PFFスカラシップ2作品さくひんが今夏こんかに連続れんぞく公開こうかい、小松こまつ孝たかしと工藤くどう梨なし穂ほの新作しんさく

2022年ねん3月がつ24日にち 12:00 81 5 映画えいがナタリー編集へんしゅう部ぶ

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ぴあフィルムフェスティバル（PFF）が映画えいが製作せいさくを支援しえんするPFFスカラシップから生うまれた2作品さくひんの劇場げきじょう公開こうかいが決定けってい。小松こまつ孝たかしの「猫ねこと塩しお、または砂糖さとう」、工藤くどう梨なし穂ほの「裸足はだしで鳴ならしてみせろ」が2022年ねん夏なつより東京とうきょう・ユーロスペースほか全国ぜんこくで順次じゅんじ公開こうかいされる。

「猫ねこと塩しお、または砂糖さとう」

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PFFアワードの入賞にゅうしょう者しゃによる企画きかくコンペで選えらばれた”もっとも将来しょうらいを期待きたいしたいフィルムメーカー”のオリジナル作品さくひんを企画きかく開発かいはつから製作せいさく、劇場げきじょう公開こうかいまでプロデュースするPFFスカラシップ。これまでに園子そのこ温あつし、橋口はしぐち亮輔りょうすけ、矢口やぐち史ふみ靖やすし、李り相しょう日び、荻おぎ上うえ直子なおこ、内田うちだけんじ、石井いしい裕也ゆうやといった監督かんとくたちの商業しょうぎょうデビュー作さくを世よに送おくり出だしてきた。

「猫ねこと塩しお、または砂糖さとう」［拡大かくだい］

第だい25回かいPFFスカラシップ作品さくひん「猫ねこと塩しお、または砂糖さとう」は、「食卓しょくたく」でPFFアワード2016のグランプリを受賞じゅしょうした小松こまつの新作しんさく。物語ものがたりの中心ちゅうしんとなるのは、社会しゃかいを拒絶きょぜつし母ははのペット“猫ねこ”になった長男ちょうなん、慎つつましい母はは、アル中あるちゅうで糖尿とうにょう病びょうの父ちちの3人にんで暮くらす佐藤さとう家かだ。母ははと元もと恋人こいびとの再会さいかいをきっかけに、その娘むすめも巻まき込こんで、ひとつ屋根やねの下した、5人にんの奇妙きみょうな同居どうきょ生活せいかつが始はじまる。

小松こまつは「四よん十じゅう才さいにしての長編ちょうへん映画えいがデビュー作さくになります。二に十じゅう代だい半なかばならもっとよかったですが、健康けんこう寿命じゅみょうを伸のばして引退いんたいを遅おくらせる事ことにします。常温じょうおんで放置ほうちしてしまった白しろトリュフのような風味ふうみの映画えいがです」とコメント。田村たむら健太郎けんたろうが長男ちょうなん、宮崎みやざき美子よしこが母親ははおや、諏訪すわ太朗たろうが父親ちちおや、池田いけだ成しげる志こころざしが佐藤さとう家かに住すみつく母ははの元もと彼かれ、吉田よしだ凜音が元もと彼かれの娘むすめで長男ちょうなんを翻弄ほんろうする少女しょうじょを演えんじた。地下ちかアイドル好すきを公言こうげんする小松こまつ自みずから熱望ねつぼうし、主題歌しゅだいかはNILKLY（ニルクライ）の楽曲がっきょくに決きまっている。

「裸足はだしで鳴ならしてみせろ」［拡大かくだい］

第だい27回かいPFFスカラシップ作品さくひん「裸足はだしで鳴ならしてみせろ」は「オーファンズ・ブルース」でPFFアワード2018のグランプリとひかりTV賞しょうを受賞じゅしょうした工藤くどうの新作しんさく。「代かわりに世界せかいを見みてきてほしい」という盲目もうもくの養母ようぼのために、“世界せかいの音おと”を届とどけようとする2人ふたりの青年せいねんの関係かんけいを紡つむいだドラマだ。レコーダーを手てに旅たびの記録きろくをテープに刻きざみながら、彼かれらが次第しだいに惹ひかれ合あう姿すがたを描えがく。

「裸足はだしで鳴ならしてみせろ」［拡大かくだい］

「オーファンズ・ブルース」にも出演しゅつえんしていた佐々木ささき詩音しおんと、「蝸牛かぎゅう」でMOOSIC LAB 2019短編たんぺん部門ぶもんの最優秀さいゆうしゅう男優だんゆう賞しょうを獲得かくとくした諏訪すわ珠理じゅりがメインキャストとして出演しゅつえん。風吹ふぶきジュンが盲目もうもくの養母ようぼを演えんじたほか、伊藤いとう歌うた歩ふ、甲きのえ本もと雅裕まさひろもキャストに名なを連つらねた。工藤くどうは「私わたし自身じしんどうしても撮とらずにはいられなかったそんな作品さくひんです。映画えいがでしか伝つたえることの出来できない物語ものがたりを追求ついきゅうし、他たで見みることの叶かなわない光景こうけいを捉とらえました。この映画えいがが観みた人ひとの心しんに残のこり続つづけていくことを願ねがっています」と語かたっている。

小松こまつ孝たかしコメント

四よん十じゅう才さいにしての長編ちょうへん映画えいがデビュー作さくになります。二に十じゅう代だい半なかばならもっとよかったですが、健康けんこう寿命じゅみょうを伸のばして引退いんたいを遅おくらせる事ことにします。常温じょうおんで放置ほうちしてしまった白しろトリュフのような風味ふうみの映画えいがです。よろしくお願ねがいします。

工藤くどう梨なし穂ほコメント

劇場げきじょう公開こうかいのために注力ちゅうりょくしてくださった皆みなさんに感謝かんしゃをすると共ともに、映画えいがを上映じょうえいして頂いただけるということの何なににも代かえ難がたい幸福こうふくを噛かみ締しめています。
「裸足はだしで鳴ならしてみせろ」は、私わたし自身じしんどうしても撮とらずにはいられなかったそんな作品さくひんです。
映画えいがでしか伝つたえることの出来できない物語ものがたりを追求ついきゅうし、他たで見みることの叶かなわない光景こうけいを捉とらえました。
この映画えいがが観みた人ひとの心しんに残のこり続つづけていくことを願ねがっています。
ぜひ劇場げきじょうへ観かんに来きて下ください。お待まちしています。