シンクロニシティよしおか「非常に文化的な催しだった」漫才と歌とトーク混ざり合う
2023年9月7日 12:48
7 お笑いナタリー編集部
昨日9月6日、アーティスト特化型音声メディア「Artistspoken」の立ち上げ3周年を記念する初イベント「Artistspoken展」が東京・草月ホールで開催され、Aマッソ加納、9番街レトロ、シンクロニシティ、ヨネダ2000、令和ロマンらが出演した。
芸人や映画監督、小説家、ミュージシャンなど、現在では150名以上のアーティストがここでしか聴けないオリジナルのトークを届けている音声配信アプリArtistspoken。この日は芸人たちのネタのほか、Aマッソ加納とテレビ東京の太田勇氏、映画監督の長久允によるテレビやお笑いの未来にまつわる鼎談、SAKANAMONの藤森元生、Doul、奇妙礼太郎の弾き語りが展開され、パフォーマンスを終えた出演者同士のトークも貴重な時間となった。
オープニングではAマッソ加納がいつもArtistspokenの収録でやっているように1人しゃべりを繰り広げ、ときおり「結婚してること匂わせて!」「1.5倍速で聴いている人のために1.5倍速でしゃべって!」といった無茶振りカンペに応えながら会場を盛り上げる。手元に届いているレターの内容があまりこの場にふさわしいものではないと言いながらもしっかり読み上げ、「リスナーの層がよくないですねー(笑)」といたずら心を見せる場面も。
9番街レトロ、ヨネダ2000はネタ後に藤森元生とトーク。9番街レトロ京極の「藤森さんにこの場でレター送ってみたら?」という提案で、ほかの3人が好きな食べ物や今後自分と一緒に旅行する可能性があるか、などを尋ねて相性を探り合った。「笑いと映像と狂気の越境概論~“おもしろい”の真の正体とは~」と題した加納、太田氏、長久監督のトークパートは、そのタイトル通りにディープな方向へ進んでいき、加納は「1文字もネットに出てほしくない」と述べる。タイムアップが迫り、舞台袖から見えた“巻き”のサインに「(関西弁のイントネーションで)うるさい!」「むっちゃ盛り上がってたけどな!?」と子供のいいのようにスタッフに悪態をついてみせた。
令和ロマンは「越境概論のあとのDoulのあとの漫才恥ずかしい……」と恐縮するが、くるまはDoul風のサングラスとDoul風のしゃべり方でそれっぽい雰囲気を醸し、ふた言ほどしか発していない段階でペットボトルを開けて喉を潤す。さらにその後のシンクロニシティは、ここまで登場した芸人が全員歌を交えたネタを披露していることに触れて、西野が「今のところ漫才師が全員歌ってます!」と焦る一方、よしおかは「私たちはしゃべくり漫才やります。漫才師なんで、言葉で人々を笑わせます」と頼もしい。
Doulとのトークでは、DoulがArtistspokenで自身が出演したフジロックやサマソニの振り返りなどをしていると聞いたくるまが「僕らも大宮とか幕張の振り返りを……」と対抗する。また、よしおかはDoulにファッションの悩みを相談。Instagramをフォローするよう促され、「裏垢でフォローします」と返す。
エンディングでは一同が集合し、加納は「こういうイベントってさ、半分以上失敗するやん?」と前置きしたうえで「でも今日はかなり大成功ですよね!?」と満足げ。何か言いたげだと話を振られたよしおかは「非常に文化的な催しだったなと」と総括した。この日のイベントで印象に残った“パンチライン”をSNSに投稿してもらう企画が発表されると、9番街レトロなかむらやシンクロニシティ西野が最後のあがき。来場者との記念撮影は出演者が空席に座るという珍しい形式になったが、Doulだけはステージに残り、“Doul単独ライブ”を思わせるオーラを放っていた。
なおこのイベントの映像は9月10日(日)正午から1週間配信される。楽屋裏の様子やリハーサル風景、出演者からのコメントなど特典映像も用意されているのでチェックしてみては。
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展 円 (税込 )(金) 17:00以降 表示 されます
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※9/15
Aマッソ