KIRINJI×indigo la End×TOSH、世代せだいえて共鳴きょうめいした「Baby Steps.」

14

425

この記事きじかんするナタリー公式こうしきアカウントの投稿とうこうが、SNSじょうでシェア / いいねされたかず合計ごうけいです。

  • 84 316
  • 25 シェア

HORIPROとライブナタリーによるライブイベント「Baby Steps. -3rd step-」が8がつ29にち東京とうきょう・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催かいさいされた。「音楽おんがくファンが様々さまざまなアーティストと出会であうきっかけの場所ばしょとなり、それぞれの人生じんせいのBaby steps.となりますように。」というねがいをめてげられたこのイベントには、ユニット形態けいたい変化へんかさせながら独自どくじのポップスを追求ついきゅうするKIRINJIと、川谷かわたにおん中心ちゅうしん情緒じょうちょゆたかなサウンドをかなでるロックバンドindigo la End参加さんか。さらに沖縄おきなわ在住ざいじゅうのシンガーソングライターTOSHがオープニングアクトとして出演しゅつえんし、さんしゃさんよう音楽おんがく観客かんきゃくたのしませた。

「Baby Steps. -3rd step-」の様子。(Photo by Yuya Sugiura)

「Baby Steps. -3rd step-」の様子ようす。(Photo by Yuya Sugiura)

おおきなサイズでる(ぜん30けん

はじめまして。沖縄おきなわからきたTOSHです

TOSH(Photo by Yuya Sugiura)

TOSH(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

オープニングアクトのTOSHはDJ yosukeと2人ふたりきりでステージにち、「みなさんはじめまして。沖縄おきなわからきたTOSHです」とかる挨拶あいさつすると、「Rollin' Down」でイベントのまくけた。えい基調きちょうとしたあまいボーカルと歯切はぎれのよいギターカッティングで観客かんきゃくみみけたかとおもうと、つづく「Somewhere」では1980年代ねんだいのニューウェイブ / ニューロマンティックなどの影響えいきょうかんじさせるデジタルビート、「Always」ではおもたくひんやりとしたビートにあでやかなうたせる。最後さいご新曲しんきょく「LET IT GO」を披露ひろうするころには観客かんきゃくのハートをしっかりとつかんだ様子ようすで、フロアでは80'sフレイバーあふれる軽快けいかいな8ビートにわせてハンドクラップがひびいた。

indigo la End、川谷かわたにおんのKIRINJIあい爆発ばくはつ

indigo la End(Photo by Yuya Sugiura)

indigo la End(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

indigo la Endは川谷かわたにおん(Vo, G)、長田ながたカーティス(G)、こうとり亮介りょうすけ(B)、佐藤さとう栄太郎えいたろう(Dr)の4にんに、えつこ(Cho, Key)、みを(Cho)のサポート2にんくわえた6にん編成へんせいでステージへ。1きょく披露ひろうされたのは、2021ねんのシングル「邦画ほうが」だ。川谷かわたに歌声うたごえ女性じょせい2にんのコーラスがから冒頭ぼうとうのリフレインで一気いっき場内じょうないをindigo la Endのいろげると、そこからは「せかけのラブソング」「かたまってよろこんで」「暗愚あんぐ」「しゃ」とシングルきょく以外いがいの、マニアックともえる選曲せんきょくでライブはすすんでいく。歌謡かようきょくのようなメロディをアブストラクトな演奏えんそう表現ひょうげんする「ほころびごっこ」、ひとくせあるコード展開てんかいがアクセントの最新さいしんシングルきょく心変こころがわり」と、MCをはさまず淡々たんたん演奏えんそうつづけてきたかれらだったが、複雑ふくざつなハーモニーがからうロックナンバー「名前なまえ片想かたおもい」まで8きょくうたえたところで、川谷かわたにはようやくこののライブへのおもいをかたはじめる。

川谷絵音(Vo, G / indigo la End)(Photo by Yuya Sugiura)

川谷かわたにおん(Vo, G / indigo la End)(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

indigo la End(Photo by Yuya Sugiura)

indigo la End(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

「KIRINJIは本当ほんとう数少かずすくないリスペクトしているアーティストで、きょくつくるとき……きょくつくらないときにも、すごくKIRINJIの音楽おんがくたすけられました」とKIRINJIにたいするおもれをはなした川谷かわたには、この前半ぜんはんのセットリストが、KIRINJIのコード進行しんこうなどに影響えいきょうけた楽曲がっきょく構成こうせいされたものだとかし、「はじめてひと最初さいしょまったくらないきょく連発れんぱつされてたのしくなかったとおもうんですけど、ぼくらなりのKIRINJIへのリスペクトということで」とはにかんだ。さらに「バンドをながくやってるとこういうことがあるんだなって。ずっとあこがれていたバンドと競演きょうえんできるるから、めなくてよかったなというか。ぼくらフリーでやっていて、マネージャーもいないの。それでここまでれてるのはゆめがあるなって。でもホリプロにははいりたいです。今後こんごぼくらがホリプロにはいったら、今日きょうがあったからということですよ。ただ、条件じょうけんによっては拒否きょひするんで」と冗談じょうだんじりにかたるとふたた演奏えんそうへともどり、ミラーボールのひかりした人気にんききょくなつよるのマジック」を歌唱かしょう川谷かわたには「このあとはKIRINJIなので、ぼくらもおさけみながらたいとおもいます。こんなにライブをるのがたのしみなのはひさしぶりだなあホント」といちファンとしてこえはずませ、リリースまえ新曲しんきょく盲目もうもくだった」であこがれのKIRINJIへとバトンをつないだ。

KIRINJI堀込ほりごみだかじゅおん言葉ことばに「あいだちがってなかった」

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

2021ねんより堀込ほりごみだかじゅのソロプロジェクトとして活動かつどうしているKIRINJI。この小田おだ朋美ともみ(Syn, Vo / CRCK/LCKS)、シンリズム(G, Cho)、せんさきがく(B)、伊吹いぶき文裕ふみひろ(Dr)、宮川みやがわじゅん(Key)という、8がつ海外かいがい公演こうえんもともにまわった6にん編成へんせい登場とうじょう。「ゼロゲーム」でライブをスタートさせると、「nestling」「時間じかんがない」「Rainy Runway」と軽快けいかいなビートの楽曲がっきょくたたみかけていく。「killer tune kills me」では小田おだがメインボーカルをとり、堀込ほりごみのラップパートではフロアから歓声かんせいがる。5きょくつづけて披露ひろうしたところで、堀込ほりごみは1にんずつバンドメンバーを紹介しょうかい。そして「TOSHくんはわかいのにどうはいってましたよね。ぼくなんかながいことやってるのに、いまだにモジモジ……なさけないかぎりです」「indigo la Endは素晴すばらしかったですね。叙情じょじょうてきかんじはあるけど、すごく洗練せんれんされていて、ロックてきなダイナミズムもあって。川谷かわたにさんのいろんなプロジェクトのなかでも特別とくべつかんじがします」と競演きょうえんの2くみについてかたり、川谷かわたにがMCでKIRINJIについてかたっていたときは楽屋がくやのモニタをながら「ちょっとだまっていて!」とバンドメンバーの会話かいわをさえぎってMCに集中しゅうちゅうしていたことをかした。2018ねんのアルバム「あいをあるだけ、すべて」でそれまでのKIRINJIからサウンドの方向ほうこうせいおおきく変化へんかさせたさい若干じゃっかん不安ふあんかかえていたというほりこみは、川谷かわたにがSNSやメディアでこの作品さくひんについて言及げんきゅうしていたことで「あいだちがってなかった」と安心あんしんしたという。

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)

KIRINJI(Photo by Yuya Sugiura)拡大かくだい

休日きゅうじつごしかた」で演奏えんそう再開さいかいさせると、KIRINJIはそこから「I ♡ 歌舞伎町かぶきちょう」「『あのむすめだれ?』とかわせたい」「Runner's High」をつづけてパフォーマンス。川谷かわたににも影響えいきょうあたえた複雑ふくざつなアンサンブルとハーモニーを鉄壁てっぺき布陣ふじんらし、観客かんきゃくをじわじわと興奮こうふんへといざなった。最後さいごうたわれたのは、バンド編成へんせい幕開まくあけをかざった2014ねん楽曲がっきょく進水しんすいしき」。ステージ背面はいめん星空ほしぞらおもわせる無数むすうのライトがひかなか、イベントは感動かんどうてきなエンディングをむかえた。KIRINJIはさらにアンコールをけてもう1きょく、キリンジ時代じだいのナンバー「イカロスの末裔まつえい」を披露ひろう演奏えんそうえるとindigo la EndとTOSHをんで記念きねん撮影さつえいおこない、ステージじょうでアーティスト同士どうしあつ握手あくしゅわした。

セットリスト

「Baby Steps. -3rd step-」2024ねん8がつ29にち)Zepp Shinjuku(TOKYO)

TOSH

01. Rollin' Down
02. Somewhere
03. Always
04. LET IT GO

indigo la End

01. 邦画ほうが
02. せかけのラブソング
03. かたまってよろこんで
04. 暗愚あんぐ
05. しゃ
06. ほころびごっこ
07. 心変こころがわり
08. 名前なまえ片想かたおも
09. なつよるのマジック
10. 盲目もうもくだった

KIRINJI

01. ゼロゲーム
02. nestling
03. 時間じかんがない
04. Rainy Runway
05. killer tune kills me
06. 休日きゅうじつごしかた
07. I ♡ 歌舞伎町かぶきちょう
08. 「あのむすめだれ?」とかわせたい
09. Runner's High
10. 進水しんすいしき
<アンコール>
11. イカロスの末裔まつえい

この記事きじ画像がぞうぜん30けん

読者どくしゃ反応はんのう

ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開こうかい!】

HORIPRO × ライブナタリー Presents
“Baby Steps. -3rd step-”

KIRINJI、indigo la End
<O.A>TOSH

ライブレポが、音楽おんがくナタリーにて公開こうかい
たくさんの写真しゃしんあわせておたのしみください。

撮影さつえい:Yuya Sugiura https://t.co/P66tSHpsQQ

コメントを(14けん

リンク

あなたにおすすめの記事きじ

このページは株式会社かぶしきがいしゃナターシャ音楽おんがくナタリー編集へんしゅう作成さくせい配信はいしんしています。 KIRINJI / indigo la End / CRCK/LCKS / シンリズム / TOSH最新さいしん情報じょうほうはリンクさきをごらんください。

音楽おんがくナタリーでは国内こくないアーティストを中心ちゅうしんとした最新さいしん音楽おんがくニュースを毎日まいにち配信はいしん!メジャーからインディーズまでリリース情報じょうほう、ライブレポート、番組ばんぐみ情報じょうほう、コラムなど幅広はばひろ情報じょうほうをおとどけします。