思おもった。

なぜ、この国くにには媚薬びやくや強精剤きょうせいざいがあって、「抑制よくせい剤ざい」がないのだろうと・・・

「コレとコレをこういう配合はいごうで・・・できた！」

さて、さっそく、人体じんたい実験じっけんもとい、臨床りんしょう試験しけんゴー！

な・・・なんだ・・・薬くすりが効きいているのに発情はつじょうして、苦くるしい。

まさか・・・発情はつじょうを越こえる薬効やっこうを引ひき出だせない？

じゃあ、分量ぶんりょうを増ふやせば副作用ふくさようが・・・

く・・・苦くるしい・・・！

目めが覚さめたら、イリアが枕元まくらもとにいた。

ここは・・・王宮おうきゅうの私わたしの部屋へや？

「わーん！ミリアム様さまあッ！目めを覚さまさないんじゃないかと・・・」

イリアは、泣なき出だした。

見みると、きれいな白しろ猫ねこだ。

かわいい。

「ごめんね・・・心配しんぱいかけて・・・好すきよ。」

尻尾しっぽを撫なでて、耳みみをなめる。

「僕ぼく・・・僕ぼく・・・がんばります！ミリアム様さまのお役やくに立たてるように・・・」

もう泣なくな！

かわいい顔かおが、ぐしゃぐしゃだし！

「研究けんきゅうの手伝てつだい・・・してくれる？」

「はい！」

「大おおきくなったら、国くにの仕事しごとの手伝てつだいしてくれる？」

「はい！」

次つぎが重要じゅうようだ。

「じゃあ・・・種しゅ・・・つけてくれるかな・・・？」

「えっ・・・は・・・はい！」

尻尾しっぽが立たって、にこやかになった。

やっぱ、この子こ私わたしのこと好すきなんだ。

私わたしも、イリアのことが好すきだ。

いや・・・惚ほれた。

無理むりをすると、こうなります・・・