ニュース

QBランスは49ersではうまくいかなかったものの“QBパーディにはすくわれた”とリンチGM

2024ねん04がつ24にち(水)すい 20:09

サンフランシスコ・49ersのジョン・リンチGM【AP Photo/Godofredo A. Vásquez】

サンフランシスコ・49ersは2021ねんにトレードアップしてドラフト全体ぜんたい3でクオーターバック(QB)トレイ・ランスを獲得かくとくするという、結果けっかてきむくわれなかった指名しめい以来いらいはじめての1じゅん指名しめいそなえている。

49ersはトレードで獲得かくとくした指名しめいけんもちいてランスを指名しめいしたものの、結果けっかてきにはうまくいかなかった。ランスは49ersでごした2シーズンでわずか4試合しあい先発せんぱつしかたせず、その、ドラフト4じゅん指名しめいけんえにダラス・カウボーイズにトレードされている。ジェネラルマネジャー(GM)のジョン・リンチ、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン、そして49ersのほか幹部かんぶたちにとって幸運こううんだったのは、翌年よくねんの2022ねんドラフトで、最後さいご指名しめいじゅんである全体ぜんたい262でQBブロック・パーディーを獲得かくとくできたことだった。

パーディーをつけしていなければ、49ersはクオーターバックのポジションをめぐって苦境くきょうたされていたかもしれない。しかし、リンチGMはランスでの失敗しっぱい将来しょうらいのドラフト戦略せんりゃくたいする恐怖きょうふとしてとらえてはいない。それはむしろ、かれらの経験けいけんになっている。

49ersの公式こうしき記録きろくによると、リンチGMは現地げんち22にちつき)につぎのようにべたという。

「ジェド、ジョン、デニス、ジェナ、マーラ(ヨーク)は、カイルとわたし、そしてわれわれのリーダーシップをしんじてくれている。そして、かれらは、われわれがなにかをすればもっとくなるとおもうなら、それをしんじ、後押あとおししてくれる。かれらが制約せいやくすことはほとんどなく、われわれは大胆だいたん行動こうどうできるとって安心あんしんしている。たしかに、われわれはおおくのことを犠牲ぎせいにしてしまった。自分じぶんたちなりの理由りゆう動機どうきがあって決断けつだんしたが、結果けっかてきにはうまくいかなかった」

「でも、“ミスター・イレレバント”(パーディー)がいてくれてよかった。かれがわれわれをすくってくれたんだ」

リンチGMは、ランスからつぎのステップにすすんだことが、49ersの組織そしきとしてのつよさをしめしていると指摘してきし、こうつづけた。

「まだトレイ・ランスの物語ものがたりはまだわっていないのだから、かれについて言及げんきゅうするさいにはつね注意ちゅういしている。いまかれはダラスにいるが、わたしはトレイがまだいいフットボールができるとおもっている。まだこれからだ。そのうちかるだろう。とはいえ、なにかがわったときの自由じゆうさは大切たいせつだとおもうし、つぎすすむための向上心こうじょうしん大事だいじだとおもう。それに、ドラフトで指名しめいしたんだから頑張がんばるしかない、というようなもない。やりたいことをやればいい。そのための思考しこうプロセスについて、人々ひとびとはコメントすることができる。当然とうぜんのことながら、われわれはそのプロセスをかえり、なにがうまくいき、なに間違まちがっていたのかを分析ぶんせきしている。これはすべてのドラフト指名しめいてはまる。われわれはフットボールチームとして、また組織そしきとして、非常ひじょう状態じょうたいにあるとおもうけれど、さらに改善かいぜんする方法ほうほうつける必要ひつようがある。それがこのオフシーズン全体ぜんたい焦点しょうてんだ。そして、今回こんかいのドラフトはまさにそれをおこなうための素晴すばらしい機会きかいだ」

パーディーが“ミスター・イレレバント”からスーパーボウルの先発せんぱつ選手せんしゅへと昇格しょうかくしたことで、リンチGMとシャナハンHCは、ディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサ、ワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエル、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウィリアムス、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリー、ノーズタックル(NT)ジャボン・ハーグレイブ、ラインバッカー(LB)フレッド・ワーナーなど、高給こうきゅうりの選手せんしゅでチームを構築こうちくする自由じゆうられた。ひとつおおきな疑問ぎもんは、WRブランドン・アイユークがこんオフシーズン、その仲間入なかまいりをするかどうかだ。

パーディーがらいオフシーズンに契約けいやく延長えんちょう可能かのうになることから、49ersがパーディーに支払しはら年俸ねんぽうが、どうポジションの先発せんぱつ選手せんしゅたちとくらべてひくいというメリットはなくなる。リンチGMは現実げんじつ問題もんだいとして、木曜日もくようびの1じゅん指名しめいけん——そして49ersが使つかわなければならない10指名しめいけん——がより重要じゅうようになるというかんがえを否定ひていし、さらにつぎのようにつけくわえた。

「われわれはつねにそのポジションについてかんがえており、そこにたしかなこたえをっているとっていること、そしてそれが本当ほんとう選手せんしゅであるという事実じじつは、心強こころづよい。かれ中心ちゅうしんにチームを構築こうちくし、さらに強化きょうかしていくことができる。現在げんざいのロースター、すなわちいまわれわれが保有ほゆうしている選手せんしゅたちをとてもたか評価ひょうかしている。若手わかて選手せんしゅたちがはいってきてすぐに活躍かつやくするのはむずかしい状況じょうきょうだとはおもう。しかし、すぐれた選手せんしゅがいるし、そうした選手せんしゅ必要ひつようだから、それをつけすのがわれわれの仕事しごとだ。高額こうがく契約けいやくむすんでいる選手せんしゅがたくさんいるため、ルーキー契約けいやくたよ必要ひつようがある。そのため、さきほどべたすべてを実現じつげんする必要ひつようがあり、今回こんかいのドラフトから何人なんにんかの選手せんしゅそだてる必要ひつようがある。かれらは来年らいねんも、そのさきも、プレーすることになる。そして、そのチャンスはここにある」

現在げんざい、49ersが保有ほゆうする10のドラフト指名しめいけんのうち、3つが100以内いないはいっている。

【KO】