今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、1位にYZERR(BAD HOP)の「guidance」が初登場。この曲は、去年12月に発表された舐達麻のBAD HOPへのディス曲「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」、ジャパニーズマゲニーズのBAD HOPへのディス曲「I guess I'm beefin'」に対するアンサーソングだ。9位はSnow Manの「We'll go together」のパフォーマンスビデオ。生歌でのパフォーマンス映像となっており、ダンスはもちろん、歌唱力でもレベルの高さを感じさせる。
異なる価値観や視点を持っている者同士の意見がぶつかる様子を、疾走感のあるメロディとビートに乗せて初音ミクと鏡音リンが歌う「Aじゃないか」。「あなたにとってのLOVEが 私にとっての悪だった」という特徴的なフレーズがあるように、終始意見の食い違いが続いていく。「Aじゃないか」は英語だと「Isn't it A?」という否定的な意味になるが、日本語では「ええじゃないか」と肯定的な意味になる。1つの言葉でも、人によって真逆の受け取り方ができるのは、まさに「Aじゃないか」が訴えている本質ではないだろうか。
「Virtual to LIVE」は、にじさんじ活動開始1周年を記念して2019年8月に発表された、12名の所属ライバーが歌うオリジナル曲。kz(livetune)が作詞・作曲・編曲を手がけた。グループを象徴する楽曲として、さんばか(リゼ・ヘルエスタ、アンジュ・カトリーナ、戌亥とこ)やSMC組(葉加瀬冬雪、夜見れな、加賀美ハヤト)といったユニットが歌ったり、インドネシア語版や中国語版などさまざまなバージョンが作られている。
にじさんじ「Virtual to LIVE」
そして今回、にじさんじ1期生の勇気ちひろが卒業することを受けて、1期生出身の8人(月ノ美兎、渋谷ハジメ、静凛、鈴谷アキ、樋口楓、える、勇気ちひろ、モイラ)による最後の動画として「Virtual to LIVE」のセルフカバーが公開された。8人の足跡を振り返るように、過去のコラボ配信のサムネやリスナーから届いたファンアートが随所に差し込まれているこの動画。1分30秒頃からの時計の針が巻き戻る場面では、8人それぞれが初めてTwitter(現:X)に投稿した時間を示していると思われる。これまで応援し続けてきたファンが観れば感慨深い気持ちになることは間違いないだろう。
ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
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【ナタリー】再生 数 急上昇 ソング定点 観測 (2024年 2月 2週 目 ) 意見 の衝突 を描 いた「Aじゃないか」が訴 える本質 / にじさんじ1期生 出身 が最後 に8人 で歌 った感動 の動画 https://t.co/T9DjWo69Oe