ニアッサ特別保護区を流れるルジェンダ川で、ジャブル・スエディが岩場に隠れていた魚を手に持った網に追い込む。捕った魚は最高3匹まで口にくわえる。キバシトビなどにかすめとられないためだ。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)
ニアッサには東アフリカで最大規模のゾウの群れがいたが、象牙密売の犯罪組織に目をつけられて2010年代に激減した。2018年以降、徐々に数は回復しているが、大きな牙をもつ個体はほとんど残っていない。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)
ニアッサは人間の手が入っていない楽園だと思われているが、それは幻想だ。何千年も前から、この地に暮らす人々は大地の恵みを糧にして野生動物と共存してきた。ニアッサが保護区になった後も住民は退去させられることなく生活を続けており、近年は自然保護活動に参加する人もいる。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)
聖地チェマンボで、赤ちゃんに授乳をする母ヒヒ。周りにいるヤオ族の巡礼者は、チェマンボのヒヒには祖先の霊が宿っていると信じて、崇敬している。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)
蜂蜜採りのルイス・イウェネが、バオバブの幹に杭を打ち込み、即席のはしごを作って登っていく。お目当ては樹幹の下部にできたハチの巣だ。夜のハチは比較的おとなしいが、防具を着けないイウェネは何度も刺されながら、巣の一部を採って村に持ち帰る。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)