ホロコーストから逃のがれた少年しょうねんを襲おそう悪意あくい…「異端いたんの鳥とり」予告よこく解禁かいきん、公開こうかいは10月がつに

「異端いたんの鳥とり」の公開こうかい日びが10月9日にちに決定けってい。予告編よこくへんがYouTubeで公開こうかいされた。

ポーランドの作家さっかイェジー・コシンスキが1965年ねんに発表はっぴょうした小説しょうせつ「ペインティッド・バード」を、「戦場せんじょうの黙示録もくしろく」のヴァーツラフ・マルホウルが映画えいが化かした本ほん作さく。ホロコーストから逃のがれるため東欧とうおうに疎開そかいした少年しょうねんが、彼かれを異物いぶつと見みなす周囲しゅういの人間にんげんたちにひどい仕打しうちを受うけながらも生いき延のびようとするさまを描えがく。主人公しゅじんこうの少年しょうねんを新人しんじんのペトル・コトラールが演えんじ、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアが脇わきを固かためた。

予告編よこくへんには、少年しょうねんが「悪魔あくまの使つかい」と呼よばれ、行いく先々さきざきで差別さべつと迫害はくがいに見舞みまわれるシーンなどを収録しゅうろく。なお上映じょうえい時間じかん169分ぶんの本ほん作さくは、モノクロの35mmフィルムで撮影さつえいされている。

マルホウルは本ほん作さくについて「悪あくについての探求たんきゅう、そして善ぜんと共感きょうかん、愛あいについての物語ものがたりです。本ほん作さくの中なかに善ぜんと愛あいを発見はっけんするとき、我々われわれはその本質ほんしつに感謝かんしゃし、より多おおく求もとめます。これは人間にんげんが善ぜんを求もとめているという映画えいがのポジティブなメッセージです」とコメント。「主人公しゅじんこうの少年しょうねんが“家いえに帰かえりたい”と泣ないたとき、観客かんきゃくの皆みなさんも愛あいのある安全あんぜんな場所ばしょに、家いえに帰かえりたいと思おもうでしょう。そして私わたしは『異端いたんの鳥とり』が提起ていきする質問しつもんに悩なやまされています。“人間にんげんは罰ばちを受うけることがなければ悪あくに向むかう”と言いう心理しんり学者がくしゃは正ただしいのでしょうか？ 果はたして悪あくは人生じんせいの闘たたかいの中なかで避さけられないものなのでしょうか？ 私わたしはまだこれらの答こたえを探さがし続つづけています。そして特とくに、今いまの時代じだいにおける答こたえを知しりたいと思おもっています」と語かたった。

「異端いたんの鳥とり」は東京とうきょう・TOHOシネマズ シャンテほか全国ぜんこくでロードショー。

※「異端いたんの鳥とり」はR15+指定してい作品さくひん