キャストが語った“完結への思い”
久野美咲
「ホークは自分の相棒だと思って大切に生きていきます」
私はこの作品を通してホークを演じることで、いろんな経験をさせてもらいました。
冒険もしましたし、飛んだり、跳ねたり、焼かれたり(笑)。
お芝居だけじゃなくて、作品のファンの方たちと触れ合う機会もたくさんいただきました。
イベントで温かく声を掛けてくださったり、ラジオでいつもたくさんのお便りを送ってくださったり。
本当にどれだけ助けてもらったかわからないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さんとの思い出もキャストのみんなとの思い出も、ずっと忘れずに大切にしたいと思っています。
私はこれからもずっとホークは自分の相棒だと思って大切に生きていきます。
感謝の気持ちを込めてホークを演じました。
「七つの大罪」のフィナーレを見届けていただけたらうれしいです。
本当にありがとうございました。
雨宮天
「エリザベスの愛情と覚悟を見届けて」
7年間、エリザベスの声を担当させていただきました。
役が決まったときはもちろんうれしくて、本当にびっくりしました。
でも正直、私とエリザベスの性格は似ていなくて、
彼女に共感できることばかりではありませんでした。
だからこそ、自分なりに時間をかけてエリザベスに歩み寄る努力をしてきました。
なんでエリザベスはこういう反応をしたんだろうか?
このときエリザベスは何を考えていたのかな?を理解できるように。
それでもなかなかエリザベスの持っている包容力や母性がわからないことはあって。
テイクを何回も重ねたシーンもありました。
アフレコの帰り道に何が正解だったんだろう?
自分がエリザベスを演じていていいのかな?と悩んだことも少なくありませんでした。
今も「私がエリザベスでよかった!」なんて胸を張って言えるわけではないです。
でも「七つの大罪」と出会っていなかったら、エリザベスと出会っていなかったら、
私が今持っている表現の引き出しは全然違うものになっていたと思います。
〈七つの大罪〉とエリザベスからは、たくさんのことを教えてもらいました。
そして自分なりに得たものを劇場版のエリザベスのセリフにすべて込めたつもりです。
エリザベスの愛情と覚悟を見届けていただけたらうれしいです。
「七つの大罪」に関われて、エリザベスを演じることができて本当に幸せでした!
梶裕貴
「ありがとう!大罪」
7年間、1つの作品で2人のキャラクターを演じるというのは初めての経験でした。
これからの声優人生においても、なかなか出会える機会はないと思います。
そして物語の完結までテレビアニメーションを制作していただけたこと、
劇場版を2作も作っていただけたこと、
そんなチャンスをいただけたのが本当にうれしいです。
原作、アニメ、どちらも応援して来てくださった皆さんのおかげだと思います。
本当にありがとうございます。
鈴木央先生の夢とロマンあふれる、このファンタジー作品。
最後まで本当に楽しませていただきました。
笑わせていただきました。涙するシーンもたくさんありました。
メリオダスに寄り添う中で、途中からはゼルドリスに寄り添う中で感じた感情が本当にたくさんあります。
第1話のアフレコのとき、監督とスタッフさんから
「この作品はメリオダスとエリザベスの愛の物語です」というお言葉をいただきました。
物語が進めば進むほど、その言葉の重みが胸の中にじんわりと染み込んでいくような印象がありました。
そして本編が幕を閉じ、その後の物語として、今回の劇場版がある。
メリオダスの願いやエリザベスの愛、
そして2人が3000年掛けて手に入れた愛の時間がこの作品には詰まっていると思います。
もちろん、ほかのどのキャラクターの愛もあって、
ある種、家族の物語だったんではないかと感じています。
これからはメリオダスを演じる機会はなくなってしまうと思いますが
それでも、作品となったことでキャラクターたちは生き続けます。
ぜひ、これからも彼らと一緒に歩んでいっていただければと思います。
きっと今日ここに来られなかったキャストのみんなもそう思っていると思います。
原作としては8年、アニメとしては7年。
長い旅、お疲れ様でございました。
では最後に一言。
「さてさてさーて、ありがとう!大罪」