「わあ・・・

じゃあ、いろんな科学かがくや錬金術れんきんじゅつを勉強べんきょうされるんですね。」

イリアは、顔かおを覗のぞき込こんできた。

私わたしのオタク話ばなしに、食くいついてきた！

いいにおいがする。

耳みみが、ぴくぴくと動うごいてかわいい。

私わたしは、ショタ属性ぞくせいだったか？

「トラルティールのライテス卿きょうは、天才てんさいでありながら、そう呼よばれたくなかったようですね。」

なんでかな？

「どうしてかな？」

「ライテス卿きょうは、やさしい人ひとだったんです。

だから、みんなのための発明はつめいを、多おおくした人ひとだったみたいです。だから、名声めいせいを嫌きらったんです。」

「じゃあ・・・」

そうだ・・・

王立おうりつ図書館としょかんなら、少すくなくとも古代こだい文明ぶんめいから現代げんだいまでの知識ちしきがある。

「放課後ほうかご・・・王立おうりつ図書館としょかんにいこ！」

ヒーローモノでも、ライバルを倒たおすにはその過去かこを知しることから始はじまっていた！

「ま・・・中なかには、どーでもいい人じんが書かいたどーでもいい本ほんもあるにゃ。」

ナキの言いっていることは、ほんとにどーでもいい。

「やった！

姫ひめ様さまと王立おうりつ図書館としょかんだ。」

イリアの目めが、きらきらと光ひかっている。

くそッ！

これが、ショタっこの「必殺ひっさつきらきら光線こうせん」か！

この地球ちきゅうの穢けがれきった労働ろうどう者しゃハートには、まぶしすぎるぜ！

「姫ひめ様さま・・・初対面しょたいめんの男おとこの子こにめろめろだにゃ・・・」

ナキのセリフは、聞きかなかったことにする。

いいぞ！

順風じゅんぷう満まん帆ほだ！

登場とうじょう人物じんぶつ2

イリア・マーティン

キティルハルムで珍めずらしい「白しろ猫ねこ族ぞく」。

最初さいしょから、主人公しゅじんこうにベタぼれ。

キティルハルム王立おうりつ学校がっこうは、身分みぶん関かかわらず、「お見合みあい機関きかん」としても、機能きのうしている。