「鬱うつ」がテーマのエッセイ集しゅうに大槻おおつきケンヂ、下川しもかわリヲ、友とも川かわカズキ、友部ともべ正人まさと、豊田とよだ道みち倫りん、町田まちだ康やすしら寄稿きこう

さまざまなアーティストが参加さんかしたエッセイ集しゅう「鬱うつの本ほん」が11月下旬げじゅんに点滅てんめつ社しゃより発売はつばいされる。

本書ほんしょは「毎日まいにちを憂鬱ゆううつに生いきている人ひとに寄より添そいたい」という気持きもちから制作せいさくされた「鬱うつ」と「本ほん」をめぐるエッセイ集しゅう。病気びょうきの鬱うつに限かぎらず、日常にちじょうにある憂鬱ゆううつ、思春期ししゅんきの頃ころの鬱屈うっくつなど、さまざまな「鬱うつ」の形かたちを84名めいの寄稿きこう者しゃが取とり上あげており、大槻おおつきケンヂ（筋肉きんにく少女しょうじょ帯たい）、大塚おおつか久生ひさお（ニーネ）、佐々木ささき健太郎けんたろう（Analogfish）、柴野しばの琳々子こ（超ちょう右腕うわん、マドベ）、下川しもかわリヲ（挫くじけ・人間にんげん）、髙橋涼りょう馬ば（mol-74）、友とも川かわカズキ、友部ともべ正人まさと、豊田とよだ道みち倫りん、姫ひめ乃たま、古宮こみや大志ひろし（僕ぼくのレテパシーズ）、町田まちだ康やすし、エリーツの滝本たきもと竜彦たつひこ、佐藤さとう友とも哉、pha、海猫うみねこ沢さわめろんといった音楽おんがく関係かんけい者しゃも参加さんかしている。

「鬱うつの本ほん」目次もくじ

「鬱うつ」ベースの社会しゃかいに（青木あおき真しん兵へい）
怪談かいだんという窓まど（青木あおき海うみ青あお子こ）
犬いぬに限かぎらず（安達あだち茉莉子まりこ）
にぐるまひいて（荒木あらき健太けんた）
世界せかいの色いろ（飯島いいじま誠まこと）
形かたちを持もった灯あかりを撫なでる（池田いけだ彩乃あやの）
棚たなからぼたもち落おちてこい（石井いしいあらた）
ブランコ（市村いちむら柚ゆず芽め）
憂鬱ゆううつと幸福こうふく（海猫うみねこ沢さわめろん）
世界せかいの最悪さいあくさを確認かくにんする喜よろこび（大谷おおや崇たかし）
人ひとと共感きょうかんできず、なにしろもがいていた頃ころの話はなし（大塚おおつか久生ひさお）
椎名しいな誠まこと『僕ぼくは眠ねむれない』（大槻おおつきケンヂ）
高校こうこう時代じだい（大橋おおはし裕之ひろゆき）
ウツのときでも読よめる本ほん（大原おおはら扁ひらた理り）
低迷ていめい期きの友とも（荻原おぎわら魚雷ぎょらい）
多摩川たまがわで石いしを拾ひろおうとした（落合おちあい加か依子よりこ）
ポジティブ。（柿木かきのき将すすむ平たいら）
布団ふとんからの便たより（梶本かじもと時代ときよ）
『金髪きんぱつの草原そうげん』の「記憶きおく年表ねんぴょう」（頭あたま木き弘樹ひろき）
やらない勇気ゆうき（勝山かつやま実みのる）
天窓てんまどから光ひかり（上うえ篠しの翔しょう）
生うまれてくるという鬱うつ（切通きりとおし理作りさく）
「できない」自分じぶんとの向むき合あい方かた（こだま）
深ふかい深ふかい水みずたまり（小見山こみやま転てん子こ）
我輩わがはいはゴムである（ゴム製せいのユウヤ）
鬱うつの本ほん（佐々木ささき健太郎けんたろう）
弱々よわよわしい朝あさ（笹田ささだ峻たかし彰あきら）
不良ふりょう作家さっかとAI（佐藤さとう友とも哉）
ある日ひ、中途半端ちゅうとはんぱに終おわる（左ひだり藤ふじ玲れい朗ろう）
本ほんは指差ゆびさし確認かくにん（篠田しのだ里香りか）
ゆううつと私わたし（柴野しばの琳々子こ）
中学生ちゅうがくせい日記にっき（島田しまだ潤一郎じゅんいちろう）
俺おれは鬱うつ病びょうじゃない（下川しもかわリヲ）
あの娘むすめは雨あめ女おんな（菅原すがわら海うみ春はる）
旅たび（杉作すぎさくJ太郎たろう）
十じゅう九きゅう歳さいと四よん十じゅう七なな歳さいの地図ちず（鈴木すずき太一たいち）
悪意あくいの手記しゅきを携たずさえて（第だい二に灯台守とうだいもり）
願ねがい（髙橋麻也まや）
君きみも蝶ちょう（髙橋涼りょう馬ば）
静止せいしした時間じかんの中なかで（高村たかむら友也ともや）
Life Goes On（瀧波たきなみユカリ）
鬱うつ時じの私わたしの読書どくしょ（滝本たきもと竜彦たつひこ）
ちいさな救すくい（タダジュン）
いのちの気配けはい（谷川たにがわ俊太郎しゅんたろう）
喘息ぜんそくと明あかるい窓まど（丹治たんじ史彦ふみひこ）
毎日まいにちがあるまでは（輝てる輔）
とかげ（展翅てんし零れい）
沈黙ちんもくのオジオン（トナカイ）
大学だいがくをやめたい（鳥羽とば和久かずひさ）
西村にしむら賢太けんたという比類ひるいなき衝撃しょうげき（友とも川かわカズキ）
空そらの大おおきさと愛あいの切符きっぷ（友部ともべ正人まさと）
たたかれて　たたかれて　鍛きたえられる本ほんと人ひと（豊田とよだ道みち倫りん）
神経しんけいの尖とがった人ひとの見みる世界せかい（鳥とりさんの瞼まぶた）
かけ算ざんとわり算ざん（永井ながい祐ゆう）
2023年ねん4月がつ（七野しちのワビせん）
曖昧あいまいなものの博物館はくぶつかん（西崎にしざき憲けん）
戦友せんゆう（野口のぐち理恵りえ）
きこえる声こえで話はなしてくれた（初谷はつたにむい）
言葉ことばの声こえが案内あんないしてくれる（東あずま直子なおこ）
ゲーテをインストールする。（Pippo）
脱法だつほうドラッグ米まい粉こ（姫ひめ乃たま）
何なん度どもめくる、自分じぶんはここにいる（緋ひ山重やましげ）
深夜しんやのツタヤ（平野ひらの拓也たくや）
このバカ助すけが（pha）
NHKにさよなら！（ふぉにまる）
鬱うつ、憂鬱ゆううつ、10代、と言いわれ放出ほうしゅつしたレテパシー（古宮こみや大志ひろし）
鬱うつは小説しょうせつの始はじまり（増田ますだみず子こ）
ため息いきを深ふかく深ふかく深ふかく深ふかく……ついてそのまま永眠えいみんしたい（枡ます野の浩一こういち）
人間にんげんの鬱うつ（町田まちだ康やすし）
憂鬱ゆううつな銀河ぎんが（マツ）
それがかえって（松下まつした育男いくお）
夕ゆうに光ひかり（miku maeda）
あなたが起おきるまで（みささぎ）
ダメになって救すくわれる――町田まちだ康やすしのこと（水落みずおち利とし亜あ）
うつのサーフィン（水野みずのしず）
本ほんが読よめた日ひ（無む）
蜘蛛くもと解放かいほう区く（森もり千咲ちさく）
俯うつむきながら生いきている（森野もりの花はな菜さい）
喋しゃべらないヒロイン（山崎やまざきナオコーラ）
悲観ひかん論ろん者しゃのライフハック（山やま﨑裕史し）
たぶん、不ふ真面目まじめなんだと思おもう（山下やました賢二けんじ）
ぼくの精神せいしん薬やく（屋良やら朝ちょう哉）
なにかに抱いだかれて眠ねむる日ひがある（湯島ゆしまはじめ）