズ みゆき座ざほか全国ぜんこくでロードショー。なおチャステインは11月下旬げじゅんに来日らいにちし、ジャパンプレミアに登壇とうだんする予定よていだ。