WANIMAがエルレ、UVER、ワンオク、KREVA、アジカン、モンパチと熊本くまもと熱狂ねっきょうさせた主催しゅさいフェス2日にち目め

WANIMA主催しゅさいの野外やがい音楽おんがくフェスティバル「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023」が9月2、3日にちに熊本くまもと・熊本くまもと県けん農業のうぎょう公園こうえんカントリーパークで開催かいさい。この記事きじでは2日にち目め公演こうえんの模様もようをレポートする。

1日にちを通とおして薄うすく雲くもが広ひろがっていた初日しょにちと打うって変かわって2日にち目めは快晴かいせい。前節ぜんせつではWANIMAのKENTA（Vo, B）が「めちゃくちゃ晴はれました！ ありがとうございます！」と喜よろこび、くまモンやメンバーとともに観客かんきゃくを盛もり上あげた。2日にち目めでは昨年さくねんも「ワンチャンフェス」を沸わかせたWANIMA、MONGOL800、ONE OK ROCK、UVERworldに加くわえて、初はつ出演しゅつえんとなるASIAN KUNG-FU GENERATION、KREVA、ELLEGARDENの計けい7組くみがエネルギッシュな音色ねいろでカントリーパークを彩いろどった。

照てりつける日差ひざしのもと、2日にち目めのトップバッターを務つとめたのはMONGOL800。温あたたかな歌詞かしが印象いんしょう的てきなヒットソング「あなたに」でライブをスタートさせ、歌詞かしを「あなたがいれば熊本くまもとでいいさ！『ワンチャンフェス』でいいさ！」と歌うたい替がえて観客かんきゃくを沸わかせた。昨年さくねん6月がつにWANIMAとのスプリットEP「愛あい彌わたる々」をリリースしたMONGOL800。彼かれらはこのEPより、WANIMAに提供ていきょうした「LAST PARADISE」をセルフカバーした。ここでMONGOL800は音源おんげんを流ながして演奏えんそうはせず、サポートを含ふくむメンバー全員ぜんいんで踊おどるという斬新ざんしんなパフォーマンスを披露ひろう。ステージにはWANIMAも登場とうじょうしてダンスに加くわわり、エンディングのような雰囲気ふんいきを漂ただよわせて次つぎのアクトにバトンを渡わたした。続つづくASIAN KUNG-FU GENERATIONもキラーチューンを連発れんぱつ。四よっつ打うちのリズムがキャッチーな「君くんという花はな」、サビのソウルフルな歌唱かしょうが印象いんしょう的てきな「リライト」で観客かんきゃくを熱狂ねっきょうさせつつも、太陽たいようが真上まうえに昇のぼる猛暑もうしょの中なかで、後藤ごとう正文まさふみ（Vo, G）は「体調たいちょう最さい優先ゆうせんで、自分じぶんらしく自由じゆうに楽たのしんでくださいね」と気遣きづかった。その後ご7月がつにリリースしたアルバム「サーフ ブンガク カマクラ（完全かんぜん版ばん）」の収録しゅうろく曲きょく「江ノ島えのしまエスカー」、後藤ごとうが「みんなが聴ききたそうなやつ」と前置まえおきしたエモーショナルな「ソラニン」などを披露ひろうしてステージをあとにした。

サングラス姿すがたのKREVAは「パーティーはIZUKO？」で颯爽さっそうとライブを開始かいしし、「日本にっぽんで一番いちばん盛もり上あがってるイベントはここだと思おもうんですよ！ 東京とうきょうでもこんなことないぞ！ 多分たぶんな！」「全員ぜんいんで最高さいこうにしましょうよ！」と観客かんきゃくを扇動せんどう。ジャケットを脱ぬぐ際さいに歓声かんせいが上あがり、KREVAは「“いいバカ”なの？」と笑わらった。彼かれはバンドが多おおいイベントの中なかでラッパーとしての矜持きょうじを見みせると宣言せんげんし、攻撃こうげき的てきなショートチューン「基準きじゅん」で高速こうそくラップを炸裂さくれつさせる。さらに「ひとりじゃないのよ」でSONOMIとデュエットし、夏なつの終おわりにぴったりな「イッサイガッサイ」、シンガロングを誘さそう「Na Na Na」などで会場かいじょうを盛もり上あげた。次つぎなるアクトであるONE OK ROCKの登場とうじょうに観客かんきゃくは大だい興奮こうふん。「Save Yourself」でTaka（Vo）がマイクスタンドを投なげ、ステージから身みを乗のり出だした。Toru（G）とRyota（B）も髪かみを振ふり乱みだし、熱狂ねっきょうを加速かそくさせる。重厚じゅうこうなリフの「Deeper Deeper」では観客かんきゃくがヘッドバンギング。TakaはWANIMAへのリスペクトを口くちにしつつ、「しっかりとぶっ倒たおれるくらい楽たのしんでください！」と述のべ、エド・シーランとの共きょう作曲さっきょく「Renegades」で合唱がっしょうを巻まき起おこす。新曲しんきょく「Make It Out Alive」に続つづき、「キミシダイ列車れっしゃ」ではTakaが観客かんきゃくの眼めの前まえを駆かけ抜ぬけるなど、白熱はくねつしたステージが展開てんかいされた。

UVERworldのパフォーマンスは真ま太郎たろう（Dr）の迫力はくりょくのあるドラムプレイでスタート。彼かれらが「7th Trigger」を気迫きはくに満みちた表情ひょうじょうで演奏えんそうし始はじめたのとほぼ同時どうじに、眩まばゆいばかりの日差ひざしが差さす中なか、大粒おおつぶの雨あめが降ふり注そそぎ狐きつねの嫁入よめいりに。続つづく壮大そうだいな「AVALANCHE」ではスモークの演出えんしゅつも相あいまって幻想げんそう的てきな光景こうけいが生うみ出だされた。「IMPACT」ではTAKUYA∞（Vo）が客席きゃくせきエリアの最さい前列ぜんれつの柵しがらみ前まえで熱唱ねっしょうしオーディエンスの目線めせんを奪うばう。その後ご、「俺おれたちが今いま一いち番ばん伝つたえたい曲きょく、心しんを込こめて『ワンチャンフェス』に届とどけます」と説明せつめいし、TAKUYA∞は観客かんきゃくに語かたりかけるように「EN」を力強ちからづよく歌うたい上あげた。なお、UVERworldのライブが終おわる頃ころには雨あめは上あがっていた。

時代じだいを彩いろどった人気にんき曲きょくを連投れんとうし、観客かんきゃくのボルテージを引ひき上あげたのはELLEGARDEN。疾走しっそう感かんのある「Space Sonic」や悲恋ひれんを歌うたう「Supernova」を経へて、「Salamander」の特徴とくちょう的てきなギターリフが響ひびいた瞬間しゅんかん、にわかに歓声かんせいが上あがった。バンドが鋭するどく攻撃こうげき的てきなサウンドを鳴ならしてオーディエンスを痺しびれさせたところで、リーダーの生なま形かたち真一しんいち（G）は「このフェスに呼よんでくれてありがとうございます」と感謝かんしゃを述のべつつ、「仲良なかよく楽たのしくとかそういうバンドじゃないんで、今日きょうも自分じぶんたちのスタイルでやります」と力強ちからづよく宣言せんげん。ELLEGARDENはその後ごも勢いきおいを落おとさず「虹にじ」でカントリーパークを爆発ばくはつ的てきな盛もり上あがりに導みちびいた。

細ほそ美び武士ぶし（Vo,G）は会場かいじょうを見渡みわたしつつ、「一緒いっしょに1つの願ねがい事ごとをしよう。簡単かんたんなヤツでいいんだ。どんなことでもいい」と語かたりかけつつ、「俺おれはそうだなあ。お前まえらが自分じぶんの人生じんせいにブッ刺ささるロックを見みつけて、楽たのしく生いきていけますように」と願ねがい「Make A Wish」の演奏えんそうへとつなげる。場内じょうないには細ほそ美びとオーディエンスの歌声うたごえが響ひびき渡わたり、感動かんどう的てきなムードで満みたされた。星ほしがきらめくような光景こうけいを彷彿ほうふつとさせる「スターフィッシュ」を経へて、ELLEGARDENはラストに昨年さくねん12月がつにリリースしたアルバム「The End of Yesterday」の収録しゅうろく曲きょく「Strawberry Margarita」でバンドの新あらたなモードを提示ていじし、存分ぞんぶんに会場かいじょうを温あたためて大だいトリのWANIMAにバトンを託たくした。

ヘッドライナー級きゅうアクトたちによるライブが終おわり、いよいよ大だいトリを飾かざるWANIMAの出番でばんに。彼かれらは「火ひの国くに ワンチャンフェス！」と短みじかく歌うたってから、まず「BIG UP」を投下とうかした。KENTA（Vo, B）は「古ふるい歌うたです！」と話はなしてショートチューン「昨日きのうの歌うた」を熱唱ねっしょうした。オーディエンスの熱量ねつりょうを全身ぜんしんで受うけ止とめる3人にんは、続つづけて人気にんき曲きょく「Hey Lady」を演奏えんそう。さらなる興奮こうふんを誘さそったあと、KENTAは「ここホントに熊本くまもとなん？」とその盛もり上あがりぶりに驚おどろきつつ、「35分ふんノンストップでやるわ！」と宣言せんげん。「Japanese Pride」「エル」とWANIMAの粋いきな部分ぶぶんが詰つまったような熱あつい楽曲がっきょくが続つづく中なか、熊本くまもとの空そらがだんだんと夕焼ゆうやけに染そまっていく。1日にち目めとはガラリと変かえたセットリストでライブを進すすめるWANIMAは、「眩まぶし光ひかり」のイントロを演奏えんそう。KENTAが「お前まえらが倒たおれそうなときは俺おれが支ささえる。なんで俺おれら3人にんが熊本くまもとで音おとを鳴ならしているのか。2023年ねんのWANIMAを受うけ取とってくれ！」と叫さけんだ。KENTAが「よし！ FUJI、KO-SHIN、行いこう！」とメンバーに声こえをかけ、3人にんは通とおり雨あめが降ふったこの日ひの天気てんきにぴったりな「雨あめあがり」を熱あつく届とどける。そして「いいから」でさらに熱あついパフォーマンスを見みせたWANIMAは、ラストナンバー「ともに」で会場かいじょういっぱいの大だい合唱がっしょうを巻まき起おこした。

アンコールでは、KENTAが「“さしより（とりあえず）”いけるか？」と熊本くまもと弁べんで話はなし、ステージにMONGOL800を招まねき入いれる。WANIMAとMONGOL800は優やさしく力強ちからづよい響ひびきのコラボ曲きょく「愛あい彌わたる々」を披露ひろう。モンパチのライブでおなじみのダンサー・粒つぶマスタード安次嶺あしみねピンクも加くわわり、大おおきく盛もり上あがった。KENTAは「いろんな人ひとに支ささえられながら、今日きょうこのステージに立たっています」と感謝かんしゃの言葉ことばを述のべつつ、熊本くまもと地震じしんが起おきたときに作つくったという楽曲がっきょく「りんどう」について説明せつめい。群生ぐんせいしないで個々ここに咲さくという熊本くまもと県けん花はなのりんどうになぞらえて、「俺おれたちもそれぞれの場所ばしょで夢ゆめを叶かなえてもいい。熱あついことはダサいことじゃない。熱あつく、強つよく、優やさしく生いきような。ともに、弱よわい者もので強つよくなろう」と話はなした。同どう曲きょくの演奏えんそう中ちゅう、観客かんきゃくがスマートフォンのライトを掲かかげると、場内じょうないが美うつくしく彩いろどられた。そして「ここにいる全員ぜんいんに！」とKENTAが声こえを張はり上あげ、ラストナンバー「THANX」へ。WANIMAは感謝かんしゃの気持きもちを込こめて全力ぜんりょくの演奏えんそうをオーディエンスに届とどけ、再会さいかいを胸むねに「ワンチャンフェス」を締しめくくった。

音楽おんがくナタリーでは、終演しゅうえん直後ちょくごにKENTAに2度目どめの「ワンチャンフェス」を無事ぶじに終おえた率直そっちょくな感想かんそうを聞きいた。全力ぜんりょくを出だし切きった様子ようすのKENTAは「死しんだらダメなんやけど死しぬ気きでやらせてもらいました。きっとこの2年ねん目めの『ワンチャンフェス』をいつか振ふり返かえったときに、『踏ふん張ばってようやれたな』って感かんじると思おもうし、自分じぶんたちの自信じしんにもつながりました」と語かたった。

KENTA（Vo, B / WANIMA）終演しゅうえん後ごコメント

俺おれらだけの力ちからじゃなくて、たくさんのアーティストの力ちからを借かりてやれました。「ワンチャンフェス」の目標もくひょうが、大好だいすきなアーティストを呼よんで、今いままで支ささえてくれた人ひとたちを招待しょうたいして地元じもと・熊本くまもとで開催かいさいするというもので。今回こんかいもその目標もくひょうを目指めざして、死しんだらダメなんやけど死しぬ気きでやらせてもらいました。きっとこの2年ねん目めの「ワンチャンフェス」をいつか振ふり返かえったときに、「踏ふん張ばってようやれたな」って感かんじると思おもうし、自分じぶんたちの自信じしんにもつながりました。そんな2年ねん目めやったと思おもいます。